ミニキャブMiEVは、一度生産を中止したものの電動化志向の高まりによって、再登場しました。EVとして見るべき新しい点は少ないものの、他車にはない電動モデルです。
運転経路が決まっている集配車はもちろんのこと、住居から離れていない農場や畜産場などとの往復に使用されている方にもおすすめできます。
■2022年発売の新型クーペ
日産 フェアレディZ(ビッグマイナーチェンジ)
《画像提供:Response》〈写真提供:日産自動車〉日産 フェアレディZ 新型
新型フェアレディZは、ボディスタイルと搭載エンジン、ATを含めて大幅に変更されました。型式はZ34系ではあるものの、実質的にはフルモデルチェンジに近い変更を受けたモデルと考えて良いでしょう。
エンジンは、ビッグマイナーチェンジ前の最高出力336馬力を発揮するVQ37VHRエンジンのから、すでにスカイラインに搭載済みの、最高出力405馬力を発揮するVR30DDTTツインターボエンジンに換装されました。
MTは従来通りの6速式ですが、ATは9速式に変更されました。ボディスタイルは、ボディラインやフロントマスクはS30型の初代モデルを、リヤコンビネーションランプはZ32型の4代目モデルをオマージュ。フェアレディZ伝統のアイコンを各部に用い、クラシカルなスタイルを得ています。
この種のクーペが極端に減少している中、おそらく最後の純エンジンモデルになることでしょう。高性能ターボエンジンをMTやATを駆使して乗りたい方に、おすすめのモデルです。
トヨタ スープラ(マイナーチェンジ)
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ スープラ RZ ホワイトエディション
スープラはトヨタの高性能スポーツモデル。これまで、6気筒ターボエンジンと4気筒ターボエンジンの2種類をラインアップしていましたが、いずれもATとの組み合わせでした。
現代のATは、変速レスポンスやシフトスケージュールの上でMTを凌駕しており、一般の人がスポーツドライブをする上ではATの方が速く走れるでしょう。しかし、今やMTは速く走るための機構ではなく、「ドライバーと車が一体となるための構造」である側面が高く、スープラにもMTが切望されていました。
今回のマイナーチェンジで、スープラはようやくMTを搭載し、ファンの要望に応えることが出来ました。昨今、スープラが話題に上がることが少なくなっていますが、フェアレディZの発表とスープラへのMT追加設定が重なり、にわかに大排気量スポーツモデルの市場がにぎわっています。小型スポーツモデルを卒業して次のステップに進みたい方、BMW製エンジンをMTで味わってみたい方は、ぜひ試乗をしてみてください。
■2022年発売の新型セダン
トヨタ クラウン クロスオーバー(フルモデルチェンジ)
《画像提供:Response》〈写真撮影:雪岡直樹〉トヨタ クラウン クロスオーバーRS Advanced
クラウンは、旧型モデルに対して大きな変更を受けました。計4種類のボディスタイルとなることが発表されておりますが、現在発売されているのは地上高が高いセダンの「クロスオーバー」のみです。
2.5リッター直列4気筒自然吸気エンジンに従来からの2モーター式ハイブリッドシステムと後輪モーターを組み合わせたモデルと、2.4リッター直列4気筒ターボエンジンと新型の1モーター式ハイブリッドシステムと6速AT、後輪モーターを組み合わせたモデルの2モデルがラインナップされています。一見ハッチバックに見えるファストバックスタイルですが、トランクが独立した4ドアセダンモデルになっています。
クロスオーバーは、地上高が上げられ、ホイールアーチモールや太いサイドモールが装着され、SUV風の意匠を得ています。ベースの駆動系統は横置きエンジンによる前輪駆動ではありますが、後輪モーターの出力が高くなっており、これまでのモデルと駆動方式が変更された点は、それほど考慮しなくても構いません。
2023年以降に、ハッチバックのスポーツ、RV風のスタイルをとるステーションワゴン、そしてセダンが控えています。モデル上の共通点は少ない可能性がありますが、用途の上で気になる方はそれらの発売を待っても良いでしょう。
トヨタ プリウス(フルモデルチェンジ)
《画像提供:Response》〈写真撮影:安藤貴史〉トヨタ プリウス HEV 新型
トヨタのプリウスはその初代モデル登場から25年が経過し、5代目が登場しました。
4代目モデルは、2代目モデルをオマージュした、客室部分を前寄りにしたスタイルでしたが、5代目モデルは3代目モデルのルーフラインを模したスタイルに。どっしりとしたボディ下半分にやや小さく見える屋根を載せ、ハッチバック車ながらクーペのようなスタイルになりました。
エンジンは3代目以降継続して採用している1.8リッターエンジンモデルと、ハリアーなどにも搭載している、新開発の高効率な2.0リッターエンジンモデル、そして2.0リッターエンジンモデルの駆動用バッテリー容量を増したPHEVモデルで構成されます。
エンジンとモーターが強調して発揮する出力は、それぞれ1.8リッターエンジンモデルで140馬力、2.0リッターエンジンモデルで193馬力、PHEVモデルで223馬力とパワフルに。なお、PHEVモデルはこれまで駆動用バッテリーを荷室下部に搭載していましたが、後席下部へ移動し、荷室容量もアップしています。
他の車種でもハイブリッドモデルをラインアップし、プリウスの優位性は小さくなっていたのですが、「ハイパワーなハイブリッドモデル」として新たな道を歩み始めました。
スタイルも、フロントマスクにはクラウンエステートやクラウンスポーツを、リヤスタイルはクラウンクロスオーバーをイメージさせるデザインとなり、近未来感あふれるものに。従来の車のスタイルにとらわれないデザインを目指す最近のトヨタ車にあって、ひときわ個性的でスポーティなスタイルとなりました。
ホンダ シビックe:HEV(グレード追加)
《画像提供:Response》〈写真撮影:中村孝仁〉ホンダ シビック e:HEV
1.5リッターターボエンジンのみだったシビックに、e:HEV方式のハイブリッドシステム搭載車が追加設定されました。この方式は、低速時にエンジンが発電用モーターを駆動し、駆動用モーターで車輪を駆動、高速域になるとエンジンと車輪が直結され、エンジン主体の走行になるものです。
ドライバーに運転感覚を伝えるために、エンジンの回転数はアクセルペダル操作量に応じて上下する制御とされています。さらに、加速時などにはまるでATが変速しているかのようにエンジン回転数を細かく上下させており、エンジン車を思わせる制御が採用されています。
エンジン車に近い雰囲気と、エンジンの効率が高い領域のみ使用することによる低燃費をバランスさせたモデルです。
ホンダ シビックタイプR(モデル追加)
《画像提供:Response》〈写真提供:ホンダ〉ホンダ・シビックタイプR
CO2排出量低減が叫ばれる世の中ですが、現モデルにもタイプRが追加設定されました。
これまでのK20C VTECターボエンジンの性能をさらに向上させ、ボディ剛性も向上させた、従来の手法を継承して走行性能を向上させたモデルです。
エンジンは、歴代モデルはもちろんのこと、他社の2.0リッターエンジンと比較しても最高クラスの最高出力330馬力を発揮しています。トランスミッションは6速MTで、前輪駆動最高峰の操縦性を誇っています。国際的にみても高性能なFWD車の一つであり、他の追従を許しません。
フェアレディZと同様に、純エンジンモデルとしては最後になるともいわれているモデルですから、ホンダならではの第一級のスポーツ性能を味わいたい方に、ぜひ乗っていただきたい車です。
カローラ/カローラツーリング/カローラスポーツ(マイナーチェンジ)
《画像提供:Response》トヨタ カローラツーリングW×B(ハイブリッド車・2WD)(マッシブグレー)、トヨタ カローラスポーツG“Z”(ハイブリッド車)(オレンジマイカメタリック)、トヨタ カローラW×B(ハイブリッド車・2WD)(プラチナホワイトパールマイカ)<オプション装着車>
カローラ系列は、10月にマイナーチェンジを受けました。少ない外装の変更とともに、搭載エンジンや駆動系統も変更を受ける、見た目よりも大幅なマイナーチェンジです。
エンジンは、1.2リッターターボエンジンが廃止され、セダンは1.5リッター3気筒エンジンに、ツーリングとスポーツは2.0リッター4気筒エンジンに変更されました。なお、すべてCVTとの組み合わせで、これまで設定されていたMTモデルは廃止されています。
ハイブリッドモデルは、エンジンこそ変更されていませんが、駆動用モーターが変更され、さらに効率が向上しています。2.0リッターエンジンは新型の高効率エンジンであり、排気量をアップしながら、実用燃費の向上が期待できます。
なお、セダンのリヤサスペンションがトーションビーム式という、ややコスト低減優先の方式となりましたが、スポーツ性能を求めない方にはそれほど大きな問題にはならないでしょう。
日産 スカイライン(マイナーチェンジ)
《画像提供:Response》〈写真提供:日産自動車〉日産 スカイライン 400R(ミッドナイトパープル)
スカイラインは、大別すると3.5リッターハイブリッドモデルと3.0リッターターボエンジンモデルの二本立てで構成されていました。今回のマイナーチェンジでは、3.5リッターハイブリッドモデルが廃止されました。7速ATとの組み合わせによる、ダイレクト感が高い日産独自のハイブリッドシステムでしたが、削減が避けられなかったのでしょう。
スカイラインは、前回のフルモデルチェンジから8年が経過しており、若干古くなっています。しかし、希少な後輪駆動のスポーツセダンです。今となっては、ライバル車はほとんどいません。気になっている方には、他車は目に入らないことでしょう。
2023年以降に発売が見込まれる新型車
■2023年以降に発売が見込まれる新型SUV
《画像提供:Response》〈photo by Toyota〉トヨタ・コンパクトクルーザー EV
今や、登場する新型車の多くがSUVです。日本市場はミニバンや軽乗用車の人気が高いですが、世界的にはSUVが中心に売れています。全生産台数のうち、日本向け販売台数が2割程度の日本メーカーでは、海外市場を重視せざるを得ません。
日本国内の市中では、必ずしもSUVだけが多いわけではありませんが、多くの人が注目するモデルは、SUVやその派生車種です。そのため、2023年もSUVが中心となると考えられます。
レクサス GX
《画像提供:Response》〈APOLLO NEWS SERVICE〉レクサス GX 次期型予想CG
レクサスでは、国内でサイズ順に、UX、NX、RX、LXといったSUVを展開していますが、レクサス GXはこの中でRXとLXの間に位置するモデル。
トヨタ ランドクルーザー プラドのレクサス版にあたるレクサス GXですが、国内では販売されておらず主に北米など国外専売モデルとなっています。
現在北米で販売されるGXのボディサイズは、全長4,879mm×全幅1,884mm×全高1,874mm~1884mm。3列シートを有する7人乗りが設定されています。
パワートレインには、最高出力約305馬力を発揮する4.6リッターV型8気筒エンジンを搭載、これに6速ATが組み合わされ、4輪を駆動します。
エクステリアでは、レクサスブランドで特徴的な大型のスピンドルグリルが装備された迫力あるフロントマスクが特徴的。
北米での販売価格は5万8525ドルから、日本円でいうと約760万円です。
そんなGXは、2021年に日本特許庁に「GX550」の商標登録がおこなわれたのに加え2023年1月に開催された「東京オートサロン2023」と併催された「東京アウトドアショー2023のレクサスブースで公式に「GX460」が展示されました。
これらの情報から、レクサスGXの日本導入を予測する声が一部メディアで強まっています。
早ければ2023年にも発表されると言われるGXですが、直近新登場した新型RXも抽選となるなどレクサスブランドのSUVは非常に人気が高いので、入手困難となるかもしれません。
トヨタ ランドクルーザー プラド
《画像提供:Response》〈APOLLO NEWS SERVICE〉トヨタ ランドクルーザープラド 次期型(予想CG)
ランドクルーザー プラドは、トヨタの中型SUV。その初代モデルは、1990年登場と長い歴史を持ちます。現在販売されているモデルは、2009年に登場した4代目モデルのなかでも、2度目のマイナーチェンジモデルとして2017年に登場した後期モデルです。
それまでのモデルより、力強さと先進性をより一層高めたエクステリアを採用したほか、衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」を全車に標準装備。
そんなランドクルーザー プラドも、4代目モデルの初期型が登場した2009年から14年経過しており、それまでのモデルチェンジサイクルから考えると長らくモデルチェンジがおこなわれていないことになります。
また、兄貴分に当たるSUV「ランドクルーザー」は、2021年6月に新型モデルがデビューしています。各メディアでは、そんなランドクルーザーに続いて弟分のランドクルーザー プラドもモデルチェンジが控えているのではないかと報じています。
ランドクルーザーのフルモデルチェンジでは、V型8気筒エンジンからV型6気筒へとエンジンのダウンサイジングがおこなわれましたが、プラドでもV型6気筒エンジンから直列4気筒エンジンへとダウンサイズが図られることが予想されます。
ランドクルーザー同様、人気車種なだけに、超納期化が予想されます。現時点ではトヨタからの正式な発表はありませんが、どうしても欲しいという方は、何か情報が公開された時点で、早めに行動しなくてはならないかもしれません。
スズキ ジムニー5ドア
《画像提供:Response》〈写真提供:スズキ〉スズキ・ジムニー5ドア(インド仕様)
軽自動車規格のスズキ ジムニーと普通車規格のスズキ ジムニーシエラを含むジムニーシリーズは、コンパクトながら本格的な走破性が人気のコンパクトな車体を持つ3ドアの4輪駆動車です。
現行モデルは2018年に登場した4代目モデルで、発売から4年以上が経過した現在でもその人気は衰えておらず、注文してもなかなか新車が届かない、長納期化状態にあります。
また、普通車規格のジムニーシエラについては国内のみならず海外でも展開され、人気を博しています。
2023年1月13日に、スズキのインド子会社マルチ・スズキ・インディアから発表された、新型コンパクトSUVの「ジムニー5ドア」は、そんなジムニーシエラを延長し、後部ドアを追加したモデル。全長は3,985mm、ホイールベースは2,590mmとなり、3ドアモデルとなるジムニーシエラに対して、全長は435mm延長されました。
パワートレインには、ジムニーシエラと同型の1.5リッター直列4気筒エンジンが搭載され、トランスミッションも5MTまたは4ATから選択が可能です。
エクステリアでは、ジムニーシエラと比較して車体が延長され5ドアとなっているほか、グリルにメッキ加飾を施した専用のパーツが採用されています。
インテリアは、後席に専用のリヤシートや内装を採用するなど、いくつか変更が加えられておりますが、車幅は変わらないため乗車定員は4名のままです。
日本でもかねてより、切望する声の多かったジムニー5ドアですが、現在その日本導入について正式な発表はなく、一部メディアでは「当面の間はない」と報じられています。
ですが、完全に無いと言われているわけでもなく国内でもその登場をアナウンスする正式なリリースがされていますので、国内導入の可能性は大いにあるでしょう。その続報に期待したいところです。
センチュリーSUV
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉トヨタ・センチュリー
センチュリーは1967年、トヨタグループの創始者である豊田佐吉の生誕100年を記念して発売されたトヨタの最上級セダン。登場以来50年にわたり「日本を代表するショーファーカー」として、各界のエグゼクティブに愛用されてきました。
現行モデルは2018年に、21年ぶりのフルモデルチェンジを果たした3代目モデルで「継承と進化」をテーマに開発されました。内外装デザインは大きく変化させず、保守的なスタイルとしながらも新しい魅力が付与され、パワートレインではハイブリッド化による高い環境性能と快適性が付与されています。
そんなセンチュリーにSUVモデルが登場すると国内のみならず一部海外メディアでも話題になっています。
現在トヨタの最上級SUVと言える車は、本格SUVである「ランドクルーザー」とプラットフォームなど基本骨格を共有するレクサス「LX」。LXももちろん豪華な車ではありますが、ランドクルーザーと同様にラダーフレームを用いた本格的な走破性を有するSUVとなり、世界的なSUVブームもあって登場した国外の超高級SUVとは少し異なる存在になります。
これらの超高級SUVに対抗する意味でも、トヨタの最上級SUVとしてセンチュリーSUVが登場する可能性は決して低くありません。
前述の通り国内外でその出現が噂されるセンチュリーSUVですが、2023年1月現在、トヨタからの正式な発表はありません。その動向に注目が集まります。
ホンダ ZR-V
《画像提供:Response》〈写真提供:ホンダ〉ホンダ ZR-V(e:HEV Z AWD)
ZR-Vは、ホンダの中型SUVで、シビックをベースとしている模様です。すでに発表されているモデルですが、生産の都合上で発売が遅れています。
先行情報によると、新型の2リッターエンジンを採用し、ホンダのハイブリッドシステムであるe:HEVと組み合わされます。e:HEVシステム自体はアコードやシビック、フィット、ヴェゼルなどに搭載済みですが、シビックから採用された「スポーツe:HEV」を搭載。
このシステムは、基本的には従来のe:HEVと同様ですが、アクセルペダル操作に応じてエンジン回転数を上下させる制御や、あたかも有段式ATが変速をしているかのようにエンジン回転数を上下させる疑似変速システムなどが採用されています。
ボディ形状は、一部に流行り始めているバックドアがなだらかなクーペ的なものではなく、バックドアが垂直に近い、RV的な形状になっています。そのため荷室は大きいと考えられ、ヴェゼルよりも荷物を多く積みたい方にぴったりだと推察されます。
トヨタ クラウン エステート
《画像提供:Response》〈写真撮影:平原克彦〉トヨタ クラウン エステート
すでに発表されているクラウンシリーズの中でも、最も全高と地上高が高いボディとなるのが、クラウン エステートです。
かつて存在していたクラウンのステーションワゴンは、セダンをベースとした低く長いボディ形状でしたが、今回のモデルでは地上高と全高が高く、バックドア角度が90度に近いRV的なボディ形状に。
エンジンをはじめとした動力システムや駆動方式は不明ですが、ボディ形状からくる車両の性格を考慮すると、クラウン クロスオーバーの駆動システムを採用する可能性が高いです。
トヨタ クラウンスポーツ
《画像提供:Response》〈写真撮影:平原克彦〉トヨタ クラウン スポーツ
クラウンクロスオーバーも異色のモデルでしたが、さらに異色ともいえるのがスポーツです。5ドアハッチバック、ないしはステーションワゴンのショート版といえるボディ形状で、クラウン史上初のハッチバックモデルとなります。
サイズや形状などから、クラウンクロスオーバーのエンジンや駆動システムが採用される可能性が高いでしょう。ちょうど、カローラセダンやツーリングと、カローラスポーツの関係のようなモデルです。
レクサス RZ
《画像提供:Response》〈photo by Lexus〉レクサス RZ(米国仕様)
レクサスRZは、レクサスブランドのバッテリーEV式SUVモデル。SUVとしては地上高、全高とも低く、都市型SUVといえます。
前後にモーターを搭載し、前2輪駆動から4WD、後2輪駆動まで、走行状況に応じて無段階に可変する4WDモデルです。ハイブリッドシステムの電力変換装置に、最新のSiC素子を使用し、電気的損失を減らしています。
また、現在スカイラインが採用している「ステア・バイ・ワイヤ」に近い構造のシステムが採用される模様です。ハンドルと車輪が直接つながっておらず、操舵は専用のモーターで行います。この方式の利点は、路面の状況のうち、必要なことだけを反力としてドライバーに伝えることで疲労を軽減すること、障害物を電子制御で回避できることなどです。
現在販売されているトヨタのEVモデルの、bZ4Xと比較すると、レクサスRZにはより最新の技術が投入されており、最新技術を他の人に先んじて味わい方には、ぜひおすすめしたいモデルです。
日産 アリア(B6以外のグレード)
《画像提供:Response》〈写真撮影:小林岳夫〉日産アリア
アリアは、FWDモデルのB6がすでに登場していますが、今後、現在と同じ走行用バッテリーの4WDモデル、より大型の走行用バッテリーを搭載した2WDと4WDモデルが登場します。スタイルは現在のモデルと同一で、4WDモデルはエクストレイルに採用された電子制御4WDが採用されることでしょう。