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なぜコロナ禍で「暴走族」の動きが激しくなったのか?

なぜコロナ禍で「暴走族」の動きが激しくなったのか?

コロナ禍の影響は「暴走族」の動きにも大きく作用しているようです。それは何故なのでしょうか?今回はコロナと「暴走族」について見ていきましょう。

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暴走族とは?

警視庁 暴走族対策

警視庁 暴走族対策

1970年代~1980年代にかけて、社会問題としても取り上げられるほど多く存在していました。その独特なファッションが流行りとなり、所属に関係なく真似をする中学生や高校生も見受けられました。

主な活動は、違法改造されたバイクやクルマに乗り、騒音を出しながら走行するといった迷惑行為や危険運転を集団で繰り返し行います。何台にも連なり一般道などの道路を塞ぎながら、騒音を出し低速で蛇行運転をしたり、一般車を威嚇するなどといった行為になります。

また、それぞれのテリトリーがあり、抗争を繰り返し連合化や傘下吸収を繰り返して勢力を拡大していくことが多くみられました。組織化されることで、暴力団などの下部組織として資金提供を受けていることもあり、その後、暴力団にそのまま加入するといったケースも多くみられました。

ほとんどが若い男女で構成されており、女性だけの集団はレディースとして呼ばれることもあります。グループ内は上下関係が厳しく体育会系的な体質から抜ける(グループから脱退)ことが難しく、リンチや拘束などといった行為が事件に発展することも少なくありませんでした。

なぜコロナ禍で暴走族は活発になったのか?

暴走族

暴走族

コロナによる緊急事態宣言があり外出自粛要請が出された中、2020年3月~6月にかけて大阪や福岡などで暴走行為による逮捕が相次ぎました。福岡では、暴走族の騒音に対しての110番の件数が2020年1〜3月で600件あまりでしたが、4月で300件以上、5月で500件近くと増加しています。

高校生を含む15歳~20歳の男女17人が逮捕・送検された大阪では、「学校や仕事が休みになり暇だったから」という理由で暴走行為を行ったと話しています。

暴走行為は基本的に夜から深夜にかけて行われることがほとんどで、SNSなどを使い呼びかけをして集まっていたと見られます。以前と異なり現代的な方法で仲間を募り、その数を増やしているのが現状となっています。

メンバーは、地元の上級生や下級生・友人同士などがおり、断り切れずに参加していまうケースもあります。

現在の暴走族

国内でのグループは、令和元年の時点で150ほど確認されていますが、全盛期と比較するとかなりの減少傾向にあります。

その理由としては、縦割り組織であるために掟などが厳しく掟に従わない場合にリンチなどの制裁を加えるなどといった行為に対して、若い世代が嫌がる傾向が強くなってきたためになります。

基本的に18歳~20歳には引退をするのですが、その際にかわりの若年者を引き入れることが慣例となっており、年々その数が減ったことで引退できず20歳をこえても続けている場合も多くみられます。

また、法改正により「共同危険行為」に及んだ場合、懲役2年(最高)もしくは50万円の罰金が課されたうえ違反点数が25点となることによって運転免許の取り消しをされた後に数年に渡り再取得ができません。そのため仕事などに支障をきたす事もあり減少していったと考えられます。

ちなみに現在では、ゲリラ的に少人数による暴走行為が増えている状況で捕まった場合でも、集団に適応される共同危険行為が適用されない事態となっています。

暴走族と3密

暴走族といえどもやはり集団になることで3密は避けられません。暴走行為に及ぶ際にも一旦、どこかに集まってから一斉に走行するわけですから、コロナに感染するリスクを避けられない状況は変わりません。

また、暴走行為が終わっても自宅に帰ることなくたむろしていたり、一か所に残ったりといった行為が行われていれば3密になってしまう可能性は高いでしょう。

外出自粛要請に伴い休校となってしまう状況で、行き場のない若者たちが集まってしまい、感染した場合、自宅に戻った際に家族間感染などのリスクも高まることが予想されます。

暴走族を盛り上げてしまう見物人

暴走族を見かけたら警察へ

暴走族を見かけたら警察へ

70年代~80年代の全盛期の際もいましたが、ギャラリーと呼ばれる見物人が歩道や街頭などで数百人単位で集まってしまうという状況がありました。現在ではそこまでの人数には至っていませんが、やはりギャラリーは現在でも存在します。

ギャラリーが暴走行為を囃し立てさらに暴走行為がひどくなり、結果盛り上げてしまうということに繋がります。さらに、暴走行為に参加していない場合でもバイクやクルマで見に行ってしまうことから付近では、騒音と喧噪でトラブルが相次いで起こっています。

また、現在ではギャラリーにいる方を暴走行為へ勧誘したり、犯罪に巻き込まれてしまうなどのトラブルも見受けられます。さらに事故などに巻き込まれ負傷する可能性も考えられます。今も昔もギャラリーがいることによって、暴走行為が過熱するのは同じといえます。

このような状況であれば、コロナの感染率が高まるのも容易に考えられます。人が集まればその確率もあがるのは当然といえば当然でしょう。

暴走族トラブルとコロナ禍

暴走族トラブルで一番多く言われるのは、深夜に暴走行為を行うことで爆音や迷惑走行などで睡眠妨害や煽りなどのトラブルになります。信号無視や蛇行運転による迷惑走行では、一般車に恐怖を与えるだけでなく事故に繋がりかねません。

ただでさえ外出自粛を余儀なくされる状況でストレスも抱えている中、このような行為を許せなくなるのは当たり前なのかもしれません。もちろん、警察への通報も増加していますが、堪らずに直接抗議や注意する方もおり、トラブルにつながることも多くあるようです。

暴走族の集会とコロナ禍

不正改造バイク

不正改造バイク

暴走族といえば有名なのが「集会」。何かにつけイベントさながらにグループのメンバーを集めその後、集団で暴走行為を行うというものになります。

一般的にコロナ渦においては、集会やイベントにおいては開催を自粛するように政府や自治体などの呼びかけにより控えている状況でしたが、現在では徐々に緩和に向かっており段階的な開催となっています。

そのような状況下においても以前とは比べ人数こそ少ないといえ、暴走族の集会などを開くことは感染を広げることになりかねません。屋外・屋内問わず集会を開くことで人が集まり、3密を避けられない状況を作ることには変わりありません。

だからこそ暴走族撲滅運動

暴走族撲滅運動

暴走族撲滅運動

第3波と言われているコロナ禍の状況においても感染を広げないために様々な対応がなされています。さらに、暴走族が増加している状況も同様に見て、暴走族撲滅運動が進められています。

全国の警察では、3ナイ運動として暴走行為を「しない・させない・見に行かない」ことを推進しています。

暴走行為の取り締まりの強化や違法改造されたバイクの没収を強く進めているほか、暴走族撲滅運動として暴走族の呼称を「珍走団や珍走族」としてポスター作りやキャンペーンを打ち出しています。

さらに、「しない・させない・見に行かない」ために家庭での環境づくりや見守り・地域の連携を強化していくことを呼びかけています。

まとめ

コロナ禍を避けるためにルールを守ろう

コロナ禍を避けるためにルールを守ろう

コロナ禍による暴走族の増加について、理由がわかったのではないでしょうか?また、迷惑行為で被害を受けた方は、直接暴走族に訴えかけるのではなく、警察に通報しましょう。事件に巻き込まれる恐れを、出来る限り減らした方がいいと思います。

また、煽ったり囃し立てる行為もやめましょう。こちらも事件に巻き込まれる恐れがあります。コロナや暴走族が早く無くなるように行動をしていきましょう。

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