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スズキのイグニスが売れない理由は?レトロな魅力を徹底解説

スズキのイグニスが売れない理由は?レトロな魅力を徹底解説

スズキのイグニスは同社のクロスビーに比べると販売台数は多くありませんが、たくさんの魅力を備えており、オーナーからは高評価を獲得しています。そこで今回は、スズキのイグニスが売れないと言われる理由や魅力の数々をご紹介します。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


スズキのイグニスの特徴

《写真提供:response》悪路を走るイグニス

スズキのイグニスは2015年に公開されたコンセプトカーで初登場し、2016年に一般販売が開始されました。イグニスは同社の「ソリオ」や「スイフト」と同じコンパクトカーとなります。

イグニスはコンパクトカーの中でもスイフトよりボディサイズがやや小さめですが、最低地上高が180mmと非常に高く、視界が開けていて悪路であっても走破性が高いクロスオーバー車だという点が魅力です。このような性質を持ったボディサイズの近い他社モデルは今のところなく、イグニスならではの特徴といえます。

近年にスズキの新型車と同様にボディが非常に軽量であり、「ソリオ」と同じ新開発のプラットフォームを採用することでFF車であっても850~880kgの軽さを実現しました。

軽量な車体ではありますが、走行性は十分確保されており、マイルドハイブリッドが搭載されていることから燃費効率も向上させています。

現行のイグニスの基本性能

現行のイグニスは「HYBRID MF」「HYBRID MZ」「HYBRID MX」「HYBRID MG」の4つのグレードが展開されており、さらにそれぞれに対して全方位モニター用カメラパッケージが装着されているグレードやスズキセーフティサポートが非装着のグレードが用意されている全部で9グレード展開となっています。

駆動方式は「2WD・CVT」と「4WD・CVT」の2種類がラインアップされています。

基本的な性能は共通しており、ボディーは5ドアでHYBRID MFグレードの寸法は「全長(mm)×全幅(mm)×全高(mm)=3,700×1,690×1,605」、室内寸法は「長さ(mm)×幅(mm)×高さ(mm)=2,020×1,365×1,250」乗車定員は5名までです。

燃費性能は「2WD・CVT」で比較した場合全グレード共通しており、WLTCモードで19.8m/Lとなっています。エンジンには水冷4サイクル直列4気筒を採用しています。

イグニスは「クロスビー」と似ているせいで売れない?

《写真提供:response》スズキ クロスビー

数多くの魅力があるイグニスですが、残念ながら売り上げは少々芳しくない面もみられます。これは性能に問題があるというわけではなく、ボディサイズが似ている同社モデルの「クロスビー」に人気が集中しているせいではないかといわれています。

クロスビーとイグニスの違い

クロスビーとイグニスの主な違いは室内の居住性で、この部分が売上に強く影響を与えているのではないかと推察されています。クロスビーは室内空間が「長さ(mm)×高さ(mm)=2,175×1,280」であるのに対し、イグニスは「長さ(mm)×高さ(mm)=2,020×1,250」です。

ボディサイズ自体は全長60mmほどしか差がないのですが、室内空間の広さには大きな差があり、全体的にクロスビーの方がゆとりを感じさせる作りとなっています。実際にスズキの販売店でも「クロスビーの方が居住性の高さを感じやすいことから、クロスビーの人気が高まっているのではないか」と推測している面も大きいようです。

最近では室内空間が広い車が求められやすい傾向にあるので、トレンドに上手く乗ったのがクロスビーの方だったともいえるでしょう。

必ずしもコンパクトカーにおいて室内の広さだけが重視されているというわけではありませんが、クロスビーとイグニスの人気の差に関して言えば、室内の居住性が大きく関係しているといえそうです。

イグニスは魅力的なモデル!選ぶポイントを解説

《写真提供:response》改良型のイグニスのデザイン

前述のように室内空間の広さの違いなどからイグニスは売れていないなどともいわれていますが、性能が劣っているわけでは決してなく、むしろ魅力的な面がたくさんあります。ここでは、イグニスを選ぶポイントについて解説します。

お洒落なレトロ感のあるデザイン

イグニスのデザインは他のモデルにはあまり見られないオリジナリティがあり、お洒落なレトロ感のあるデザインが特徴です。

全体のデザインを曲面でまとめていることから未来感をより強調させる外装となっており、どこか懐かしさも感じられる「新しいのに昔懐かしい印象」を受ける一風変わったデザインです。

室内が広々としている

クロスビーと比べると確かにやや室内空間の広さには差がありますが、イグニスも「長さ(mm)×幅(mm)×高さ(mm)=2,020×1,365×1,250」と十分な広さを確保しています。

イグニスの内装にはブラックを積極的に取り入れているため一見狭く感じられるようにも思えますが、実際にはホワイトのパーツを上手く取り入れていることからそれほど気にならないという意見が多いようです。

全体に明るい印象を持ち、定員も5名とファミリー出も十分に乗車できる人数であることから、クロスビーなどに比べてやや室内空間が小さく設計されているからといって過ごしにくいということはないでしょう。

インテリアの操作性が良い

イグニスのインテリアは外装と同様に直線を基調としたデザインが採用されており、全体的にインパネの操作性は高いといえるでしょう。ただし、エアコンのスイッチに関してはやや低めに感じられる人も中にはいるようです。

インテリアにも外装に合わせたカラーがあしらわれており、全体的なレトロ感は外装と同様の印象を与えています。

パワフルで滑らかなエンジン

イグニスはコンパクトカーの中でも悪路走破性が高い車であり、前述のように高めの最低地上高を確保していることから運転時の視界も良好です。

また、4WDの性能も高く、近年は街乗り主体のコンパクトSUVが市場の中心となっている中で、オフロードも走破可能な本格派となっています。

前輪と後輪に自動的に最適な駆動を割り当てる「ビスカスカップリング方式」を採用していることから、雪道などで身動きが取れなくなりそうなシチュエーションにおいても力強い走りで切り抜けてくれます。

さらに4WD車の場合は滑りやすい悪路でスムーズに発進するための「グリップコントロール」や、坂を下る際にハンドリングに集中できる「ヒルディセントコントロール」などのサポート技術が豊富なので、推進力には定評があるといえます。

アイドリングストップからの滑り出しがスムーズ

イグニスにはアイドリングストップに関する3つのモードが選択できるようになっており、「標準」「燃費優先」「快適優先」が用意されています。基本的には標準であっても十分に再発進までの滑り出しはスムーズであるといえるでしょう。

イグニスが採用している「ハイブリッドシステム」は、同社のハスラーやワゴンRなどに使われている「Sエネチャージ」と同様の仕組みを採用しており、アイドリングストップするタイミングも基本的には同じとなっています。

静粛性が高い

コンパクトカーでありながら4気筒エンジンを搭載しており、加速がスムーズでありつつ静粛性の高さも両立しています。

特に停車時がスムーズだという声もあり、「いつ止まったのか意識していないうちに止まっていたほど」と話すオーナーもいるようです。

イグニスは愛好家から評価の高いモデル

《写真提供:response》イグニス マイルドハイブリッド

イグニスは売れていないといわれていますが、車の愛好家からは非常に評価の高いモデルとなっています。試乗記を例に取って、いくつか評価を紹介します。

FF車は動力性能こそ必要十分レベルだが、がっちりしたボディー、足回りが光り、ソリオより100kg軽い車重もあって走りは骨太にして軽快。乗り心地は欧州仕様と共通の足回りを持つためやや硬めだが、サスペンションがしなやかによく動き、荒れた路面や突起を通過しても当たりは角が丸められショックは軽微。しっかりフラットで快適感あるタッチが好ましい。

安定感はもう抜群で、山道でも軽快かつリヤがしっかりねばるフットワークによって実に安心して走れるのもイグニスらしさ。平均的なドライビングスキルの持ち主なら、カーブや山道で運転が上手くなったと感じるはずだ。


走行性能や悪路の走破性を特に評価しています。走行性が高いという評価で、山道などの急斜面も軽快に走れる点がイグニスの魅力だと解説されています。誰でも普通に運転するだけで軽々と悪路を走りこなせる胆力を持つのは嬉しいポイントといえるでしょう。

そんなイグニスはセーフティパッケージを選べば先進安全装備も満載となり、150~160万円前後の価格は文句なしに買い得。前席優先のデザイン性に優れる、ちょっぴり本気なクロスオーバーSUVとしての総合商品力は極めて高いと思える。

安全装備が付いて150~160万円はコストパフォーマンスが高いとも評されています。デザイン性が高く本格派のクロスオーバーSUVであるイグニスは、総合的に走破性に優れていてお買い得な車だという意見が目立ちます。

エンジンは1.2リットルのマイルドハイブリッド。出だしが軽く、するするっと速度を上げていく。快適である。これぞコンパクトカー。衝突安全だの居住性を重視だのと、コンパクトカーと言いつつどんどん大きくなる傾向にあるクルマが多いなかで、ジャストサイズを作らせると本当にうまいスズキなのである。

ハイブリッド車に対して走行性を不安視する方も中にはいますが、イグニスに関していえば特に問題なく加速もパワフルだという意見が多くを占めています。ハンドリングもドライバーの手に馴染むちょうど良さが評価されており、コンパクトカーではありますが、安定性もしっかりと確保されているようです。

特に走行性を高く評価している声が多く、イグニスは実際に試乗した方からの評価も高いモデルとなっています。オーナーとなってからも悪路走破性を活かしてさまざまな場所で愛車として活躍させている方も多く、走行性については文句のない水準といえるでしょう。

売れていなくてもイグニスは魅力が詰まっている

《写真提供:response》富士山とイグニス正面

イグニスはクロスビーなどの他のモデルに比べると、販売台数自体は確かにやや見劣りするのも事実です。かといって、決して性能が劣っているわけではなく、他のモデルにはない魅力が数多く詰め込まれているモデルです。

実際に試乗した方のレポートにもあるように非常に走行性が高く、直線的なデザインがお洒落さとレトロさを兼ね備えていて、外見だけで選びたくなるという方も多いでしょう。

「クロスビーより狭い」などといわれていますが居住性も高く、オーナーも過ごしやすさを大きく不満に感じている方はそれほど多くないようです。販売台数が少なかったとしても、イグニスはさまざまな魅力がある車であり、愛車にすることを十分におすすめできる一台です。

まとめ

《写真提供:response》背後から見たイグニス

イグニスが売れないと言われてしまう理由は、サイズが近く室内空間の広いクロスビーの方がトレンドに合わせて人気を博したことにあるとみられています。

しかし、イグニスの性能は国内のオーナーにも高く評価されており、本記事でもご紹介したように試乗記でもとにかく走行性を称賛する声が多く見受けられます。コストパフォーマンスの高いイグニスは、隠れた名車のひとつであるといえるでしょう。

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