車コーティング剤とは?
自動車用ガラスコーティング剤「シャイン4」
車のボディは、錆びから鉄を守るために塗装が施されています。
以前は艶出しや汚れを付きにくくする目的で、カーワックス(油脂)を塗布する方法が用いられていました。ワックスは雨水などで落ちてしまいますし、自然に蒸発するので寿命が短いという問題がありました。
コーティング剤を塗布することで塗装を守り、艶を出したり細かい傷がつきにくくなります。また、ボディに汚れが付着しにくくなるので、洗車が楽になるうえ塗装の表面に化学的に結合し、ワックスよりも寿命が長いという利点があります。
車コーティング剤の種類
セイワ、最先端ナノテクノロジーを駆使したコーティングスプレー
いくつかの種類があり、耐久性や費用の点で大きな違いがあります。
塗料の表面に形成される被膜の化学的な性質によって、水に濡れた際の性質も異なります。水に対する親和性の違いとして、撥水タイプ・親水タイプ・疎水タイプの3種類が存在します。
これからやろうとお考えの方は、種類(材質)と性質について知っておくことが大切になります。ボディのカラーや目的を考慮した上で、ニーズに合う製品を選ぶようにしましょう。
■撥水タイプの車コーティング剤
塗布して硬化させるとボディの表面に水を撥く被膜が形成されます。
被膜の表面が濡れると、水が玉のように弾かれてコロコロと転がるように流れます。汚れが付きにくくなるので、日頃の洗車は水洗い程度で済みます。
玉状の水滴がレンズのように光を集めるので、濃色車だとウォータースポットが付くことがあります。そのため、雨に濡れた後は早めに洗って水分を取り除くことが大切となります。
■親水タイプ
雨などで濡れた際に表面に玉状の水滴ができず、水が薄く広がるという性質があり玉状の水滴が形成されにくいので、シミが付きにくいというメリットがあります。
雨水が乾いても汚れが目立ちにくいことから、すぐに洗車をすることができないタクシー・ハイヤーや社用車などに向いています。
雨水である程度の汚れが落とされる効果も得られます。頻繁に洗車をしたくない方は、親水タイプの製品を選ぶと良いでしょう。ただし、水垢が薄く付着しやすくなります。
■疎水タイプ
ボディの表面と水が馴染まないで流れ落ちるようになります。ただし撥水性のように小さな水滴が表面に形成されることはなく、ウォータースポットが付きにくいという利点があります。
表面に付着した水は川のように筋状に流れ落ちます。親水性タイプのように水に馴染むことがないので、水が残る時間が短くなるという性質があります。
疎水タイプは、撥水タイプ・親水タイプのそれぞれの利点を兼ね備えているといえます。
タイプ別おすすめコーティング剤!
撥水・親水・疎水(滑水)の3種類ありますが、それぞれメリットとデメリットがあります。お手入れの手間や車の使い方に応じて、自分に合ったタイプのものを選ぶことが大切です。
どのタイプにするか迷ったら、メリットとデメリットをチェックすると良いでしょう。
■撥水タイプの車コーティング剤
ソフト99 レインドロップ
メリットは、見た目が美しい・安価で自分で施工作業ができる・汚れが付きにくいことになります。
デメリットは、ウォータスポットが付きやすいのでこまめにお手入れができる方や、DIYで施工したい方に向いています。
KURE(呉工業)ルックスレインコート
本製品はガラス系レジンによる撥水性とケイ素系化合物による滑水性を両立した被膜が形成され、撥水性が非常に強いという特徴があります。雨水が小さな玉のように弾かれてしまうので、汚れを付きにくくする効果は非常に高くなります。
被膜の表面と水の抵抗が小さくなる超滑水性ケイ素系化合物が配合されているので、水が付着する時間が短いという特徴もあります。
施工方法は簡単で、洗車後にスプレーを噴射して拭くだけです。中型サイズの乗用車だと1本あたり10回使用できます。
NEWHOPE(ニューホープ) ボディコートDX
NEWHOPEボディコートDXは、洗車後にボディにスプレーして拭き取るだけで強力な撥水効果が得られるという特徴があります。
ボディに均一に広がるので、濃色車でもムラができにくいので安心する事ができます。
NEWHOPEボディコートDX500mlの定価販売価格は3,630円です。
■親水タイプの車コーティング剤
シュアラスター『ゼロウォーター(280ml)』
最大のメリットは、雨に濡れても汚れが目立ちにくくウォータースポットが付きにくいので濃色車でも使用できます。ガラスコーティングなので耐久性が高く、紫外線にも強くなります。
デメリットは、費用が高額であることと施工に高い技術が求められることになります。
塗布後は溶剤が完全に乾燥するまでの間(半日~1日)は、水を付着させないように注意する必要があります。
ピカピカレイン スーパーピカピカレイン
耐久性が高くて数年間にわたり効果が持続するという特徴があります。一度施工したら、約3年間にわたり効果が続きます。
使用方法ですが、洗車後に本剤を染み込ませたスポンジを使ってボディに塗布して付属のマイクロファイバークロスで拭き取ります。塗布した後は12時間ほど乾燥させる必要があり、表面に水を付着させないように注意する必要があります。
本製品の販売価格ですが、1本(25ml)あたり8,950円となります。1本(25ml)あたりの使用量ですが、軽自動車は約3回で中型乗用車だと約2回分になります。
シュアラスター ゼロウォーター
親水タイプは施工の手間がかかる製品が多いですが、本製品はDIYで簡単に塗布することができるという特徴があります。
スプレー式で、洗車後にボディに塗布して軽く拭き取るだけです。ボディの金属部分だけでなく、金属パーツ・樹脂パーツ・ガラスの部分にも塗布することができます。塗り込み作業が不要で簡単となっています。
シュアラスターゼロウォーター(280ml)の価格ですが1本あたり2,000円前後で、中型車だと1本あたり約6回分の使用が可能となります。
■疎水タイプの車コーティング剤
リンレイ・エナジパワーシリーズ
販売価格が安くてDIYで簡単に塗布できるというメリットがあります。水はけが非常に良く、雨が降った後にボディに汚れが付着しにくいという特徴があります。
ただし、親水タイプと比較すると持続効果が短いので、こまめに塗布することが求められます。
ソフト99 スムースエッグ ハイドロフラッシュ
水ジミを防ぐための疎水タイプで、塗布後はボディ表面にポリマーの被膜が形成され、雨水などが付着するとポリマーと一緒に汚れの成分が遊離して落ちます。
ボディ以外にフロントガラスやヘッドライトにも使用できるので、日頃のお手入れが簡単になります。
使用方法ですが、洗車後にスプレーで吹きかけてから拭き取るだけなので簡単となっており、ガラスコーティングなどの上に塗布することも可能で、効果の持続期間は約1ヶ月程となっています。
本製品の販売価格(メーカー公式サイト)は1,507円で、1本(230mL)だと8回(中型車)使用できます。
カービューティープロZEEK 艶将軍
本製品は自動車・バイク・自転車などに使用可能で、ボディ以外にガラス・樹脂・金属パーツにも塗布できます。
使用方法は付属のマイクロファイバークロスにスプレーで吹きかけてコーティングしたい面を拭き上げてから、軽く乾拭きするだけなのでとても簡単となっています。
被膜表面をイオン化させることで、汚れが付きにくくする効果があります。販売価格ですが、公式サイトのオンラインショップであれば3,850円で、中型乗用車であれば1回の使用量は約10mlなので、1本(200ml)あたり約20回使用できます。
まとめ
プロスタッフ『グラシアス』
車の塗装を雨水や紫外線から守るためには、コーティング剤を使用すると効果的となり洗車も楽になります。
しかし、性質の異なる3つのタイプがあるので、自分の用途に合ったタイプの製品を選ぶようにしましょう。