トップへ戻る

縁石とは?車で乗りあげてしまったときの対処方法

縁石とは?車で乗りあげてしまったときの対処方法

歩道と車道の間に設置されている縁石は、歩行者が行き来する歩道と車道を明確に分けるために必要なものです。しかし縁石があるために駐車場から出られない場合や、縁石に乗り上げてしまうなどのケースに遭遇することもあります。そこでこの記事では、縁石の概要から切り下げ工事について、また車で乗り上げてしまったときの対処法を解説します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


縁石とは?

《写真提供:response》晴海BRTターミナルの歩道縁石

縁石は、歩道と車道の部分、さらに路面電車などで乗降者の安全を確保するためのエリアを区画する境界線に設置されたもの。コンクリートでできているので、縁石ブロックとも呼ばれます。

縁石があることで、車道と歩道の境界線や植樹部分がはっきりしており、交通の整理や区画の整理にも利用されます。

路肩に敷かれているので、日常的に目にすることも多いでしょう。境界に使われるものや、車両の乗り入れ用の縁石ブロックなどがあります。

縁石のサイズ

縁石は歩道と車道の境界に設置されるもので、サイズにも規定があります。歩道と車道を安全に分けるために、車道に対して15cm以上の高さが必要とされます。また橋やトンネルの区間では、さらに25cmまで高くできるのが特徴です。

並木や柵などで歩行者の安全が確保されている、また雨水などの排水が確保されていると、5cmまで低くできます。縁石ブロックは、様々な形状が用意されており、設置する場所に合わせて適したものを選択できるのです。

縁石に乗り上げてしまったときの対処法

《写真提供:response》新橋バス停の歩道縁石

駐車場などで縁石が見えづらくて、乗り上げてしまったという場合にはどうすればよいでしょうか?

ロードサービスなどに依頼できますが、場合によっては警察に連絡する必要があります。

車に異常がないかを確認する

縁石に乗り上げてしまった状態では、タイヤや車体に傷が入ってしまっている可能性があります。乗り上げた状態から動かす前に、パンクしていないか、オイル漏れがないか、ホイールが歪んでいないかを確認しておきましょう。

目視で確認している状態で、異常が見つかったのであれば、運転を続けることはできません。レッカーサービスに依頼をして、修理工場まで運んでもらいましょう。

異常が見当たらない場合には、周囲の安全を確保したうえで脱出できます。しかしバックしたときに縁石に再度ぶつかることも考えられます。さらに急に車が動き出してしまう場合もあるので、慎重な操作が求められます。周囲の状況や、車のバランスに注意しながら脱出します。

脱出後にタイヤのずれを確認

乗り上げてしまった状態から脱出できた場合でも、タイヤのアライメントのずれを確認しておきましょう。車がまっすぐ走るためには、タイヤの取り付け角度が適切でなければいけません。

アライメントがずれていると、車に異常がないと思えても、まっすぐに走ることができずコントロールが難しくなります。ゆっくりと車を走行させてみて、左右にずれていかないか確認してみましょう。

この際に、左右のどちらかに曲がっていくのであればアライメントがずれている可能性があります。動きに違和感があるなら、ホイールが変形していることも考えられます。すぐに車を停止させて、レッカー車を依頼しましょう。

傷があるなら警察に連絡

車に傷がなくても、縁石に傷が入っていることもあるでしょう。また車に大きな傷が入っており、修理が必要となるケースも考えられます。いずれにしても、傷が入っていると警察に連絡しなければいけません。

まず縁石に傷が入ってしまった場合には、物損事故となります。傷がついただけと感じるかもしれませんが、報告をしないならば道路交通法違反です。物損事故では違反点数の加算もないのですが、報告しないなら当て逃げと判断されることも考えられます。縁石を確認してみて、傷が入っているなら警察に連絡をして手続きを行いましょう。

車に傷ついてしまった場合でも、交通事故証明書がないなら自動車保険を使えません。交通事故が起きた段階で届けないと取り扱ってもらえない可能性があります。

縁石に乗り上げて修理が必要と判断されるなら、物損事故になる可能性もあるので必ず警察に連絡しておきましょう。

車両保険を使うのか判断する

縁石に乗り上げたときに自分の車が傷ついたのであれば、車両保険を使うことができます。

しかしエコノミー型で保証範囲が狭いなら、車両保険を使えないことがあります。また車両保険を使えたとしても、自腹で費用を支払った方が、等級ダウンに伴う保険料増額より安いことも。

保険会社に連絡したときに、車両保険を使った場合の保険料の値上がりを試算してもらいましょう。判断に迷っているなら、保険会社に確認してみることをおすすめします。

縁石の切り下げを行う場合

《写真提供:response》道路工事

敷地によっては、歩道と車道の間に縁石ブロックがあるので乗り上げできないこともあるでしょう。駐車場と道路の段差を小さくしないなら、私有地に入ることができない場所もあります。

しかし敷地は私有地でも道路は公道なので、勝手に工事することはできません。道路に私有物を置いたり、形状の変更もできないので、工事やスロープを置くこともできません。

縁石を低くすることを「切り下げ工事」と呼びますが、図面の作成や官公庁との協議が必要になります。

条件も細かく定められているので、対応できる会社に工事を依頼するとよいでしょう。

まとめ

縁石は歩道と車道の境界をはっきりさせる役割があります。万が一乗り上げてしまったときに、傷が入っているなら警察に連絡しておきましょう。縁石に傷がついてしまったときには、物損事故となりますし、そうでなくても車両保険を使うのに事故証明書が必要になることもあります。

いずれにしても、乗り上げてしまったなら車の状態をよく確認しておき、警察やロードサービスに依頼して対処していきましょう。

関連する投稿


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


【豆知識】初めての免許更新!運転免許証の更新ハガキが届いたら

【豆知識】初めての免許更新!運転免許証の更新ハガキが届いたら

運転免許証の更新ハガキ(更新連絡書)は、免許更新年の誕生日40日前から35日前ごろまでに、各都道府県の公安委員会から届くことになっています。ハガキを見ると免許証の更新手続きがどのようなものなのか気になってきますよね。今回の記事では、免許の更新がなぜ必要なのかという疑問から更新の手続きまでを説明します。


釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣りに行くならこの車!おすすめグッズ5選&おすすめ車種10選

釣り人の「足」として欠かせないアイテムが「車」!車釣行派であれば愛車にさまざまなグッズを備えておくことで、快適かつ便利に釣行を楽しむことができますよね。そこで今回は、そんな釣行車に備えておきたい「おすすめグッズ5商品」と「釣り用におすすめの10車種」を紹介します!


【チャイルドシート】着用義務は何歳まで?免除されることってあるの?

【チャイルドシート】着用義務は何歳まで?免除されることってあるの?

2000年4月1日からチャイルドシートの着用が義務化されました。本記事では、チャイルドシートの着用義務年齢や、着用しない場合の罰則、着用が免除されるケースをわかりやすく紹介します。(※2022年7月更新)


【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

免許証の交付や更新時などに入会できる「交通安全協会」ですが、そもそも入会は任意なのか義務なのかといった疑問から、チャイルドシートの無料レンタルや協賛店の割引などの入会メリット、会費を紹介します。また、入会と退会の方法についても記載しています。


最新の投稿


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。


車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

突然の積雪に見舞われると、準備不足から大きなトラブルにつながることもあります。雪による交通事故や車の故障を防ぐためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。この記事では、車の雪対策として、事前に揃えておきたいグッズや雪道での運転時の注意点、駐車時の積雪への対策などを詳しく解説します。これから始まる寒い季節に備え、この記事を参考に雪対策の準備を整えておきましょう。


MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)が提供する新車見積は、これから新車を購入する人にオススメのサービスです。通常、新車を購入するには、ディーラーや販売店へ足を運んで見積りや商談を直接やり取りしたり、比較検討するために複数のディーラーや販売店へ出向かなければならなかったりと大変です。しかし、MOTA(モータ)の新車見積は自宅に居ながらWEBだけで、気になる新車を簡単に複数のディーラーや販売店から見積りをしてもらうことが可能です。そこで本記事では、MOTA(モータ)の新車見積サービスについて、特徴からメリット・デメリット、そして利用方法についても詳しく解説していきます。新車購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバルは2024年11月7日に、軽バン「サンバーバン」の一部改良モデルを発表しました。側面衝突時の乗員保護を高めたといいます。


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。