日産 シルフィとは?
日産 シルフィ
日産自動車のシルフィは、セダン型乗用車で日本国内において「ブルバード シルフィ」の名で生産し販売されています。
シルフィの車名の由来は、四大精霊のひとつである風の精を表す、英語のシルフからの造語です。
「ブルバード」と同じ車と思いがちですが、ブルバード シルフィはブルバードの下層グレードとして派生し、グレードの設定や排気量などが異なっています。また、初代モデルと2代目モデルまでは「ブルーバードシルフィ」として販売され、3代目モデルより「シルフィ」としてモデル名を変えています。
長い伝統と歴史があり、10代続いたブルバードのDNAを受け継いでいるのが「シルフィ」です。「ブルーバード」は半世紀以上続きましたが、新しいモデル名「シルフィ」が誕生したことで車名は終わりを迎えています。
日産 シルフィの歴史
次に、「日産 シルフィ」の歴史について見ていきましょう。
■日産シルフィ初代モデル G10型(2000年~2005年)
2000年8月に、初代「シルフィ」としてG10型が発売されました。シルフィは、サニーを基に開発されています。
顧客層のターゲットは子育てを終了した40~55歳辺りのミドルエイジとなっており、古き良きデザイン、安全性を高めたワイドボディなど重厚感あふれる上品なたたずまいにそれが表れています。
室内空間の狭いという評価はありましたが、売り上げは好調でした。
■日産シルフィ 二代目モデル G11型(2005年~2012年)
シルフィとしては2代目となる日産 ブルーバード シルフィ
2005年には、G10型からG11型へのフルモデルチェンジがありました。
ちなみに、日本ではブルーバードシルフィの名前で発売されていた2代目ですが、中国ではシルフィ(のち、シルフィクラシック)、台湾ではブルーバード。また、ロシアではアルメーラとして各地で販売・生産されていました(されている)。
全長・ホイールベースを延長することにより、大幅に室内空間を確保し、先代モデルで懸念点であった室内空間の狭さを改善。インテリアはシンプルで無駄がなく、ターゲットとしていた40代の女性に向けた落ち着いたデザインとなっています。
e燃費のサイト情報によると、JC08モード燃費は16.0〜16.6km/Lとなっており、先代モデル同様環境性能にも優れています。
静寂性も高く、セダンならでは乗り心地の良さもシルフィの魅力です。2020年2月現在の中古車価格については、下記をご覧ください。
中古価格帯 | 約50万円~85万円 |
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■日産シルフィ 三代目モデル B17型(2012年~)
この三代目モデルから「ブルーバード」という名称がとれ、「日産 シルフィ」となります。
そして、フルモデルチェンジがあった三代目モデルでは、世界デビューが果たされました。
また、三代目モデルでは5ナンバーから3ナンバーに変わりましたが、全長は4,615mm、全幅1,760mmとサイズ感は維持されており、後席にもゆったりとくつろげるスペースが確保されています。
70代の男性をターゲットにしていますが、重厚感のあるエレガントなデザインは幅広い年齢層から支持されており、多くの方に愛されている車と言って良いでしょう。
高剛性ボディに加え、走行時の振動も少なく静寂性の高い乗り心地は、長時間の運転にも最適です。2020年2月現在の中古車価格については、下記をご覧ください。
中古価格帯 | 約32万円~198万円 |
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日産シルフィ 四代目モデル B18型(2019年〜)もご紹介!
日産 シルフィ 新型(上海モーターショー2019)
2019年4月に、中国で開幕した「上海モーターショー2019」において、新型シルフィが初公開されました。
フロントには、日産デザインを象徴する「Vモーショングリル」を採用。低重心のスポーティーな見た目となっており、流れるようなエクステリアのデザインによって空気抵抗を低減させています。
空気抵抗係数に関しては、Cd値は0.26と日産GT-Rと同等。これにより、新型シルフィの空力性能がいかに優れているか見て取れます。
また、「ニッサン インテリジェント モビリティ」の技術や安全装備も搭載されており、ファミリーカーとしても注目されています。
日産 シルフィ 新型(上海モーターショー2019)
全高が低くくなっているものの、ニースペースやヘッドクリアランスは従来以上のスペースが確保され、室内の広さや快適性はさらに進化を遂げています。
スポーティーでありながら、モダンで上質感を感じられるインテリアとなっています。
まとめ
日産 シルフィ
長歴史はあるものの、国内では一度もマイナーチェンジしたことが無く、放置状態になっているとも言われている「日産 シルフィ」。
そんなシルフィですが、2019年4月に「上海モーターショー2019」で新型が発表され、注目を浴びています。日本で発売されている「シルフィ」もモデルチェンジするのか・・・今後の日産にも目が離せませんね!