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【豆知識】エンジンの冷却水!クーラント液の役割と交換方法

【豆知識】エンジンの冷却水!クーラント液の役割と交換方法

車のボンネットを開けると、半透明のタンクの中に何やら怪しい色の液体が目に入ります。この液体はクーラント液(別名 LLC/ロング・ライフ・クーラント)と呼ばれる、エンジンの冷却水です。今回は、このクーラント液の役割とメンテナンス方法についてご紹介していきます。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


クーラント液(クーラント水)とは?

エンジンルーム内のクーラント液

エンジンの冷却水であるクーラント液

クーラント液(クーラント水)は、エンジンを冷やすための冷却水であり、オーバーヒートを防ぐ役割を果たしています。

エンジンは常に高温状態であるため、それを放置した状態が続くとエンジンそのものの調子が悪くなる要因となります。クーラント液は、常にエンジンを適正な温度に保つ重要な役目を果たしているのです。

クーラント液の色の違いは?

クーラント液の色の違いには、目視で液の残量や色の変化を確認しやすいからといった理由があります。

ピンク色や緑色といったものがありますが、混ざってしまうとクーラント液の濁りなどが確認しにくくなるので、違う種類のクーラント液は入れないようにしましょう。

クーラント液が必要な理由

ロードサービスの様子

車のメンテナンスで家族の命も守る

クーラント液は、エンジンのオーバーヒートを防ぐ役割のほかにも重要な役割があります。

防錆効果

クーラント液にはエンジン内部の錆びを防ぐ効果もあります。

エチレングリコールや防錆剤、酸化抑制剤などの添加剤の働きにより配管類の錆を防いでくれます。

不凍効果

クーラント液の主成分であるエチレングリコールの性質により、エンジン内部の凍結を防ぐ役目も果たしています。

クーラント液のメンテナンス方法

エンジンルーム内の様子

クーラント液の交換方法

クーラント液の点検も当然ながら必要とされています。放置しておくとエンジン不調の原因となるだけでなく、最悪の場合エンジンが故障し、高額の修理費が必要となってしまいます。

それを避けるためには、どのように点検すれば良いのかをご紹介します。

クーラント液を補充する前の確認事項

クーラント液は、エンジンスペース内部にあるリザーバータンクと呼ばれる貯水タンクに入っており、ドライバーやガソリンスタンドのスタッフがすぐチェックできる場所にあります。

それでは、実際の点検方法について紹介しましょう。

・表記を確認する
クーラント液の交換するにあたって、まずはキャップに冷却水かクーラントの表記がされていることを確認しておきましょう。

・クーラント液の色をチェックする
クーラント液を交換する目安としては、水の色が濁っている、もしくは液体量が減っているということが挙げられます。

・温度をチェックする!
走行して直後のクーラント液は高温になっており、その状態でリザーバータンクの蓋を開けようとすると火傷をする場合があります。

メーターの横にある冷却水の温度計をチェックして、水温が下がったことを確認してから作業を始めましょう。


クーラント液の交換

クーラント液の交換方法は以下の通りです。

①ドレンプラグの位置を確認する
冷却水の排出をする重要な場所で、ラジエーターの下側に装備されています。左右いずれかのタンクのエンジンルーム側にあることが一般的とされています。

②クーラント液を排出する
プラグが外れないよう気を付けながら、それまで使っていた古い液体を排出しましょう。ふたを外した後、内圧の抜き取りを行うと勢いよく排出しますので、出し終えるまでそのままにしておきましょう。

③水を入れる
キャップを閉めてから、注入口に水を注入します。

④水を循環させる
エンジンを動かして、冷却経路をすすぎましょう。水はそのために使うだけですので間違ってもそのまま放置しないようにしてください。

その後は水温が上がったことを確認しながらサーモスタットを開くまで行いましょう。電動ファンが回りだしてから水を排出します。

⑤クーラント液の注入
ここでようやく、新しいクーラント液を注入します。

気を付ける点は、冷却水総量に対し適度な比率の原液を注入するということです。クーラント液のパッケージの記載内容をよく確認しましょう。

⑥エンジンを始動する
エンジンを始動し、エアが抜けるまで動かしましょう。エアが抜けた後、その動作によって減った分のクーラント液を補充してからラジエーターキャップを閉めましょう。

⑦リザーバータンクの掃除
リザーバータンクは水垢がたまりやすくなる箇所とされています。放置すると錆びがたまりやすくなるので、冷却水の交換をする際には同時に掃除しておくとよいでしょう。


クーラント液の交換が未経験である方は無理せず、自動車整備工場やガソリンスタンドに作業を依頼しましょう。

クーラント液の代わりに水道水を使ってはダメ?

水道水を汲む手

水道水を代わりに使うのはアリ?

水道水の使用は、冷却経路の洗浄とクーラント液そのものを希釈する程度です。

毎回メンテナンスを行うレース車両などではただの水を入れていたりもしますが、そうではない一般車両に水道水を使用すると、内部が錆びるなどの不具合が生じてしまいます。

前述にもあるように、クーラント液にはいろいろな添加剤が入っており、それによってエンジン内部の錆びや凍結を防ぐ役目を果たしています。

クーラント液を使わず、その代替として水道水を使うというのはやめておきましょう。

まとめ

エンジンルーム内のタンクを蓋を閉める

車の整備は無理なく行いましょう

以上、クーラント液についてご紹介しました。

クーラント液の交換は頻繁にするものではないので、交換をする際は十分注意し、自信のない場合は専門の業者などに依頼するようにしましょう。

車の整備に関する記事はこちら

エンジンルームのメンテナンスについてはこちら

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