日産シルビアが復活!東京モーターショー2017で発表か?
日産シルビアとは、1965年に初代シルビア(CSP311型)が登場(東京モーターショーには「ダットサン クーペ1500」として出品)して以来、2002年に7代目S15シルビアの生産終了まで、実に37年もの長い間、若者を中心に大ヒットを記録し数多のファンを獲得してきた車です。
特に、5代目S13シルビアは30万台以上の販売台数を記録し、歴代シルビアの中で最も販売台数が多いモデルとなっています。
また、S13~S15シルビアは、現在も中古車市場で高い人気を保っている車種。
既に、新車購入は不可能で、中古車で良い車両に巡り会えるかどうか、往年の名車とも言えるシルビアですが、ここにきてフルモデルチェンジし、新型として復活する可能性があるとの情報。
そして、復活の発表時期として最も有力視されているのが、2017年10月の東京モーターショーなのです。
復活する新型シルビアはS16?
「名車」の復活は日産シルビアに限った話ではありません。昨今、各自動車メーカーの「名車」の復活・フルモデルチェンジ・リニューアルリリースが相次ぎ、それらは軒並み成功を納めています。また、それにより、自動車市場のスポーツカー熱も再燃してきていると言えるのではないでしょうか。
日産 新型シルビア 予想CG
CSP311→S10→S110→S12→S13→S14→S15とフルモデルチェンジを重ね、長い歴史を持つシルビアの系譜や市場認知度というメリットから考えると、新型シルビアは「S16シルビア」となる可能性が高いと言えます。
しかし「S16」という型式と「シルビア」という車名のどちらかのみを継承という可能性も否定できません。日産の他の車種を例に考察してみます。
■日産GT-Rの場合
まずは、日産のスポーツモデルフラグシップとも言える「スカイラインGT-R」。元々は「スカイライン」の中の最上位グレードである「GT-R」でしたが、フルモデルチェンジを機に、型式はR35とR34スカイラインから継承。
最大の特徴であるアテーサ(ATTESA E-TS)や、ツインターボなどのメカニズムも継承しているものの、肝心の「スカイライン」という車名を捨て、「GT-R」として復活しています。
日産が誇る、スーパースポーツ、GT-R。ファンも多いこの車。みなさんはどれだけ知っていますか?本記事ではGT-Rのスペック、燃費、価格他気になる情報をまとめています。
■トヨタ 86の場合
他社の例も参考とすると、トヨタ自動車「トヨタ・86」の場合、AE86型カローラレビン、同スプリンタートレノから、車名を捨てフルモデルチェンジ、「トヨタ・86」として復活しました。
2020年に新型登場!?トヨタのスポーツカー、86(ハチロク)情報
https://matome.response.jp/articles/7502020年に新型が登場すると言われている話題の86(ハチロク)。86はトヨタが誇る、スポーツカーです。トヨタとスバル、共同で製作されたスポーツカーで、スバルBRZは兄弟車となります。本記事では86についてまとめています。
以上のことから、8代目新シルビアは「S16シルビア」としてフルモデルチェンジする可能性が最も高いと言えますが、型式のネーミングルールが変更になる可能性も十分に含んでいると言えるでしょう。
今回、日産シルビアが復活するとなった場合、新型としてシルビアという名前を引き継ぐのか否か、またCSP311型からS10、S110、S12~S15と続いてきた型式はS16シルビアへと繋がるのか。日産ファン、シルビアファンならずとも気になるところです。
日産 新型シルビアのデザインはどうなる?
新型シルビアのデザイン面をエクステリア、インテリア双方の面で予想してみます。
■日産 新型シルビア エクステリア予想
前提として、シルビアのアイデンティティである2ドアクーペ、FRパッケージという情報を踏まえて考察します。
まず、フロントマスクには、現在の日産が推している「Vモーショングリル」デザインが採用されるであろうことは予想に難くない。日産は以前より「ブランドメッセージがどの車からも伝わるように」とフロントマスクにVモーショングリルの採用を進めています。
ジュネーブモーターショー2017 インフィニティ Q60 プロジェクト・ブラックS
また、ヘッドライト部分は過去の教訓から、「たれ目」よりは「つり目」が選択される可能性が高いと考えます。
Vモーショングリルデザイン + つり目ヘッドライトにより、2017年初頭に発表された「インフィニティQ60(新型スカイラインクーペQ60)」のようなシャープなフロントマスクになりそうと予想。フロントバンパーには左右にエアインテークダクトが空けられるかもしれません。
リアフェンダーからリアライトまわりに関しては、S15シルビアで好評だった大き目のブレーキランプ、ボリュームのあるリアフェンダーにエッジを効かせた落とし込みプレスで立体感を出してくるということも大いに考えられます。
リアガラスは当然のように開放的な全面グラスルーフが採用されるでしょう。
デトロイトモーターショー2017 Vモーションコンセプト
デトロイトモーターショーにて日産が発表した「Vモーション2.0コンセプト」が、かなり新型シルビアのデザインコンセプトと近いのでは?という予想をしています。
また、「Vモーション2.0コンセプト」はCピラーが特徴的なことから、フェアレディZのようなハッチバックになるのかどうかが注目されるところといえるでしょう。
■日産 新型シルビア インテリア予想
「Vモーション2.0コンセプト」を前提に考えると、まず居住空間が広く取られる可能性は高く、いわゆるロングホイールベース。
新型シルビアは2ドアクーペながらロングホイールベースで、前部席は当然ゆったりとした空間が確保され、尚且つ後部座席にも快適とまではいかなくとも、それなりの広さは確保されそうと予想。
但し、前後空間はゆとりを持てても頭上は全体的な流線型デザインにより少々窮屈になるのではないかと考えます。
新型シルビアのスペックは?VC-Tエンジン?e-POWER搭載は?
新型シルビアの搭載エンジン、メカニズムについて考察してみます。現在、新型シルビアに搭載されるエンジンとして最も旬で、可能性が高いのは何と言っても「VC-T」です。
ちょうど1年程前に日産(インフィニティ)が公開した直4ターボエンジンです。
歴代シルビアも同様に直4ターボエンジンを採用していたことを考えると、これ程までにマッチするエンジンは無いと言えるでしょう。
VC-Tエンジンについては下記リンクにて詳しく説明しています
2016年9月に開催されたパリモーターショーで世界初公開された日産(インフィニティ)の直立4気筒ターボエンジン「VC-T」。こちらの記事ではVC-Tエンジンがどのような仕組みか、どういった特徴なのか?詳しく解説しています。
新型シルビアはこのVC-Tエンジンにより燃費と高出力を両立する車となる可能性が非常に高いといえるでしょう。
以前インフィニティが公開した資料によると、SUVモデルに搭載するVC-Tエンジンは、最高出力200kW(268HP/272PS)、最高トルク390Nmを発生する2,000cc直4ターボエンジンとのことでした。
よって、新型シルビアもこの数値に近い性能を持つことになるといえます。ホンダ・シビック type-Rや三菱ランサーエボリューションXが、同じ4気筒で300馬力を超えている状況から考えると、VC-Tに改良を加え、タービンやセッティングの変更により300馬力を狙ってくる可能性も高そうです。
耐久性や中古車となった場合に掛かるランニングコストなど、まだまだ不透明な面も多いが、かなり素性の良いエンジンと言えそうです。
■e-POWER搭載の可能性は?
燃費を考えると、e-POWERを搭載するのかどうかも気になるが、現時点でその可能性は低そうだと考えています。
まず大前提としてバッテリーが必要となるe-POWERを搭載する場合、そのバッテリーをどこに搭載するか、スペース的な問題が残ります。また、現在の日産車でe-POWERを搭載しているモデルは「ノートe-POWER」のみであり、搭載が予定されているとされる車両も「ジューク」や「セレナ」といったファミリーユース向けの車種となっているのも可能性が低いといえる要素。
また、バッテリーを搭載することができたとしても、それによる重量増は避けられず、スポーツカーとしてリリースする場合の足枷になりかねません。
更に、電気自動車の問題の一つであるバッテリー交換の必要性など、後々のランニングコスト増となりうる要因によるイメージダウンは、出来る限り避けたいはず。
また、シルビアを購入する層が燃費を気にするかどうかを考えると、優先度は下がると思われる。よって、現時点ではe-POWERを搭載する可能性は極めて低いと予測。
■スペックはどうなる?
前述の事項を踏まえ、これまでの歴代シルビアのスペックやコンセプトを含みスペックを予想してみます。
S16新型シルビア予想スペック
・2.0リットル直4 VC-Tターボエンジン
・出力:220kW(295hp/300ps)
・トルク:410Nm(41.8kgf/m)
・駆動方式:FR
・ボディ/乗員:2ドア/4人乗り(2人+2人)、3ナンバー
・全長/全幅/ホイールベース:4,650mm / 1,780mm / 2,700mm
・燃費:14.5km/L:JC08燃費モード
・足廻り:ビスカス式LSD、前輪ディスクブレーキ
・タイヤサイズ:17インチ 225/55程度
以上が新型シルビアの予想スペック。それぞれある程度の理由があり、全くの想像という分けでもありません。
まず、エンジンは現状のVC-Tを改良し、スポーツカーのイメージを前面に出すために300psのラインを狙ってくると予測。トルクも併せて向上し、40kg台が見えてくると思われます。
駆動方式は歴代のシルビア同様FRレイアウトを維持し、フェアレディZなどと同様のビスカス式LSDが採用されそう。
乗員はライバルとなるであろうトヨタ・86(スバル・BRZ)や日産フェアレディZらがそうであるように、2名+2名の4名になると考えられます。
日産の現行フェアレディZ
気になるボディサイズだが、全長はフェアレディZより大きく、最終型のS15シルビアよりも若干延長されると予想しました。ホイールベースはライバルらよりも一回り延長され、フェアレディZクラスのロングホイールベースクーペが予想されます。
衝突安全基準などの兼ね合いからもワイド化は避けられず、これもライバル車種と同様に3ナンバー化となりそうだ。フェアレディZよりもシャープだが、トヨタ・86(スバル・BRZ)よりもワイドという辺りが妥当ではないでしょうか。
大型化したボディサイズに合わせて17インチ(グレードにより18インチもありえるかもしれない)と大型ディスクブレーキを採用すると考えられます。
復活の日産 新型シルビア、価格、発売時期は?
新型シルビアが復活するとなった場合の価格・発売時期はいくらで、いつになるのでしょうか。
同じ日産で上位車種に当たるフェアレディZ(Z33)が復活した時のことを参考にすると、1999年コンセプトモデルが発表、2002年7月に発売が開始されています。
フェアレディZの場合は、Z33のコンセプトモデル(240Zコンセプト)発表後にZ32が生産終了となっており、シルビアと若干状況が違ってますが、約3年の時差があります。
新型シルビアの場合、既に生産終了から15年が経過しており、また、搭載エンジンやシャーシの候補も豊富なこと、新車市場のスポーツカー熱が冷める前に発売したいであろうことから推測すると、コンセプトモデル発表から20ヶ月以内といったところが妥当ではないでしょうか。
もし第45回東京モーターショー2017(2017年10月27日~)で発表された場合、2019年春までに発売されるのではないかと予想。