3列すべて特等席!「ホンダ ステップワゴン」で家族だんらん
ホンダ ステップワゴン スパーダ
ファミリーカーの定番といえば、ご家族揃って移動ができるミニバンですよね。3列シートで人がたくさん乗ることができるだけでなく、シートを格納すれば大きな荷物も積めるので、荷物が増えがちなお買い物やアウトドアのお供にもぴったりな車です。
そんなミニバンの中でも定番車種のひとつが「ホンダ ステップワゴン」。扱いやすい5ナンバークラスのサイズと広い室内が魅力的で、販売競争の激しいMクラスミニバンに分類されるモデルです。
発売当初からFFレイアウトの低床性を活かした広々キャビンが特色であるステップワゴンですが、時代に合わせた進化を続けており、現行の5代目モデルはミニバンとして求められる機能や快適性能を高度に実現しています。
人がたくさん乗ったり、荷物を満載したりする機会も多いミニバンということもあって、現行ステップワゴンのパワートレインはダウンサイジングターボと2モーターハイブリッド。どちらもパワフルさがうれしいポイントですが、気になってくるのは燃費性能ではないでしょうか。
この記事では、カタログ燃費や実燃費をチェックしつつ、ライバル車種との比較なども通して、ステップワゴンの燃費性能を詳しくご紹介していきます。
ホンダ ステップワゴンのここがイイ、魅力5選
■乗った瞬間に実感!頭上も足元も広い室内空間
《画像提供:Response 》ホンダ ステップワゴン スパーダ ブラックスタイル インテリア(アイボリー×シルバー)
ステップワゴンの室内高1,405mm、室内長3,220mmというガバッと広いインテリアは、乗り込んですぐ分かる開放感があります。3列すべての乗員が頭上と足元に余裕を感じられるのはもちろん、サイドウィンドウを立てたフォルムとなっているので、肩口周辺もゆったりとしています。
大きなウィンドウが四方を囲む室内は見晴らしも抜群。ドライブも楽しくなりそうですね。
左右に跳ね上げた3列目シートが荷室の使い勝手の邪魔になるミニバンも多い中、ステップワゴンの3列目シートは軽い操作で床下に格納するタイプ。格納時にはシートに邪魔されずにワイドな荷室幅が確保できるので、荷物を積み込む際も楽々です。
■カーブでもグラっとこない!低重心でフラットな乗り心地
《画像提供:Response 》ホンダ ステップワゴン モデューロX
ホンダならではの低床・低重心設計によって、全高が1,840mmと高めのステップワゴンながら、その乗り心地はフラットさが際立つ快適なもの。路面からのショックはきちんと吸収してくれるのに、カーブでグラっとこない安定感は、同乗者にもうれしい特徴です。
最上級グレードの「e:HEV スパーダ G・EX Honda SENSING」では微振動や車体のひずみを吸収してくれる「パフォーマンスダンパー」を特別採用するなど、優れた乗り心地がとことん追求されています。
シートの形状や大きさもポイントで、1列目と2列目はしっかりとしたクッションの厚みで長時間のドライブも快適。3列目は平板な形状ではありますが、床面と座面の間の高さがしっかりとられており、快適な着座姿勢が取りやすくなっています。
■ハイブリッドとターボ、どちらも余裕のパワフルさ
《画像提供:Response 》ホンダ ステップワゴン e:HEV スパーダ エンブレム
ミニバンは7人や8人といった大人数で乗り込むこともあるほか、荷物を満載するシーンもあるので、もたつかないパワフルさも求めたいところですよね。ステップワゴンの独創的な2種類のパワートレインは、どちらも力強さとエコ性能が特徴的です。
ガソリン車はライバル車で一般的な2.0リッターエンジンではなく、1.5リッターと排気量を縮小しつつターボを組み合わせた「VTEC TURBO」エンジンを搭載。またハイブリッド車は、2モーター式ハイブリッドの「e:HEV」を搭載し、日常のほとんどの場面でモーター駆動の力強い走りを楽しめます。
残念ながらハイブリッド車には4WD仕様の設定がありませんが、ガソリンターボ車では効率に優れた「リアルタイムAWD」を選択することができます。
■安心感につながる「Honda SENSING」全車標準装備
《画像提供:Response 》ホンダ ステップワゴン スパーダ ハイブリッド インテリア
安全装備や運転支援機能を幅広い車種で標準装備しているホンダ車だけに、ステップワゴンも全車で「Honda SENSING」を標準装備 。衝突軽減ブレーキや歩行者事故低減ステアリングといった高度な予防安全機能が備わるので、安心感のあるドライブにつながります。
また、単調になりがちな高速道路での運転などでドライバーの疲労を大きく軽減してくれるアダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システムも全車で標準装備。さらにハイブリッド車は、アダプティブクルーズコントロールが渋滞追従機能付きにアップグレードされます。
また、安全性能として忘れてはならないのが、しっかり車両の周囲が確認できる視界の広さ。ステップワゴンは大型の三角窓で斜め前方も見やすいほか、左前方の死角部分も「サイドビューサポートミラー」でしっかり確認ができます。
■タテヨコ開け方自在のテールゲートなど、ユニーク装備も
《画像提供:Response 》ホンダ ステップワゴン スパーダ 左側スライドドアとわくわくゲートを開いた様子
ステップワゴンのエクステリアをぐるりと一周見ると、目を引くのは左右非対称なリヤウィンドウの形状。実はステップワゴン全車のテールゲートは、横半分ほどを横方向に開くこともできる「わくわくゲート」仕様となっており、ウィンドウ形状でその装備が視覚的にアピールされています。
ミニバンのテールゲートは幅広で高さもあるので、全開にするには車両後方に広いスペースが必要ですし、開け閉めの際には結構力がいるもの。ステップワゴンのわくわくゲートなら、お部屋のドアのようにサッと小さく横開きすることができ、狭い駐車場での荷物の積み下ろしや人の乗り降りも楽々です。
もちろん一般的なミニバンのようにガバッと大きく縦に開くことも可能なので、シーンに合わせた使い分けがしやすく、活用の幅も広がりますね。
ホンダ ステップワゴンのスペックはこちら
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,760mm×1,695mm×1,840mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,890mm | |
最大乗車定員 | 7名 | |
車両重量 | 1,820kg | |
燃費 | WLTCモード:20.0km/L | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリンハイブリッド 1,993cc | |
エンジン最高出力 | 107kW(145PS)/6,200rpm | |
エンジン最大トルク | 175N・m(17.8kgf・m)/4,000rpm | |
モーター種類 | 交流同期電動機 | |
モーター最高出力 | 135kW(184PS)/5,000-6,000rpm | |
モーター最大トルク | 315N・m(32.1kgf・m)/0-2,000rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | |
新車価格 | 3,310,000円(消費税抜) |
ホンダ ステップワゴンの燃費情報を総まとめ!
《画像提供:Response 》ホンダ ステップワゴン
ステップワゴンの魅力をご紹介してきましたが、やはり実際に購入を検討する際に気になるのは燃費性能ですよね。ここからは、ステップワゴンの燃費性能を詳しく見ていきましょう。
まずは、カタログ燃費値です。新車販売されるすべての乗用車のカタログに表示されている「WLTCモード燃費」を確認することによって、おおよその燃費性能を把握することができます。
現行モデルのステップワゴンのWLTCモード燃費は、ガソリンターボ車の2WD仕様と4WD仕様、ハイブリッド車で、3つに分けることができます。中でももっとも低燃費なのはハイブリッド車で、20.0km/Lの燃費値を記録しています。
対するガソリンターボ車は、2WD仕様で13.6km/L、4WD車で13.0km/Lと、排気量にしては力強さのある1.5リッターターボとはいえ、燃費性能はミニバン平均的に留まっている印象もあります。
ホンダ ステップワゴンのカタログ燃費まとめ表
e:HEV | VTEC TURBO 2WD |
VTEC TURBO 4WD |
|
---|---|---|---|
WLTCモード燃費 | 20.0km/L | 13.6km/L | 13.0km/L |
市街地モード(WLTC-L) | 18.8km/L | 10.3km/L | 10.0km/L |
郊外モード(WLTC-M) | 21.7km/L | 14.3km/L | 13.5km/L |
高速道路モード(WLTC-H) | 19.5km/L | 15.2km/L | 14.6km/L |
■ホンダ ステップワゴンでもっとも低燃費なのはどのグレード?
《画像提供:Response 》ホンダ ステップワゴン スパーダ ハイブリッド
WLTCモードによるカタログ燃費では、ステップワゴンでもっとも低燃費なのはハイブリッド車で、20.0km/Lの燃費値を記録しています。
ハイブリッド車のリッターあたり20キロの燃費値は、Mクラスミニバンとしてはインパクトのある数値で、同社のコンパクトミニバンであるフリードとも同等と、「e:HEV」の高効率性が際立つ印象ですね。
1.5リッターとダウンサイズが進められたガソリンターボ車は、2WD仕様で13.6km/L、4WD仕様で13.0km/Lと、主要なライバル全車が採用する2.0リッターに対して同等の動力性能を確保していますが、燃費値も同等に留まります。ただし、排気量が小さいと税制面での優遇も大きいので、ガソリン車狙いの方にとってはお買い得な選択肢となっていますね。
■実オーナーが投稿!ホンダ ステップワゴンの実燃費データまとめ
《画像提供:Response 》ステップワゴン 燃費計表示
カタログ燃費が優秀でも、現実世界における実燃費が伸びなくては意味がないというもの。そこでしっかり確認しておきたいのが、実オーナーが投稿した燃費記録をまとめている情報サイト「e燃費」のデータです。
2021年11月現在、現行モデルのステップワゴンの実燃費平均値を確認してみると、もっとも低燃費なのはハイブリッド車で17.16km/L、続いてガソリンターボ車のエアロ系2WD仕様が10.92km/L、標準系2WD仕様が10.60km/L、エアロ系4WD仕様が10.59km/L、標準系4WD仕様が8.11km/L続きます。
余裕のあるボディサイズを考えると、装備充実のエアロ系「スパーダ」のみの設定となるハイブリッド車でリッターあたり17キロという数値はかなりの好記録。ユーザーによってはリッターあたり20キロ台超えや、30キロ台の燃費値を報告している方も見られるほどで、e:HEVが大型車との相性も良いことがうかがえます。
ガソリン車は、スパーダ系では2WD仕様と4WD仕様のどちらもリッターあたり10キロ台を実現しており、順当な結果といえそうです。販売の主力がスパーダ系に移行していることも反映してか、燃費データの投稿数は標準系に比べてスパーダ系が圧倒的な多さとなっています。
■ホンダ ステップワゴンのカタログ燃費、ライバル車と比べるとどう?
日産 セレナ e-POWER ハイウェイスター アーバンクロム
ステップワゴンのライバルといえば、フォルムやサイズだけでなくパワートレイン構成も近い日産 セレナが挙げられます。
セレナの特徴は、そのハイブリッドシステム「e-POWER」。ステップワゴンのe:HEVが高速域ではエンジン直結駆動も可能なのに対し、セレナのe-POWERは全速度域でモーター駆動としている点が異なります。またセレナは、2.0リッターガソリン車にもマイルドハイブリッドを組み合わせている点も特徴的ですね。
セレナのWLTCモード燃費をチェックしてみると、ハイブリッド車でもっとも低燃費なグレードでは18.0km/L、ガソリン車は2WD仕様が13.2km/L、4WD仕様が11.8km/Lとなっており、全体的にはステップワゴンに劣る印象となっています。
トヨタ ノア ハイブリッドSi
また、車体を共有する3車種の展開で、幅広いユーザー層に人気なのがトヨタ ノア/ヴォクシー/エスクァイアで、こちらもステップワゴンと同クラスのライバルになります。
特徴的なパワートレインを持つステップワゴンやセレナに対し、ノア/ヴォクシー/エスクァイアのガソリン車は2.0リッター自然吸気エンジン、ハイブリッド車はトヨタでお馴染みの動力分割機構を持つ「THS II」システムで、熟成の進んだオーソドックスな構成となっています。
ノアのWLTCモード燃費をチェックすると、ハイブリッド車でもっとも低燃費なグレードでは19.8km/L、ガソリン車でもっとも低燃費なグレードは2WD仕様が13.6km/L、4WD仕様が12.6km/Lとなっており、ステップワゴンに肉薄しています。
まとめ
《画像提供:Response 》ホンダ ステップワゴン スパーダ
ホンダ ステップワゴンの燃費情報を詳しくご紹介してきました。
もはや室内の広さではライバル車種間で差がつきにくいほどに進化しているMクラスミニバンですが、その中でもステップワゴンはホンダらしい乗り心地と動力性能、さらに高度な燃費性能を武器に、きらりと輝く印象です。
販売成績ではライバル車の後塵を拝する機会も多くなってはいるほか、そろそろ次期型モデルの登場も噂されてはいますが、熟成が進められた現行型の魅力はまだまだ色褪せません。先進のハイブリッドとターボで、ご家族揃ってのドライブ旅行も楽しくなりそうですね。
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よくある質問
■ステップワゴンはターボエンジン搭載って本当?
本当です。現行型のホンダ ステップワゴンは、パワートレイン別にガソリン車とハイブリッド車が用意されていますが、そのうちガソリン車には、1.5リッターの直噴ターボ仕様となる「VTEC TURBO」がホンダ車として初搭載されています。
■ステップワゴンのハイブリッド、どういう仕組みなの?
ホンダ ステップワゴンのハイブリッド車は「e:HEV」と呼ばれるハイブリッドシステムを採用しています。これは、エンジンは主に発電に用いられ、その電力で低中速域では常時モーター駆動とし、高速域では効率の良いエンジン直結運転も可能なシステムで、モーター駆動ならではの力強い加速やレスポンスが特徴です。