ドライブで絶対乗りたい!憧れの「オープンカー」
ぱくたそ
オープンカーは、髪の毛がぼさぼさになるし、座席もそこまで広いわけではないし、寒そうだし、なんかわかんないけど面倒そう…。そんなネガティブな思いからオープンカーを敬遠している方はいませんか。それはとてももったいないです!
オープンカーにはオープンカーにしか味わえない爽快感・そしてドライブの楽しさがあります。一度その、魅力に囚われてしまったら、家のガレージにオープンカーを置いておきたいと思うようになりますよ。
けれども、オープンカーにはどんな車があるかわからない、そもそも高そう…。という不安を持つ方に、本記事では国産のオススメオープンカーをまとめました。
輸入車のオープンカーというと、1000万円以上の値段がするジャガーのFタイプやアウディのR8スパイダーといった高級オープンカーが数多くありますが、国産のオープンは比較的お財布に優しいですよ!
■最新オープンカーなら「雨風」「暑い寒い」なんて無問題!
《画像提供:Response 》レクサス LC500コンバーチブル
基本的にオープンカーは屋根がホロになっているタイプが多く、布が張ってあるだけなんて夏は暑そうだし冬は寒そう、雨漏りするんじゃないの?とついネガティブに感じてしまいそうになります。
実際、大昔のオープンカーなら、エアコンなんてなかったり、雨が降れば室内も濡れてしまったりと、我慢を強いられることもしばしばだったようです。
しかしそこは最新技術がしっかり解決。ホロタイプのオープンカーでも、車種によっては複数層の分厚いホロが使われており驚きの静粛性が実現されていたり、強力なエアコンとシートヒーターなどのくみ合わせで四季折々の気候で快適なオープンドライブが可能になっていたりと、もはや我慢が必要なことはないでしょう。
さらに、メタルトップタイプのオープンカーを選べば防犯性も問題なし。趣味の車でありながら、楽しみたい時に思いっきり楽しめるだけでなく、普段の快適性もしっかり確保されているのが、現代のオープンカーなのです。
■意外と実用的?!オープンカーを普段使い
《画像提供:Response 》ダイハツ コペン GRスポーツ トランク
市場で主なオープンカーは2シーターのものも多く、ご家族揃ってのお出かけなどには不向きといえそう。しかし、バッグなどの小物類や、旅行の荷物などはしっかりと飲み込める余裕があるオープンカーも多く、普段のお買い物にだって問題なく使えてしまいそうです。
具体的には、軽オープンカーであるコペンなら、屋根を閉じておけばゴルフバッグがしっかり積み込めるトランクスペースがありますし、珍しい4人乗りオープンカーのLCコンバーチブルなら、後席を荷物おきと割り切ってしまえば使い勝手も上々です。
実用性も無駄していない現代のオープンカーなら、1台で何役もこなせることでしょう。
【2021年最新】新車で買える国産オープンカーまとめ
■ダイハツ コペン|まるで超高級車!電動カラクリルーフ
コペンセロ
可愛らしいデザインで男女ともに人気のオープンカー、それがダイハツのコペンでした。しかし、フルモデルチェンジを行い、外装を一転、シャープな印象になりました。
コペンのルーフトップは電動式で、手軽にルーフのオンオフが可能です。
また、価格面でも優秀で、オープンカーは高価なものが多い中、購入・維持費も高くないところがポイント。先代のように丸目のコペンが欲しい!という方であれば丸目モデルの「コペンセロ」がオススメです。
また、なんとトヨタのお店でも買えてしまう「コペン GRスポーツ」が2019年に登場したことも大きな注目ポイント。これまでトヨタ車にしか設定のなかったスポーツグレード「GRスポーツ」が、ダイハツ車として初めて設定された車種になります。
勇ましい造形のエアロは空力性能もバッチリで、足回りのチューニングや剛性強化と合わせてワンランク上の走行性能が自慢です。
ダイハツ コペンのスペック
駆動方式 | 2WD | |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395×1,475×1,280(ホイールベース:2,230mm) | |
最大乗車定員 | 2名 | |
燃費 | WLTCモード:18.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボ横置 | |
総排気量 | 658cc | |
最高出力(kW<PS>/rpm) | 47[64]/6,400 | |
最大トルク(N・m<kgf・m>/rpm) | 92[9.4]/3,200 | |
タンク容量 | 30L | |
新車価格 | 1,717,000円(税抜) |
■マツダ ロードスター/ロードスターRF|不変の人馬一体感
マツダのロードスター/ロードスターRFは、国産のオープンカーと聞かれたら多くの人が思い浮かべると言っても過言ではない、有名で人気のあるオープンカーです。
マツダのロードスターは、1989年にアメリカで発売され、以来根強い人気を誇ります。
4代目のロードスターは2015年に発売され、2016年にはスイッチ操作のみで電動格納式ルーフの開閉操作を行うことができる派生モデル・ロードスターRFが登場。また、エンジンは各国の市場に合わせていて、「SKYACTIV-G 1.5」または「SKYACTIV-G 2.0」を使い分けています。
ロードスターRFですが、Rはリトラクタブル式ハードトップ、Fはファストバック(ルーフから車両の最後端までルーフラインがなだらかに傾斜していく形状のこと)の意味を表しています。
ロードスターRFスペック
駆動方式 | 2WD | |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,915×1,735×1,245(ホイールベース:2,310mm) | |
最大乗車定員 | 2名 | |
燃費 | WLTCモード:15.8km/L | |
エンジンタイプ | SKYACTIV-G 2.0 | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒DOHC16バルブ | |
総排気量 | 1,977cc | |
最高出力(kW<PS>/rpm) | 116〈158〉/6000 | |
最大トルク(N・m<kgf・m>/rpm) | 200〈20.4〉/4600 | |
タンク容量 | 45L | |
新車価格 | 3,127,000円(税抜) |
■光岡 ヒミコ|ロードスターの「ド派手な親戚」?!
光岡 ヒミコ
煌びやかなメッキとレトロな丸目、存在感のあるグリルで、まるで戦前の車を思わせるこの車は、富山の自動車メーカー、光岡自動車が手がける「ヒミコ」です。
あまりに独自のデザインに作り替えられているのでわかりにくいですが、車両のベースは先ほどご紹介したマツダ ロードスター。内外装だけ作り替えるのではなく、なんとホイールベースを600mmも延長しており、独特の伸びやかなノーズが作り出されています。
見た目はレトロながら、中身は最新のロードスターと共通なので、もちろんオートマチック車も用意されているほか、自動ブレーキも標準装備と現代的。見た目が気に入ったなら、もうこれしか欲しくない!と思えそうなほどの車ですね。
光岡 ヒミコのスペック
駆動方式 | 2WD | |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,580×1,740×1,235(ホイールベース:2,910mm) | |
最大乗車定員 | 2名 | |
燃費 | - | |
エンジン種類 | 水冷直列4気筒ガソリン | |
総排気量 | 1,496cc | |
最高出力(kW<PS>/rpm) | 96〈131〉/7,000 | |
最大トルク(N・m<kgf・m>/rpm) | 150〈15.3〉/4,800 | |
タンク容量 | 40L | |
新車価格 | 4,691,000円(税抜) |
■レクサス LC500コンバーチブル|ため息の出る極上エレガンス
レクサス LC500コンバーチブル
性能と信頼性はいいけどデザインはイマイチ、そんな風に評されることの多い日本車において、世界中で称賛の声を勝ち取る傑作デザインのレクサス LC。全長約4.8m、全幅は1.9m超えという大柄なボディで、レクサスのフラッグシップクーペらしい存在感がありますね。
当初はクーペボディ一本でしたが、2020年に待望のコンバーチブルが追加。LCらしい近未来的なデザインを崩すことなく、エレガントなルーフラインのコンバーチブルが実現されています。
基本装備はLC500のクーペと同様ながら、シートに首元を温める「ネックヒーター」を内蔵するなど、高級ブランドらしい一歩先行く先進快適装備が追加されている点は注目です。
また、現代においてもはやかなり稀少な自然吸気5.0リッターという大排気量エンジンのみのラインナップという点も特徴的で、今しか味わえない円熟の仕上がりと言えそうです。
レクサス LC500コンバーチブルのスペック
駆動方式 | 2WD | |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,770×1,920×1,350(ホイールベース:2,870mm) | |
最大乗車定員 | 4名 | |
燃費 | WLTCモード:8.0km/L | |
エンジン種類 | V型8気筒ガソリン | |
総排気量 | 4,968cc | |
最高出力(kW<PS>/rpm) | 351〈477〉/7,100 | |
最大トルク(N・m<kgf・m>/rpm) | 540〈55.1〉/4,800 | |
タンク容量 | 82L | |
新車価格 | 13,636,364円(税抜) |
新車で買える国産オープンカーまとめ表
車種名 | 最高出力 (kW[PS]/rpm) | 最大トルク (N・m[kgf・m]/rpm) | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
ダイハツ コペン | 47[64]/ 6,400 | 92[9.4]/ 3,200 | |||||
マツダ ロードスター/ロードスターRF | 116 [158] / 6,000 | 200 [20.4] / 4,600 | |||||
光岡 ヒミコ | 96 [131] / 7,000 | 150 [15.3] / 4,800 | |||||
レクサス LC500コンバーチブル | 351 [477] / 7,100 | 540 [55.1] / 4,800 |
もう買えないの?!探してでも欲しい売り切れオープンカーたち
■ホンダ S660|22年3月で生産終了が決定済
S660
もはやスーパーカーを思わせるスタイルが印象的なホンダのS660。2015年に、約19年ぶりのホンダの軽オープンスポーツとして登場しました。
S660の特徴は、なんといっても駆動方式がMR(ミッドシップエンジン・リアドライブ)なこと。このMRとは、エンジンが前輪と後輪の間の中間部分に位置しており、後輪を駆動する方式のことをいいます。
F1などのフォーミュラーカーやスーパーカーの多くに採用される駆動方式がMRです。MRのメリットは、ずばり運動性能の高さにあります。車で最も重たいエンジンが車体の重心の近くに位置していることから、力学的なバランスがぐっと良くなり、コーナリングの通過速度の限界が高くなるためです。
また、MR(ミッドシップ)はニュートラル・ステアとなります。このことからスポーツカーに多く採用される最大の理由となります。
ターボエンジンと軽初採用であった6速MTと組み合わさって、痛快な走行性能に定評があります。爽快なドライビングを楽しみたい方に、ぜひオススメします。
ホンダ S660 モデューロX バージョンZ
そんなS660ですが、なんとも残念なことに、2021年3月には2022年3月での生産終了予定が発表されました。現在では、最終限定車のモデューロX バージョンZも含め、予定生産台数分のオーダー受付をすでに終了していると公式ホームページ上に記載があります。
発表から数ヶ月での売り切れとなると、欲しいけどどうしようかな… と迷っていた多くの方が実際に決断されたのだなという印象ですね。
残念ながらオーダー受付終了済みとはなっているものの、まだ探せば在庫車なども見つかるかも。または、生産終了までの間に、ホンダが生産予定台数を増やす可能性もあります。どちらにせよ、S660が欲しいなら早めに行動したほうが良さそうですね。
ホンダS660スペック
駆動方式 | MR | |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 3,395×1,475×1,180(ホイールベース:2,285mm) | |
最大乗車定員 | 2名 | |
燃費 | WLTCモード:20.6km/L | |
エンジン種類 | 水冷直列3気筒DOHCターボ横置 | |
総排気量 | 658cc | |
最高出力(kW<PS>/rpm) | 47[64]/6,000 | |
最大トルク(N・m<kgf・m>/rpm) | 104[10.6]/2,600 | |
タンク容量 | 25L | |
新車価格 | 2,110,000円(税抜) |
■光岡 ロックスター|200台の限定販売、すでに完売済
光岡 ロックスター
先ほどヒミコをご紹介した光岡自動車ですが、創業50周年記念モデルとして、同じくロードスターをベースとした「ロックスター」を2018年に発表していました。
レトロなデザインという点は共通しつつも、戦前のクラシックカー然としているヒミコと比べ、戦後の華やかなアメリカ車を思わせるデザインが特徴的なロックスターは、発表されるや否や国際的な注目を獲得。
《画像提供:Response 》光岡 ロックスター
200台の限定生産枠を受注開始から4ヶ月で早々に売り切っており、2019年に50台、2020年と2021年に75台ずつの予定での生産が現在でも続けられている模様です。
新車は売り切れているものの、中古車市場でチラホラ見かけることもできるようになってきたロックスター。光岡の歴史を彩る特別な一台ですので、気になった方はぜひ探してみてください。
光岡 ロックスターのスペック
駆動方式 | FR | |
---|---|---|
ボディサイズ(全長×全幅×全高) | 4,345×1,770×1,235(ホイールベース:2,310mm) | |
最大乗車定員 | 2名 | |
燃費 | - | |
エンジン種類 | 直列4気筒ガソリン | |
総排気量 | 1,496cc | |
最高出力(kW<PS>/rpm) | 97[132]/7,000 | |
最大トルク(N・m<kgf・m>/rpm) | 152[15.5]/4,500 | |
タンク容量 | 40L | |
新車価格 | 4,350,000円(税抜) |
海外で増加中!「SUV」×「オープン」に復活の兆し?!
フォルクスワーゲン Tロック カブリオレ
オープンカーといえば2ドアでスポーティな2人乗り、というイメージが強いものの、現在海外を中心にじわじわと人気が復活してきているのがSUVのオープン仕様。
日本には導入されていませんが、2020年には独・フォルクスワーゲンが人気のSUV「Tロック」をオープン仕様にした「Tロック カブリオレ」を発売するなどしています。
ひと昔前では、SUVといえばホロ仕様で開放感のあるオープンドライブが可能なモデルも数多くラインナップされていました。現在では高級感のあるモデルに進化したRAV4やランドクルーザーにも、過去にはホロ仕様が設定されていたことは、あまり知られていないかもしれませんね。
最近では、スズキ ジムニーがクロカン車としては異例の大ヒットを遂げたこともあり、5ドア仕様やピックアップ仕様、ホロ仕様などのバリエーション増加にも期待が掛かっています。
このままSUV人気が高まり続けていけば、もしかするとSUVオープンカーもさらに多数登場するのかもしれませんね。
まとめ
スズキ カプチーノ
いかがでしたか。本記事ではドライブにぜひオススメしたいオープンカー情報をお届けしました。
毎年、オープンカーが気になっていたけれども購入しそびれていたという方、ぜひともオープンカーのオーナーになってみませんか?
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よくある質問
■オープンカーって維持が大変でしょ?
ホロは数年ごとにダメになって、ゴム類も交換して、リヤウィンドウは樹脂だからすぐ曇る… 過去にはそんなオープンカーも多数あったものの、現行仕様のオープンカーなら特に意識することなく維持が可能です。メタルトップのオープンカーなら、自動洗車機も通してOKとするメーカーもあるほどです。
■真夏や真冬のオープンカー、辛くない?
遮熱が行き届いた分厚いホロを採用するモデルも多く、屋根を閉じれば外気温にあまり影響されない快適なドライブができるのも現代のオープンカーの特徴です。夏の直射日光はどうしようもないものの、首元を温める温風が出せたり、シートヒーターを装備できたりと体を温める装備が充実したモデルも多く、冬でも快適にオープンドライブができることでしょう。
■今後登場が予想される国産オープンカーは?
既存のモデルでは、マツダ ロードスターは次期モデルで電動化しながら存続することが先日発表されています。また、市販間近の新型トヨタ GR 86とスバル BRZに対して、初代で実現しなかったオープンモデルの追加にも期待がかかります。