295km走れる「N-ONE e:(エヌワン イー)」
《画像提供:Response》《写真撮影 高木啓》 ホンダ N-ONE e:
ホンダ「N-ONE」は、2012年に登場したセミトールワゴンタイプの軽乗用車です。同車の軽自動車シリーズ「Nシリーズ」の第3弾として誕生したモデルで「ゼスト」後継車的な立ち位置です。
現行モデルは、2020年に誕生した2代目。Nシリーズの提案する“Nのある豊かな生活”という想いのもとに日本の生活と時間を見つめて、日々の生活に寄り添いながら長く使えて飽きがこない、末永く愛せるクルマを目指して開発されました。
2025年9月11日に、そんなN-ONEのEV版である新型「N-ONE e:(エヌワン イー)」が正式発表されました。
《画像提供:Response》《写真撮影 高木啓》 ホンダ N-ONE e:
新型N-ONE e:のグランドコンセプトは、「e:Daily Partner(イー デイリー パートナー)」。日々の暮らしを生き生きと活発にしてくれる“日常のパートナー”となるクルマが目指されています。
愛着の湧くエクステリアデザインや、Hondaのパッケージングの基本思想である「M・M(マン・マキシマム/メカ・ミニマム)思想」をHonda乗用車の原点である「N360」から継承しながら、EVならではの力強くクリーンな走りと静粛性、そして日常使いに安心感をもたらす最大航続距離295kmの実現により、幅広いユーザーに支持されるスタンダードなEVとなるよう設計されています。
N-ONEの特長でもある「室内の広さ」と「使い勝手の良さ」を継承。フロア下に搭載するバッテリーを薄型化することで、大人4人が快適に乗車できる空間を確保しています。
また、ダイブダウン機構によりリアシートを倒すことで、荷室から続くフラットな床面を実現するとともに、チップアップ機構により座面をはね上げると背の高い荷物が積載可能になるなど、多彩なシートアレンジによって、N-ONEと同等の利便性を備えます。
ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,545mmとN-ONEと同様。乗車定員は4名、最低地上高は140mmです。
エクステリアは、N-ONEのデザインをベースに、EVならではのクリーンさを表現。フロントフェンダーや、リア周りのガラスを含むテールゲート全体を、強い張りを持たせた曲面に仕上げることで、上質な立体感と軽快で安定したスタンスを表現しました。
カラーは、N-ONE e:のグランドコンセプトを体現する新色の「チアフルグリーン」のほか、プラチナホワイト・パール、ルナシルバー・メタリック、フィヨルドミスト・パール、シーベッドブルー・パールの計5色が用意されます。
インテリアは、インストルメントパネル上部を薄さが感じられる造形とすることで、室内の広がりを感じられる空間とするとともに、前方視界が広く確保でき、車幅感覚もつかみやすく、運転時に安心感をもたらす見通しの良い視界を提供。
また、生活圏での移動が中心でナビの使用頻度が少ないユーザー向けに、インストルメントパネル上部が完全にフラットになるディスプレイレス仕様(ナビレス仕様)も用意しています。
《画像提供:Response》《写真提供 ホンダ》 ホンダ N-ONE e: L
この内外装の素材には、ホンダの「リソースサーキュレーション」の取り組みが反映されており、廃棄バンパーを再利用した「バンパーリサイクル材」をフロントグリルに採用したほか、インストルメントパネル部に植物由来のバイオ樹脂を水平アクセントとして使用し、フロアカーペットやインシュレーターには、使用済みペットボトルやHondaの従業員が使用した作業服を再資源化した素材を活用。環境への配慮を怠っていません。
パワートレインは、最高出力64馬力、最大トルク162Nmを発揮するモーターをフロントに搭載。EVならではの静かでスムーズな加速に加え、扱いやすく小回りがきくハンドリング、床下に配置したバッテリーによる低重心設計が生み出す高い走行安定性、電動サーボブレーキによる自然で安心感のある減速特性など、運転のしやすさと快適な走りを両立しているといいます。
小型化した電動パワートレーンや大容量かつ薄型化したバッテリーの容量は82.7Ah。充電時間は普通充電で約4.5時間、急速充電で約30分を実現。加えて、バッテリー冷却・加温システムにより、夏季や冬季でも、航続距離・充電時間が安定します。最大航続距離は、WLTCモードで295kmです。
また、給電機能やV2H(Vehicle to Home)など、EVならではの便利な装備も備えています。
さらに、Hondaの軽乗用車として初めてシングルペダルコントロールを採用。アクセルペダルだけで加減速から完全停車まで行うことが可能です。
先進安全装備では、衝突軽減ブレーキなどを含む多数の機能が含まれる先進の安全運転支援機能「Honda SENSING」を全タイプに標準装備。ホンダの軽自動車として初めて「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援機能)」を搭載しています。
また、衝突事故での二次被害軽減を支援する技術である「衝突後ブレーキシステム」も「N-VAN e:」に続き採用されています。
さらに、ホンダの会員制サポートサービス「Honda Total Care(ホンダ トータル ケア)」のIDを取得することで、スマートフォンアプリから充電状況の確認や各種リモートでの操作が可能な「Honda CONNECT(ホンダ コネクト)」も搭載されます。
グレードは、シンプルなデザインや機能を追求した、N-ONE e:のスタンダードタイプ。Bluetooth対応オーディオを標準装備としつつ、ディスプレイがないすっきりとした室内空間が特長のベースグレードとなる「e: G」と、e: Gをベースに、9インチHonda CONNECT ディスプレイ(ナビゲーション連動)や14インチアルミホイール、本革巻ステアリングホイール、急速充電などを標準装備した上級グレード「e: L」の2種類を用意。
価格は、e: Gが269万9,400円、e: Lが319万8,800円。令和7年度の補助金対象とされており、国からの補助金「CEV補助金」は57.4万円です。
実際の販売は、発表翌日の2025年9月12日より行われています。
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