トップへ戻る

スバル新型SUV「クロストレック」発表!気になるライバル車も要チェック

スバル新型SUV「クロストレック」発表!気になるライバル車も要チェック

スバル クロストレックが発表されました。全く新しい車名ですが、実質的にはこれまでインプレッサのバリエーションとして展開されていた「XV」の新型モデルです。しかしながら、既にレヴォーグとWRXで採用されているフルインナーフレームボディと改良型SGPシャシーを採用し、ただのSUV風ハッチバックとは次元が異なる性能を持っています。今回は、同クラスにあるSUVのなかから、おすすめの車をピックアップして紹介します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

車名は「XV」からグローバルで使用している「クロストレック」に

《画像提供:Response》〈写真撮影:雪岡直樹〉スバル クロストレック

2022年9月15日、スバル XVがフルモデルチェンジをおこない、車名をグローバルで使用しているクロストレックに統一しました。依然として不明な点はありますが、旧型XVやレヴォーグなどから受け継いだ機構を採用し、スバルならではの車になっていることが予想されます。

現在、日本ではセダンやハッチバック車の市場が急減速し、SUV市場が伸びています。トヨタ クラウンが「クラウンクロスオーバー」として登場したことからも、「オフロードを走行しない、イメージとしてのクロスオーバーモデル」が流行りつつあることが分かります。

そんな舗装路用クロスオーバーモデルが増える中、クロストレックは二世代にわたって販売されつづけた「XV」を発展させて登場しました。今回は、クロスオーバーの元祖的存在のクロストレックと、各車各様の特徴を持ったライバル車を紹介いたします。

ボディ骨格を強化して登場!

《画像提供:Response》〈写真撮影:雪岡直樹〉スバル クロストレック

クロストレックはXVの後継車種と書きましたが、初代インプレッサに一時設定された「グラベルEX」を事実上の祖先としています。

グラベルEXは、インプレッサスポーツワゴンの地上高を上げ、ラジエーターグリルガードを装着、スペアタイヤをバックドアに装着して、RV(リクリエーショナルビークル)風の意匠をまとったモデル。当時はアウトドアレジャーがブームとなっており、それに伴ってレジャーを感じさせる三菱 パジェロやスバル レガシィツーリングワゴンが人気でした。

インプレッサグラベルEXは、その後フォレスターへと発展的にモデルチェンジされますが、2010年にはインプレッサのバリエーションである「XV」として復活しました。XVも、概ねグラベルEXと同じコンセプトをもっており、当時も話題になり始めていたクロスオーバーに分類される車となりました。

インプレッサとほぼ同じ車高ながら無塗装樹脂のフェンダーモールを装着し、SUV風のスタイルを得た車でした。その後もインプレッサシリーズの基幹車種として順調な経過を遂げ、2013年にはスバルオリジナルのハイブリッドシステムを搭載しました。現在の、「e-boxer」と同等の機構です。

今回登場したクロストレックは、現在も継続生産中であるインプレッサシリーズから独立した車種です。

パワートレインは、旧型でも採用されていた2.0リッター水平対向自然吸気4気筒ガソリンエンジンにCVTが組み合わされ、これを電気モーターでアシストするe-boxerを継続搭載。AWDは、スバル伝統のアクティブトルクスプリット方式を採用する模様です。

この方式は、前輪60%:後輪40%から、前輪50%:後輪50%まで路面状況に合わせて電子制御で配分比率を変える方式で、常にAWDで走行することから、現代の一般的な乗用車タイプの4WD車が採用する、「前輪が滑ってから後輪を駆動する4WD」方式と比較して、悪路走破性や走行安定性が高いとされています。

スタイルは、XVで確立された、「インプレッサの5ドアハッチバックモデルの地上高を上げて、ホイールアーチモールやルーフレールを装着するクロスオーバースタイル」を継承しています。

モデルチェンジの要は、「フルインナーフレームボディ構造」の採用です。この構造は、ボディ床面の強化はもとより、車体の骨格部分で構造を成立させてボディ外側の鉄板部分を後から装着する方式です。ボディ骨格の強化は、高い操縦安定性や硬質でしっかりとした乗り心地を実現します。

「クロストレック」のライバル車もチェック

トヨタ カローラ クロス

カローラシリーズの1台!でも他のカローラと共通点は少ない?

《画像提供:Response》〈写真撮影:中村孝仁〉トヨタ カローラクロス Z

トヨタ カローラクロスは、2019年にカローラのバリエーションの一つとして登場しました。1バリエーションではあるもののクロストレックとは成り立ちが異なり、その他のカローラシリーズとの共通性は少なく、特にスタイルは、5ドアハッチバックのカローラスポーツやステーションワゴンのツーリングとも異なるもので、実質的にはカローラから独立しています。

スタイルはカローラシリーズの「エッジが効いたシャープなもの」とは異なり、日産の3代目エクストレイルを思わせる柔らかなものです。バックドアの角度も垂直に近く、荷物室の容積は大きくなっていますが、古き良き「オフロードRV」に近いスタイルであると言えます。

エンジンは1.8リッターガソリンエンジンにCVTが組み合わされたものと、1.8リッターガソリンエンジン+電気モーターのハイブリッドから選択が可能。共にカローラシリーズにも搭載されており、ハイブリッドの方式はプリウスなどでもおなじみのシステムです。燃費の良さでは十分な実績があるシステムで、滑らかでスムーズな走行が可能です。

【無料】ガリバーにカローラ クロスの中古車探しを依頼する

スズキ エスクード

本格的な4WD性能を持ち合わせる

《画像提供:Response》〈写真撮影:雪岡直樹〉スズキ エスクード

エスクードは、かつてはスズキのRVモデルでした。紆余曲折あり「エスクード クロス」として登場したのが2015年、いったんモデルが終了となったのですが、今年になってスズキオリジナルのハイブリッドシステムを搭載する、4WDのクロスオーバーモデルとして復活を遂げました。なお、復活してもスタイルはほぼそのままです。

エスクードは、1.5リッターのガソリンエンジンを搭載し、電気モーターでアシストする方式のハイブリッドシステムを採用しています。エンジンの回転を6速オートギヤシステムという自動ギヤ切り替え式のトランスミッションで変速し、モーターはエンジンの補助をする方式です。そのため、従来の自動車が行っていたような変速が行われており、「変速のキレ感」と「エンジン回転が車輪に直接伝わるかのようなダイレクト感豊かな運転」を味わえることがこの車の特徴です。

4WD性能も本格的で、運転席左側のモード切り替えスイッチで切り替えられる他、「前輪と後輪を直結に近い状態で結合する、滑りやすい道を走行するための本格的なモード」も搭載しているほどです。

半面、登場から時間が経過しているために、スタイルの上では古さを感じさせることは否めません。また、ダイレクト感豊かなハイブリッドシステムは、走りの楽しさをもたらす一方で燃費をあきらめなければならず、走りと燃費を天秤にかけなければなりません。しかし、走りが好きな方にはぜひ試乗してほしいモデルです。

【無料】ガリバーにエスクードの中古車探しを依頼する

マツダ CX-30

都会的な雰囲気を感じさせるSUV

《画像提供:Response》〈写真撮影:中村孝仁〉マツダ CX-30 XD Lパッケージ

CX-30は、CX-5とCX-3の間を埋める形で登場した車です。CX-5とCX-3がやや地上高が高いRV的なスタイルをとる一方で、CX-30はマツダ3の地上高をそのまま上げたようなスタイルです。この点では、クロストレックに近い性格かもしれません。

しかし、クロストレックが土を感じさせるイメージを演出しているのに対して、CX-30はマツダ3と同様に比較的流麗さを感じさせるボディスタイルです。クロストレック同様の全高が低いクロスオーバーモデルながら、都会的な雰囲気を感じさせます。

CX-30は、マツダ自慢のスカイアクティブD(1.8リッターディーゼルターボエンジン)、新しい燃焼技術を採用したスカイアクティブX(2.0リッターガソリンエンジン)、先日登場したスカイアクティブG(2リッターガソリンエンジンにモーターによるアシストを加えたマイルドハイブリッドモデル)の3種類を搭載。いずれも特徴あるエンジンであり、中でも力強いディーゼルエンジンを搭載していることは、他車との大きな違いです。

スタイルは、マツダ統一のフロントマスクやボディラインを持ち、流麗さは実現できているといえますが、他のマツダ車にもよく似ている上に、アテンザ(現、マツダ6)登場時に採用したデザインで、そろそろ10年が経過しているため、目新しさと言う点では不利になってきています。

流麗でクラシカル、都会的な雰囲気を好む方に向いた車と言えます。

【無料】ガリバーにCX-30の中古車探しを依頼する

唯一無二なクロストレック!でも比較検討することも大事

《画像提供:Response》〈写真撮影:雪岡直樹〉スバル クロストレック

クロストレックの特徴は、水平対向エンジンの個性とスバル伝統の4WDシステム、クロスオーバーならではの最低地上高の高さと全高の低さです。

水平対向エンジンは、かつてのドロドロとした排気音こそなくなっていますが、今でも独特なエンジン音がほのかに残っています。

また、エンジン重心の低さからくる、コーナーリング性能の高さもポイント。「SUVやクロスオーバーは気になっているけれども、セダンやハッチバックの操縦性の良さも捨てがたい」という、欲張りな方に向いているといえます。

そして、土の香りのイメージや、シャープな折り目のスタイルは無骨ですが、「そこがまたスバル車らしい」と思える方には、もしかしたら他車の存在は目に入らないかもしれません。とはいえ、今回ご紹介した他車にも良い点がたくさんあります。ぜひ、各車を試乗して車選びを楽しんでください。

【無料】ガリバーにクロストレックの中古車探しを依頼する

車をローンで購入するなら?カーローン申込ランキング

  • カービュー査定

関連するキーワード


クロストレック スバル XV

関連する投稿


スバル新型「クロストレック」発表!オシャレな新カラー追加や安全装備強化を実施

スバル新型「クロストレック」発表!オシャレな新カラー追加や安全装備強化を実施

スバルは2025年7月10日、コンパクトなクロスオーバーSUV「クロストレック」の一部改良モデルを発表しました。カラー展開の見直しや、安全性能強化、特別仕様車の追加が行われています。


スバル新型「インプレッサ」発表!安全性強化しカラーも追加

スバル新型「インプレッサ」発表!安全性強化しカラーも追加

スバルは2025年7月10日、5ドアハッチバック「インプレッサ」の一部改良モデルを発表しました。カラー展開の追加に加え、先進安全装備を強化しました。


スバル新型「ステラ」発表!スライドドア採用で利便性が大幅向上

スバル新型「ステラ」発表!スライドドア採用で利便性が大幅向上

スバルは2025年6月12日に、軽トールワゴンの「ステラ」の4代目となる新型モデルを発表しました。リヤスライドドアの採用や先進安全機能の進化、スタイリッシュなデザインの実現などにより、全方位で商品力を高めたモデルとなっているといいます。


スバル新型「レックス」発表!リッター28km走るハイブリッドモデル登場

スバル新型「レックス」発表!リッター28km走るハイブリッドモデル登場

スバルは2025年6月12日に、コンパクトSUV「レックス(REX)」の新たなハイブリッドモデルを発表しました。モーター駆動によるレスポンスの良い加速性能と高い静粛性を実現すると共に、発電と充放電を最適に制御することで、ガソリンエンジンモデルに対し燃費性能を高めたモデルです。


スバル新型「BRZ」発表!エンジン改良で安全性を強化

スバル新型「BRZ」発表!エンジン改良で安全性を強化

スバルは2025年5月22日、FRレイアウトのピュアスポーツカー「BRZ」の一部改良モデルを発表しました。安全対策の強化を行っているといいます。


最新の投稿


今秋の行楽シーズンに車で出かける意向の20代~50代の男女が車で出かけたいスポット1位は「温泉地」【トータス調査】

今秋の行楽シーズンに車で出かける意向の20代~50代の男女が車で出かけたいスポット1位は「温泉地」【トータス調査】

株式会社トータスは、同社が運営する「tortoise」にて、今年の秋の行楽シーズンにどこかに出かけたいと考えている20代~50代の男女を対象に「2025年秋の行楽シーズン、車で出かけたい場所に関する調査」を実施し、結果を公開しました。


スズキ新型「e ビターラ」発表!高性能な4WDモデルも用意

スズキ新型「e ビターラ」発表!高性能な4WDモデルも用意

スズキは2025年9月16日、スズキ初となるバッテリーEV(BEV)の量産モデル「e ビターラ(e VITARA)」を正式発表しました。2026年1月16日より、販売を開始する予定です。


【軽自動車販売台数ランキング】一番売れてる"軽"はどれ!? 人気の軽スーパーハイトワゴン戦を制するのは?

【軽自動車販売台数ランキング】一番売れてる"軽"はどれ!? 人気の軽スーパーハイトワゴン戦を制するのは?

全軽自協(全国軽自動車協会連合会)が発表した2025年8月新車販売台数ランキングによると、これまでと変わらずホンダ「N-BOX」が1位で、以下5位まで順位の変動はなし。6月に新型となったダイハツ「ムーブ」が3位で固定化されたようです。このほか9位だったスズキ「アルト」が6位になるなど、一部の車種が躍進を見せています。


【車未所持者向けアンケート】車は買う?シェアで十分?20代のカーライフ意識調査【関東工業自動車大学校調べ】

【車未所持者向けアンケート】車は買う?シェアで十分?20代のカーライフ意識調査【関東工業自動車大学校調べ】

関東工業自動車大学校は、20代の車未所持者を対象に車の購入に関する意識調査を実施し、結果を公開しました。


【新車販売台数ランキング】人気のトヨタ「ライズ」がまた急上昇?相変わらず強いトヨタ車!8月はどんな車が売れたのか

【新車販売台数ランキング】人気のトヨタ「ライズ」がまた急上昇?相変わらず強いトヨタ車!8月はどんな車が売れたのか

自販連(日本自動車販売協会連合会)が発表した2025年8月の新車販売台数ランキングによると先々月急上昇し、先月急落して9位となったトヨタ「ライズ」がまた急上昇し3位に戻ったほか、ホンダのコンパクトミニバン「フリード」が6位まで急上昇するなど多くの変化がありました。