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メルセデスベンツ SLの歴史と歴代モデル|中古価格から評価に至るまで総まとめ

メルセデスベンツ SLの歴史と歴代モデル|中古価格から評価に至るまで総まとめ

歴史あるメルセデスベンツのSLクラスの歴代モデルや気になる燃費、そして中古価格などをまとめてみました。買い替えを検討されている方は是非ご覧ください。


2シーターオープンスポーツの最高峰の「SLクラス」

ベンツSLクラスは2シーターオープンスポーツの最高峰に位置づけられ、初代モデルは1954年に発売されてもう65年の歴史があることになり、メルセデス・ベンツのブランドの中では一番の古株となっています。

軽量で最強のアルミニウムを使用したボディはエレガントでスタイリッシュな外見ですし、最先端のセーフティドライビングシステムとパワフルな走りを約束するエンジンを搭載した究極のスポーツカーだと言えます。

初代 W198はメルセデスベンツ300SL。

初代モデルW198は「300SL」が正式名称です。300SLはレトロな外見と、初めて直噴エンジンを自動車で搭載した車とあって、ベンツ愛好家のみならずスポーツカー愛好家にも最も人気のスポーツカーとなっています。

また300SLのドアはルーフ上にヒンジのある跳ね上げ式で、開放するとカモメの翼のような形状となることからガルウィングドアと呼ばれているのも特徴の一つです。

ガソリン車において最初であるこのモデルの燃料直接噴射装置は最高速度260 km/hの記録を出しているから驚きです。そのため300SLは当時の市販車としては、最速の自動車でした。

2代目 W113は1963年にフルモデルチェンジ。

2代目モデルW113は300SL・190SLに続く第2世代のSLとして、1963年に行われた「ジュネーヴ・モーターショー」でフルモデルチェンジを発表し、機械式燃料噴射装置付き2.3L 直6SOHCエンジンを積んだ230SLというコンセプトでデビューしました。

このモデルはスポーツ性の高い300SLよりも、ツーリングカー的な要素の強い190SLに近いものになっているのが特徴です。

スタイリングは当時のダイムラー・ベンツのデザイナーであったフランス人のポール・ブラックによるもので、「パゴダ・ルーフ」と呼ばれる屋根の中央が左右より低い逆反り形状になっているのが特徴となっています。

3代目 R107と同時に4シーター・クーペSLCも登場!

1971年にデビューした3代目モデルR107は、シャシーコンポーネンツをミッドサイズのW114から転用し、エンジンはSクラス用のユニットを搭載されています。

また着脱可能なハードトップ/ソフトトップを持つ2シーターのSLのほかに、ホイールベースを10インチ延長し、4シーター・クーペとしたSLC(C107)も同時に登場しています。

SLCはすでに生産終了となったSクラスクーペ(W111/112)の後継モデルとしての役割も兼ねて作られました。

R107のスタイリングはエッジの効いたモダンなフォルムに変貌すると共に、角形2灯式ヘッドランプの採用によりフロントマスクのイメージも一新されました。また350SLには先代同様ソフトトップ仕様とデチャッタブル・ハードトップ仕様が設定されました。

ボディサイズは全長4,380mm×全幅1,790mm×全高1,300mm(SL)/1,330mm(SLC)で、280SLから全長・全幅が拡大されました。サスペンションは、フロントはダブルウィッシュボーン式を採用する一方、リアはスウィングアクスル式からセミトレーリングアーム式に変更され、操縦安定性の大幅な向上が実現しました。

R107系は1971年から1989年までの長きに渡って生産され、総生産台数は237,000台にもなりました。

18年ぶりのフルモデルチェンジ。4代目 R129

1989年、18年ぶりにして3度目のフルモデルチェンジを実施し、4代目R129が登場しました。

電子制御式のアクティブ・サスペンションやTRC(トラクション・コントロール・システム)、転倒時に自動的に飛び出すロールバーなど、最新のハイテク装備が採用された事が特徴でした。

スタイリングは直線基調の先代から一転、やや丸みを帯びたエアロダイナミックなフォルムに変貌すると共に、Cd値0.32の空力特性を実現しました。

またそれまではソフトトップ仕様とデタッチャッタブル・ハードトップ仕様が個別に設定されていたのに対し、電動ソフトトップとデタッチャブル・ハードトップの両方が標準装備されました。ボディサイズは全長4,470mm×全幅1,811mm×全高1,300mmで、先代モデルから全長・全幅が拡大された他、ホイールベースも60mm延長され2,515mmとなりました。

サスペンション形式は、フロントがダブルウィッシュボーン式からストラット式に、リアがセミトレーリングアーム式からマルチリンク式へと変わったのも特徴です。

バリオルーフがついた5代目 R230

5代目モデルR230は2001年にフルモデルチェンジが行われ、「バリオルーフ」と呼ばれる電動リトラクタブルトップを採用し、ボタン操作のみでカブリオレとクーペの2つのスタイルが楽しめるようになった事が最大の特徴でした。またスタイリングは、異型ヘッドランプの採用によりフロントマスクのイメージを一新すると同時に、先代にも増してエアロダイナミックが追及されたフォルムとなり、Cd値は0.03ポイント低い0.29を実現しました。

ボディサイズは全長4,535mm×全幅1,815mm×全高1,298mmで、先代から全長・全幅が少し拡大されたほか、ホイールベースも45mm延長され2,560mmとなっています。そして4輪ベンチレーテッド・ディスク式のブレーキには、電子制御ブレーキシステムの「SBC」が採用されました。

そして2004年には、6L V12SOHCツインターボエンジン(最高出力612ps/最大トルク102kgm)を搭載する「SL65AMG」が追加されました。さらに2006年のフェイスリフトでフェイズ2に移行すると共に、SL350のエンジンが3.5L V6DOHC NA(最高出力272ps/最大トルク35.7kgm)に、SL500のエンジンが5L V8DOHC NA(最高出力388ps/最大トルク54kgm)に置換されました。

現行モデルは6代目 R231

現行モデルの特徴は、ボディ形状が先代と同じくクーペ・カブリオレで、基本的なプロポーションを受け継ぎながら、オールアルミボディを採用したことにより軽量化と高剛性化が図られています。

ボディサイズは全長4,615~4,645mm×全幅1,875mm×全高1,310~1,315mmで、先代よりも少し長くてワイドなディメンションに変化したほか、ホイールベースも僅かに延長され2,585mmとなっています。

装備面では、安全運転支援システム「レーダーセーフティパッケージ」やヘッドライトの配光を自動調整する「インテリジェントライトシステム」、ワイパーブレードの穴からウォッシャー液を噴射する「マジックビジョンコントロール」、リアバンパーに足を近づけるだけでトランクの開閉操作が可能な「ハンズフリーアクセス」などが備わり、より安全面を重要視したモデルになっています。

「ベンツSL」の燃費や性能に関する評価について。

燃費に関しては10・15燃費が4代目モデルで4,5km/Lから9,0km/L。5代目モデルが6,3km/Lから8,6km/L.。現行モデルが9,1km/Lから12,8km/Lとなっています。

「SLクラスは極めて高いパフォーマンスを持つが、それを発揮させるスポーツ性より快適な高速クルージングを楽しむ豪華な高級車という印象の方が強い。2機種の搭載エンジンは既にCLクラスなどに搭載されているのと同じもの。動力性能を向上させながら、燃費を大きく向上させた新世代エンジンだ。試乗車はSL350がAMGスポーツパッケージ装着車でタイヤは19インチだったが、ABC(アクティブ・ボディ・コントロール)付きの電子制御サスペンションにより、乗り心地の良さも相当なもの。30/35偏平のタイヤを履いているとは思えない乗り心地だ。この快適性もラグジュアリーなクルーザーのものである。」

このように現行モデルになって燃費がかなり良くなり、より走りを楽しめる高級車となった感じがします。そして乗る人を満足させてくれるのだと思います。

中古価格はどのくらい?

ベンツSLは高級ブランドだけにさすがに高いと感じるかも知れませんが、古くてもかっこいいから欲しくなるというのが本音でしょう。

それで初代モデルだと1550万円、2代目モデルで800万円から1100万円、3代目モデルで169万円から450万円、4代目モデルで75万円から1100万円。5代目モデルが85万円から698万円そして最後に現行モデルが315万円から1098万円となっています。しかし相談にのってくれるケースも多いので、交渉する価値はあります。

終わりに

ベンツSLは長い歴史の中でいつも目立つ存在でした。

それはなかなか真似のできない高級感と話題性によるものだったかも知れません。

今でも古いモデルが高値で販売されているのは少し驚きましたが、所有していることで満足出来るブランドだという証でもあります。

ぜひ一度見に行って実際に触れてみてはいかがでしょうか?

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