軽自動車ってどんな車?
《画像提供:Response》
■軽自動車は日本独自の車
軽自動車は、日本独自の規格による小型の自動車のことを指します。
軽自動車の規格は、サイズと排気量が定められており、2024年1月時点での規格は全長3,400mm以下、全幅1,480mm以下、全高2,000mm以下、排気量660cc以下と決められています。そのため、メーカーはこのサイズの中で試行錯誤を行い車を開発しています。
皆さんは、軽自動車にどのようなイメージをお持ちでしょうか。“小型ゆえにエンジンが小さくパワーがない”車内が狭い“といったイメージを持っている方もいるのではないでしょうか。
しかし、近年販売されている軽自動車のバリエーションは豊富で、普通車と比べても性能の面では引けを取らない車種もあります。
■軽自動車の魅力は維持費
軽自動車の魅力は、何といっても維持費の安さです。特にまとまった費用が必要となる車検費用は普通自動車より安く、軽自動車ならではの特徴といえるでしょう。
理由として、車検費用の費用は自賠責保険料と自動車重量税が占める割合が多いことが挙げられます。
自賠責保険は、別名「強制保険」とも呼ばれ、車を公道で走らせるうえで必ず加入しなければいけない保険。軽自動車の自賠責保険料は24ヶ月で17,540円、普通自動車は24ヶ月で17,650円で僅かながら金額が安くなっています。
自動車重量税とは、車の重量に対して課税される税金で、普通車は0.5トン毎に年間4,100円(2024年1月時点)を納付します。そのため、車両が重いほど税額が高くなります。それに対して、軽自動車は車両の重さにかかわらず定額で、1トンを超える軽自動車であっても税額は変わりません。
結果、普通車の車検費用相場が7万円〜20万円なのに対し、軽自動車の車検費用はおおよそ6万円〜12万円とリーズナブルに。
また、軽自動車は普通自動車より排気量が小さいこともあり、燃費の良さや車体の維持費の安さといったメリットも挙げられます。
【2024年最新】おすすめ軽自動車5選
■ホンダ N-BOX
《画像提供:Response》〈写真提供 ホンダ〉ホンダ N-BOX 新型(左)とN-BOX カスタム 新型(右)
ホンダ「N-BOX」は、2017年に発売された軽トールワゴンで、軽四輪車新車販売台数において3年連続の1位と、登録車を含めた新車販売台数における1位を同時に獲得するという快挙を成し遂げた車種です。
人気な理由として挙げられるのは、シンプルでありながら現代的な箱型のエクステリアです。親しみやすいデザインは若年層の女性はもとより、幅広い年齢、性別の人から人気を集めました。
N-BOXの一番のポイントは、とにかく車内が広く、小回りが効くことです。車内は、軽自動車としては最大級といえる広さで、ホンダの「メカは小さく、人のための空間は大きく」という思想が反映された結果といえます。
そのため、大人4人が乗車しても窮屈さを感じず、天井の高さがもたらす解放感とあいまって、ゆとりのある車内空間を実現しています。
ホンダ N-BOXはこんな人におすすめ
日常の買い物だけでなく、家族でレジャーを楽しむにも十分な室内の広さがあるため、老若男女問わずおすすめできる万能な車種といえます。特に小さいお子さんがいる家庭で活躍するサイズの車でもあるため、子供との生活がより充実したものになるでしょう。
ホンダ N-BOXのスペックと価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,790mm |
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ホイールベース | 2,520mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 910kg |
燃費 | WLTCモード:21.6km/L |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒横置 ガソリン658cc |
エンジン最高出力 | 43kW(58ps)/7,300rpm |
エンジン最大トルク | 65N・m(6.6kgf・m)/4,800rpm |
モーター種類 | - |
モーター最高出力 | - |
モーター最大トルク | - |
駆動方式 | FF |
トランスミッション | 無段変速オートマチック(トルクコンバーター付) |
新車価格 | 1,4499,000円(消費税抜) |
■三菱 デリカミニ
《画像提供:Response》〈写真提供:三菱自動車〉三菱デリカミニ
三菱伝統のSUVミニバン「デリカ」シリーズの名称を冠した軽スーパーハイトワゴン。実質的に2020年に登場した「eKクロススペース」の後継機で、型式も同一です。
エクステリはでは、最新型の「デリカD:5」というよりも前期型のデリカD:5を踏襲したようなデザインで、タフな印象のフロントバンパーや黒いホイールアーチのような塗装は、高い悪路走破性を意識させる仕上がりです。また、半円状のヘッドライトが装備され愛らしい、親しみやすさも演出しています。
インテリアは、黒を基調としたシックなデザインですが、一部シート表皮には、ダウンジャケットから着想を得たという立体的な3Dパターンの撥水シート生地が採用され、拭き取りやすさや、通気性が意識されており、アウトドアユースもしっかり見込まれています。
気になるのは実際の悪路走破性。やはり、基本は軽スーパーハイトワゴンなので、本格的な悪路走行は厳しいですが、滑りやすい路面での発進をサポートするグリップコントロールや、急な下り坂でも安心して走行できるヒルディセントコントロールなどを標準装備しており、オートキャンプ場や多少の雪道であれば、比較的適応性が高いと言えるでしょう。
また、4WD車には、大径タイヤと専用開発のショックアブソーバーも装備され、より悪路での安定性が高められています。
さらに、アウトドアブランド「コールマン」とのコラボモデルや、デリカシリーズでおなじみの”雪仕様”「シャモニー」なども用意されており、アウトドアイメージを高めたモデルが存在するのも魅力の一つです。
三菱 デリカミニはこんな人におすすめ
デリカミニは、アウトドア趣味を持っている方などにおすすめの車種です。なぜなら、悪路での走行性能は他の軽スーパーハイトワゴンより強いことが最大のウリでもある車種だからです。
三菱 デリカミニのスペックと価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,800mm |
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ホイールベース | 2,495mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,000kg |
燃費 | WLTCモード:19.2km/L |
エンジン種類 | DOHC12バルブ3気筒 インタークーラー付ターボチャージャー ガソリン659cc |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps)/5,600rpm |
エンジン最大トルク | 100N・m(10.2kgf・m)/2,400-4,000rpm |
モーター種類 | 交流同期電動機 |
モーター最高出力 | 2.0kW(2.7ps)/1,200rpm |
モーター最大トルク | 40N・m(4.1kg・m)/100rpm |
駆動方式 | 2WD |
トランスミッション | CVT(自動無段変速機) |
新車価格 | 1,886,000円(消費税抜) |
■スズキ ジムニー
《画像提供:Response》〈撮影:中村孝仁〉スズキ ジムニー(AT車)新型
ジムニーは、悪路走破性が高い“軽本格4WD車”のパイオニア的存在です。軽量小型なボディと本格的な4WDシステムにより、ベテランドライバーでも満足できる性能を持っています。
フレーム構造はラダーフレームを採用しており、モノコック構造のSUVとは違う本格的なオフローダーとして開発された車といえます。
ラダーフレームは、悪路や過酷な条件下での耐久性について、モノコックにはない堅牢さが特徴です。
スズキ ジムニーはこんな人におすすめ
本格的な4WD性能を誇るからといって、初心者に不向きということはなく、普通のSUVと同様に視界の良さからくる運転のしやすさが光っています。
性能のうえでも本格派ですから、購入時には高額に感じても、長期間飽きずに乗れる車になることでしょう。半面、悪路走破性重視のためにギヤ比が低く、高速道路走行時には燃費が悪く騒音も大きめになってしまうことは留意しておきましょう。
初心者からベテランまで楽しめる車で、カスタムパーツも多く、自分好みの一台に仕上げることのできる車といえます。
スズキ ジムニーのスペックと価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,725mm |
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ホイールベース | 2,250mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,040kg |
燃費 | WLTCモード:16.6km/L |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 インタークーラーターボ ガソリン658cc |
エンジン最高出力 | 47kW(64ps)/6,000rpm |
エンジン最大トルク | 96N・m(9.8kg・m)/3,500rpm |
モーター種類 | - |
モーター最高出力 | - |
モーター最大トルク | - |
駆動方式 | パートタイム4WD |
トランスミッション | 5MT |
新車価格 | 1,529,000円(消費税抜) |
■日産 サクラ
《画像提供:Response》〈写真撮影:高木啓〉日産 サクラG
日産の”軽自動車初の電気自動車”として2022年に登場したのがSAKURAです。
エクステリアは、名前から感じられる通り、”日本の美”を感じさせるデザインとなっているほか、カラーは日本の四季をイメージしたとされる「暁-アカツキ-サンライズカッパー」、「ブロッサムピンク」などを含む全15色の豊富な選択肢から選ぶことができます。
インテリアでも、祝儀や不祝儀の際に用いられる日本の伝統的な「水引」をモチーフにしたデザインが採用されるなど”和の心”が大事にされています。
電気自動車なので、当然パワートレインにはモーターが採用されています。モーター駆動の静かさや、力強い加速などは、従来の軽自動車とは一味違う、サクラならではの魅力と言えるでしょう。また「e-Pedal Step」が採用されており、アクセルペダルの操作のみでスムーズな走行ができるようになっています。
日産 サクラはこんな人におすすめ
日産サクラは、軽自動車規格の電気自動車がほしい方におすすめの一台です。コンパクトでありながら最先端の安全装置や自動駐車機能が搭載されており、運転に自信のない方にもおすすめです。
日産 サクラのスペックと価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,655mm |
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ホイールベース | 2,495mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 1,070kg |
交流電力量消費率 | WLTCモード:124Wh/km |
一充電走行距離 | WLTCモード:180km |
駆動用バッテリー | リチウムイオン電池 |
モーター種類 | 交流同期電動機 |
モーター最高出力 | 47kW(64ps)/2,302-10,455rpm |
モーター最大トルク | 195N・m(19.9kgf・m)/0-2,302rpm |
駆動方式 | 前輪駆動 |
トランスミッション | ラック&ピニオン式 |
新車価格 | 2,317,000円(消費税抜) |
■スズキ ハスラー
《画像提供:Response》〈写真提供:スズキ〉スズキ ハスラー ハイブリッドX(バーミリオンオレンジ ガンメタリック2トーン)
ハスラーは、2014年に登場したクロスオーバーSUVタイプの軽自動車です。カワイイ丸型のヘッドランプや、角張った四角いデザインなどで人気を博しています。
基本的には軽自動車の最も一般的なトールワゴンがベースであるため利便性は抜群。ここにアウトドアやレジャーを楽しむための”SUV”としての昨日が組み込まれた、登場当初としては画期的なクルマでした。今ではダイハツからも「タフト」が登場していますが、その人気は健在で、販売台数も好調です。
現在販売されているのは2020年に登場した2代目で、ほぼキープコンセプトながら、更にタフ感と可愛らしさを増した、老若男女が愛せるデザインに仕上がっています。
カラーには、ビビットなオレンジやイエローなど刺激的なカラーリングから、カーキやアイボリーといったアウトドアに似合いそうな色など、全13色の豊富な選択肢から選ぶことが可能。さらにモノトーンだけでなく、ガンメタリックやソフトベージュでグリルやルーフを塗り分けた2トーンカラーも選択が可能となっています。
またインテリアもアクセントカラーを3パターンから選択できるという、自分の個性を発揮できる点もハスラーの魅力です。
気になる走破性については、SUVといえどクロスオーバーモデルであるため、同じくスズキから販売されている「ジムニー」ほど多くは期待できませんが、4WDモデルには「グリップコントロール」や「ヒルディセントコントロール」などが搭載され、ちょっとしたラフロードなら問題なく走行できます。
スズキ ハスラーはこんな人におすすめ
軽自動車のコンパクトさを活かした愛嬌のあるデザインが好きな人におすすめです。
見た目の愛嬌だけでなく内装にも可愛さが詰め込まれ、乗っていて楽しい空間を提供してくれます。もちろん走行性能も折り紙付きで、アウトドアが好きな人にはうってつけの一台といえます。
スズキ ハスラーのスペックと価格
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395mm×1,475mm×1,680mm |
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ホイールベース | 2,460mm |
最大乗車定員 | 4名 |
車両重量 | 860kg |
燃費 | WLTCモード:23.4km/L |
エンジン種類 | 水冷4サイクル直列3気筒 ガソリン657cc |
エンジン最高出力 | 36kW(49ps) /6,500rpm |
エンジン最大トルク | 58N・m(5.9kg・m) /5,000rpm |
モーター種類 | - |
モーター最高出力 | - |
モーター最大トルク | - |
駆動方式 | フルタイム4WD |
トランスミッション | CVT |
新車価格 | 1,383,000円(消費税抜) |
まとめ
《画像提供:Response》左からハスラー、タフト、eKクロススペース、スペーシアギア、eKクロス
軽自動車は、そのボディサイズのコンパクトさを活かした多種多様な個性的なラインアップが各社から発売されている魅力的なジャンルです。
初心者や運転に不慣れな方でも運転しやすいサイズ感で、愛着の湧くようなデザインが多いのも特徴といえるでしょう。
現在、多くのユーザーが軽自動車を愛車として選んでいることもあり、軽自動車はいまや日本自動車業界のトレンドです。自分だけの一台をみつけ、経済的で楽しいカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。
新車購入なら自動車ローンがおすすめ
新車購入なら自動車ローンがおすすめです。大きなメリットは、一括払いの重圧を感じず、お財布にやさしく車を手に入れられること。さらに、金利が低い場合、他の支払方法よりも賢い選択となることもあります。
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