ETCマイレージサービスとは
ETCマイレージサービスって何?
ETCマイレージサービスとは、高速道路を通行した際に支払額に対応したポイントが付与され、一定量貯まると無料通行分に交換して次回以降の利用料に充当できるサービスです。
ETCの車載器と事前登録が必要ですが、登録自体は無料で、会費も必要ありません。
ETCマイレージサービスのメリット
メリットを知っておこう
ここでは、ETCマイレージサービスのメリットを紹介します。
■年会費無料
登録にあたって年会費はかからないので、「登録したのに高速道路をほとんど使わなかったため、結局損をしてしまった」ということはありません。
年間で必ず〇回使わなければならないなどの制約も特にないので、登録するにあたってデメリットは特になく、リスクを負わずにお得な特典を受けられるサービスと言えます。
■有効期限がない
貯めたポイントで交換した「還元額(無料走行分)」に有効期限はないため、使い切らないうちに自動的に消失してしまうということもありません。
一般的なポイントシステムでは「1年に2、3回しか使わないことが多く、毎回使わないうちにポイントが消えてしまう」という事態に陥りやすいものですが、ETCマイレージサービスの場合は期限内に使わなければならないと焦る必要がなくなります。
ただし、「還元額に有効期限はないが、マイレージポイントにはある」という点には注意しましょう。貯めたマイレージポイントは、ポイントがついた年度の翌年度末が有効期限となるので、期限が切れる前に還元額に交換しなければなりません。
一度交換を済ませてしまえば有効期限はなくなるため、後からゆっくりと使用時期を決めることができます。
■平日朝夕割引が使える
平日月~金に限り、朝や夕方の時間に通行料金が割引となる「平日朝夕割引」が利用できるのもメリットのひとつです。早朝6時~9時、夕方17時~20時に対象区域で高速道路に乗ると、最大100キロ相当分までの最大50%相当の利用料金が還元額として返ってきます。
残念ながら祝日には適用されませんが、平日に遠方へ出かけることが多い方にとっては非常にお得なサービスと言えるでしょう。
「高速に入った時間」「高速から出た時間」のどちらか一方が対象時間に含まれていれば、割引が適用されます。例えば朝5:59に入ったとしても、朝9:00ちょうどまでに出れば割引の対象となります。ただし、1日に割引となるのは例外を除くと「朝と夕方それぞれ1回ずつ」であるという点には注意が必要です。
2回目からは通常料金となるため、短時間に何度も同じ区間を利用する場合には恩恵を受けにくいかもしれません。
ETCマイレージサービスの利用手順
手順も確認!
ここからは、ETCマイレージサービスの利用手順を具体的に解説します。登録の際は「登録者の氏名・生年月日・居住地・電話番号」「ETCカードのナンバーと有効期限」「車両番号(4桁)」「車載器管理番号(19桁)」を事前に用意しておきましょう。
■ETC車載器とETCカードを準備する
まずはETC車載器とETCカードを準備する必要があります。ETCカードはクレジットカード会社や道路事業者などが発行しているため、詳細が分からない場合は発行希望の旨を発行元の会社に問い合わせてみると良いでしょう。
ETC車載器はディーラーや車用品専門店で購入できます。購入後は所定のセットアップが必要になるため、説明書などの指示に従って準備を進めておきましょう。
■ETCマイレージサービスに利用登録する
ETC車載器に車両情報を登録できたら、ETCマイレージサービスに利用登録を申し込みます。申し込み方法は郵送とWebの2種類あるため、都合の良い方を選ぶと良いでしょう。
どちらでも差し支えない場合は、Webの方が早く手続きが完了するのでおすすめです。申し込み時に慌てないように、車両番号などの申し込みに必要な情報はあらかじめ控えておくとスムーズです。
郵送
申し込み書類に必要事項を記入したうえで、ETCマイレージサービス事務局へ郵送して登録申請を行います。郵送料は自己負担となるため、適切な金額の切手を貼り付けて送付しましょう。申込書は高速道路のサービスエリアやパーキングエリア、料金所事務室などで配布している場合が多いです。
一般的に郵送の方がWebに比べて手続きに日数がかかる傾向にあるため、急いでいる場合はWebの利用も検討すると良いでしょう。
Web
ETCマイレージサービスの申し込み用サイトから新規登録できます。
必要な情報が全て揃っていれば当日からポイントの付与が開始されるため、すぐにETCマイレージを貯めたいという方にも便利です。
■「ご登録完了のお知らせ」を受け取る
郵送・Webを問わず、新規登録が完了した方全員に「ご登録完了のお知らせ」が郵送されます。お知らせ内にはマイレージIDとパスワードが記載されており、Webから利用履歴の確認やポイント交換の手続きなどを行うためのログインが可能です。
通知が手元に届いた段階で、利用登録は全て完了です。
貯まったETCマイレージは通行料金として利用可能
貯まったマイレージが使える!
日常の利用で貯まったETCマイレージは、道路事業者が設定した交換単位に基づいて還元額と交換できます。例えば1,000ポイントを500円分の還元額と交換した場合、次回以降の高速道路の通行時に500円分を支払いに充当可能です。
ポイントの交換単位は道路事業者ごとにさまざまなので、事前に利用したい事業者について調べておくと安心です。
■平日朝夕割引の還元率は利用回数によって変動
平日朝夕割引の還元率は、当月の1日~末日までの1ヶ月間に何回利用したかによって決まります。例えば「4回以下は0%」「5~9回までは30%」「10回以上利用すると50%」などのイメージです。
中には「割引が適用される走行距離は100kmまで」「特定の区間は除く」などの制約がかけられている場合もあるため、要綱をよくチェックしておきましょう。
■代表的な道路事業者のポイント交換単位
NEXCO東日本、西日本、中日本、宮城県道路公社は「1,000ポイント:500円」「3,000ポイント:2,500円」「5,000ポイント:5,000円」となっており、一度に交換するポイントが多いほど交換条件が良くなります。本州四国連絡高速道路株式会社も同様の規定となっています。
阪神高速道路株式会社、名古屋高速道路公社、愛知県道路公社、広島高速道路公社、福岡北九州高速道路公社の5社については「100ポイント:100円」の還元率です。神戸市道路公社は「200ポイント:100円」に設定されています。
まとめ
ETCでマイレージを貯めよう!
ETCマイレージサービスを貯める方法やメリットについてお伝えしてきました。無料で登録できて年会費もかからないETCマイレージサービスは、高速道路を頻繁に利用する方ほどお得になるサービスです。ETC車載器を導入して、新規登録を済ませておくと良いでしょう。
朝夕割引の還元率や道路事業者各社のポイントの交換率など、実際の利用には細かいルールが設けられています。お得に高速道路を利用するためにも、あらかじめよく通行する道路事業者の規定を調べておくことをおすすめします。