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ブレーキフルードとは?交換時期や交換方法についても紹介します!

ブレーキフルードとは?交換時期や交換方法についても紹介します!

自動車のブレーキフルードを交換しないとブレーキの効きが悪くなり、大事故に繋がる可能性があります。そこで今回は、ブレーキフルードの交換時期や交換方法についてご紹介します。

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ブレーキフルードとは?

P1用ブレーキシステム

P1用ブレーキシステム

ブレーキフルードとは、自動車がブレーキをかけるために必要な油圧に使われるオイルのことです。ブレーキオイルと呼ばれることもあるでしょう。ブレーキペダルの踏力を、自動車にブレーキをかけるための力に変換します。

ブレーキペダルを踏むと、油圧によりブレーキをかけるためのピストンが押し出され、ブレーキパッドが作動して自動車が減速していきます。ブレーキフルードがないと油圧が発生せず、自動車がきちんと減速しません。ブレーキフルードは、自動車がブレーキをかけて減速していくためになくてはならない存在です。

ブレーキのエア抜きとは

ブレーキペダルのエア抜きとは、ブレーキフルード内の空気を抜く作業です。言い換えると、「ブレーキフルードの交換」を指します。ブレーキフルード内に空気が入っていると、ブレーキを踏んだ力が空気の圧縮のために使われてしまい、ブレーキが上手く作動しなくなってしまうでしょう。

つまり、ブレーキペダルを踏んだ力を伝えるのに、ブレーキフルード内の空気が邪魔をしてしまいます。ブレーキフルード内に空気が入ってしまうと、ブレーキペダルを踏んだ時に違和感があるでしょう。こうなるとブレーキが正常に作動せず、上手く減速ができなくなります。ブレーキフルードを定期的に交換することでブレーキフルード内の空気を抜いて、ブレーキを正しく動かせるようになります。

ブレーキフルードの種類

ブレーキフルードには、以下の4つの規格があります。

・DOT3
・DOT4
・DOT5
・DOT5.1

上記4種類の違いは沸騰する温度で、数字の大きいほど沸点が高いです。沸点が低いと沸騰しやすいため、気泡が発生しやすいでしょう。モータースポーツではブレーキシステムを過酷な条件下で使用するため、熱が発生しやいです。

そのため、沸点の高いブレーキフルードを使用して、ブレーキフルードにエアーが発生しないようにしています。

しかし沸点の高いブレーキフルードの方が高価格で、劣化が早いです。自動車の種類や走り方によって、使用するブレーキフルードを決めましょう。軽自動車で街乗りであればDOT3で十分でしょうし、スポーツカーに乗るのであればDOT4以上が適切の場合があります。

ブレーキフルードを交換する際はディーラーなどの業者と相談して、最適なブレーキフルードを選びましょう。

ブレーキフルードは交換が必要?

ブレーキフルードは、定期的な交換が必須です。なぜなら劣化したりエアーが入ったりしてしまうと、ブレーキの効きが悪くなるからです。劣化が激しい場合は、ブレーキが効かなくなってしまう可能性もあります。また、ブレーキフルードの劣化を放置しておくとサビが発生してしまい、ブレーキ機能が故障する原因にもなるでしょう。

自動車の使用頻度が高かったり、スポーツカーでブレーキを酷使したりする場合は、ブレーキフルードも劣化が早くなります。長い下り坂をブレーキをかけながら進んでいく場合も、ブレーキフルードに気泡が発生する原因となるでしょう。自動車の乗り方も踏まえて、ブレーキフルードの交換頻度を意識しなければなりません。

ブレーキフルード交換の時期は?

車とビジネスマン

交換時期はどのくらい?

基本的には、車検ごとにブレーキフルードを交換すれば、ブレーキ機能を正常に機動させることができるでしょう。一般的には2年前後が交換時期といわれていますが、普段の街乗りで使用する程度であれば車検ごとの交換で十分です。

長い坂道をブレーキをかけながら走行する場面が多々ある方や、サーキット上でスポーツ走行するような方は、頻繁にブレーキフルードを交換した方が良いでしょう。一般的には、車検ごとにブレーキフルードを交換する意識を持っていれば問題ありません。

距離の目安

おおよそ1万キロで、ブレーキフルードの交換が必要となります。ブレーキフルードの交換を一度も行わずに1万キロ以上走行し続けると、ブレーキフルード内に気泡が発生しやすくなり、ブレーキが上手く作動しない原因になってしまいます。メーターパネルのトリップメーターを確認し、「前回ブレーキフルードを交換してからどれだけ走行しているのか」を都度確認しましょう。

長距離を運転する頻度が高く、前回のブレーキフルード交換から走行距離が1万キロを超えている場合は、ブレーキフルードの交換をおすすめします。ブレーキフルードの交換時期を見極めるためには、トリップメーターで走行距離を確認するようにしましょう。

色で判断しよう

ブレーキフルードの劣化具合は、ブレーキフルードの色で判断ができます。なぜならブレーキフルードは空気中の水分と結びつき、変色していくからです。

空気中の水分と結びついたブレーキフルードは、性能が下がります。ブレーキフルードが新しい場合は薄黄色をしていますが、使用と共に時間がたつにつれて茶色く変色していきます。劣化が激しい場合は、黒色に近い場合もあるでしょう。

空気中の水分と結びついて劣化したブレーキフルードは沸点が下がり、沸騰しやすい状態になります。沸騰することによりブレーキフルード内に気泡が発生しやすくなると、ブレーキが上手く作動しない状況を引き起こしてしまうでしょう。定期的にディーラーや整備工場などの業者にブレーキフルードの色を確認してもらい、茶色や黒色に近い場合は早めのブレーキフルードの交換をおすすめします。

年数で判断しよう

一般的にブレーキフルードは、2年に1回は交換した方が良いといわれています。自動車をあまり動かさなくても、ブレーキフルードは空気中の水分を吸収して劣化してしまいます。自動車を複数保有している場合など、年に数回しか乗らない自動車があったとしても、ブレーキフルードの劣化には気をつけましょう。

2年に1回のメンテナンスを怠ると、ブレーキが上手く作動しない可能性があります。自動車の走行距離に限らず、「前回ブレーキフルードを交換してからどれだけ年数が経っているのか」で判断しましょう。2年に1度交換すれば、ブレーキフルードの劣化による大事故を避けられます。

ブレーキフルードの交換方法

カーショップ

どこで交換できる?

ブレーキフルードは、専門業者に交換してもらいましょう。

個人で交換することもできますが、自分で行うとなると手間ですし、間違った交換方法をしてしまうと大事故を引き起こしてしまう可能性があります。

ブレーキフルードを交換してもらえる業者は、主に以下の通りです。

・ディーラー
・カー用品店
・ガソリンスタンド
・行きつけの整備工場

上記のどこに行っても、簡単にブレーキフルードを交換してもらえるでしょう。
例えば、行きつけの整備工場やディーラーで、車検ごとにブレーキフルードを交換できます。
また、ガソリンスタンドで給油のついでにブレーキフルードの劣化状況を確認してもらい、その場で交換することもできます。

個人でブレーキフルードの交換を行おうとすると、タイヤを外すために自動車を持ち上げて固定しておく工具が必要になります。さらに、ブレーキフルードの交換中に気泡が入ってしまうと、ブレーキの効きを悪くする場合があります。ブレーキフルードは近所の業者で簡単に交換してもらえますので、個人で交換せずに業者にお任せすることをおすすめします。

ブレーキフルード交換の料金

車とお金

ブレーキフルードの交換にはいくらかかる?

カー用品店でブレーキフルードを業者に交換してもらう場合の料金は、工賃込みで5,000円程度です。しかしディーラーや自動車整備工場でブレーキフルードを交換する場合は、業者によって作業内容が変わる場合があるため、10,000円程度必要になる可能性があります。


カー用品店では、ブレーキフルードの液体を古いものから新しいものへ交換しているだけの場合がありますが、ディーラーや自動車整備工場ではブレーキフルードの液体だけでなく、周辺の部品も一緒に変更することもあります。

ブレーキフルードの交換は、業者によって料金に差があります。交換する業者を上手く使い分けることで、費用を抑えながら安全に自動車に乗ることができるでしょう。

ブレーキフルードの交換を意識しよう

車の整備

整備をお忘れなく

前提として、「ブレーキフルードは定期的に交換しなくてはいけない」という意識を持つようにしましょう。ブレーキフルードが劣化したまま自動車に乗り続けると、最悪の場合ブレーキが効かなくなってしまいます。特にスポーツ走行をしてブレーキを過酷な状況で使用している場合は、ブレーキフルードの劣化が激しいです。ブレーキフルード内に気泡が入り、ブレーキが作動しにくくなる可能性があります。

ブレーキの使用状況によっては、車検ごとではなく走行距離や変色具合を確認してこまめにブレーキフルードを交換しましょう。

大事故を引き起こさないためにも、適切なペースでブレーキフルードを交換することを意識することをおすすめします。

まとめ

車の整備士

車のメンテナンスをしよう

今回の記事では、ブレーキフルードの交換時期や交換方法について詳しく解説しました。ブレーキフルードは自動車が安全に停止するために、非常に重要な役割を持ちます。

ブレーキフルードの劣化が原因でブレーキが作動しなくなってしまう前に、業者でブレーキフルードを交換することを心掛けましょう。

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