バイクに憧れちゃう?原付二種で大満足バイク生活を始めよう!
ホンダ グロム(先代モデル)
暖かくなってくると、街中でバイクに乗る人を見かける機会も増えてきますよね。
バイクの種類はさまざまあれど、ほとんどのライダーたちに共通しているのはその楽しそうな表情。お気に入りのバイクで風を切って颯爽と走り抜けていくのは気持ちいいだろうなあ、と憧れてしまう方も多いのでは。
とはいえ普通二輪車以上になると、免許の取得も時間がかかりますし、そもそも車体自体もなかなか値が張りますから、おいそれとは手が出しにくい面もあります。そこでぜひおすすめしたいのが、気軽にバイクデビューできる「原付二種」なのです。
普通自動車免許などをお持ちの方なら50cc以下の「原付一種」に乗ることができますが、50cc以下の車両は制限速度が時速30kmだったりと制限も多く、現実世界の使用状況にそぐわないのであまり実用的ではなくなっている面もあります。
その点、50cc超125cc以下のバイクである「原付二種」なら制限はかなり緩和されますし、実は免許取得も非常に短期間で済みます。バイクデビューにぴったりですし、電車通勤をやめたいなあとお考えの方にも非常にぴったりな交通手段なのです。
■原付二種の特徴と魅力まとめ! 二段階右折しないでOKってホント?
原付二種 スクーター(ベスパ(左)、ランブレッタ(中)、プジョー(右))
まず、原付二種免許の取得に関してですが、対象はAT限定のみで、すでに普通自動車免許などをお持ちの方限定とはなりますが、なんと最短2日間の教習で教習を終えられるように制度が改正されており、土日を利用して教習を受け終わることも可能。思い立ったらすぐ乗り始めることができます。
この記事でご紹介していくホンダ グロムのようにマニュアルの原付二種バイクを運転するにはMTも運転できる免許を取得する必要がありますが、こちらも最短では1日伸びた3日間で教習を終えられるので、非常にお手軽ですね。
また、原付一種では制限速度は時速30km、1人乗り専用、レーン数の多い交差点では二段階右折が必要など制限が多いことをお伝えしましたが、原付二種なら最高速は上限が時速60kmまで拡大、2人乗りも可能、二段階右折は不要と、あらゆる場面で乗りやすさがグンとアップします。
それでいてボディサイズはコンパクトなものが多く、原付一種とそう変わらない駐車スペースに置いておけますし、自動車をお持ちの方ならファミリーバイク特約が利用できる点は原付一種と共通とあって維持費も大きく変わりません。
よりとっつきやすくはあるものの制限の多い原付一種と並べてしまうと、原付二種はもはや完璧な乗り物のように思えてきますよね。
原付二種界のヤンチャ担当!ホンダ グロムの魅力と特徴
《画像提供:Response 》ホンダ グロム(初代モデル)
原付二種の制度としての魅力をご紹介してきたので、次は魅力的な原付二種の車両をご紹介していきましょう。
どうしても原付二種というとスクータータイプをイメージされる方も多いかとは思いますが、近年密かなブームになってきているのが、またがるタイプでしっかりバイク感があるタイプの原付二種。
その中でも、ヤンチャなデザインとホンダらしいしっかりとした走行性能で定評のある「ホンダ グロム」をご紹介していきます。
■スケールは小さいけど本格派のかっこいいスタイリング!
《画像提供:Response 》ホンダ グロム(先代モデル)
タイヤが12インチと小径なこともあってファニーな見た目ではあるものの、横に人が立っていないと大型のバイクを思わせるような本格派のスタイリングこそ、グロムの見所です。
精密な印象のヘッドライトから存在感のあるタンク部、切れ上がった小尻のテールエンドなど、スポーティなストリートファイターバイクを思わせるその雰囲気は、きっと目的地に到着してからもちょっと眺めていたくなること間違いなしの魅力的デザイン。
比較的廉価な原付二種バイクながら、存在感がバッチリあって安物感がない点は高ポイントですよね。
■ディテールにもこだわり満載!見ていて飽きない「盆栽化」もOK
ホンダ グロム(初代モデル)
もちろん、エクステリアの雰囲気だけが「それっぽい」のではなく、実際に各パーツを細かく見ていっても思わず見惚れてしまうような上級パーツが奢られているのがグロムの特徴。
カラースキームにもよりますが、ゴールド色などに塗装された太めの倒立式フロントフォークなどは大型バイクを思わせる上質な印象ですし、リヤ側では小型バイクでお馴染みのサスペンションを2本用いるタイプではなく、こちらもより大型のバイクを彷彿とさせるモノサスペンションを採用。
細やかなディテール部にも力を抜いておらず、どこを眺めてもかっこいいのがグロムなのです。このベースの実力があるからこそ、よりお好みの高級なパーツをふんだんに装着して眺めて楽しむ「盆栽バイク化」も成立してしまうでしょう。
■小回り良好、駐車もお手の物!走りは切れ味抜群
《画像提供:Response 》ホンダ グロム(先代モデル)
12インチのタイヤが活きてくるのが、ミニサイズのバイクならではの小回り性能。狭い道でのUターンもお手の物ですし、車両重量は100キロあまりと軽量に仕上がっていますので、狭くなりがちな原付駐輪場での取り回しも楽々です。
それでいて、実際に走り出したあとの安定感も両立されている点こそホンダの技術力の真骨頂かもしれませんね。軽快なハンドリングの切れ味を楽しむこともできつつ、ロングツーリングでも疲れにくい安定性が確保されているので、あらゆる利用シーンで大活躍してくれること間違いなしでしょう。
■低燃費すぎてヤバい?!旅バイクにもぴったりな航続距離
《画像提供:Response 》ホンダ グロム(先代モデル) メーター
もともとは国外市場スーパーカブ系に搭載されていた125ccクラスの横型単気筒エンジンを搭載していることもあって、グロムの燃費性能はもはや驚異的と呼べるレベルの低燃費です。
カタログ値としては、WMTCモード燃費で68.5km/L(クラス1)を記録しているなど、自動車の世界では聞いたことがないような燃費値を実現。実燃費でもリッター40キロは楽々、時にはカタログ値超えの燃費値すら実現するという声もあり、エコにも貢献できそうですね。
燃料タンク容量は6.0リッターが確保されているので、満タンなら300km以上も狙えそうな航続距離は、普段の給油頻度が少なくなるだけでなく、ロングツーリングにもぴったりです。
ホンダ グロムのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 1,760mm×720mm×1,015mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 1,200mm | |
最大乗車定員 | 2名 | |
車両重量 | 102kg | |
燃費 | WMTCモード:68.5km/L(クラス1、1名乗車時) | |
エンジン種類 | 単気筒ガソリン 123cc | |
エンジン最高出力 | 7.4kW(10PS)/7,250rpm | |
エンジン最大トルク | 11N・m(1.1kgf・m)/5,500rpm | |
トランスミッション | 常時噛合式5段リターン(MT) | |
新車価格 | 350,000円(消費税抜) |
腕の見せ所!グロムの可能性が広がるカスタマイズ
《画像提供:Response 》ホンダ MSX125(国内名:グロム) カスタム車両(バンコクモーターショー2014 出展車両)
親しみやすいコンパクトサイズとリーズナブルな価格から人気モデルとなっているグロムだけに、カスタマイズシーンの熱気もムンムンです。自分仕様のグロムを追求すべく、カスタムビルダーもブッ飛んだカスタム仕様のグロムを数々製作しています。
マットブラックのボディも精悍なこちらは、タイ仕様のグロムである「MSX125」をベースとしてエンデューロ風に仕立てたカスタムモデル。隣にはステッカーチューンが施されたMSX125も並んでいますが、ベースが同じバイクとは思えないほどの違いにびっくりですね。
グロムのアクティブな印象を一気に引き立てたカスタムとなっています。
《画像提供:Response 》ホンダ MSX125(国内名:グロム) カスタム車両(バンコクモーターショー2014 出展車両)
またこちらもMSX125で、フェンダーやマフラーのカスタムとタイヤ・ホイールのチョイスによってうまくモトクロッサー風の雰囲気を再現した秀逸なカスタムとなっています。
シートやタンク形状などにグロムの面影も感じられるとはいえ、フルサイズのモトクロッサーを思わせるその仕上がりは、横に人が立ったりしていないとスケール感がわからなくなるほどの完成度ですね。
■ここまで凝らなくても、プチカスタムで自分仕様グロムに変身!
《画像提供:Response 》ホンダ MSX125(国内名:グロム) カスタム車両(バンコクモーターショー2014 出展車両)
ホイールを変えたり、カウルを切り落としたりといった大掛かりな作業を経た完成度の高いカスタム例をご紹介してきましたが、そこまで凝らなくても自分仕様グロムは実現が可能。
こちらもMSX125のカスタム例ですが、形状はノーマルのままながら、ステッカーチューンによって「ガンダム」の雰囲気をうまく醸し出すことに成功していますよね。
その他にも交換しやすいミラーやレバー類を自分仕様にこだわるだけで、より愛車感が増すのがバイクのいいところ。グロムを手に入れる前に、自分ならどうカスタムしていきたいか考えてみるのも楽しそうです。
【2021年最新】ホンダ グロムの価格まとめ! 新型は値上がり?
《画像提供:Response 》ホンダ グロム 新型
上下二灯式のLEDヘッドライトが特徴的だった先代となる2代目グロムに対し、初代グロムを思わせるぱっちりとしたヘッドライトへ回帰した新型グロムが、2021年3月から発売されています。
外観面の違いだけでなく、エンジンが新開発となったことで高い環境性能はそのままに最高出力を向上、さらに先代まで4速だったトランスミッションが5速に増段化されたことで、より幅広いシチュエーションで乗りやすさを向上させるなど、メカ面に至るまで細やかなアップデートが施されている新型グロム。
これらに加えてABSが標準装備になるなど、装備の充実化が図られていながら、税抜価格で先代比わずか2万円高の35万円に抑えられている点がありがたいですね。
2021年モデルは蛍光イエローの差し色が鮮やかな「フォースシルバーメタリック」と、シックな「マットガンパウダーブラックメタリック」の2色展開。すでに販売が好調すぎて納車待ち期間が長引いているという情報もありますので、気になった方はお早めに販売店に問い合わせしてみてくださいね。
まとめ
《画像提供:Response 》ホンダ グロム レースベース車
とっても魅力的な原付二種バイク、ホンダ グロムに関してご紹介してきました。
バイクの魅力がしっかり凝縮されたコンパクトボディによって、維持費も安い、取り回しもしやすいといいことづくめのグロム。
モデルイヤーごとに新色が加わったりするのもグロムの楽しみの一つですので、これからもグロムから目が離せそうにありませんね。