はじめに
4月に入り2018年度が始まりました!
この春新しく車を購入・買い替えを検討されている方向けに、まずは国産車から筆者おすすめの5台を紹介させていただきます。
ボディタイプ別に、軽自動車、コンパクトカー、ミニバン、セダン、SUVについてそれぞれおすすめの1台をピックアップして紹介します。
軽自動車でおすすめの一台は?
■ホンダ新型N-BOX/N-BOXカスタム
まずは軽自動車からご紹介。
軽自動車のおすすめ車はホンダ・新型N-BOX/N-BOXカスタムになります。
月間登録台数が2万台前後の今日本で一番売れている車です。筆者自身も新型N-BOXカスタムターボを所有しています。
新型N-BOXは旧モデル比で全体の90%もの部品を見直し約80kgの軽量化、HONDA最新の安全機能Honda SENSING(ホンダ センシング)を惜しげもなく軽自動車に搭載し、広大なスペース、社内の静寂性、高い走行性能などを実現したクルマです。
軽自動車でトータルで80kg軽量化もすごいですが、実際には鋼板(ハイテン材)などを利用し軽量、剛性化を行い、トータルで150kg軽量化して70kg分の剛性力UPの部品や、安全装備、新装備追加などを搭載した関係で80kg軽量という数値になったそうです。
ただ軽くするだけでなく剛性化、静寂性アップなどホンダ技術人の力の入れようもすごいですね。
エンジンも自然吸気エンジンNAモデルには「VTEC」、ターボエンジンには「電動ウェイストゲート」を初採用して力強い走りを実現しています。
助手席が前後に570mmスライドする新開発「助手席スーパースライドシート」もオプションで用意されています。
細かいですが、軽乗用車で初めてシーケンシャルウィンカーも装備されました。
実際に試乗されるとわかるかと思いますが、素直に良いと思える車です。
「軽自動車でいいか」ではなく、「軽自動車がいい!」と思える完成度を持っており軽自動車の枠を超えるクルマといってはいいのではないでしょうか。
現時点でN-BOXのネックは価格。
最上級のN-BOXカスタムターボにナビオプションなどをつけると乗り出し価格が230万円以上になります。
この価格だとコンパクトカーなども狙える価格帯になり、価格も従来の軽自動車の枠を超えていますね。しかしながら価格に見合った性能ではあります。
200万円以上出すのであれば、コンパクトカーを買ったほうが良いという意見もあるかもしれませんが、軽自動車のサイズ感、取り回しの良さはは日本の道路事情にも適していますし、税金や維持費の面でもメリットは大きいです。
軽自動車は自主規制でパワーが限られているので、モアパワーを求める方にはコンパクトカーをおすすめします。
グレードはN-BOX、N-BOXカスタム、ターボの有無などありますが、利用用途に応じてチョイスすればどのモデルを選んでも後悔はないとおもいます。
その他N-BOX対抗馬の新型スペーシアカスタムのターボモデルですが、カスタムの迫力がありすぎるフロントフェイスは人を選ぶと思います。
スペーシアのノーマルモデルのターボの発売に期待したいところです。
軽自動車ではN-BOXが頭一つ抜けており、次点はなしとしますが、ハイトールワゴン以外の車種を選ぶなら、SUV風のスズキ・ハスラーもおすすめな一台です。
ワーゲンバス風のスタイリッシュなデザインのダイハツ・ムーヴキャンバスも魅力的ですが、ターボモデルと男性向けなカラーリングの追加に期待したいところです。
マイナーチェンジされたホンダ・N-ONEもデザインはよいのですが、新型N-BOXと比べると安全装備や先進装備、ボディの設計もやや古いため、フルモデルチェンジを待ちたいなと感じます。
コンパクトカーでおすすめの一台は?
■スズキ・クロスビー
続いてコンパクトカーのおすすめの一台は小型クロスオーバーワゴンのスズキ・クロスビーです。
昨年の東京モーターショーでお披露目され発売された新型車クロスビーですが、単に同社の売れ筋の人気軽自動車ハスラーを大型化したのではなく、作り込みもしっかりとしており魅力的なクルマに仕上がっています。
デザインもスタイリッシュで個性的で、軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォームHEARTECT(ハーテクト)を採用して1.0L直噴ターボエンジンとマイルドハイブリッドの組み合わせに、6速ATで動力性能も十分です。
なんちゃってSUVではなく悪路走破性も十分で4WD車は、力強い走りの「スポーツモード」、雪道やアイスバーンでの発進・加速時にタイヤの空転を抑える「スノーモード」の2つのモードを採用したり、ぬかるみや滑りやすい路面での発進をサポートする「グリップコントロール」、急な坂を下る際に車速を約7km/hに維持する「ヒルディセントコントロール」の2つの機能が標準装備となっています。
いざというとき5人乗りたいので軽自動車はちょっと、という方や軽自動車のハスラーより荷物や余裕のあるもう少し大きい車が欲しいという方、コンパクトなSUVが欲しい方にはピッタリな一台です。
周囲を立体的に360°確認できる「3Dビュー」が採用されているのも嬉しいですね。
ただ同社スイフトのアダプティブクルーズコントロール(ACC)のように先行車との距離をミリ波レーダーで測定し、車間距離を保ちながら自動的に加速・減速をしてくれるものではなく、クロスビーのは単なるクルーズコントロールとなり、設定した速度を維持するだけなのでその部分だけは残念ですね。
ACCがついてないことが特に気にならないようでしたら問題ないかとおもいます。
価格も176万円からと、軽自動車と大して変わらないプライスで用意されてるのも魅力的です。
コンパクトだけど本格的なSUVとして新型クロスビーはかなり魅力的な一台だと思います。
こんな車を買ったらアウトドア生活が楽しくなりそうですね
ミニバンでおすすめの一台は?
■ホンダ・ステップワゴン スパーダ HYBRID
ミニバンでおすすめの1台はホンダ ステップワゴン スパーダ ハイブリッドです。
年次改良で押し出し感のあるデザインに変更されてから売上もかなり伸びており、ステップワゴンのほとんどの売上がスパーダ ハイブリッドとなっています。
ハイブリットシステムは「オデッセイ」や「アコード」と共通の2リッターエンジンと高性能モーターを組み合わせた「i-MMD」が搭載されています。
発進時はモーターのみで始動かなり高い車速域までEV走行が維持され、エンジンが始動後も、負荷が小さい走り方をしているとエンジンが停止してくれる賢いハイブリットシステムです。
車内の静粛性も高くホンダ車らしい走行性能を備え、ミニバンでも走りを重視するドライバーズカーでありながら、デザインも良くなったというのであれば売れているのも当然ですね。
ホンダセンシングも標準装備でハイブリットモデルには渋滞追従機能付きACCが搭載されているのもかなり大きいポイントです。
高速道路だけでなく、一般道でも渋滞時の疲労軽減をしてくれるので、ドライバーにとってもありがたいポイントです。
わくわくゲートが搭載されている点もかなりの高評価。
サーキット走行可能なミニバン!? ステップワゴンスパーダの“超絶”な走り【VR試乗】 | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2017/12/30/304295.html「元々低重心なミニバンがさらにバッテリー重量で安定。超絶速く、安心のコーナリング姿勢!! サーキット走行可能なミニバン・ハンドリングカーのベスト(現状!?)」
■次点はニッサン・セレナe-power
2018年3月1日から発売された日産セレナe-POWERは次点とさせて頂きました。
ノートに搭載されたe-POWERがセレナに搭載され、非常に魅力的なパッケージとなりました。
しかし、出たばかりなため値引きも期待し辛い点や、ハイウェイスターVにプロパイロットなどの先進走行装備がつくセーフティパックB(24万)をつけると400万円程の乗り出し価格になりインパクトを感じます。
とはいえe-POWERのワンペタルドライブは、他社ハイブリットモデルのミニバンにはないオンリーワンな魅力です。値引きが期待できるようになったのであればステップワゴンとどちらにするべきか、非常に悩ましいですところです。
セレナ自体の車体プラットフォームは少し古いので純粋な走りだけでいえばステップワゴンの方に少し分があると感じます。
セダンでおすすめの一台は?
■スバル・インプレッサG4
セダンのおすすめの一台はスバル・インプレッサG4です。
優秀なACC(全車速追従機能付クルーズコントロール)や、安全支援システムアイサイトが標準装備されており、新型インプレッサで満を持して登場した「スバルグローバルプラットフォーム(SGP)」の出来は素晴らしく走りの評判も高いです。
新プラットフォームのおかげか静寂性が高く価格帯ではワンランク上のレヴォーグと比較しても負けていません。
スバル車らしい根本的な走行性能が高く、ハンドリングの正確さ、サスペンションなどのセッティングの完成度など、走らせて楽しい車に仕上がっています。
ボディーサイズも全長4625mm×全幅1775mm×全高1455mm、車重も1400kgと扱いやすいサイズなのも魅力的です。
スバル車全般に言えることですが、燃費のみが気になるところ。
インプレッサといえば、ハッチバックのインプレッサスポーツが世界的にも売れ筋で、販売比率も7~8割はハッチバック。セダンは2割くらいとなるため、世に溢れていないのも魅力です。
インプレッサG4の販売比率が1割まで落ちてしまった場合、販売終了の可能性も拭えず将来的には買えなくなる可能性もあります。
価格も199万円からと性能装備比でコストパフォーマンスが非常に高い車種となっています。
スバル独自の4WDシンメトリカルAWDを装備したインプレッサG4 2.0i-S EyeSigntがおすすめの一台です。
スバル インプレッサ の累計受注が8817台…吉永社長「大変強い引き」 | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2016/11/02/284740.html富士重工業(スバル)の吉永泰之社長は11月2日に都内で開いた決算会見で、10月に発売した新型『インプレッサ』の受注が8817台に達したことを明らかにした。
■次点はホンダシビックセダン
次点はホンダシビックセダンなのですが、デザインや走り的にシビック・ハッチバックの方がおすすめに感じるので次点としました。
またシビック・ハッチバックは魅力的なパッケージングですが、唯一のネックが納期です。
セダンは日本生産ですが、ハッチバックモデルはシビックタイプR同様に海外英国生産となるので現在の納期は半年以上掛かってしまいます。
今選んでも納車は秋ってのはかなり気が長くないと待てませんね。。販売店としても頭が痛いところではないでしょうか。
また、今後クラウンのフルモデルチェンジモデルにはかなり期待したいと思います。
デザイン的にもとても魅力的で、レクサスセダンのISが売れなくなるのでは。と、若干心配になりました。
SUVでおすすめの一台は?
■マツダ「CX-8」
最後は人気のSUVから大型3列SUV車マツダ「CX-8」です。
同社の「CX-5」と比べても上級の海外「CX-9」をプラットフォームとしているため、乗り心地や静寂性、走行性能も高く魅力的なパッケージングのクルマに仕上がっています。
エンジンには2.2リットルのディーゼルエンジン(SKYACTIV-D 2.2)を搭載し、CX-5比で最高出力は175psから190ps、最大トルクは420Nmから450Nmへ強化されており、力強い走りや加速感を感じることが出来ます。
マツダの小飼社長は「CX-8の導入によりミニバンに代わる新たな市場の創造に挑戦していく」との発言にもあるようにミニバンに置き換わるものとして市場に投入した意欲作です。
予約受注が7,362台と月間計画の6倍と販売も好調で3列SUVで走りもよくミニバンからの乗り換えも多いと聞いています。
マツダもあまり売れてなかったミニバンの販売を終了してモデルのラインナップを見直したのは結果的には正解だったと言えるでしょう。
最近のマツダ車はスタイリッシュなデザインとディーゼルエンジンの2本柱で勢いがありますね。
特にデザイン力が他社と比べても高く、輸入車のスタイリッシュなデザインにも引けを取らないと感じます。
人気SUV・6人~7人乗り・ディーゼルモデルは、国内では唯一無二のクルマですし、ミニバンは嫌だという方にとって代替にもなり、スタイリッシュで走りも楽しめる一台として非常に魅力的な車です。
価格も300万円前半からの設定が魅力的です
おすすめは4WDですが安全装備や運転支援システムに乏しいXDのベースグレードは除外し、XD PROACTIVEかXD L PACKEGEを予算に応じて選ぶのが良いかなと思いますが、
Lパッケージは車両価格が4,190,400円と400万円を超えてしまうため、3,769,200円のXDプロアクティブが一番バランスが良いかと思います。
どちらも安全装備のi-ACTIVSENSE搭載機能は同様で、運転支援システムのマツダ・レーザー・クルーズコントロール(MKRCC)、レーンキープアシスト(LAS)が標準装備されています。
CX-8 の予約受注が7362台と月間計画の6倍に…マツダ国内営業担当「3列SUV市場創造に手応え」 | レスポンス(Response.jp)
https://response.jp/article/2017/12/14/303752.htmlマツダは12月14日、同日に発売した3列シートの新型SUV『CX-8』の予約受注が3か月で7362台になったと発表した。月間販売計画1200台の6倍強に相当し、国内営業本部では「想定以上の数字。3列シートSUVの市場創造に手応えがある」と評価している。
■次点は三菱・エクリプスクロス
次点は三菱のミドルSUV新型車エクリプスクロス。
予約受注も5,000台を突破し三菱の期待を一新に背負ったモデルですね。
三菱久々の新型車、気合の入った一台です。
ハンドリングや静粛性の高さ悪路走破性も高い本格的なSUVで、4WDモデルでアウトドアを楽しみたいと感じさせる1台です。
最上位グレードの「Gプラスパッケージ」はスマートフォン連携のディスプレイオーディオが標準装備されるのは魅力的ですが、ナビはApple CarPlayかAndoroid Autoで、iPhoneのマップかGoogleマップを利用することになっています。
正直、iPhoneのナビは実用に耐えないため、ディーラーオプションのナビをつけるのが現実的となります。その場合、スマホ連動のディスプレイオーディオと、センターコンソールのタッチパッドコントローラーも使えなくなってしまうのがネックです。
気にならない方には問題ないかと思いますが、そういった理由を含め次点としました。
最後に
今回おすすめ車種5台をピックアップしましたが、あくまでも現時点での評価です。
また、筆者の独断と偏見となるため意見の相違等あると思いますが、ご容赦頂けますと幸いです。
今後市場の流れを見ながら秋ぐらいにまたおすすめな車種のピックアップをしてみたいと思います。
クルマを持たない選択をされる方も増えてきていますが、自分で悩んで選んだクルマは愛着もわきますし、クルマ好きとしては是非所有して素敵なカーライフを楽しんでほしく思います。
次回は輸入車編のおすすめ車5台をご紹介させて頂きます。
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