レクサスの代名詞・スピンドルグリルとは?
レクサス UX
そもそもスピンドルの意味は何か、ご存知ですか。
スピンドルとは紡績機の糸を巻き取る紡錘のことを意味しています。
元々、トヨタ自動車の前身は豊田自動織物という機械メーカーであることから、糸車はその流れから汲んだものとでは?と言われていました。しかしその後、スピンドルグリルと豊田自動織物との関連性は否定されることに。
形としては、糸車を横から見た形と同様に中央がくびれた台形を上下にくっつけたデザインに作られています。ちょっと砂時計のようなデザインにも見えるのが特徴的です。
■初採用された車種はレクサスGS
レクサスGSF
初採用された車種はレクサスGSでしたが、当初はポン付であったため浮いているように見えるなどと厳しい評価が多かったようです。
その後、フォルムと一体化するようにデザインされるようになって全体が馴染んでいくようになります。
そして現在では、そのグリルを見たら、一目でレクサスと分かるぐらいに印象的な顔になったといえますね。
スピンドルグリル採用前のレクサスGS(2005)
レクサスとスピンドルグリルの歴史
スピンドル=糸巻きグリルのデザイン
■スピンドルグリルが現在の形になるまで
レクサスが誕生したのは、1989年のアメリカ。
レクサス発売された当時、アメリカにおいて日本車は、「壊れにくい大衆車」というイメージでした。
そんなイメージを払拭させたのが、レクサスの初代LSでした。
しかしながら、この時のレクサスのデザインは、高級車でありながら他のメーカ-のように統一された意匠がありませんでした。
そのため、消費者からみるとエンブレムの「L」の字を見ないと、高級車のレクサスだとわからないということも。
そんな中、2012年にレクサスGSを皮切りに、本格的に導入され始めたのがこのスピンドルグリルなんです。
■スピンドルグリル廃止説!?
トヨタとレクサスのデザイン会議風景
今ではレクサスの象徴とされるデザインとして採用されているスピンドルグリル。
2013年にはこの「スピンドルグリルにとらわれない」というレクサス公式の発言により話題となりました。
この言葉の真意は、スピンドルグリルのデザインに捕らわれることなく、デザインを昇華させていくというものでした。
その後に発表された「LS」・「RC」・「RCF」・「GSF」では、その車の方向性や立ち位置に合わせた「スピンドルグリル」が採用されていることからも、レクサスの伝えたかったことがわかりますね。
■スピンドルグリルはグレードで違う?
レクサスLX
スピンドルグリルのデザインは、2012年に登場したGSから採用されてきました。その後も販売されるニューモデルには順次採用されていき現在では様々な種類が使われています。そのデザインもFスポーツなどのグレードや車種によって異なります。
まず、フルサイズモデルSUV「LX」などに使われているのは横長のスピンドルグリルとなっています。
また、レクサスのスポーツグレード「F-SPORT」においては網目状のデザインです。この網目状のデザインを表現するためにCADモデリングによりコンピュータ上で手作業によって線一本、面一つに至るまで積み重ねてバランスを整えられています。
そして、レクサス「NX」には横長に縦のラインが使われています。レクサスの最小サイズ「CT」には、オリジナルのスピンドルグリルが使われておりコンパクトボディでありながら一目でわかる迫力のエクステリアといえるでしょう。
まとめ
レクサス LX 次期型 予想CG
レクサスの顔といえるスピンドルグリルのデザインや取り入れるまでの経緯についてご紹介しました。
レクサスのスピンドルグリル部分は、ネットなどでも賛否両論あり、意見が分かれるということも多いです。
しかしながら、将来どのようなデザインのレクサススピンドルグリルに出会えるか。
…とレクサスオーナーや、車好きファンとしては、期待が高まるのではないでしょうか。