ポリマーコーティング剤の成分と効果からわかること
ポリマーコーティングとは何を意味するのか、ポリマーコーティング剤の成分と効果について紹介しましょう。
ポリマーとは、化学的な物質として小さい分子が、結合の繰り返しによってできた物質をポリマー(重合体)と高分子化合物のことを指しています。
ポリエチレン、ポリ塩化ビニルなどの合成樹脂名は、ポリマーの一種です。ポリマーコーティングの成分としては、シリコン、フッ素を含んだポリマー加工のワックスのことを意味しています。
今まで使用してきたワックスに比べ、皮膜の成分が強くなっていて、耐熱性や耐久性が優れているコーティング剤なのです。
■ワックスとコーティングは別物
コーティング剤には、フッ素コーティング、ポリマーコーティング、ガラスコーティングがあります。カーワックスには、カルナバ(Carnauba )と呼ばれる植物性の樹脂や、石油系の物質を溶剤とする場合もあるので、皮膜を酸化させる作用があります。
ワックスとコーティングの違いは、持久力や使用する時間にあると言えます。
カーワックスは手間暇をかけて仕上げる為、ワックスより手軽なコーティング剤が主流になってきています。
ポリマーコーティングのメリット・デメリットは
ポリマーコーティングによる洗車のメリットは、安くて簡単に自分でもできるので、塗装に対するツヤ効果が最大のメリットです。ポリマーコーティングを専門店にしている場合の作業価格は安くなっています。
しかし、自分でも簡単にできてどちらでも選べるのが良い点です。塗装面の汚れは簡単に剥離できるので、ツヤだしが微妙の場合は塗り直しも手軽にできることでしょう。小さな傷もポリマーコーティングすることで見えにくくできるので、気にならないほどです。
一方、デメリットも気にしたいところです。ポリマーコーティングを施工した車の洗車は、基本的には、手洗いがお勧めです。何故ならば、洗車機のブラシやガソリンスタンドに備え付けのスポンジでは、硬くて傷をつけてしまう恐れがあるからです。
また、室外での日差しや汚れに対して、粘膜の柔らかさがコーティングの劣化を早めたり、汚れを目立たせたりする恐れがあるので、こまめに洗車をお勧めしています。
ポリマーコーティング施工した車は、洗車機の利用はオススメできない
ポリマーコーティング施工後、洗車機を利用する場合、傷がつく恐れが大きいのでお勧めできません。洗車機のブラシの硬さや、高速回転での皮膜の柔らかさに耐えることが難しく、場合によってはせっかくの洗車が車を傷つけてしまう原因となります。
ハセガワのコーティングポリマーとはすごいのか?
みなさんは、ポリマーコーティングについて調べている時に、ハセガワというワードを見かけたことはありませんか?ハセガワという固有名詞が出るくらいなので、特定のポリマーコーティングの商品を提供する会社として有名なのでしょう。ハセガワという会社についても、どのような会社なのかを紹介しましょう。
■ハセガワは、プラモデル・メーカー
1941年創業のプラモデルメーカーとして有名な会社です。自動車用のケミカル商品として、本格的なコーティング剤として知れ渡っています。「零三式」は、ベーシックタイプで、「零七式」は、ハイグレードタイプの商品となっています。
艶の方向性や撥水性などに優れていて、ハイグレードは、リハリのある、上品な仕上げで、ベース塗装を格上げする商品です。コーティング用に、クロスやセラミックコンパウンド(研磨剤)やメンテナンスシャンプーも一緒に利用すると良いでしょう。
■シマノのポリマーコーティングされたインナーワイヤーは無関係
ワックスとしてのポリマーコーティングには関係なく、自手車のブレーキに使われるワイヤーのことです。ポリマーコーティングされた自転車用のワイヤーのことですので、車には関係ないものです。
ポリマーコーティングによるワックスと普通のワックス
ポリマーコーティングによる方法が出回るまでは、一般的なツヤ出しの方法は、ワックスによるコーティングがほとんどでした。なぜ、ポリマーコーティングがはやったのでしょうか。
一番の要因は、作業時間が長いことにつきるでしょう。ツヤ出しや仕上げに関しても、ワックスよりも優れていることです。
カーワックスは、車全体に時間をかけて、ワックスを塗った後に、乾燥するまでの間、待つことが必要です。乾燥後もふき取りに時間をかけることで、ムラなく仕上げることができます。
値段や時間と仕上がりの総合点で、ポリマーコーティングに人気があるのは、仕方のないことです。しかし、好みを否定するわけではないので、まずは、実際の使用感を体験することが肝心でしょう。
自分でポリマーコーティングする注意点は
ポリマーコーティングは、自分でも簡単に実行することが可能ですが、物ことには、上手に行う方法もあれば、注意点もあるということです。気を付けないといけませんね。
自分でポリマーコーティングできるのであれば、費用面も考えると挑戦したくなるものです。車好きの皆さんは、自分ですること自体が、楽しくて仕方がないはずです。
■本格的なポリマーコーティングに挑戦
最近は、簡易スプレーも出回っているのですが、簡単に仕上げる前に下処理を行うことで完璧な状態に仕上げることができるのです。ポリマー専用のポリッシャーを用意することで、下処理の磨きや、溶剤をムラなく仕上げる為に役立ちます。
ポリッシャーを使用することで、熱による効果で溶剤を綺麗に仕上げることができるので、用意したいものです。表面に付着した鉄分は傷をつける原因となるので、ふき取り用の粘土やマスキングテープと脱脂剤の準備をして下さい。
1-最初に車を綺麗にシャンプーすることから始めます。細かく丁寧に洗車することで、汚れを落とすのです。
2-洗車の後に、ボディー表面の鉄分を、綺麗に取り除くことが、傷をつけないことやムラのない仕上げにつながります。「車用粘土クリーナー」には、濃色車用と淡色車用があるので、車に合わせた製品を使います。
3-マスキングテープによって、ポリマーの液剤やコンパウンドによる作業によって、フロントガラスやゴムの部分、プラスチックに対して傷つけないように、マスキングによって、守ることになるのです。
作業する部分と、作業できない部分の対策をしっかりと仕訳することが大ことですね。古新聞などで窓ガラスを覆うことも方法の一つです。
4-コンパンド(研磨剤)は、車を傷つけないように、細かい粒子で丁寧に磨くことをお勧めします。ガラス系のポリマーならば、磨き残しやムラがあると傷の原因になりますので、注意が必要です。素人が作業するのだから、慣れるまでは、何度も確認作業を行いながら時間をかけて磨き上げるのです。
ボディーの油分は、除去する為に脱脂剤を使用して吹き上げます。油分も水分も完全に拭き上げて下さい。綺麗に拭き上げることが、ポリマーのコーティング強度を高めることにつながります。ここまでが、下処理なのです。
5-地処理が完了したら、コーティング剤を、まんべんなく塗って、ポリッシャーによる磨き上げを行います。
最初は恐る恐るでも、下処理がちゃんとできていれば、簡単に仕上げることが可能ですし、仕上がりにも違いが出てくるのです。ポリッシャーが終わったら最後は手拭きによって綺麗に仕上げます。
マスキングテープで、溶剤がかからないようにした部分でも、ガラスやごむやプラスチックなどの部分に付着していると変色や傷の原因につながるので注意して仕上げることが重要です。
要点を注意しながら丁寧に時間をかけて仕上げることで綺麗な状態を維持することになるので、頑張ってドゥー・イット・ユアセルフに挑戦して下さい。
ポリマーコーティングするメンテナンスにも注意すべき
ポリマーコーティングしたその後に、メンテナンスが必要ですが、ただ水を洗い流すのではなく寿命を延ばす為の方法について紹介しましょう。正しいメンテナンスを行えば、ポリマーコーティングの性能や効果を持続させることに繋がります。
洗車の方法は、手洗いによって、スポンジやクロスによって、傷つかないように拭き上げることは必要です。
シャンプーに関しては、必要な場合や水洗いだけで済ます場合もお好みで行って下さい。
ただし、水洗いだけだとすべり感がないので、傷つく原因を作ってしまうので、シャンプーとすすぎで、仕上げることが完成度に差がつきます。
※ポリマーコーティング(高分子樹脂)の一部の商品は、シャンプーの利用ができません。
洗車の順番は足回りのタイヤ部分から始めてボディーは、上から下へと流すように行った方がよいでしょう。
屋外の洗車は、砂堀などで汚れる場合が多いので、傷の原因にもなるので、風の強い日には、やめた方がよいでしょう。
ガラスコーティングとは
カーコーティングの中には、硬いガラス質の皮膜でボディーをコーティングする方法もあります。ガラスコーティングの効果を見てみましょう。
■傷に強いガラスコーティング
ガラス質の皮膜は、硬い素材で膜を覆うので傷に強いと言われています。ガラスの成分を含んだ「ガラス系コーティング」とシランやシラザンを原料とするガラスが主成分の「ガラスコーティング」に分けられます。
塗装の上にガラス質の膜をコーティングすることで、傷に強く汚れにも強いとされている最新のコーティング剤です。値段の方も、他のコーティング剤に比べると高めになっています。効果の耐久期間が最も長く約3年間もあるようです。
専門業者に依頼すると、乗用車で約6万円から10万円位となっています。施行する期間が1~2週間もかかるので、その間の使用ができなくなるので、代車の用意があるかの確認が、必要になります。
フッ素コーティングとは?
フッ素コーティングはコーティングの中でも安く仕上げることができますが、その分のデメリットも頭に入れるべきです。フッ素コーティングは、元素の中で最大の電気陰性度を持つ為、フッ素樹脂を使うことで、非粘着性・撥水性・撥油性が高くなります。汚れにくい効果を持ちます。
また、専門の業者に依頼すると、約2万円から4万円とガラスコーティングに比べると半分以上も安くなっています。施行する期間が約1日で完了できます。ただし、効果で比べると3カ月から6カ月位ですので、期間内にコーティングし直すことが必要です。
※それぞれメリットやデメリットはありますが、目的は、傷や汚れを防ぐことにあるので、値段や効果の持続性を検討したり、仕上がりにも好みによったりと選択することをおすすめします。
■撥水性・親水性・活水性の違い
1-撥水性
撥水性は、コーティング剤によって施工面に水がかかると、水玉状になるので、水をはじくようになりますが、水玉が残ると焼き付いたりしてシミのようになってしまいます。重ね塗りなどの場合には向いていません。
2-親水性
親水性は、コーティング剤によって施工面に水がかかると、表面になじむような感じで、ゆっくりと水を流していきます。撥水タイプに比べて水はけが良いので、汚れをクリーニングしてくれますが、仕上がりが、水玉のようにわかりにくいので、満足度が低いようです。溶剤の重ね塗りに向いています。
3-活水性(かっすいせい)
施工面に水がかかると、滑り落ちるような感じで水が引いていきます。親水タイプに比べ、水切れが良いので、汚れが付きにくくなっています。塗装面が劣化しにくい効果があります。
ポリマーコーティングによる価格は高いのか?
ポリマーコーティングすることで、車の外見や状態に差をつけることができますが、価格についてきになるところです。そこまでこだわる価値があるのでしょうか。ポリマーコーティングの効果は、車のボディーに光沢が生まれることが特徴です。
■ポリマーコーティングによる価格
1-軽自動車の場合
最近の軽自動車はサイズが大きいものもありますが、コーティングする面積によって違ってきますが、約25000円位となっています。
2-乗用車の大きいボディー
大きいボディーのコーティングは、約55000円から65000円位となっています。
■車種やボディーの状態で選択
コーティング剤は、車種によっては、ボディーの特性が違いますので、キラキラの光沢や光沢を押さえたものや、重厚感のあるものと様々ですが、その車の特性に合わせたコーティング剤を選ぶことが大ことなのです。
揮発性や親水性によっても、合うもの合わないもあるので、車の特性で選ぶことや価格にこだわる必要があるのです。
ポリマーコーティングの重ね塗りと耐久性
コーティング材には、フッ素・ガラス・ポリマー・ワックスなどそれぞれの特徴による違いを自分で把握しないことには、重ね塗りをする意味や効果は失われてきます。
■コーティングの重ね塗り(上塗り)の作業
重ね塗り(上塗り)とは、コーティング剤を使用した状態の傷や溝に対して重ね塗りをすることを言います。
傷や溝との中にコーティング剤の使用で、皮膜の差が生まれますので、かえって傷や溝を際だてることになってしまうでしょう。光の当たり具合や粘膜の特徴で白っぽく見えたりすることもあるのです。
汚れ・水垢やホコリを取り除く「下処理」を丁寧に行うことで、綺麗に仕上げることになります。傷に対しては、コンパウンドによる研磨をすることでデコボコの差を少なくすることが必要です。
その為に、先に行ったコーティング剤を落とすことになりますが、傷を目立たなくするには、仕方のないことでしょう。
■ポリマーコーティングの重ね塗りの注意点
先にコーティングされたコーティング剤が撥水性によって、重ね塗りをはじくことになってしまいます。このような状態には、コーディングの下処理を行う市販の前処理剤を使用することで、撥水性を親水性の状態にしてくれるので、コーティング剤がなじみやすくなるのです。
ポリマー コーティング おすすめ
ポリマーコーティング系の中では、スプレータイプが主流になっており全体の中でも8割をしめるほどです。
その中からAmazonベストセラー・注文の多い商品を紹介します。
[CarZootプロ仕様]【サっと塗るだけで驚くツヤ感と撥水力!】ポリマー系コーティングキット『G’Polymer Neo』CarZoot
これ1本で3年間ノーワックス。洗車のあとに塗り込むだけで誰でも簡単に施工できるポリマーコーティング
●実店舗で利用されているプロ仕様のケミカルなのでツヤ・光沢、撥水力が圧倒的
●展示車両やモーターショーでも使用される程のツヤ・光沢度の強いポリマーコーティング
●ムラになりにくく初めての方でも簡単に施工できます。濃色車でもキレイに施工できる
●コーティング層を活性化させるテフロン樹脂、ファインセラミック等を配合し、ボディーの上に付着した汚染物、水垢を落とす
ワコーズ VAC バリアスコート プラスチック、塗装、金属の洗浄・保護・コート剤 A141 300ml A141 [HTRC2.1] ワコーズ(Wako's)
高密度ガラス系ポリマーとオリジナルポリマーレジンがガラスのようなクリスタルな輝きを実現。中性でコンパウンドを使用していないので、樹脂へも安心して使用できます。
オートバイ・自動車のボディーやホイール・レンズ類・スクリーン類・ヘルメット・シールド等(ミラーシールド加工等の特殊コーティングしているものを除く)、金属・樹脂塗装面の洗浄・保護・コート
付属品:専用ふき取りクロス(特殊マイクロファイバークロス)付
ハイブリッドコーティングの持続力は最長6ヶ月
インフィニクス VOODOORIDE(ブードゥーライド) SILQ(シルク) シンセティックリキッドポリッシュ(下地処理とポリマーコート剤) VR7002 インフィニクス(Infinix)
ワックスがけの要領で作業をするだけで、シルクは下地処理作業と同時にボディーに均一なポリマー被膜を形成します。その仕上がりは下地処理の効果と相乗し、被膜したポリマーコーティングがまるで一枚の水を表面に貼ったようにボディーを恐ろしく艶やかに魅せます。
これは綺麗に磨かれたボディーにポリマーが乗ることで光の反射が整うためで、ボディーの色彩も一層際立ちます。艶と色を取り戻した愛車は素晴らしく、まるで新車のように光輝きます。
カーベック(CARVEK) ラスターネオ ポリマーコーティング剤 420ml 1740 [HTRC3]カーベック(CARVEK)
・抜群の撥水持続力・汚れ落ち性が向上
塗料・塗装のプロであるカーベックが長年にわたり蓄積してきた知識と経験を存分に注ぎ込み完成させたラスターネオは、ポリマー施工をしながら汚れ落ち効果も十分に期待できる新世代ポリマーです。
コーティング剤 超撥水性能を装備したガラス繊維系コーティング剤・濃縮原液タイプのポリマーG1000・1000mlのセット 横浜磨材
【プロ仕様ノズルなのでスプレーしやすいです!】
・キャニヨン製プロ仕様ノズルは先端のノズルが無段階で調整可能ですので、スプレーの噴霧量が自由自在に変えられます。
・トリガー部も通常のノズルよりも大きく使いやすいです。
・耐久性にも優れており、カラーも容器に合せて珍しいホワイトを採用しました。
【大型計量カップが使いやすい!】
・付属の大型計量カップは注ぎ口の先端がかなり尖っていますので、精度の高い注ぎが可能です。
・セット商品に付属の空スプレー容器がお洒落な純白容器に変更されました。