眠い時はパーキングで休憩をしよう
運転中の睡魔には要注意
長時間の運転が続いてしまったり、高速道路の運転のように一定の速度で走行していると眠気に襲われることがあります。眠気覚ましを行おうとしていても眠い場合には、パーキングなど駐車できるスペースを探して休憩をするのがベストです。
眠いと感じながら運転を続けていくと、自分が気づかないうちに判断力が鈍くなっています。自分自身が事故を引き起こす可能性が高くなるだけでなく、周囲の車や歩行者を巻き込む危険性がある行為です。
眠くなってしまうのは仕方がないとして、運転を続けるのか休憩をするのかは自分で決めなければいけません。無理をして重大な事故を引き起こさないためにも、眠気を感じたなら一度駐車をして眠気覚ましをするか、仮眠を取るなどして十分な休憩を取りましょう。
眠気があるときに運転する危険性
眠気《イラストAC》イメージ
眠気は生理現象なので、どうしても起こってしまうものです。呼吸などのように意識しなくても感じるものなので、完全にコントロールすることはできません。しかし眠いと感じたまま車を運転することは危険です。
眠いと感じながら運転すると、以下の危険性があります。
・判断力の低下
・運転操作が遅い
・意識が飛ぶ
居眠り運転そのものを規定するものはないものの、居眠り運転は道路交通法違反となります。明確な定義ではないものの、安全運転義務違反に該当すると判断される可能性はあるでしょう。
「安全運転義務違反」とされるなら、違反点数は2点、反則金が普通自動車で9,000円です。もし事故を引き起こしてしまったのであれば、その他の責任に問われる可能性もあるでしょう。
いずれにしても、明らかな眠気を感じているのに運転を続けることは危険です。事故を引き起こす前に対策しましょう。
どうしても眠いときの眠気覚まし方法
ドライブ 《イラストAC》(イメージ)
運転中に眠気を感じてしまったときの眠気覚ましの方法を取り上げましょう。すぐに出来るものもありますが、運転中にハンドルから手を放すのは危険です。場合によっては最寄りのパーキングやコンビニなど駐車できるスペースを探して、いくつか実践してみましょう。
■ツボを押す
ツボを押して刺激を加えると、血行をよくしたり、脳に刺激を与えられるので眠気が解消されるでしょう。ツボによっては運転席に座ったままでも刺激できる部分もあるので、挑戦してみましょう。
また身体を動かしながらすると、さらによいでしょう。
合谷
合谷
手の親指と人差し指の骨が交差する部分から、少し内側にあるツボです。親指と人差し指で挟むようにして刺激します。ほどよい痛さと気持ちよさを感じるポイントがツボです。
風池
風池
うなじの左右のくぼみにあるツボです。髪の生え際にある、頭蓋骨の外側にあります。指で押さえていると、くぼみを感じる部分にあります。
親指を当てて、頭部を持ち上げるようなイメージで刺激するとよいでしょう。
■飲み物を飲む
カフェインも効果的
カフェインが含まれている飲み物を飲むとよいでしょう。興奮作用があるので、眠気覚ましの方法としてよく取り入れられています。しかしカフェインが含まれている飲み物を飲んでも即効性があるわけではなく、効果を感じるまで30分ほど必要です。
カフェインが含まれる飲み物としてコーヒーが一般的ですが、その他の飲み物として紅茶やココア、コーラにも含まれています。
眠気覚まし用のドリンク剤も販売されており、カフェインが多く含まれているので眠気覚ましの方法として考慮できるでしょう。
■身体を動かしてみる
ストレッチしてみよう
パーキングエリアなどに駐車できるのであれば、運転席から外に出て歩いてみるなど身体を動かすのもよいでしょう。ストレッチをして筋肉を伸ばしてみましょう。
背伸びをするようにして、両手を上下に伸ばします。天井から引っ張られているように、身体全体を伸ばしていきましょう。運転席で同じ姿勢をしていると、筋肉が伸ばされて血行がよくなっていきます。
ストレッチをするときには、深呼吸を忘れないようにします。伸ばしてから戻すときにはゆっくりと息を吐きましょう。しっかりと息を吐いたなら、今度は深く息を吸い込みます。深呼吸をしながらストレッチをすると、眠気も抑えられるでしょう。
■食べ物を食べる
ミント系のガムでスッキリ!
食べ物を食べるのも、身体に刺激を与える一種になるので、眠気覚ましになります。一般的なのはガムやミントタブレットのようなものです。ミントタブレットには眠気覚まし用に刺激が強いものもあります。またガムにも刺激が強いものがあり、目が冴えてきます。
身体を冷やす方法として、アイスを食べるのもよいでしょう。眠さを感じるときには、身体も温かくなっていることが多いです。身体を内側から冷やして、目をすっきりさせましょう。
噛む動作をしているだけでも、脳が活性化されるので、スルメイカなどの硬い食べ物がおすすめです。しっかりと噛んで刺激を与えましょう。
■身体に刺激を与えてみる
冷たい水で顔を流すのもGood!
身体に刺激を与えるのですが、特に冷やしていきます。一時的な眠気覚ましの方法ですが、すぐに目が覚めるので、今すっきりさせたいというときに効果的な方法です。一時的な方法ということは、しばらくするとまた眠気が襲ってくる可能性があるということ。他の方法と組み合わせましょう。
簡単なのは顔を洗うことです。冷たい水で顔を洗うと、全身が刺激されるので目が覚めます。眠いときには顔がほてってしまうかもしれませんが、顔を洗うとさっぱりして目も冴えていくでしょう。
その他の方法として、首や脇の下を冷やすこともできます。冷却ジェルシートやウェットティッシュなどを使って、拭いていくと身体を冷やすだけでなく、全身に刺激が加わるので眠気が取れます。冷たい飲み物を買ったときに、身体に密着させて身体を冷やすのもよいですね。
目薬を使うのも、効果があります。一気に眠気を取るのに有効な方法です。もちろん運転中には出来ないので、パーキングエリアがあれば停車させて点眼しましょう。
■音楽を聴く
好きな音楽を聴こう
音楽を聴くのもよい方法です。自分が好きな音楽や気分が上がる曲を選んで、眠気を覚ましましょう。歌が好きであれば、歌の練習をして気分を変えるだけでなく、口を動かして刺激を与えましょう。
同乗者がいるのであれば、一緒に歌ったりして、できる限り眠くならないようにしましょう。
■換気をする
換気でリフレッシュ!
換気をするのもよいでしょう。刺激を与える1つの方法になりますが、一度窓を開けて新しい空気を入れてみます。エアコンを使っているのであれば、外気取り入れモードに切り替えて換気をすることで、気分もすっきりします。
内部循環を繰り替えしていると、二酸化炭素濃度が高くなってしまいます。二酸化炭素濃度が高くなると、どうしても眠くなるのは避けられません。夏であれば暑い空気が入ってしまいますが、一度空気の入れ替えをしておくとよいでしょう。
■仮眠をとる
時間をとって仮眠をしよう
眠気覚ましの方法ではありませんが、仮眠を取るのは眠さを改善するのに有効な方法です。サービスエリアなどに車を停めて、15分ほどの仮眠を取るだけでも眠さがすっきりします。
仮眠を取るコツとして、仮眠の前にカフェインを摂取することがあります。カフェインが含まれる飲み物を飲むと、約30分で効果が出るといわれているからです。目を覚ましやすくなり、気持ちよく仮眠が取れます。
まとめ
眠気覚ましの方法は複数ありますが、いくつかの方法を組み合わせて実践してみるとよいでしょう。眠いまま運転を続けていると、重大な事故を引き起こす可能性があります。眠さを感じたなら、パーキングエリアなど安全に駐車できるスペースで、眠気覚ましの方法か仮眠を取るなどして安全にドライブしましょう。