日産 モコとは?
2代目 日産 モコ
「モコ」は2002年に日産から発売された軽トールワゴンで、日産の軽自動車で本格的に量産された最初のモデルです。名前は擬態語の「もこもこ」から来ており、名前の通り、丸くて可愛らしいフォルムを持つ車です。
歴代のモコはすべてスズキの「MRワゴン」のOEM供給車であり、ターゲット層はMRワゴンと同じく女性でした。
優れた燃費性能、取り回しやすさ、柔らかい雰囲気のエクステリアデザインおよびインテリアデザインが評判を呼んだ車でしたが、2016年に生産終了しています。
■日産 モコはスズキのMRワゴンのOEM車
スズキ MRワゴン
モコはMRワゴンのOEM供給車であるため、性能はほとんど変わりません。ただ、エクステリアおよびインテリアに違いがあるだけです。
例えば、2006年に行われた2代目へのモデルチェンジでは、フロントグリル、フロントバンパー、 ボンネット、ヘッドライト、車内のシートなどで日産オリジナルの部品が使われていました。
また、MRワゴンははっきりした色が多いのに対し、モコは淡い色調のボディカラーが多いという違いもあります。
日産 モコを歴代の型式ごとにご紹介
日産 モコの歴代モデルの概要は以下の通りです。
■【初代】日産 モコ SA0(MG21S)型(2002年~2006年)
初代 日産 モコ
初代モコは2002年に発売されました。
ベースとなったスズキのMRワゴンは女性をターゲットとして設計された車で、モコも同様のコンセプトのもとに発売されます。
特徴的な機能としては豊富なシートアレンジ機能があり、後部座席がリクライニングおよびスライド可能であるなど家族で使いやすい設計がなされています。
初代モコは販売ルートの充実などの要因もあって、MRワゴンよりも販売台数が多いという逸話を作った車でもありました。
■【2代目】日産 モコ SA1(MG22S)型(2006年~2011年)
2代目 日産 モコ
2006年にフルモデルチェンジが行われ、2代目モコが誕生します。
2代目モコは初代よりも装備が充実しており、インテリジェントキーシステムやフルオートエアコンといった装備が魅力的でした。
フロントフェイスが日産独自のものに変えられているため、MRワゴンよりもシャープな印象を受けます。
■【3代目】日産 モコ SA2(MG33S)型(2011年~2016年)
3代目 日産 モコ
モコの最終モデルで、2011年にフルモデルチェンジが行われました。
2代目からの主な改良点は、車内スペースの拡大と燃費性能の向上です。2代目よりも室内長が180mm拡大されたため、よりゆとりのある車内空間が生まれました。
また、ボディの軽量化に成功し、2代目よりも燃費性能を向上させています。
さらに、2013年5月にはエンジンやアイドリングストップシステムの改良が行われ、同クラスの軽ハイトワゴントップの30.0km/Lという数値を出しました。
日産 モコの燃費・スペック
3代目 日産 モコ
燃費性能はJC08モードで2WD車の「S」「X」「ドルチェ X」が30.0km/L、「ドルチェ G」が27.0km/L、フルタイム4WD車では「S FOUR」が28.4km/L、「X FOUR」が27.2km/L、「ドルチェ X FOUR」が27.2km/L、「ドルチェ X FOUR」が25.2km/Lです。
軽ハイトワゴンではこの燃費性能は非常に優れており、経済的な助けになること間違いありません。
さらに、燃費性能を表示するECOインジケーター機能が搭載されているため、常に経済走行を心がけて運転できます。
以下は、モコの参考スペックです。
ボディサイズ全長×全幅×全高(mm) | 3,395×1,475×1,625(mm) | |
---|---|---|
最大乗車定員 | 4名 | |
燃費 | JC08モード:30.0km/L | |
エンジン種類 | DOHC 水冷4サイクル直列3気筒 | |
最高出力(kW(ps)/rpm) | 38(52) /6,000 | |
最大トルク(N・m(kg・m)/rpm) | 63 (6.4) /4,000 | |
駆動方式 | FF | |
トランスミッション | CVT |
日産 モコの色や外装
3代目 日産 モコ
3代目モコに設定されている車体カラーはパステルカラーなども展開され、可愛らしくまとめられています。
全グレードで合計7色から選べるようになっていますが、「ドルチェ」系とそれ以外では選べる内容が少し異なります。
「ドルチェ」系では「ミステリアスバイオレット(紫)」と「シルキーシルバー(銀色)」が存在しますが、「S」などに設定されている「フォレストアクア(薄緑)」および「フィズブルー(水色)」はありません。
女性に向けて作られた車なので、エクステリアには随所に曲面が使われ可愛い印象に仕上がっています。加えて、男性が使っても似合うデザインである点はさすがです。
日産 モコの内装
3代目 日産 モコの内装
内装には「S」および「X」と「ドルチェ」系の2種類が存在します。
前者では、シート生地がブラウンのジャージ(布地)であるのに対し、後者ではアイボリー/マルーン(白と茶色)のレザー生地です。
どちらの種類の内装も優しい雰囲気に仕上がっており、穏やかな気持ちでドライブができます。素直に可愛いと言えるデザインです。
日産 モコの口コミ・評価・評判
新型モコは、フロントマスクデザインや車室内の広さ、インテリアの質感の高さ、タッチパネル式オーディオなどの評価が高い。
モコは可愛らしい見た目に加えて、コンパクトなボディながらも積載性が高いため、ターゲットとしていた女性以外からも高く評価されていました。
ボディカラーはアーバンブラウンが最も人気で全体の41%、モコベリーが19%、スノーパールホワイトの13%と続く。
モコは豊富なカラー展開となっていましたが、その中でも一番人気があったのは「アーバンブラウン」でした。
かわいい見た目ながらもシックな印象に仕上がった「アーバンブラウン」とラズベリーのような色合いで女性らしさを引き立たせてくれる「モコベリー」では、同じ車でも雰囲気をガラリと変えてくれます!
日産 モコの中古車情報
中古車価格は19.4万円~124.9万円となっています。
※車情報サイトResponse 中古車情報ページより(2020年3月現在)
最高価格の車両は2015年生産の「ドルチェ G FOUR 4WD」で、中古車市場では新車価格の2/3程度になっています。
より下位グレードの車両なら2014年生産車など比較的年式の新しい車両でも50万円を切っているものが多く存在します。燃費性能、取り回しやすさ、そして何よりデザインとカラーに惹かれたならぜひ購入を検討してみてください。
中古車価格の詳細は、以下のリンクから確認できます。
「日産 モコ」は長きに渡って愛され続けてきた軽ワゴン
日産 モコ の特別仕様車「エアロスタイル」
日産のモコはスズキのMRワゴンのOEM供給車でありながら、MRワゴン以上の売れ行きを見せたこともあるなど好評を得た車でした。
生産終了となった今でも独特のかわいらしさを惜しむ声が多く聞かれるほどです。
燃費が良く使い勝手の良い軽自動車をお探しの場合は、「日産 モコ」も検討してみてはいかがでしょうか。
よくある質問
■日産 モコ 生産終了はいつ?
「モコ」は2002年に日産から発売された軽トールワゴンで、日産の軽自動車で本格的に量産された最初のモデルです。優れた燃費性能、取り回しやすさ、柔らかい雰囲気のエクステリアデザインおよびインテリアデザインが評判を呼んだ車でしたが、2016年に生産終了しています。
■日産 モコの燃費は?
燃費性能はJC08モードで2WD車の「S」「X」「ドルチェ X」が30.0km/L、「ドルチェ G」が27.0km/L、フルタイム4WD車では「S FOUR」が28.4km/L、「X FOUR」が27.2km/L、「ドルチェ X FOUR」が27.2km/L、「ドルチェ X FOUR」が25.2km/Lです。