先行技術を保有している自動車メーカーランキングTOP10
パテント・リザルトは6月に、自動車メーカーを対象に、2018年の特許審査過程で他社特許への拒絶理由として引用された件数を企業別に集計した「自動車メーカー他社牽制力ランキング2018」を発表しました。
■他社牽制力ランキングとは
他社牽制力ランキングは、直近の技術開発に関して競合他社が権利化する上で、阻害要因となる先行技術を多数保有している先進的な企業が明らかになります。
■栄えある1位はトヨタ!2位は日産
集計の結果、2018年に最も引用された企業はトヨタ自動車でした。
また、最も引用されたトヨタの特許は「車両搭載用マルチフェーズコンバータ」で、全てがファナックの特許13件の審査過程で拒絶理由として引用されています。
なお「自動運転制御」に関する特許や「混合気を圧縮自着火させる自着火運転が可能な内燃機関」に関する特許なども拒絶理由として多く引用されました。
トヨタの特許で影響を受けた件数が最も多い企業はデンソーで626件、次いでホンダの399件、マツダの294件となっています。
ランキング2位は日産自動車でした。
最も引用された特許は「車両の走行制御装置及び方法」に関する特許で、全てがマツダの特許10件の審査過程で拒絶理由として引用されました。
加えて「クルーズコントロール」に関する特許や「自動運転モードと手動運転モードとを切り替え可能な車両用運転支援装置」に関する特許なども数多く引用されています。
■3位はホンダ、4位はマツダと続く
日産の特許で影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタで306件。
それに次いでデンソーの281件、ホンダの195件と続きます。
ランキング3位はホンダで、多く引用された特許は「蓄電素子及び蓄電素子アセンブリの製造方法」や「タイヤ空気圧監視システムおよびタイヤ空気圧監視方法」で、後発の特許5件に審査の過程で拒絶理由として引用されました。
「歩車間通信システムおよび方法」に関する特許や「車両用投影装置」に関する特許なども多く引用されていました。
ホンダの特許で影響を受けた件数が最も多い企業はトヨタで239件、次いでデンソーの172件、スズキの113件でした。