1年で最も交通事故の発生件数が多い月 12月
12月も終盤に近づき寒い日々が続いております。
年末年始などの長期休暇はもちろん、今年は23日~クリスマスまでの3連休にて長距離の運転や、車に乗っての移動が増える時期ではないでしょうか。
この季節の交通事故の要因としてあげられるのは、「忙しい」という感覚から交通事故を誘発してしまったり、上記にあげたような年末年始、クリスマスなどのイベントで交通量が増え、交通事故も増えてしまったり。
降雪のある地域では路面凍結を起因として交通事故に繋がってしまったりとさまざまです。
上記の図は、平成25年、平成26年の交通事故件数と、交通事故による死者数のグラフになりますが、見ていただいたとおり、1年間を通じて交通事故発生件数、交通事故による死者数がもっとも多いのが12月となっています。
交通事故の発生件数で見ると、一番交通事故の少ない2月の42,403件(平成26年データ)と比べると、同年の12月の交通事故発生件数は約1.3倍の54,419件と、1万件以上の差が出ていることがわかります。
万が一交通事故の当事者になってしまったら
万が一交通事故の加害者、被害者であれ当事者になってしまった場合、主に心配される被害、損傷としては、「身体的損傷」「物質的損害」の2つに分けられるのではないでしょうか。
身体的損傷、物質的損傷どちらも自分自身が被害にあう可能性も大いにあります。
本記事では「物質的損傷」の中でも事故を起こしてしまった「車両」に焦点を当てたサービスを紹介していきます。
「修理」か「廃車」という選択肢
国内の事故発生車数は年間でおよそ553万台にものぼるようです。
そのうち、交通事故にあった車を修理するという選択肢は約90%。
台数で換算すると503万台。
修理をしない(廃車、その他)という選択肢は約10%の50万台程度という結果になるようです。
日本国内においてほとんどのドライバーは、事故を起こしてしまった車両でも修理をし乗り続けているという現状であるといえます。
事故の程度により変わりますが、「修理」と「廃車」という選択肢がほとんどです。
意外と知られていない修理・廃車のデメリット
交通事故にあってしまい、自身の車が修理、廃車どちらかを迫られた。
そんな経験をお持ちの方も中にはいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、意外と知られていないのが事故車両の修理、廃車の際のデメリットです。
具体的なデメリットとしては下記のようなものがあげられます。
「修理のデメリット」
■高い費用をかけて修理をするも、その後売却をする際に
「修復歴車」となってしまい、車体の買取価格が大幅に下がってしまった。
■車両保険を使い修理をしたら、翌年の保険料が大幅に上がってしまった。
「廃車のデメリット」
■結局下取り価格がつかず、やむを得ず廃車に。
■廃車登録にリサイクル料がかかり、車が無くなる上に費用を支払うと損した気分。
と、上記のようなデメリットがあげられます。
いずれにしても事故車両の処理は、ドライバーにとって大きな経済負担がのしかかります。
そこで利用したい「事故車を買い取る」サービス
そこで利用したいサービスが「事故車買取サービス」です。
「事故車買取サービス」とはどのようなサービスかというと、上記のような事故車を専門に、
「事故現状のまま」買い取るサービスです。
このようなサービスがあること自体あまり知られておらず、筆者自身も今回初めて知りました。
実際の買取額は?
とはいえ、ここまで壊れてしまった車。
買い取ってくれると言っても、
大した額にならないんじゃないか、
スズメの涙程度の金額だったら意味が無い
一体いくらで買い取ってくれるのか?
そこが一番重要なポイントでしょう。
事故車買取業界シェアNo.1の株式会社タウで買い取られた車両毎の損傷具合と、買取額をまとめました。
車名/グレード:アルファード/2.5S
年式:2015年式
走行距離:3.2万km
損傷箇所:フロント、足周り
ディーラー提示修理費用:120万円
買取時期:2016年5月
上記アルファードの実際の買取価格は「228万円」となったようです。
年式が新しい、走行距離が少ない、元の車両価格が高額、という点はあるにせよ
驚きの買取価格です。
車名/グレード:プリウス/S
年式:2011年式
走行距離:10.3万km
損傷箇所:サイド、足周り
ディーラー提示修理費用:90万円
買取時期:2016年4月
こちらのプリウスの買取価格は「22万円」
アルファードと比べるとインパクトは落ちますが、ポイントとしては走行距離が10万kmを越すような過走行の車両でも買い取ってくれるという点でしょう。
車名/グレード:アウディ/2.0TFSI
年式:2013年式
走行距離:0.3万km
損傷箇所:フロント、エンジン、エアバッグ
ディーラー提示修理費用:修理不可
買取時期:2016年1月
こちらのアウディQ3の買取価格は「40万円」
ポイントとしてはなんといっても、修理不可といわれてしまった車両であっても買取してくれているというところ。
車名/グレード:BMW320d/Mスポーツ
年式:2014年式
走行距離:0.5万km
損傷箇所:フロント、サイド、足周り、エンジン、エアバッグ
ディーラー提示修理費用:200万円
買取時期:2016年6月
最後にこちらのBMW。買取価格は「114万円」となったようです。
リア以外の殆どの箇所を損傷し、修理費用として提示された額は200万円。
修理費用が200万円となると保険を使うにせよですが、かなり大きな金額です。
が、タウでの買取額は、修理をせず画像のままの状態で114万円の買取という結果。
上記にあげたよう驚きの買取価格が多々でした。
車両保険と買取金額を合わせれば新たに車を購入する際の頭金にも充分なります。
車両によっては丸々1台車の購入に充てれる可能性も。
なぜ高額で買い取ってくれるのか?
事故車両をそのままの状態で、且つ高額で買い取ってくれるのは非常にありがたく、すばらしいサービスなのですが、なぜそのように高額で買い取ってくれているのでしょうか。
その答えは「海外」にあるようです。
海外が答えといわれてもピンときませんが、日本と海外の事故者、損害車に対する価値観の違いにあるようです。
図のように日本における事故車両の扱いは決して高くありません。
むしろ事故を起こした車を買うという選択肢を多くの人が好まないというのが実情です。
しかしながら海外のリユース先進国113カ国では、事故車に対しての意見も「直っていれば良い」「安い」と高評価。
事故歴車に対する嫌悪感が低いため、中古車よりも安価に購入できる事故車には旺盛な需要が存在しているのです。
この点に関しては国毎の価値観としか言いようが無いかもしれません。
もう1点加えて言うとすれば事故車両の修理コストが日本と比較し、約1/5程度と非常に安価で修理ができるという点です。
車体価格や、輸入関税が通常の中古車と比較して安価になるケースもあるようです。
このように日本と異なる『リユース文化』や『合理的な考え方』が高い需要の理由であり、
販売先となるリユース先進国は113カ国。
だからこそ、高価な買取が実現しているサービスなのです。