日産の世界戦略車!ノートについて知りたい
日産ノートe-POWER
日産から販売されているハッチバック型の乗用車であるノート。2004年から販売開始されており、日産の世界戦略車でもあります。
車名の「ノート」は、音符の意味と雑記帳の意味を掛けています。
日常の何気ない音に混じり、また生活を記録することで使用者の生活の一部になって欲しい、という開発陣の願いがこめられているとのことです。
現行ノートは2代目。2012年より発売されています。そして、2016年に行われた4度目のマイナーチェンジにて、ノートに新たに「e-POWER」搭載車が追加されました。
e-POWERが搭載されたことで、かなりの売り上げを伸ばし、e-POWERのおかげでノートが突如ベストセラーカーとして、名乗りをあげたと言っても過言ではありません。
昨年11月に発売した新型ノートは、新たに追加した新電動パワートレイン「e-POWER」が高い評価を得て、昨年11月、今年1月、3月の3か月で、登録車第1位を獲得。特に3月の販売2万4383台は、歴代ノートを含め、過去最高を記録している。そして今回、発売から7か月間での累計販売台数が10万0797台と10万台を突破した。
【日産の技術】ノートe-POWERの、e-POWERとは?
日産ノートe-POWER
■e-POWERは、ガソリンで走るEV車
e-POWERの仕組みを簡単にご説明します。
e-POWERは、搭載しているエンジンの、エンジン出力を利用して発電機を回し発電します。
この電気を使用して、モーターを動かすことにより走行ができる、という仕組みになっています。
つまり、中身は限りなく電気自動車なのですが、外部電力からの充電がいらず、通常のガソリン車と同様、ガソリンの給油のみで走行可能(でも燃費はいい)な車、「ガソリンで走るEV車」なわけですね。
開発者は「電気自動車(EV)はバッテリーを充電してバッテリーの電気で走らせる。それに対してe-POWERは外部充電機能がなく、ガソリンを給油してエンジンを回して発電しながら走るというシステム構成。いわばガソリンで走るEVになる」と表現をしています。
■e-POWERとハイブリッド車の違いとは?
日産のe-POWERは、モーターの力だけで走行し、エンジンは発電専用となっています。ですので、エンジンは動力としては利用されません。
一方で、ハイブリッド車であれば、エンジンとモーター、それぞれを動力として、シーンごとに使い分けていますよね。
より効率のいい方を選ぶ、もしくは併用して走行するのがプリウスなどに代表されるハイブリッド車です。
ここがe-POWERとハイブリッド車の一番の違いと言えます。
日産のe-POWERって、何がスゴイの?スゴさを徹底解説!
日産ノートe-POWER
e-POWERは何がそんなにすごいの?と思う方もいるかもしれません。
そこでe-POWERのスゴイ点・オススメポイントを挙げてみました。
1 燃費が良い
2 室内が広いまま
3 EV車並みの走りはまさに新次元
こういった点が挙げられます。
①とっても低燃費
まず、e-POWERのスゴイ点、第1に挙げたいのが燃費の良さでしょう。
低燃費で知られるトヨタのコンパクトカー、新型アクアはJC08モード燃費で38.0km/Lという素晴らしい数字を持っていますが、ノートe-POWERも負けてはいません。
ノートe-POWERの最高燃費はベースグレードのe-POWER Sで37.2km/L、e-POWER
X、e-POWERMEDALISTでは34.0km/Lとなっています。
e-POWERを搭載していないノートの燃費は約18.2km/L~26.2km/Lですので、かなり燃費が向上していることがわかりますね。
②室内は広いまま
第2の利点としては、e-POWERは普通のEV車やハイブリッド車と違って、広い室内空間を保てることです。
EV車や、ハイブリッド車は、エンジン+HV専用システムが必要ですし、さらに大型のバッテリーが必要なため、どうしてもガソリン車以上に室内空間を圧迫してしまいがちでした。
しかし、このe-POWERであれば、エンジンは発電用ですので、リーフに用いられているような大型のバッテリーなどは必要なく、室内空間を広く保つことができているんです。(室内空間は、通常モデルのノートと同じ大きさです)
③秒で走りに惚れる
第3に挙げたいのは、メーカーがキャッチコピーとして掲げている「ひと踏み惚れ」。このコピーの通り、ノートのe-POWERはまるでスポーツカーのような走りを見せてくれます。
最大トルク254N・m(25.9kgf・m)/0-3,008rpmという、まさに2.0Lターボエンジンと同等とも言える強力なトルクを瞬時に発揮するのがこのノートe-POWER。
そして、e-POWERの3つのモーターによる力強くてスムースな走りに加えて忘れてはいけないのが、3つのドライブモード。
ノーマルモード、新しい走行感覚が楽しめるe-POWERドライブのSモード、ECOモード。
この3つのドライブモードが未体験の運転感覚をもたらしてくれます。
そもそもe-POWERは、モーターによる電気駆動ですので、通常、減速時には回生発電し、バッテリーへ充電しますが、このモードでは、アクセルペダルを緩めるだけで、より強く回生発電し、減速するため、かなり強い加速減を体感できます。
この運転感覚は、まさに新次元!新鮮だと評価する人が多いです。
■気になる!ノートe-POWER以外にe-POWER搭載車はある?
セレナe-POWER
『ノート』に初搭載された、新世代電動パワートレイン「e-POWER」ですが、セレナ e-POWERにも搭載されます。
発売は3月1日。ベースとなるセレナの広い室内空間や使い勝手、乗り心地の良さはそのままに、モータードライブの楽しさと優れた燃費性能、クラスを超えた高い静粛性を実現するとのことです。
日産SUVジュークにも搭載予定??
最新の日産デザインを参考にして作成したCG図
そして、このe-POWERですが、日産の個性派SUV・ジュークにも搭載されるかもしれないとのことです。
続報をお待ちください。
日産 ノートe-POWER 基本情報
日産 ノートe-POWER
■日産 ノートe-POWER エクステリア
日産 ノートe-POWER
e-POWERの象徴であるブルーのアクセントが。
日産 ノートe-POWER
日産 ノートe-POWER
日産 ノートe-POWER
■日産 ノートe-POWER インテリア
日産 ノートe-POWER
日産 ノートe-POWER
日産 ノートe-POWER
日産 ノートe-POWER
■日産 ノートe-POWER スペック・ボディサイズ・パワートレイン
日産ノートe-POWER
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,100×1,695×1,520mm(ホイールベース:2,600mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,210kg | |
燃費 | JC08モード:34.0km/L | |
エンジン種類 | DOHC水冷直列3気筒 | |
最高出力(kW(PS)/rpm) | 58kW(79PS) /5,400rpm | |
最大トルク(N・m/rpm) | 103N·m (10.5kgf·m) /3,600-5,200rpm | |
最高出力(モーター)(kW(PS)/rpm) | 80kW(109PS) /3,008-10,000rpm | |
最大トルク(モーター)(N・m/rpm) | 254N·m (25.9kgf·m) /0-3,008rpm | |
タンク容量 | 41L | |
駆動方式 | 2WD |
■日産 ノートe-POWER 燃費
日産 ノートe-POWER
ノートe-POWERの最高燃費はベースグレードのe-POWER Sで37.2km/L、e-POWER X、e-POWERMEDALISTでは34.0km/Lです。
e-POWERを搭載していないノートの燃費は約18.2km/L~26.2km/Lですので、かなりの低燃費を達成していると言えます。
■日産 ノートe-POWER 新車価格
日産 ノートe-POWER
ノートe-POWERの新車価格を見ていきましょう。
e-POWER搭載グレードは2018年2月現在で8グレードあります。
価格は約190万円~246万円ほどです。
通常のノートのグレードと比較するとだいたい50~60万円ほど価格が高くなっていますが、最上級グレードでも250万円以下で購入可能ですので、比較的手に取りやすい一台なのではないでしょうか。
■ノートe-POWER 2WD 1200
e-POWER S 1,901,880円
e-POWER X 1,965,600円
e-POWER Xブラックアロー 2,090,880円
e-POWER MEDALIST 2,329,560円
e-POWER MEDALISTブラックアロー 2,400,840円
e-POWER X モード・プレミア 2,214,000円
e-POWER X シーギア 2,235,600円
e-POWER NISMO 2,464,560円
【参考】
■ノート2WD1200 約140万円~206万円
■ノート4WD1200 約171万円~200万円
■日産 ノートe-POWER 中古価格
日産ノートe-POWER
気になるノートe-POWERの中古車価格はどうでしょうか。
やはり、通常のノートよりも中古車価格は高く、約180万円以上のものが多いです。また、ノートe-POWER NISMOなどでは260万円以上するものもありました。
ノートe-POWER自体が2016年に発売され、まだ比較的新しいため、そこまで大きな値下がりは期待できませんが、新車と比べれば手が出しやすい価格になっています。
■日産 ノートe-POWER 試乗評価・レビュー・感想
日産ノートe-POWER
まるで電気自動車を走らせている感覚
走りはとても良い。『リーフ』と同じモーターを搭載することで、静かで力強い走りが可能である。アクセルを踏むと瞬時にトルクが立ち上がるので、発進加速はとてもスムーズで切れ目なく加速していく。
発進するとすぐにエンジンがかかり、市街地では状況に応じてエンジンが止まったり回ったりするものの、高速走行になるとエンジンはずっと回ったままになる。ただ、エンジン音が静かなので感覚的にはガソリン車を走らせているのではなく、電気自動車を走らせている感じだ。
日産ノートe-POWER
ワンペダルドライブがいい感じ
特に良いのが「ワンペダルドライブ」だ。e-POWERには3種類のモードがあり、ECOとSのモードを選んで走ると、アクセルペダルから足を離したときに通常のガソリン車のエンジンブレーキに比べ、3倍くらい強い減速感が得られる。(ノーマルモードは通常のガソリン車と同じ)
日産ノートe-POWER
燃費はピカイチ
燃費も相当に良さそうだ。電池が残っている状態だと市街地などである程度の距離を走っても40km/リットルを超える累計燃費を表示していた。高速走行はやや苦手で、80km/h~100km/hの巡航では18.0~20.0km/リットルの間で瞬間燃費の表示が変化していた。市街地でのタウンユースを中心にクルマを使う人向きのクルマだ。