毎年1月に開催されるカスタムカーショー「東京オートサロン」
《画像提供:Response》〈写真提供:三栄〉東京オートサロン2025
東京オートサロンは、自動車好きにとって年に一度のお祭りともいえるイベント。毎年1月に開催されるこのカスタムカーショーは、国内外の自動車メーカーやアフターマーケットメーカー、カスタムショップが一堂に会し、最新技術やデザインを展示します。
単なる自動車展示ではなく、パフォーマンスや体験型イベントも多数用意されています。また、展示会場内では各メーカーが提供する最新の自動車技術やカスタムパーツを間近で見ることができるため、業界関係者から一般の来場者まで幅広い層に支持されています。
■東京オートサロン2025とは
東京オートサロン2025は、前年からの進化を踏まえ、さらに規模や内容が充実した形で開催されます。このイベントは1983年にスタートし、以来、自動車文化の発展に大きく寄与してきました。特に2025年の開催では、新エネルギー車(EVや水素自動車)や最先端の自動運転技術など、次世代の自動車に関する展示が注目されています。
2025年は、カーボンニュートラルやサステナビリティがテーマの一部として掲げられ、環境に優しい自動車やその技術が多くのブースで紹介されます。また、カスタムカーやレストアカーといった伝統的なカテゴリーも充実しており、懐かしさと革新性を同時に楽しめるのが魅力です。
さらに、東京オートサロンでは、限定モデルやコンセプトカーの発表が行われることが通例となっています。特に2025年は、いくつかのメーカーが完全新作のモデルを発表する予定になっており、自動車ファンの期待が高まっています。例えば、昨年話題をさらった日産の新型Zシリーズの続報や、トヨタが手がける次世代スポーツカーの詳細が披露される可能性も示唆されています。
■東京オートサロン2025の開催日時
東京オートサロン2025は、2025年1月10日(金)から1月12日(日)の3日間にわたって開催されます。開催時間は、会期初日はビジネスデイで、業界関係者やメディア向けの内容が中心です。2日目と3日目は一般公開日となり、多くのカスタムカー愛好家や家族連れが訪れることが予想されます。
東京オートサロン2025の一般公開日時
2025年1月10日(金) 14:00~19:00 (一般特別公開)
2025年1月11日(土) 9:00~19:00 (一般公開日)
2025年1月12日(日) 9:00~18:00 (一般公開日)
東京オートサロン2025の会場
会場は例年通り千葉県の幕張メッセ(日本コンベンションセンター)が使用され、広大なスペースを活用して多彩なブースが設置されます。展示ホールの他に、屋外スペースではデモランやパフォーマンスイベントが予定されており、会場全体がまるでテーマパークのような盛り上がりをみせます。
アクセスも良く、JR京葉線「海浜幕張駅」から徒歩5分ほどの立地となっています。また、東京や千葉エリアからのシャトルバスも運行される予定で、公共交通機関を利用してスムーズに来場することができます。
■イメージガール「A-class」
東京オートサロンといえば、華やかなイメージガール「A-class」の存在も欠かせません。2025年も新たなメンバーが選ばれ、会場を彩ります。「A-class」は、イベント会場内での広報活動やPRイベントに登場し、来場者との記念撮影や特別ステージでのパフォーマンスを行います。
「A-class」は自動車業界に限らず、ファッションやエンターテインメントの分野でも注目されています。そのため、彼女たちの存在はイベントのもう一つの楽しみとして、多くの来場者を引きつけます。
東京オートサロン2025のチケットの購入方法
東京オートサロン2025に参加するには、電子チケットによる事前販売で、実券(紙などのチケット)の販売はありません。
東京オートサロン2025の入場料
2025年1月10日(金) 14:00~19:00 4,000円(税込)
2025年1月11日(土) 9:00~19:00 3,000円(税込)
2025年1月12日(日) 9:00~18:00 3,000円(税込)
保護者同伴の場合に限り、小学生以下のお子様は入場無料です。家族連れでの来場を検討している方はぜひ確認してください。
チケットを購入した後は、会場までのアクセス方法や滞在計画を立てておくと安心です。特に、土日は混雑が予想されるため、交通手段や宿泊先を早めに確保しておくと良いでしょう。また、公式ウェブサイトをチェックしてイベント当日に備えることをおすすめします。
東京オートサロン2025 in 幕張メッセ | チューニング・ドレスアップの総合展示会
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東京オートサロン2025の注目出展
東京オートサロン2025では、国内外の自動車メーカーやカスタムショップが最新の技術とデザインを披露します。
このイベントの魅力の一つは、メーカーが展示する新型車やコンセプトカーです。特に、2025年のテーマに沿った環境配慮型の車両や次世代技術が注目されています。ここでは、特に注目の出展内容をいくつか紹介します。
■豊田自動織機
《画像提供:Response》〈写真提供:豊田自動織機〉トヨタRAV4「DARK SIDE PERFORMANCE」
トヨタグループの豊田自動織機が、東京オートサロン2025において、RAV4の新たな可能性を提案する2台のコンセプトモデルを初公開します。
同社はRAV4の生産を担うだけでなく、企画やデザイン、設計の開発にも積極的に関与しています。今回の展示では、RAV4が持つ多様性を示すために、従来のアウトドア志向とは異なる斬新な2つのコンセプトモデルが登場します。
1台目は「DARKSIDE PERFORMANCE」と名付けられた未来的なデザインのモデル。SF映画やゲームのような世界観を現実化することを目指して設計され、従来のRAV4とは大きく異なる印象を与えます。このモデルは、そのミステリアスで革新的な外観で注目を集めることが期待されています。
もう1台は「アウトドアライフスタイル パッケージ」というカスタマイズモデル。このモデルは「RAV4オフロードパッケージ」をベースに、顧客の好みに応じて自由にアレンジできる仕様となっています。昨年の展示で好評を得たことを受け、さらに改良されたカスタマイズパーツが追加されて展示されます。
豊田自動織機は、これらの対照的なモデルを通じて、RAV4の持つ無限の可能性を来場者に感じてほしいとしています。これにより、RAV4がアウトドアから未来的なデザインまで幅広い魅力を備えた車であることを強調しています。
■ホンダ
《画像提供:Response》《写真撮影 高木啓》 ホンダ・プレリュード(プロトタイプ、東京オートサロン2025)
ホンダは、東京オートサロン2025において、スポーツカーへの情熱を反映した新型モデルを含むスポーツ車両やレース車両を展示します。注目は、初公開となる2台のモデルです。
1台目は「シビック タイプR」に新たに加わる「RACING BLACK Package」で、2025年1月に市販予定のモデルです。このパッケージは、速さを追求しつつもドライビングの楽しさを両立させた設計が特徴です。特に、車両性能を引き出すスポーツデザインや精密なチューニングが施され、ピュアスポーツカーとしての完成度を高めています。
もう1台は、2023年のジャパンモビリティショーで初公開された「PRELUDE Concept」を基にした新型「プレリュード」のプロトタイプ。このモデルは、エアロパーツでスポーティーさを強調したカスタマイズ仕様で、ホンダらしいハイブリッドシステムを搭載しています。さらに、カーボンニュートラルや自動運転技術の普及を見据えた設計でありながら、伝統の「操る喜び」を追求しています。
■マツダ
《画像提供:Response》《写真撮影 高木啓》 マツダスピリットレーシング・ロードスター12R(東京オートサロン2025)
マツダは東京オートサロン2025で、スーパー耐久レースの経験を基に開発された特別モデルの市販化予定車を初公開します。このモデルは、モータースポーツを身近に楽しめるものとして開発され、マツダの理念を体現した一台です。
展示車両には、スーパー耐久シリーズ参戦車両である「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER CNF concept」と「MAZDA SPIRIT RACING MAZDA3 Bio concept」が含まれています。
これらの車両は、耐久レースで培った技術や知見を反映し、マツダの先進的な技術を示すものです。また、XCRスプリントカップ北海道で使用された「TOYO TIRES MAZDA CX-5」も展示される予定で、観客に多様なモータースポーツの魅力を伝える内容となっています。
さらに、マツダは「共に挑む」というスローガンのもと、ファクトリーモータースポーツ活動やチャレンジプログラムを展開しています。これらの取り組みを通じて、モータースポーツを楽しむ人々の輪を広げることを目指しており、クルマ好きの企業としての姿勢を強調しています。
■日産
《画像提供:Response》〈写真提供:日産自動車〉日産 X-TRAIL unwind concept
日産自動車と日産モータースポーツ&カスタマイズ(NMC)は、東京オートサロン2025に出展し、スポーツカーとカスタムカーの2つのエリアを設けます。スポーツカーエリアでは、レース経験と日産の技術を融合させたスポーツモデルを展示し、カスタムカーエリアでは多彩なカスタマイズモデルを披露します。
注目される展示の一つは、「エクストレイル」をベースにした2台のコンセプトカー。
「X-TRAIL unwind concept」は、新型e-POWER搭載モデルを基にしたカスタム車で、テラス付きトレーラーを装備し、室内外をシームレスに楽しむ贅沢な空間を提供します。一方、「X-TRAIL remastered concept」は、先代モデルをカスタマイズしたもので、アナログレコードを楽しむ空間を提案し、リユース車の新しい価値を示しています。
これらの展示は、日産の技術力と創造性を来場者に伝えるだけでなく、新車と中古車の両方で広がるカスタマイズの可能性を体現しています。また、スポーツカーとカスタムカーという対照的なテーマで、多様な層の関心を引きつける内容となっています。
■スバル
《画像提供:Response》《写真撮影 安藤貴史》 スバル S210プロトタイプ (東京オートサロン2025)
スバルは東京オートサロン2025で、STIが開発した特別仕様車「S210」プロトタイプを初公開。
この車両はニュルブルクリンク耐久レースカー直系の2ペダルスポーツセダンで、Sシリーズとして10代目のモデルです。Sシリーズはエンジンを含めた車全体をトータルでチューニングした「コンプリートカスタムカー」に付けられる称号で、S210もその例に漏れず、出力向上と高い走行性能が期待されています。
搭載されるエンジンは「FA24」型水平対向4気筒2.4リットルターボで、最高出力300PS、最大トルク375N・mを発揮します。トランスミッションにはマニュアルモード付きのスバルパフォーマンストランスミッションが採用され、パワフルかつ快適なドライビングを提供します。
エクステリアは、レースで培った技術を反映した力強いデザインで、インテリアは黒と赤の配色で運転に集中できるシンプルな構造が特徴。2025年夏に限定500台が抽選販売される予定です。
開催当日は会場からの生配信も!
2025年の東京オートサロンでは、現地での来場が難しい方のために、会場から生配信されます。これは、各ブースの展示内容やステージイベントをライブで視聴できるものです。
配信内容は東京オートサロン公式YouTubeチャンネルにて閲覧可能で、リアルタイムで楽しめます。
まとめ
《画像提供:Response》〈写真提供:トヨタ自動車〉TOYOTA GAZOO Racingの東京オートサロン2025ブースイメージ
東京オートサロン2025は、自動車愛好家やカスタムカーに興味を持つ人々にとって、まさに年に一度の祭典と言えるイベントです。本記事では、東京オートサロンの魅力から、2025年に注目される展示内容、チケットの購入方法までを詳しく紹介しました。
特に2025年は、カーボンニュートラルや次世代技術をテーマとした展示が数多く予定されており、自動車業界の未来を垣間見ることができる貴重な機会です。また、国内大手メーカーだけでなく、多彩なカスタムカーや限定モデルも展示されるため、幅広い層に楽しんでいただける内容になっています。
さらに、会場に足を運べない方でも生配信を通じてイベントを体感できるなど、新しい取り組みも行われます。これにより、国内外のすべての自動車ファンが、場所を問わず参加できる環境が整えられている点も見逃せません。
2025年の東京オートサロンは、単なる展示会を超えた「体験型のエンターテインメント」として、来場者の期待に応えてくれるでしょう。