マツダ3は国産車とは一線を画したデザイン
《写真提供:response》マツダ3 ファストバック XD Burgundy Selection
マツダ3は日本の美意識である「引き算の美学」を追求したデザインとなっており、「魂動デザイン」を採用しています。「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」に基づいて開発されており、データだけでなく人間がバランスを感じられる部分で最適化されているのが大きな特徴です。
マツダ3はセダンとファストバックの2つのボディタイプがありますが、どちらもシンプルでありながらも上質さを感じさせるデザインで、他の国産車とは一線を画したデザインです。
加飾やつなぎ目、さらにでっぱりなどをできる限り少なくして、シンプルになるように設計されているインテリア。内装材にもこだわりがあり、部位による天然革の表情の違いを再現しています。
■マツダ6と遜色ないほどの仕上がり
《写真提供:response》マツダ3 ファストバック SIGNATURE STYLE XD Burgundy Selection
マツダ3のインテリアの上質感は、フラッグシップセダンであるアテンザとそん色ないほどに仕上がっています。「人の手」が細部の素材の風合いを感じられるように、素材の良さを引き立てる仕立ての部分にもこだわって設計されています。
例えば、ドアの表皮巻のパネルでは革の厚みや柔らかさを表現するために、ステッチの入り方や立体感などまで工夫されているのが特徴です。
人間の目が違いを瞬時に見分ける能力を持っていることから、インパネの仕切り線を徹底的に排除して、視覚的なノイズを排除しました。結果として、機能に影響を与えることなく、すっきりとした上質さを感じさせるインテリアとなったのです。
Cセグメントの車でも、上位モデルと変わらないほどの上質さを持っているこだわりある車となっています。
マツダ3のインテリアを詳しく解説
マツダ3のインテリアをさらに詳しくてみていきましょう。ドライバーが楽しく運転できるコックピットやオーディオのこだわりなど、ドライブが楽しくなる要素がたくさんある車内となっています。
■ドライバー優先のレイアウトでドライブが快適
《写真提供:response》マツダ3 ファストバック SIGNATURE STYLE XD Burgundy Selection
マツダ3のコックピットは、ドライバー優先のレイアウトが採用されています。ステアリングホイールと3眼メーターが設置され、左右にはエアコンルーバーによってシンメトリーなデザインです。
誰もが自然な姿勢で運転に集中できるように、左右対称のレイアウトやポジション調整機構などこだわりが込められているコックピットです。
ドライブの快適さを左右するポイントして、どのような姿勢で運転するかということがあります。室内空間を最優先して空間が設計されていると、まっすぐな姿勢ではなくペダルが中央に寄ってしまうケースがあります。
《写真提供:response》マツダ3 ファストバック SIGNATURE STYLE XD Burgundy Selection
マツダは足を伸ばして、自然な姿勢で運転できるように、ペダル配置を理想的なレイアウトにしました。またアクセルペダルはオルガン式になっており、足の動きとアクセルペダルの動きが一致しやすいのも特徴です。
ドライバーが視線を動かさなくても十分な情報が取り入れられるように、情報を表示するデバイスを最適化しています。
アクティブ・ドライビング・ディスプレイにはカラーで運転に必要な情報が表示、車の状態を確認する情報は7インチマルチスピードメーターに、快適性を左右する情報は8.8インチセンターディスプレイに表示など、シンプルな情報レイアウトにされています。
■後部座席も十分なスペースを確保
《写真提供:response》マツダ3 ファストバック SIGNATURE STYLE XD Burgundy Selection
アクセラスポーツと比較して、ファストバックは全高が低くなったことからリアシートの空間は狭くなっています。しかし大人が座るのには必要なスペースが確保されており、無駄な動きを抑えるサスペンションが採用されているので、後部座席でも快適に過ごせます。
セダンでも同様に大人の男性が座ると、十分なスペースとはいえ、広いとは言えません。しかし着座姿勢がしっかりとしているので、快適に過ごせるでしょう。
もちろん室内空間をうりにしている車種と比較してしまうと、スペースの面で劣ると言わざるを得ません。長距離移動が多かったり、4人乗車の機会が頻繁にあるなら他のモデルがよいかもしれませんね。しかし街中での移動であれば十分なスペースを確保しています。
■オーディオにもこだわりがある
《写真提供:response》マツダ3 マツダ ハーモニック アコースティックス
「MAZDA HARMONIC ACOUSTICS」が採用されており、人間特性に基づいてスピーカーレイアウトが設計されています。静かな車内だけでなく、心地よさを感じられるように音響空間を設計しており、走っているときでも気持ちがすっきりとした感覚が味わえるのが特徴です。
室内でどのように音が伝わるかを検証して、スピーカーレイアウトが突き詰められているので、全席でダイナミックでクリアのあるサウンドが楽しめます。
またボーズサウンドシステム装着車の場合には、ボーズ社との共同開発で音の立体感や明瞭度を際立たせて質感高いサウンドを実現。ボーズサウンドシステム(AUDIOPILOT2+Centerpoint2)+12スピーカーにより、ステレオ音源でも立体的な音像を再現し、走行ノイズを補償します。
■上質なシート
《写真提供:response》マツダ3 ファストバック SIGNATURE STYLE XD Burgundy Selection
走りを楽しむために、上質なシートが採用されているのも特徴です。電動で前後にスライド調整でき、シート全体と背もたれ角度などを調整できる10Wayパワーシートは、シートポジションメモリー機能が搭載されています。
ドライバーに適したポジションで運転できるように、また身体をしっかりと支えるためにこだわったシートとなっています。
ライバルとの違いは?内装の違いがもたらす車内空間の違い
ライバルとの違いを見ていきましょう。内装の違いがドライブ中の過ごしやすさにもつながります。質感や収納などの実用面を比較してみましょう。
■トヨタ カローラ
トヨタ カローラ
現行型のカローラは、良好な前方視界と開放的な雰囲気が特徴となっています。シンプルでありながらも上質さを感じさせるインテリアデザインとなっています。
エントリーグレードでも、ブラックを基調としたシンプルなインテリアです。4.2インチTFTカラーマルチインフォメーションディスプレイや7インチディスプレイオーディオが装備されます。
合成皮革巻きのインパネやシフトノブのシルバー加飾も上質さがあります。エントリーグレード以上には、本革巻きのシフトノブやステアリングホイールが標準装備されるのも特徴です。
カローラはエントリーモデルが税抜き価格で176万円とマツダ3よりも低価格になっています。価格のみで比較するなら、カローラに軍配が上がるでしょう。またゆとりある収納スペースも魅力です。
■日産 スカイライン
《写真提供:response》スカイライン GT タイプSP
マツダ3よりもワンランク上位のセダンを比較するなら、スカイラインも候補に入るでしょう。日産を代表するモデルであり、わくわくする走りを実現しているのがスカイラインの特徴です。
価格帯が高くなるので、高級感がある内装になっているのはもちろんですが、さらにハイブリッド車ならプロパイロット2.0を搭載しており、自動運転に近づいています。
ハイブリッド車には日産独自のハイブリッドシステムを搭載しており、上質な内装も組み合わされてドライブも快適になります。
シンプルな形状のシートや9インチのゴルフバッグが4個も収納できるトランクルームなど、ユーティリティや快適性にも優れているのが特徴です。
マツダ3の新車・中古車価格まとめ
《写真提供:response》マツダ3
マツダ3は大きく分けて、3つのパワーユニットが用意されており、パワーユニットごとにグレードが設定されています。
エントリーグレードとなるガソリンエンジンは、15Sは約202万円(税抜き)からという価格です。セダンとファストバックでは同価格となっています。一番高いグレードは、ファストバックにのみ設定されるハイブリッド仕様のX バーガンディセレクションで4WD車が約335万円(税抜き)となっています。
迫力と上質感があるセダンでも、200万円台から購入できるのはコスパに優れているといえるでしょう。
2021年4月時点でのレスポンス中古車検索では、マツダ3ファストバックの中古車平均価格は244万円程となっています。比較的年式が新しいモデルになるので、一番安いモデルでも136万円程となっています。
値段以上の上質さを楽しめますが、Cセグメントのコンパクトカーとしては他社の車種よりも高めの値段です。
まとめ
マツダ3の内装は、クラスを超えたともいっても過言ではないほど上質なものです。ドライバーが快適に運転することを第一に考えられたコックピットやハンドリングなどは、質の高さだけでなく満足感を与えてくれることでしょう。
違和感のないセダンと優れたデザインのファストバックという選択肢から好みのモデルを選択できます。マツダがデザインした内装の素晴らしさを体感したいものです。