ファミリーからシニア世代まで… みんなが満足、ダイハツ トール
ダイハツ トールカスタム(右)、トール(左)
車を利用する人の年齢層は非常に広いものです。運転する方も、乗車される方も老若男女さまざまですよね。そんなさまざまな年齢層のさまざまな要求に、まとめて1台で応えようと思うと、どんな車が適しているでしょうか?
まずは人がしっかりくつろげる広々とした室内空間はマストですよね。お子さんやお年を召した方でも乗り降りのしやすい低床フロアとスライドドアもうれしい装備。しっかり遠出にも使えるパワーと、できれば低燃費も実現していてほしい。
これら全てを兼ね備えた理想のファミリーカーなんて、存在するのでしょうか? 実は、ご紹介した要素のすべてを兼ね備えた、新時代の定番ファミリーカーこそ、今回ご紹介するダイハツ トールなのです。
トールをはじめとした兄弟車たちは、子育てファミリーからシニア層まで、幅広いユーザー層に愛される魅力を多数備えています。その魅力の数々はすでに多くの人が実感しているようで、2020年の販売台数では、兄弟車全てを合わせるとなんと14万台以上も売れたという大ヒット車種となっています。
2020年の1年間で最も売れた普通車はトヨタ ヤリスが約15万台ですので、それに迫るほどの人気と言われると、街中でよく見かける理由も納得ですよね。
オーナーが納得するその魅力の数々を、詳しくご紹介していきます。
ダイハツ トールの欲張りな魅力の数々をご紹介!
■パワースライドドアで狭い駐車場も乗り降り安心!
《画像提供:Response 》ダイハツ トール スライドドア
なんといってもトールは、両側スライドドアを備えることによる乗り降りのしやすさが大きな魅力のひとつでしょう。
最廉価グレードを除けば両側電動パワースライドドアが備わるので、ワイドな開口部と全開時でも少ない張り出しで狭い駐車場でも乗り降りしやすいだけでなく、ドア開閉がワンタッチで簡単なこともポイントです。
乗り降りのしやすさは、低床フロアも大きく影響してきます。地上から366mmと低めに抑えられたフロアは、大型のミニバンのように室内フロアから段がつけられていないためダイレクトに乗り込めて、つまずく心配がありませんね。
細やかな気遣いを感じられる機能としては、2020年の一部改良時に、降車時に操作しておくことで、お出かけの後で車に戻ってくるだけでスライドドアを自動でオープンしてくれる「ウェルカムオープン機能」が加わっている点も見逃せません。
両手がふさがるほどお買い物した後でも、寝てしまったお子さまを抱き抱えていても、魔法の自動ドアが開いてくれますので安心ですね。
■もはやミニバン?!の広々車内は車中泊にもぴったり
《画像提供:Response 》ダイハツ トール インテリア
全高1,735mmと高めに設定されたルーフ、それに車両の角までしっかりスペースを有効活用したスクエアなフォルムによって、トールの室内はもはや上級のミニバンを思わせる余裕があります。
前席だけでなく、後席のゆとりは小型車とは思えないほど。左右独立で240mmのロングスライドと70°までのリクライニングが可能な後席は、さながら落ち着くソファーのようなゆとりが感じられます。
前席を倒してフルフラットにすれば、大人2人がゆとりを持って横になれるスペースに早変わり。車中泊も楽々こなせそうですね。
ミニバンのような使い勝手を実現する秘密は、前席間のウォークスルーが可能な点にも隠れています。
室内高は1,355mmとお子さまなら立ったままお着替えもできるほどですし、大人でも大きくかがむことなく移動が可能ですので、後席へ荷物を積み込んで、そのまま車外を出ることなく運転席へ、なんてことも可能になっています。
■ベビーカーも自転車も飲み込める大容量の荷室
《画像提供:Response 》ダイハツ トール 荷室(改良前モデル)
室内の余裕は乗員の安らぎに直結する魅力ですが、お出かけの際の荷物をしっかり積めない車だと楽しみも薄れてしまいますよね。その点もトールはバッチリ網羅しています。
リヤシート使用状態でも205Lが確保された荷室は、後席を目いっぱい後ろにスライドしても500mm、足元の余裕を残しつつ前に最大スライドすれば740mmという荷室の奥行が確保されていますし、荷室フロアは地面から527mmと低く設定されていますので重たい荷物を積み込む際もラクラク。
ルーフ高がしっかり高めになっていることもあって、ベビーカーを荷室に立てたまま収納できるほどの余裕もあるので、これならベビーカーだけでなくお出かけの荷物もしっかり積み込むことができるでしょう。
また後席を格納すれば、26インチの自転車がタイヤ付きのまま2台も積載が可能です。デッキボードに収納されている防汚シートを展開すればシートも汚れることがありませんので、雨が降ったから駅までお子さんをお迎え、なんてシーンでも使いやすさが満点です。
■高速合流も楽々のパワフルさ!低燃費、税金の安さも要チェック
《画像提供:Response 》ダイハツ トール インテリア
小型のボディだけあってエンジンもさぞや小さいのだろう、とお思いかもしれませんが、そのご期待を裏切らず、トールは1.0リッターと小さめなエンジンを搭載しています。
トールの1.0リッターエンジンは、WLTCモードで18.4km/Lという角ばったボディを感じさせない低燃費を備えつつ、気持ちのよい加速が可能になっています。
また、高速道路によく乗るなどよりパワフルさをお求めの方なら、同じ1.0リッターながらターボエンジン仕様もおすすめです。こちらは自然吸気の1.5リッターエンジン相当の分厚いトルクが低回転から発揮されるのが持ち味で、高速道路の合流や追い越しなどのシーンでも力強く加速してくれることでしょう。
どちらも1.0リッターと小排気量なので、自動車税は普通車で最安クラスとなる点も見逃せないポイントです。毎年納税することになる自動車税ですので、数千円の差でもできるだけ節約しておきたいところですよね。
■予防安全装備もしっかり標準装備、運転支援機能も用意
《画像提供:Response 》トヨタ ルーミー スマートアシスト 作動イメージ(参考)
2020年の一部改良で大きく改善がされたのが、予防安全機能のさらなる充実っぷりです。ダイハツ車おなじみの予防安全機能パッケージ「スマートアシスト」が全車で標準装備となったことがまず大きなトピックでしょう。
さらに、幅広いグレードで装備されるようになっただけでなく、機能の向上も達成しており、衝突回避支援ブレーキ機能が夜間歩行者などに新たに対応したり、前方・後方誤発進抑制機能がブレーキ制御付きに進化したりと、現代のファミリーカーとしてまさに理想的な充実の装備内容となっています。
なんとカスタム系では電動パーキングブレーキが備わることでアダプティブクルーズコントロールが全車速追従機能付きにアップデートされたこともあり、ロングドライブでもより安心できそうです。カスタムでなくても、GとGターボならオプション装着が可能な点も嬉しい部分ですね。
トールの室内をライバル車と徹底比較!どれだけ広いの?
■【ダイハツ トール vs スズキ ソリオ】室内広さは互角?! 意外な差も
スズキ ソリオ
トールと直接的に競合するライバルといえば、スズキ ソリオでしょう。現在のコンパクトトールワゴンの流行を作り出した先駆でもあるソリオは、トールの追い上げもあって2020年12月にフルモデルチェンジをしており、商品力を強化しています。
そんな新型ソリオとトールを比べてみると、驚くほど各部の数値が近くなっていることが分かります。ほぼ互角ともいえる室内スペースですが、違いが出てくるのは室内幅。トールが1,480mmとなっていますが、ソリオは1,420mmとやや狭めになっています。車体の全幅の違いが効いているようです。
《画像提供:Response 》スズキ ソリオ リヤシート
また、意外なところでは、最新型仕様なのにソリオには後席中央ヘッドレストが備わらないというマイナスポイントがあります。乗車定員5名となっている両車ですが、ソリオはフル乗車をあまり想定していないことが伺えますね。
トールは後席中央ヘッドレストを備えるほか、ソリオでは5:5分割とされている後席が6:4分割となっており、片側を格納して長尺ものを積みつつゆったりと後席に座れる点もトールのメリット。ソリオに備わる後席アームレストがトールには装備されない点はネックですが、乗員の安全性には代え難いですよね。
■【ダイハツ トール vs ダイハツ タント】似てる、似てない? 同門対決
ダイハツ タント
軽自動車業界で定番車種になった感もあるスーパーハイトワゴン系は、ルーフ高を思いきって高くすることで室内のゆとりを確保するという手法が、トールなどとも共通しています。トールと同じダイハツから販売されているタントは、スーパーハイトワゴンの先駆けの一台であり、大変な人気車となっていますね。
そんなタントをトールと比べてしまうと、やはり幅方向では制限の厳しい軽自動車らしく差が大きくなっており、トールの室内幅が1,480mmに対してタントは1,350mmと10cm以上も差が出ています。
意外なところでは室内長は両車ともに最大2,180mmとなっていますが、これは室内長の測定方法にカラクリがあり、インテリア自体の長さではなく、ダッシュボードから後席背もたれ後端などの乗員空間を測定している点がポイントです。
つまり、トールとタントで、乗員空間における前後方向の長さは大差がないことを示しています。タントでも驚きの後席空間が確保されていますので、納得できる部分ですね。
《画像提供:Response 》ダイハツ タント ミラクルオープンドア
また、タントには助手席側にピラーレス構造による大開口「ミラクルオープンドア」という飛び道具を備えている点も注目ポイント。スライドドアならではの乗り降りのしやすさに加えて、荷物を積みこんだりチャイルドシートをセットしたりと、役立つシーンがたくさん思い浮かぶ楽しい機能ですね。
もちろん大きく違いが出るのは荷室部分で、タントでは後席使用時には限られた荷室スペースしか残らないほか、後席を格納して自転車を積み込むのも、フロントシート位置をやや調整する必要があるなど、軽自動車のサイズ制限を強く感じさせます。
4人乗りと5人乗りという違いだけでなく、その乗員それぞれの荷物をどれだけ余裕で積み込めるかという部分で大きな差が出るトールとタントの対決でした。
【2021年最新】ダイハツ トールのスペックと価格まとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ トール
ダイハツ トールは、主に標準系グレードとカスタム系グレードの二つに分けることができます。それぞれの税抜新車価格をご紹介していきます。
まず標準系グレードは、最も廉価な「Xグレード 2WD仕様」が141.5万円からラインナップされており、装備が充実した「Gグレード 2WD仕様」は158.5万円、そのGグレードにターボエンジンを搭載した「Gターボグレード」では169.5万円と価格が上がっていきます。
カスタム系グレードは「カスタムGグレード 2WD仕様」の174.0万円からスタートし、ホイールサイズなど細かな違いもあるトップグレードの「カスタムGターボグレード」が186.0万円となっています。
《画像提供:Response 》ダイハツ トールカスタム
廉価グレードとなるXでは省かれる装備も多いものの、Gグレード以上では快適装備も一通り揃います。ターボエンジンは約10万円程度とお手頃に設定されていますので、遠出をする機会の多い方なら選んでおきたい部分でしょう。
カスタム系は、標準系では選択できない内外装の専用意匠も魅力的ですが、全車速追従機能付ACCやアダプティブドライビングビームといった先進装備が標準で備わる点も特徴で、ややお得感もありますね。
また、積雪地方にお住まいの方なら、標準系のXとG、カスタム系のカスタムGでそれぞれ16万円高の4WD仕様もおすすめです。ターボエンジン搭載車では4WD仕様が選べない点には注意が必要です。
ダイハツ トールのスペック
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,700mm×1,670mm×1,735mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,490mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,080kg | |
燃費 | WLTCモード:18.4km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリン 996cc | |
エンジン最高出力 | 51kW(69PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 92N・m(9.4kg・m)/4,400rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,415,000円(消費税抜) |
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,705mm×1,670mm×1,735mm | |
---|---|---|
ホイールベース | 2,490mm | |
最大乗車定員 | 5名 | |
車両重量 | 1,110kg | |
燃費 | WLTCモード:16.8km/L | |
エンジン種類 | 直列3気筒ガソリンターボ 996cc | |
エンジン最高出力 | 72kW(98PS)/6,000rpm | |
エンジン最大トルク | 140N・m(14.3kg・m)/2,400-4,000rpm | |
駆動方式 | 前輪駆動(FF) | |
トランスミッション | CVT | |
新車価格 | 1,860,000円(消費税抜) |
【2021年最新】ダイハツ トールの中古車価格まとめ
《画像提供:Response 》ダイハツ トール インテリア
ダイハツ トールの属するコンパクトトールワゴンは人気のジャンルなだけあって、中古車市場でも大人気となっています。
2021年3月現在の中古車市場では、トヨタ ルーミーとすでに新車販売が終了したタンク、スバル ジャスティという兄弟車を全部合わせると、4,440台もの中古車在庫が確認できるほど。トール単体で見ても1,166台という多数の在庫が確認でき、選びやすさも満点ですね。
ダイハツ トールの税込中古車本体価格は、平均こそ約150万円と新車価格からあまり変わらない印象もありますが、最安のものなら50万円台からも在庫が確認できます。
おすすめは安全機能の大幅な向上がされた2020年9月の一部改良以降のモデルではありますが、こちらはまだまだ高値安定傾向が続いていますので、リーズナブルな改良前モデルが狙い目かもしれません。
まとめ
ダイハツ トールカスタム(左)、トール(右)
1台あればなんでもこなせてしまう万能すぎるファミリーカー、ダイハツ トールについてご紹介してきました。
トールでは役不足なシーンは、日常のカーライフにおいてそうそうないはず。1人で乗っても、5人で乗っても、荷物を満載しても頼れるトールこそ、日本の新たな国民車といえるような大きな存在なのかもしれませんね。