免許証をなくしたあとの流れ
免許をなくしたらどうすればいい?
免許証がなくなった事に気づいたら、ほとんどの人がどこかで忘れてきたのか?落としてしまったのか?と考え、免許証を探すことになります。
免許証をなくてしてしまった事に気づいたら、すぐにやらなければならない事が大きく分けて4つあります。
■問い合わせる
1つ目は、紛失した可能性のある場所に問い合わることです。
まだ免許証が忘れたままになっている可能性もあるので、問い合わせてみましょう。もし見つかったら連絡をもらえるようにしておくことも覚えておいてください。
■遺失物届を提出する
2つ目は、最寄りの交番か警察署に直接行き運転免許証の「遺失物届」を提出することです。
この際にどんな状況で紛失したかを聞かれることになります。その時にきちんと答えられるように状況を整理しておきましょう。
この届けを出すことで見つかった場合は警察から連絡がくることになります。また、最近では電子申請ができる自治体もあるので、パソコンなどからの申請も可能となっています。
また、免許証の再発行後に免許証が見つかった場合は、警察署・運転免許試験場・運転免許センターのいずれかに古い免許証を返納することになっています。
シュレッダーやハサミを入れて処分しても罪には問われませんが、返納する義務があるのでよっぽどのことがない限り返すほうが良いでしょう。「遺失物届」を出していた交番や警察署に見つかった事を伝えておきましょう。
※届けが受理されると受理番号が出されますので、控えておくとよいでしょう。
遺失物届と盗難届の違い
2つの届けは似ていますが、それぞれ別の役割を持つものです。
盗難届は第三者に盗まれた可能性がある場合に提出するもので、遺失物届は盗まれたわけでなく本人の気がつかないうちに「本人の占有を離れたもの」となります。
例えば、駅のトイレで財布を置き忘れて1時間後に戻ってみたらなくなっていたなどの場合、「本人の占有を離れた」間に財布がなくなったと考えられるわけです。この場合、盗難ではなく遺失ということになります。
また、財布の中に免許証を入れてあった場合に盗難(盗み取られた)にあったら、遺失物届ではなく盗難届を提出することになり、届け出は遺失物届と同じく最寄りの交番か警察署で出すことができます。
どちらの届けを出すべきか、判断のつかない場合は交番か警察署で相談しましょう。
■信用情報機関に申告する
3つ目は、キャッシングサービス・クレジットカードや銀行などの不正契約ができないように手配をしておくことです。
身分証明としても使用される免許証なので、悪用される可能性も高くなります。
それを防ぐためにも、下記の信用情報機関に別途連絡をしておきましょう。
一般財団法人全国銀行協会
銀行系の情報機関です。受付は郵送のみとなっており、
・本人申告登録申請書
・本人確認書類
・紛失を示す資料
が必要です。
指定信用情報機関(CIC)
クレジット系の情報機関です。受付は窓口か郵送となっており、
・申告書類
・本人確認書類
・手数料
が必要です。
日本信用情報機構(JICC)
消費者金融系の情報機関です。受付は窓口か郵送となっており、
・申告書類
・本人確認書類
・手数料
が必要です。
※もし、身に覚えのない請求がきたら弁護士や法律関係の窓口に相談しましょう。
■免許証を再発行する
4つ目は、免許証の再発行です。
免許証を紛失したまま運転をすることはできませんので、速やかに再発行の手続をする必要があります。
免許証の再発行手続き
あらかじめ準備するものもあるので確認しよう
続いて、免許証の再発行の手続きについて詳しく見ていきましょう。
■再発行手続きができる場所
再発行ができる場所は、基本的に住民票のある都道府県の
・運転免許試験場
・運転免許センター
・警察署
となっています。
自治体によっては、警察署で受付ができないところもありますので、警察署のホームページなどで事前の確認が必要です。
また、再発行の手続きは本人しかできませんのでご注意下さい。
■手続きに必要なもの
印鑑
認印が必要になります。
印鑑を忘れて申請ができなかったといった方も多いようなので、忘れずに持っていきましょう。
手数料
2020年1月現在では、手数料は3,500円となっていますが、現金ではなく証紙での提出になります。
受付もしくは販売機などで販売していますので、施設で確認しましょう。
申請用写真
縦3cm×横2.4cmの写真1枚が必要になります。免許証と同じで、無帽・上三分身・無背景で半年以内に撮影されたものです。
申請写真は警察署以外の施設では、証明写真機がありますので事前に用意しなくても問題ありません。申請用の写真ですので免許証の写真は手続き際に別途無料で撮ってもらえます。
運転免許証再交付申請書
免許証を再発行するために使用される書類です。
この書類は各施設に用意されていますので事前に用意する必要はありませんが、記載内容に本籍を書く欄があるので事前に確認しておきましょう。
運転免許証紛失顛末書
再発行をする理由を書く書類となります。
いつ・どこで・どのような状況でなくしてしまったか細かく記載します。
本人確認書類(身分証明)
・健康保険証
・年金手帳
・住民票
・パスポート
・社員証
・学生証
・在留カード
・特別永住者証明書
※上記の書類で現住所の記載がない場合は、公共料金の支払書(3か月以内)を2点以上一緒に持参すれば手続きが行えます。
■再発行手続きにかかる時間
基本的は、運転免許試験場と運転免許センターは手続きをすると当日に再発行されます。申請から再発行までに掛かる時間は、混雑具合などにもよりますが、1~2時間程度となります。
地域により異なりますが、警察署での申請は再発行までに約2~3週間ほどかかります。再発行自体を行っていない場合もありますので必ず確認しましょう。
◎受付時間
【運転免許試験場・運転免許センターの場合】
平日 8:30〜13:00
※各施設、土曜日・日曜日・祝日・年末年始は受付を行っていません。また、受付の終了時間は地域や場所により異なりますので、事前に確認をしてから行くようにしましょう。
免許証を紛失した状態で運転するとどうなる?
免許を紛失したまま運転することは道路交通法違反
免許証をなくしたら絶対に運転してはいけません。もし、外出先で免許証をなくしてしまったら、後日取りに行く、代行を頼むなどしましょう。
また、免許証のコピーなどを持っていたとしても運転することはできませんのでご注意ください。
■免許不携帯?無免許運転?
免許証を携帯しない状態で運転することになるので、道路交通法の「免許不携帯」になります。反則金3,000円の支払義務が生じることになります。
免許不携帯時に事故を起こしてしまったりとトラブルになることもあり得るので、紛失に気づいたら速やかに再発行の手続きを行いましょう。
まとめ
免許証なくしても焦らず行動しよう!
身分証明としても使用されることの多い免許証です。悪用されるリスクが高いことから、なくなったことに気づいた時点で速やかに届けを出しましょう。
また、不携帯のままで運転することはできませんので、再発行手続きの際も公共交通機関などを利用することを忘れないようにしてください。