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キープレフトとは?トラブルの原因を避けるために本当の意味を理解しよう

キープレフトとは?トラブルの原因を避けるために本当の意味を理解しよう

車の免許を取得するために教習所に通っていたときにキープレフトという言葉を聞いたことがあるでしょう。左側を走行するというルールですが、時には車と自転車のトラブルに発展することもあるようです。そこでこの記事では、キープレフトとは何か、またトラブルの原因にならないために本当の意味でのキープレフトについて解説します。

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キープレフトとは?

《写真提供:response》高速道路《写真AC》(イメージ)

キープレフトの原則のもとになっているのは、左側通行ということです。キープレフトという言葉を直訳するならば、「左を保つ」という意味。

左側通行なので、当たり前のように感じますが、安全運転するために大切な原則となります。

車両が道路を走行する際には、道路の中央部から左側を通行すること、また中央線があるなら中央線から左側を走行することが前提です。

これらの前提を考慮するなら、中央線があってもなくても、左側に寄って走行する必要性は明らかです。

左側通行が不要なケース

左側通行が原則となっていますが、例外のケースもあります。

以下のような場合には、はみ出しが少なくなるようにして走行します。
・一方通行
・道路工事を行っているとき
・追い越しをするとき
・右側通行の標識があるとき

はみ出しが少ないように心がける必要性はありますが、上記の場合には道路の中央から右の部分にはみ出して走行できます。

万が一歩道と車道の区別がないならば、歩行者の横を通過する際に安全な間隔を保つことは必要です。

また場合によっては、徐行が必要でしょう。

例外の条件を除いて、車両は左側に寄って走行することは円滑な交通に欠かせません。

キープレフトの意味

《写真提供:response》道路(イメージ)

キープレフトの意味は、左側に寄って走行することです。

左側通行の日本において、道路の左寄りを走ることで、より安全に走行できるようになります。

キープレフトを維持することで、以下のようなメリットがあります。

・対向車との接触を予防する
・後続車による追い越しをスムーズにする
・渋滞の予防

左寄りを走行するだけでも、スムーズな交通を促進します。道路交通法をもとに、なぜキープレフトが必要なのか見てみましょう。

車両通行帯がないケース

道路交通法第18条では、車両通行帯の設けられていない道路では、自動車や原動機付自転車が道路の左側を通行することが求められています。

車線がない道路を走行するのであれば、左側に寄って走行することで、対向車との間隔を広く保って安全に走行できます。

この法律の解釈が難しくさせていますが、「車両通行帯がない」ということは、道路上に車両が通るべきレーンが示されていない道路のことで、中央線のみ示された片側1車線の道や中央線が示されていない道路などが該当します。

片側2車線以上ある道路なら、次の見出しのように車両通行帯がある道路とみなされます。

車両通行帯があるケース

2車線以上がある道路については、道路交通法第20条に規定されています。

2つ以上の車両通行帯が設けられている道路においては、左側の車両通行帯を通行する必要があります。左側の車両通行帯が車両が通行し、右側の車両通行帯は追い越しや右折のためにあるのです。

また3つ以上の車両通行帯がある場合には、一番右側の車両通行帯は追い越し車線として走行し、右側以外の車両通行帯を通行します。

速度が速い車は一番右側を走行し、速度の遅い車は右側以外の車両通行帯を走ることがキープレフトです。高速道路では遅い車は左側に、追い越す車は右側を走行すると、スムーズな交通の助けになります。

追い越し車線に車が増えてしまうと、車間距離が短くなってしまい、ブレーキを踏む車が増えてしまって渋滞につながるからです。

キープレフトがトラブルに発展するケース

安全に走行するために必要なキープレフトですが、場合によってはトラブルに発展することもあります。たとえば、自転車や原動機付自転車に乗っている人が、車から幅寄せをされたと感じるケースです。

狭い道では、キープレフトを実践することで、バイクや自転車に乗っている人にとって幅寄せと感じてしまうこともあるのです。

一方で、バイクや自転車のマナーについても指摘されるケースがあります。狭い隙間でも通り抜けしてしまうので、バイクや自転車だけでなく、車を運転している人にとっても危険を感じることがあるのです。

交差点で左折時の車の寄せ

トラブルに発展するケースの他に、交差点での左に寄せる場合も問題となります。左折時には道路の左側に車を寄せてから、左折することを教習所で学びます。

しかし車が寄せてくる行為が怖いと感じるバイクの運転手もいるのです。巻き込み事故を防止するために左へと寄せるのですが、この行為が怖いと感じます。

そもそも左に寄る目的は、車がバイクなどを巻き込まないことです。そこで、バイクが入ってこない程度に寄せることが適切と考えれます。明確な基準が定められていないからこそ、感じ方の相違があるのです。

本当の意味でのキープレフトとは?

《写真提供:response》トラック 高速道路

以上のことを踏まえると、2つの意味でのキープレフトがあると理解できます。

・道路の左寄りを走ること
・2車線以上の道路で追い越し車線以外を走ること

車両通行帯が定められていないなら、道路の左側を走ることで、対向車とのスペースを確保して円滑な交通を促進します。

また高速道路のような複数の車両通行帯が設けられている道路では、一番右側の車線は追い越し車線として空けておき、それ以外の車線を通行するようにします。

前を走っている車に追いついてしまったなら、一度追い越し車線に移動して前の車を追い越し、十分な車間距離が確保されたなら走行車線に戻るようにしましょう。

追い越し車線を走行し続けることも違反となります。一番右側の車線は空けるようにしておき、追い越しが完了すると速やかに走行車線に戻ります。

これらのキープレフトの原則と意味合いを理解しておくことで、スムーズな通行を促進できるだけでなく、トラブルを避けることができるでしょう。

大型車の場合のキープレフト

《写真提供:response》トラック 右折支援システム

大型車の場合には、サイドミラーの見え方の違いによって、バイクなどの見え方が異なっていることが考えられます。

バイクを巻き込まないようにと思って左側に寄ったとしても、バイクとしては近づきすぎていると感じるのです。

道路によっては自転車走行帯が設けられている場合もあります。バイクの他に自転車が走行していることも考えられます。死角にバイクだけでなく自転車がいないかどうかよく確認しておき、巻き込まないように適度に左に寄ってから左折しましょう。

まとめ

キープレフトの考え方は、安全に車を運転するのに必要なことです。車両通行帯がない道路では左側に寄って走行しておき、道路中央に十分なスペースを確保します。また2つ以上の車両通行帯がある道路では、一番右側を追い越し車線として残しておき、走行車線を走るようにします。

キープレフトを意識して運転することは、渋滞を緩和するのに大切です。どのような意味なのかを把握して、自分の運転に活かすようにしましょう。

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