直6+48Vで0-100km/h加速4.1秒。ホイールベースとトレッドも拡大
BMWは2026年9月8日、次期「3シリーズ」のエンジン搭載モデルが量産開発の最終段階に入ったと発表しました。公開されたのは、カモフラージュをまとったプロトタイプの写真と開発情報。南フランス・ミラマのテスト施設で、走りの仕上げが進められています。
《画像提供:Response》〈Photo by BMW〉次期3シリーズのプロトタイプ
最大の注目は、3.0リッター直列6気筒ターボを搭載する「M350 xDrive」です。48Vマイルドハイブリッドとの組み合わせで、システム最高出力は326kW(443PS)、最大トルクは580N・m。8速ATと四輪駆動のxDriveを備え、0-100km/h加速は4.1秒と公表されています。いずれも開発段階のメーカー公表値ですが、次期型の力強さがうかがえる数字です。
その力を受け止める足回りにも、専用の仕立てが施されます。M350 xDriveには、減衰力を調整するアダプティブMサスペンションに加え、Mスポーツディファレンシャルとバリアブルスポーツステアリングを標準装備。単に直線で速いだけでなく、コーナリング時の応答にも磨きをかける構成となっています。
3シリーズ全体でも、従来型よりホイールベースを延長し、前後のトレッドを拡大。ほぼ均等な前後重量配分を追求するとともに、標準サスペンションのダンパーも新開発しました。俊敏さと長距離での快適性を両立させるべく、氷雪路やニュルブルクリンクでの試験を経て、最終調整に入っています。
《画像提供:Response》〈Photo by BMW〉次期3シリーズのプロトタイプ(サイドビュー)
一方、見た目と車内の操作系も大きな変化を迎えます。新型は、電気自動車の「i3」と共通するノイエ・クラッセのデザインを採用。エンジン車とEVで異なる駆動方式を用いながら、デザインの方向性は揃えるという考え方です。長いホイールベースと短い前後の張り出しを生かし、BMWらしいセダンの姿を新たに表現します。
インテリアには「BMWパノラミックiDrive」と「BMWオペレーティングシステムX」を導入。走行性能の進化だけでなく、情報の見せ方や車両とのやりとりにも、次世代モデルとしての変化が盛り込まれます。
さらにM350 xDriveでは、駆動力を後輪へ集中させる「ドリフト・モーメント」も予告されました。提供開始は2027年中を予定し、それ以前に納車された車両にもリモートソフトウェアアップグレードで追加する計画です。足回りの作り込みにソフトウェアの進化を重ねる点も、今回の開発情報から見えてきます。
エンジン搭載モデルには4気筒と6気筒を用意し、いずれも48Vマイルドハイブリッドを採用。M350 xDriveの生産開始は2026年後半を予定しています。直6の魅力を受け継ぎながら姿と中身を刷新する次期3シリーズ。その全貌を明らかにする、今後の追加情報を待ちましょう。


