ワールドプレミアムなデザインと走りの革新を目指して
トヨタ自動車は、東京モーターショー2017で『クラウン・コンセプト』を世界初公開しました。『クラウンコンセプト』は、「走行性能の追求」と「コネクティッド技術の進化」の両輪で開発したコンセプトモデル。
1955年の誕生以来クラウンが積み重ねてきた伝統に、将来のモビリティ社会で求められる革新性を融合することで、次世代のクラウンを提案します。
クラウンコンセプトのチーフエンジニアを務める秋山晃氏は「一番の目玉はクルマ自体の魅力アップ」とした上で、「ワールドプレミアムに通用する洗練されたデザインと走りの革新を目指した」と語ります。
■若い世代にも、クラウンの良さを知ってもらうために
また、秋山氏はこうも語ります。
「クラウンのお客様の中には、ずっとお乗り続けて下さる方がいっぱいいて、すごくありがたい。ただ『もうそろそろクルマはいらないよ』という世代にもなってくるので、その下の世代をとっていかなくてはいけない」との危機感があるとのこと。
「それはイコール、欧州のプレミアムやレクサスを買って下さるお客様と競合していくことになるので、ワールドプレミアムに通用する洗練されたデザインと走りの革新というのを目指した」というわけです。
■トヨタ クラウンコンセプト デザインはスポーティースタイル1本
このうちデザインに関して秋山氏は「今までは違う顔のバリエーションを持っていたり、マジェスタはストレッチしたりしていたが、そういう大きな差別化はもうやめて、コンセプトとしてはスポーティなスタイル1本でいく」と明かしました。
その理由として「細分化するとどうしても法人のクルマというイメージが強くなる。パーソナルなスタイルに振ることで、ユーザーの年齢層も下げる」と述べています。
そうなると他車に比べて比率が高い法人ユーザーの反応が気になるところだが、秋山氏は「法人でもアスリートをお使い頂いているので、外観がスポーティになっても法人のお客様はついてきて下さると思っている」とのこと。
■コネクティッド技術の進化
コネクティッド技術の進化については、クラウンコンセプトの市販モデルを含む全ラインナップに車載通信機を搭載し、そこから取得できるビッグデータを活用し、ユーザーに新たな価値を提供します。
さらにモビリティサービスプラットフォームを活用することで、交通渋滞の情報検出による街の渋滞削減を図るとともに、車載通信機を介して取得した車両情報をもとに車両を遠隔で診断するなど、ビッグデータによるカーライフの充実化を目指します。
■トヨタ クラウンコンセプト 走りはBMWやベンツがライバル!!
一方、走りについては「レクサスの『LC』や『LS』で使われているGA-Lプラットフォームのナロー版の頭出しになります。
今回はBMWやメルセデスベンツを競合車として開発を進め、最後はニュルブルックリンクで走り込んで、現地のスタッフも入れて良さを引き出しきた」と秋山氏。
■TNGAに基づきプラットフォームを一新
クラウンコンセプトは、TNGAに基づきプラットフォームを一新するなど、クルマをゼロから開発するとともに、独ニュルブルクリンクでの走行テストを実施しています。
意のままに操れるハンドリング性能に加え、低速域から高速域かつスムーズな路面から荒れた路面など、あらゆる状況で目線のぶれない圧倒的な走行安定性を実現しています。
気になる!クラウン新型、発売は2018年夏か
クラウン・コンセプトの市販モデル、気になる発売日ですが、2018年夏の発売を予定しています。
また、クラウンコンセプトの市販モデルには、車載通信機が全車に標準装備されることもアナウンスされています。
最後に
本記事では、クラウンコンセプトについて今10月現在明らかになっている最新情報をお届けしましたがいかがでしたでしょうか。
クラウンは、トヨタの代表的な車ですので、今後の続報も気になるところですね。引き続き情報を追っていきます。
東京モーターショー2017プレスデーが始まりました。この記事ではトヨタが東京モーターショー2017に出展している、主な出展車両の画像をまとめています。【10月27日更新】