日産 デイズの歴史
日産 デイズ ハイウェイスターX(2015年10月後期型)
日産デイズは、2013年に日産と三菱のアライアンスで生まれた株式会社NMKVから生産・開発された軽自動車で、これまで累計43万台を販売しています。
「ハイト系ワゴン」と呼ばれる普通の軽自動車よりも天井が高く作られているのが特徴になっています。このサイズの軽自動車は各社の看板車種が存在し、激戦区となっていました。
燃費性能が重視され始めた時期の発売ということもあり、その後ワゴンRに抜かれてしまいますが、デビュー当初は燃費クラスで1位を獲得出来るほどの性能の高さでした。
2019年にはこのデイズにフルモデルチェンジが行われました。日本の軽自動車の常識を一新するという思いのもと開発が行われ、セレナや日産リーフなどに搭載されている「プロパイロット」が軽自動車に初めて搭載され、注目を寄せています。
2019年3月に新型デイズが販売開始!
日産 デイズ 新型(ハイウェイスターX プロパイロットエディション)
日産は2019年3月28日に、軽自動車「デイズ」をフルモデルチェンジし、販売を開始しました。
フルモデルチェンジはデイズの歴史で初となっています。
■ 新型 日産デイズのスペック
新型日産デイズのスペックは以下のようになっています。
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,620mm | |
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ホイールベース | 2,430mm | |
最大乗車定員 | 4名 | |
車両重量 | 840kg | |
燃費 | JC08モード:25.8km/L | |
エンジン種類 | DOHC水冷直列3気筒 | |
最高出力 | 36kW(49PS)/6,500rpm | |
最大トルク | 59N・m(6.0kgf・m)/5,000rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動 | |
トランスミッション | エクストロニックCVT |
新型デイズには、軽自動車としては初となる日産プロパイロットを搭載しています。高速道路や渋滞中などの運転時のドライバーのストレスを軽減出来るよう、ステアリング操作をサポートする設計となっています。
さらに、踏み間違え防止アシストや緊急ブレーキ、アラウンドビューモニター、緊急通報システム(SOSコール)など、充実したADAS機能を装備しています。
新型パワートレインは新開発された、ルノー製の直列3気筒DOHC 0.66リッター「BR06」型エンジンが採用されています。
自然吸気エンジン仕様、自然吸気エンジン+SM21モーターを組み合わせたS-HYBRID(スマートシンプルハイブリッド)仕様、ターボ付き「BR06」型エンジン+SM21モーターのS-HYBRID仕様という3パターンで展開を行なっています。
どれも新開発のパワートレインで運転をさらに充実させる設計です。
■新型デイズの内装
日産デイズの内装
デイズの内装ですが、エンジンルームを従来モデルよりも65mm縮小した分広がった2,495mmという高い居住性が特徴です。
後席のスペースもしっかりと確保され、さらに座り疲れを防止するゼログラビティシートを日産の軽自動車としては初めて導入されており、長時間の運転にも対応出来ます。
引き出し式のセンタートレースやスマートフォンを置くことの出来る上下2段レイヤー構成のインストゥルメントパネル、直感的に操作出来るエアコンスイッチなど一体感のあるインテリアデザインとなっています。
デイズのボディカラーは、モノトーン13種類、2トーン4種類の計17種類のカラーバリエーションを用意されているので、自分の好みに合わせて選択する事が可能になっています。
■新型デイズの燃費
新型デイスの燃費性能に関しては、JC08モード燃費における最良値は25.8km/Lとなっており、グレードX、ハイウェイスターX、ハイウェイスターGの2WD車がそれに当てはまります。
■新型デイズのグレード別新車価格
新型デイズの価格ですが、モデル毎のメーカー希望小売価格(消費税込)は以下の通りです。
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション(4WD) | 1,811,700円 |
ハイウェイスターX プロパイロットエディション(4WD) | 1,730,300円 |
ハイウェイスターGターボ(4WD) | 1,712,700円 |
ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディション(2WD) | 1,677,500円 |
ハイウェイスターX(4WD) | 1,631,300円 |
ハイウェイスターX プロパイロットエディション(2WD) | 1,596,100円 |
ハイウェイスターGターボ(2WD) | 1,578,500円 |
ボレロ(4WD) | 1,571,900円 |
ハイウェイスターX(2WD) | 1,497,100円 |
X(4WD) | 1,483,900円 |
ボレロ(2WD) | 1,437,700円 |
S(4WD) | 1,431,100円 |
X(2WD) | 1,349,700円 |
S(2WD) | 1,296,900円 |
■新型デイズと旧型デイズの変更点は?
新型デイズと旧型デイズの大枠の変更点は以下のとおりです。
プロパイロット搭載で高い安全性能
日産デイズの「プロパイロット」
軽自動車として初となるプロパイロットを搭載しました。
高速道路や渋滞中の運転をサポートする事でより安全に運転を楽しむ事が出来るようになっています。
もしもの時にも安心
軽自動車初のSOSコール搭載となっており、ルームランプ部に搭載されたSOSボタンを押すかエアバックが起動すると専用オペレーターに繋がります。
必要に応じて警察や消防、医療機関への連絡を行うなどサポートも充実しています。
広がった室内空間で広々スペース
日産デイズ
設計部分から見直された結果、65mm室内空間を広げる事に成功しました。
運転空間はもちろん、後部座席の空間も確保され快適な室内空間となっています。
独自形状のシート構造で長時間ドライブにも対応
座り心地を意識した設計のゼログラビティシートで、骨盤をしっかりと支えてくれます。
そのため、背筋への負荷なども軽減する事が可能になっており、長時間のドライブでも疲れにくくなっています。
力強い走りを実現
日産デイズ
新型のパワートレイン搭載で従来モデルよりも力強い運転が実現されました。
安定感も旧型よりも増した為、高速走行・都心部での運転と場所を選びません。
■新型デイズの評価・口コミ・レビューは?
新型『デイズ』が登場するまでは、販売台数でトップを疾走するホンダ『N-BOX』が総合力でトップクラスだと認識していた。
新型デイズに試乗すると、この勢力図が一気に書き換えられる可能性があると考えるようになった。そう実感させたのは、日産得意のプロパイロットの採用。N-BOXはホンダセンシングの先進安全装備で人気を集めているが、デイズはN-BOXより機能をより高めているのが特徴。その機能でもっとも差を実感するのがプロパイロットによるACCでの走行だ。
新型デイズの登場によって、プロパイロットの搭載がさらに運転を快適にしてくれて今後販売数トップになりうるポテンシャルを秘めています。
試乗車ではプレミアムコンビネーションインテリアとし、こだわりと上質感をモノにしている。外観もそうだが、今回の新型では室内に乗り込むと、ここでも軽を超えた上質感が伝わってくる。
新型は日産主導での設計だったと聞くが、登録車の基準で作られ、それが軽のサイズに凝縮された分、より濃密な造りに仕上がったのではないか……そんな印象を受ける。
アクセル、ブレーキ、ハンドルの各操作をアシストするプロパイロットの採用も、軽らしからぬ手厚さの現れ。「遠出してほしい」とはエンジニアの思いのひとつだったそうだが、安全性を高めアクシデントから乗員を守るための機能や装備を充実させる姿勢は、ドシドシ進めてほしいものだ。
安全性や走りやすさだけでなく、内装、インテリアの上質さや造りの美しさも含めて乗りたいと思える車という印象を受けます。
新型日産ルークスは発売目前!
フルモデルチェンジした日産の新型デイズルークスが2020年3月19日に「日産 ルークス」となって発売されます。
デイズルークスは、デイズシリーズの第二弾のハイトワゴンモデル。今回のモデルチェンジで「デイズ」がなくなり「ルークス」として発売されます。
室内高が139cmと小さなお子さんが立って移動できるほどの高さで、シートに大人が2人乗っても窮屈さを感じさせない室内区間の広さとなっています。
荷室床面長も675mmとラゲッジルームも広く、ファミリーカーとしても申し分のない車です。
また、「プロパイロット」や「インテリジェント アラウンドビューモニター」も搭載されており、安心してゆとりのある運転ができるため、女性ドライバーにもおすすめの車となっています。
まとめ
日産デイズ
新型デイズは軽自動車の勢力図を一新する力を持っています。
販売台数1位のホンダのN-BOXに負けないほどの魅力に溢れたモデルです。
セカンドカーとしてだけでなく、ファーストカーとしても使用が可能な新型デイズ。車の購入や買い替えを検討されている方は是非選択肢に入れてみてはいかがでしょうか?