12年ぶり復活の三菱「トライトン」!価格は約500万円から
《画像提供:Response》〈写真撮影:宮崎壮人〉三菱自動車 トライトン 新型
新型「トライトン」は、1978年に発売された「フォルテ」をルーツとする1トンピックアップトラック。登場以来45年間で5世代にわたり約570万台を生産、世界約150ヵ国で販売されてきた三菱自動車の世界戦略車です。
新型「トライトン」では、「Power for Adventure」をコンセプトに開発が進められ、内外装デザインからシャシー、ラダーフレーム、エンジンなどを一新し、2023年7月より生産工場のあるタイで販売を開始しています。
タイでは、シングルキャブやMT、2WDなど豊富な選択肢がありますが、今回日本で販売されるボディタイプはダブルキャブで、トランスミッションはAT、駆動方式は4WDのみとしています。
採用されるラダーフレームは三菱独自で新たに新開発されたもの。従来型から断面積を65%増やしたことで、曲げ剛性40%、ねじり剛性60%の強化を実現。一方でハイテン鋼の採用比率を大幅に増加することで、重量増を最小限に抑えています。これにより走行性能や乗り心地、積載時の耐久性、堅牢性を高めています。
ボデイサイズは全長5,320mm×全幅1,865mm×全幅1,795mmと、先代よりも一回り大型化。カーゴベッドはベッドライナー(荷台カバー)装着状態でもJIS規格パレット積載にも対応したほか、820㎜の荷台高やバンパーコーナー上面をフレームで補強し足を乗せるスペースとして使用可能とするなど実用的な仕様としています。また、2×4(ツーバイフォー)材を使用してカーゴスペースを自由に仕切れる2×4ランバーアタッチメントを採用することで、荷物の整理を容易にしました。
《画像提供:Response》〈写真撮影:宮崎壮人〉三菱自動車 トライトン 新型
内外装のデザインコンセプトは「BEAST MODE(勇猛果敢)」。
エクステリアは、ピックアップトラックに求められるタフさや力強さに加え、堅牢さを持ちながら俊敏さも併せ持つ堂々とした佇まい。 水平基調のボディサイドは、ドアの厚みを演出する張りのある大きな面で構成しながら、シャープに張り出したフェンダー造形とのコントラストで引き締め、より幅広く見せることで安定感と強靭さを強調しています。
フロントには力強いパフォーマンスと、人と車を守る安心感を表現したフロントデザインコンセプト「ダイナミックシールド」を、力強く立体的なフロントグリルやフェンダーから繋がる力強い造形、それを強調するプロテクターで、ピックアップトラックに最適化。
《画像提供:Response》〈写真撮影:小松哲也〉三菱自動車 トライトン 新型
エアロダイナミクスを向上させたキャビン形状や大型化して握りやすく耐久性を高めたドアハンドル、幅を広げて水はけを良くしたサイドステップなど、各所に機能的なデザインを採り入れ、実用性を高めています。
3連のL字型LEDランプを配したデイタイムランニングランプは猛禽類を思わせる眼光鋭い造形とし、その下に立体的な3眼プロジェクター式のヘッドライトを組み合わせる事で、圧倒的な存在感と逞しさを感じさせるデザインとしています。
リヤは十分な荷台サイズを確保しながら、サイドから続く張りのある面を後端まで回しています。両端にT字型のテールランプを配しワイド感を強調するとともに厚みを持たせリヤ周りを逞しく演出します。
《画像提供:Response》〈写真撮影:小松哲也〉三菱自動車 トライトン 新型
インテリアは、走行時の車体姿勢の変化をつかみやすい水平基調で力強い造形の「HORIZONTAL AXIS(ホリゾンタル アクシス)」コンセプトを進化させたインストルメントパネルの採用や、プロフェッショナルユースを意識した乗員を保護するためのソフトパットを要所に採用し、実用性を確保しながら幾何学的な造形とメタリックを多用したハイコントラストでモダンな空間に。
モニターやメーター、メタリックとブラックでコントラストをつけたスイッチ類は視認性にこだわり、ダイヤルやスイッチ類は手袋をしたままでも確実に操作ができるよう程よい節度感を実現。ステアリングホイール、グリップ、ドアハンドル類は握り心地や逞しさを追求するなど「MITSUBISHI TOUCH(三菱タッチ)」という考え方に基づいてデザインされています。
フロントシートは腰回りをしっかりサポートし、肩付近は動きやすく開放的な形状とすることで、ドライバーの疲労を軽減。また、着座位置が高くアップライトな乗車姿勢とし、室内からの視認性を確保しながら、立たせたフロントピラーによる広いドア開口部、さらに幅広く滑りにくいサイドステップを採用する事で良好な乗降性を実現しています。
新型トライトンには、SUVの快適性とトラックの実用性を兼ね備えた2列シートのダブルキャブ、1列シートのベーシックなシングルキャブ、そしてフロントシート後ろに荷室スペースを設けることでリクライニングも可能なクラブキャブと、用途に応じた3タイプのボディが用意されます。
搭載されるエンジンは、新開発の4N16型クリーンディーゼルエンジン。回転数と負荷に応じて2つのタービンを協調させることで、全回転域で高出力を発揮する2ステージターボシステムを採用しました。
150kWの最高出力と約1,500rpmからフラットに発生する470 N・mの最大トルクによって、実用域での応答性に優れたトルクフルな走行を可能としています。
また、排出ガスをクリーンに浄化する尿素SCRシステムを採用し、尿素水溶液であるAdBlueにより、窒素酸化物(NOx)を安定して浄化します。
これに組み合わされるトランスミッションは、6速スポーツモードA/Tです。
さらに、新開発のサスペンションと熟成した4WDシステムにより走行性能を向上。4WDシステムには、三菱自動車独自のSS4-IIシステムを採用。
4WDモードは後輪駆動の「2H」、フルタイム4WDの「4H」、センターディファレンシャル直結の「4HLc」、更によりローギヤの「4LLc」の4種類が選択可能。走行中にダイヤル式のセレクターで簡単に4WDモードを変更することができ、センターディファレンシャルには、前40%、後60%に駆動力を配分し、トラクション性能とコーナリング性能を両立するトルク感応式LSDを備えています。
また、それぞれの4WDモードに対応する7つのドライブモードを搭載。すべての4WDモードに設定されている「NORMAL」モードをはじめ、2Hには経済性を重視した「ECO」、4Hに「GRAVEL(未舗装路)」と「SNOW(氷雪路)」、4HLcにトラクション性能を引き出す「MUD(泥濘)」と「SAND(砂地)」、4LLcには「ROCK(岩場)」モードが設定され、あらゆる路面で最適なドライブモードを選択可能です。
先進安全装備には、三菱自動車セーフティセンシングを搭載。新たに先行車の加速・減速・停止に追従走行し、設定した車間距離を保ちながら走行するレーダークルーズコントロールシステムを追加するほか、衝突被害軽減ブレーキシステム、後側方車両検知警報システム(レーンチェンジアシスト機能付)、後退時交差車両検知警報システムなどを引き続き採用しています。
《画像提供:Response》〈写真撮影:宮崎壮人〉三菱自動車 トライトン 新型
カラーは、鮮やかさとメタリック感を強めたヤマブキオレンジメタリックと、輝度感を向上させたブレードシルバーメタリックを新たに採用。高品質なベーシックカラーとしてホワイトダイヤモンド、レッドソリッド、グラファイトグレーメタリック、ジェットブラックマイカをラインアップ。
グレード展開はベーシックな「GLS」と、フロントアンダーガーニッシュやフェンダーアーチモール、ベッドライナー、スタイリングバーを標準装備した上級仕様の「GSR」の2種で、価格は、GLSが498万800円から、GSRが540万1000円からです。
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