トップへ戻る

もらい事故ってどんな意味?発生したときに行うべき行動や補償は?

もらい事故ってどんな意味?発生したときに行うべき行動や補償は?

交通事故は経験したくないものですが、安全運転をしていても「もらい事故」にあってしまうことがあるでしょう。もらい事故は被害者の過失割合がゼロの事故ですが、一般的な事故とは対応方法が異なる部分もあります。そこでこの記事では、もらい事故とは何か、補償や対応方法についてご紹介します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

もらい事故とは?

事故

事故《写真AC》イメージ

もらい事故とは、停車しているときに一方的にぶつかってきたなど、被害者に過失がない事故のことを意味します。

停車している状態で、追突されたなどの例です。追突された側は停車しているので、全く過失がありません。これらの事故は、その後の対応方法が一般的な事故とは異なる部分もあります。

■被害者に過失がない

当事者双方が走行している状態で発生した事故では、双方にある程度の責任があるとみなされます。不注意によって引き起こされた事故では、「20:80」のように過失の大きさによって、過失割合を決定します。

そして過失割合によって損害賠償額が決定されるのです。しかし完全に停車中に追突されたり、駐車しているときにぶつけられるなど、停車・駐車時の事故はもらい事故になります。

もちろんその他の要因も考慮されてから過失割合が決定されますが、停車時に追突されたなどでは被害者側は過失がゼロです。このような事故は、事故をいわば「もらってしまった」といえるので、「もらい事故」と呼びます。

■もらい事故と判断される事例

典型的なもらい事故は、追突事故でしょう。停車中に後ろから追突されるのは、よくあるもらい事故です。渋滞の最後尾で停車しているときに追突されるのも含まれます。

また停車しているときに、センターラインをオーバーしてきた車と正面衝突なども考えられるでしょう。

駐車しているときに、バックなどでぶつかってきたような場合ももらい事故となります。基本的には停車状態であれば、被害者側に過失がないことが多いです。

もらい事故の特徴

《写真提供:response》VR交通安全動画

一般的な事故との違いを見ていきます。

■保険会社が示談できない

通常の交通事故は、示談交渉で解決されます。双方の任意保険の担当者が示談交渉を行うのがほとんどですが、もらい事故の場合には自身が加入する保険会社の担当者は示談交渉ができません。つまり自身で示談交渉しなければいけないのです。

示談交渉は保険会社が支払う賠償金を決めるための工程。もらい事故の場合には、被害者側の過失がゼロですので、加入する保険会社が相手側に支払う賠償金はありません。

保険会社が支払う金銭がないのに、示談交渉をすると弁護士法違反になってしまうので、保険者に代わって示談交渉はできないのです。弁護士法では、弁護士以外のものが報酬をもらって他人の法律事務を代行できないと定められているからです。

過失がゼロで賠償金を支払わないのに、示談交渉していることは法律事務を代行していることになるので、犯罪となります。

つまり被害者側に過失がないと分かっている事故では、被害者自身で相手側の保険会社と示談交渉しなければいけません。

■もらい事故のリスク

もらい事故では、保険会社が示談交渉できないので、自身で相手側と示談交渉しなければいけません。通常被害者は法律の素人ですので、賠償金の計算方法や過失割合を決定する考え方を知りません。

しかし相手側の保険担当者は、日常的に事故処理をしているので交渉のプロです。主張するときのポイントや経験も豊富にあるでしょう。相手からこちらの不利になる主張をされたときでも、言い分が正しいのか、正しい割合になるようにどのように主張するのか分からないでしょう。

これらの交渉をすると、大きなストレスともなります。むち打ちなどの症状が出ているのであれば身体的な負担があるにもかかわらず、交渉をする手続きだけでも手間がかかり、不安やストレスを増加させるでしょう。

交渉できたしても、相手に有利になるように話が進められるリスクもあります。このように、自身で示談交渉をすることには一定のリスクがあるのです。

もらい事故の初期対応方法

交通事故

交通事故《写真AC》イメージ

もらい事故にあったときには、まず負傷者の救護活動を行います。その後警察への通報を忘れないようにします。

具体的には、以下の手順です。

1:負傷者の救護
119番通報、可能な場合、安全な場所への移動

2:車の移動
車が自走可能なら、交通の妨げにならないようにする

3:警察への通報

4:加害者の連絡先などを確認
氏名や住所、さらに任意保険や自賠責保険会社の確認

5:任意保険会社に連絡

6:通院

すぐには症状が出ていないくても、後からむち打ちの症状が出ることもあります。念のために医師の診断を受けるようにしましょう。

■警察にすぐに連絡する

軽い物損事故だった場合などなら警察に連絡しなくてもよいと感じるかもしれませんが、警察への通報は義務付けられています。相手が示談を交渉してきても、応じてはいけません。

被害者側の過失がゼロとなるもらい事故では、被害者の免許の点数に影響は全くありません。慌てずに事故状況を保存できるようにしたり、写真を撮ったりして、証拠を残すようにします。

人身事故となるなら、実況見分が行われます。過失割合の争いになったときに、警察によって作成された「実況見分調書」が重要です。警察へ通報しないなら、交渉の際に不利になることも考えられます。

また人身事故でなくても、「物損事故報告書」が作成されますので、もらい事故が起きたなら警察への通報は速やかに行いましょう。

もらい事故による補償について

事故

事故《写真AC》イメージ

もらい事故の場合の補償を把握しておきましょう。物損事故や人身事故に分けて考えていきます。

■物損に対する補償

停車しているなどして、被害者側の過失がゼロであれば、0:10となり加害者側の保険会社から全額賠償されます。車の修理代は、見積書をとってから協議します。

車両の時価額によっては、全損扱いになるのは注意点です。さらに加害者側が保険に加入していないなら、車両無過失事故に関する特約を利用できます。加入している保険に含まれているか、確認しておくとよいでしょう。

■怪我などへの補償

怪我をして通院する費用は、原則全額が補償されます。相手の保険会社が支払ってくれるので、立て替えや費用の支払いを気にする必要はありません。

後から症状が出る可能性もあるので、まずは病院で診察してもらいましょう。医師による診断で事故によって引き起こされた症状を確定させます。これらの通院期間などが、慰謝料の請求につながります。

通院のための交通費なども請求できるので、領収書などを忘れずに残しておくようにしましょう。

■加入している保険会社の補償

加入している保険を使うことができます。たとえば弁護士特約がついているなら、事故対応を弁護士に依頼して、費用を保険会社に負担してもらえます。

ストレスとなる示談交渉を任せることができるので、心理的な負担を避けられます。また車両保険に入っているなら、修理費用の補償を依頼できるでしょう。

もらい事故では弁護士を立てるとよい

弁護士

弁護士《写真AC》イメージ

弁護士特約がついているなら、弁護士費用を支払ってもらえます。そこで、もらい事故なら弁護士に依頼したいことを伝えて、弁護士を立てるとよいでしょう。

■「弁護士特約」を利用できる

既述しましたが、もらい事故の場合には保険会社は示談交渉できません。過失割合についての争いは起こらないとしても、被害の有無や程度、さらに慰謝料に関しては相手側の保険会社と争いになりやすいものです。

弁護士特約がついているなら、示談交渉のための費用を負担してもらえるので、すぐに利用しましょう。

■慰謝料の交渉もしてもらえる

過失がゼロであれば正当な慰謝料を請求できます。不利な条件を主張されないためにも弁護士を立てるメリットは大きいでしょう。

入通院に応じた慰謝料や後遺症が残ってしまった場合には後遺障害慰謝料が請求できます。むち打ちでどの程度の慰謝料がもらえるのか、また後遺障害等級認定を受けられるのかはケースによって異なるでしょう。どのような方法で請求できるのか、弁護士に相談することをおすすめします。

まとめ

もらい事故は経験したくないものですが、安全運転を心掛けていても遭ってしまうこともあるでしょう。一般的な事故とは少し異なる点があるので、適切に対処しなければいけません。事故に遭ってしまったときには落ち着いて対処して、必要な補償が受けられるようにしましょう。

Google検索で、カーナリズムの記事を見つけやすくできます。

Googleで追加する
  • カービュー査定

❄ スタッドレスタイヤの準備はお済みですか?

レスポンス・カーナリズムと同じイードが運営するタイヤ通販「CARTUNEタイヤ」。1本から購入でき、取付店への直送もOK。サイズを選んで在庫と価格をチェック。

CARTUNEタイヤでサイズ・メーカーから探す ▶

関連するキーワード


豆知識 事故・交通事故

関連する投稿


転回禁止の終わりの標示とは?×のないUの字と白い斜線の記号の意味、標識の「ここまで」との違いを教則で解説【2026年】

転回禁止の終わりの標示とは?×のないUの字と白い斜線の記号の意味、標識の「ここまで」との違いを教則で解説【2026年】

学科の問題で、路面に白い斜線入りの記号と黄色のUの字が描かれた図を見て、「×がないのになぜ転回禁止の終わりなのか」と迷った人は多いはずです。この標示は転回禁止の区間の終わりを示すもので、白い記号が「終わり」を、黄色のUの字が「何の規制が終わるか」を表しています。この記事では、転回禁止の終わりを示す標示と標識の読み方、始まりや区間内の表示との見分け方、転回禁止の場所で後退や横断ができるか、試験で間違えやすい点について解説します。


タイヤのリムとは?各部名称とホイールサイズ表記の読み方【2026年】

タイヤのリムとは?各部名称とホイールサイズ表記の読み方【2026年】

リムとはホイールの外側でタイヤをはめ込む部分です。リム幅・リム径・フランジなどの各部名称、17×7.0Jなどのホイールサイズ表記の読み方、タイヤ幅とリム幅の適合の考え方、リムガードや傷・へこみの修理方法までまとめて詳しく解説します。


ナンバープレートのひらがなの意味は?自家用・事業用・レンタカーの一覧、使われない4文字と選べない理由【2026年】

ナンバープレートのひらがなの意味は?自家用・事業用・レンタカーの一覧、使われない4文字と選べない理由【2026年】

前を走る車のナンバーが「あ」や「わ」だと、自分の車と何が違うのか気になりますよね。ナンバープレートのひらがなは、その車が自家用か事業用か、レンタカーかを表す文字で、割り当ては法令の別表で決まっています。同じ文字でも車種で意味が変わり、「あ」は普通車などの登録車なら事業用、軽自動車なら自家用です。「お・し・へ・ん」の4文字はどの区分にも割り当てがなく、希望番号制度でもひらがなは選べません。この記事では、ナンバープレートのひらがなの意味と車種別の一覧、使われない文字と選べない理由について解説します。


バイパスとは?高速道路との違い・制限速度・走れない車を解説【2026年】

バイパスとは?高速道路との違い・制限速度・走れない車を解説【2026年】

「この先バイパス」の案内板を見て、そのまま進んでいいのか迷った経験はないでしょうか。高速道路のように見えるのに料金所がなかったり、逆に無料だと思っていたら料金所が現れたり…制限速度まで道路ごとに違うので、初めての土地では判断に迷いがちです。バイパスは道路の「役割」を表す言葉で、道路の種類を示すものではありません。だから無料の区間もあれば有料の区間もあり、原付で走れる場所もあれば走れない場所もある。原付などが通れるかどうかを見分ける手がかりは、料金所ではなく入口の規制標識にあります。この記事では、バイパスの意味と高速道路との違い、制限速度、通行できない車両の見分け方について解説します。


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


最新の投稿


BMW「X1」に上質な限定車! 黒とシルバーの装いに本革シート、679万円から

BMW「X1」に上質な限定車! 黒とシルバーの装いに本革シート、679万円から

ビー・エム・ダブリューは2026年9月18日、「X1」の特別仕様車「ラグジュアリー・エディション」を発売しました。ブラックの車体にシルバーのアクセントを合わせ、20インチホイールや本革シート、パノラマ・ガラス・サンルーフを装備。ガソリン車150台、ディーゼル車400台の国内限定モデルです。


オリックスカーリースのデメリットは?評判と途中返却の条件、年数別の総額

オリックスカーリースのデメリットは?評判と途中返却の条件、年数別の総額

オリックスカーリースのデメリットは大きく3つあります。解約金なしで車を返せる時期がプランごとに決まっていること、満了前に返すと走行距離や車の傷みで追加請求される場合があること、そして車検やオイル交換の無料クーポンが指定工場でしか使えないことです。オリックス自動車は1984年から個人向けカーリースを扱っていて、5年から11年の新車プランに中古車リースまでそろっています。7年以上の新車プランと中古車は満了時に車をもらえるので、何年乗るか、最後に車を残したいかを先に決めてからプランを選びましょう。


MOTAカーリースの評判・口コミは?「やめとけ」の理由と7年・9年の総額を試算

MOTAカーリースの評判・口コミは?「やめとけ」の理由と7年・9年の総額を試算

MOTAカーリースは、頭金0円で新車に乗り、7年・9年・11年の契約が満了し、契約上の義務を果たせば車をもらえる新車リースで、利用者の口コミでは、まとまった初期費用をかけず月々の支払いを抑えやすい点や、満了時に車をもらう前提なら返却時の走行距離や損耗の精算を気にせず乗れる点が評価されています。一方、「やめとけ」と言われる理由の一つは、契約途中の解約が原則できないことです。7年・9年・11年の契約では、それぞれ5年・7年・9年が経過するまで、乗り換えや返却を自由には選べません。1台に長く乗り、最後は自分の車にしたい人と相性のよいサービスなので、数年で乗り換えたい人や途中で返す可能性がある人は、ほかの選択肢とも比べてみてください。


転回禁止の終わりの標示とは?×のないUの字と白い斜線の記号の意味、標識の「ここまで」との違いを教則で解説【2026年】

転回禁止の終わりの標示とは?×のないUの字と白い斜線の記号の意味、標識の「ここまで」との違いを教則で解説【2026年】

学科の問題で、路面に白い斜線入りの記号と黄色のUの字が描かれた図を見て、「×がないのになぜ転回禁止の終わりなのか」と迷った人は多いはずです。この標示は転回禁止の区間の終わりを示すもので、白い記号が「終わり」を、黄色のUの字が「何の規制が終わるか」を表しています。この記事では、転回禁止の終わりを示す標示と標識の読み方、始まりや区間内の表示との見分け方、転回禁止の場所で後退や横断ができるか、試験で間違えやすい点について解説します。


日産、新型「ローグ ハイブリッド」を米国で発表! 第3世代e-POWERと全車4WDで走りを刷新

日産、新型「ローグ ハイブリッド」を米国で発表! 第3世代e-POWERと全車4WDで走りを刷新

日産自動車は2026年9月21日、米国向けの新型「ローグ ハイブリッド」を発表しました。2027年モデルとなる新型は、第3世代のe-POWERを米国市場へ初導入。システム出力225馬力の電動4WDに加え、Google Geminiに対応する大画面ディスプレイも用意しています。米国価格は3万5,490ドルからです。