トップへ戻る

ポルシェ初のEVスポーツカー「タイカン」(ミッションE」)!その全容に迫る!

ポルシェ初のEVスポーツカー「タイカン」(ミッションE」)!その全容に迫る!

ポルシェ初の市販EV車「タイカン」(ミッションE)の生産に向けた動きが、いよいよ佳境を迎えているようです。本記事では2019年〜2020年に販売されると見込まれているEVスポーツカー「タイカン」(ミッションE)の情報を時系列に毎に整理し、その全容を随時更新しながら紹介します。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


  • カービュー査定

ポルシェ初の市販EV車「タイカン」(ミッションE」)とは?

「ミッションE」は、2015年9月に開催されたフランクフルトモーターショー2015にて、ポルシェ初の4ドアEVスポーツとして発表されたコンセプトカーです。
同年12月にポルシェ本社より、正式に「ミッションE」の市販化が発表されています。

ミッションEは2018年6月に正式名称を「タイカン」とすることが発表されました。本記事では2018年6月までの発表前まではミッションEと記載します。

ドイツの高級スポーツカーメーカー、ポルシェが、同社初となるEV(電気自動車)を市販することが分かった。

これは12月4日、ポルシェのドイツ本社が明らかにしたもの。「同社の取締役会が、『ミッションE』プロジェクトの市販化を承認した」と発表している。

2016年7月にはドイツ・ツッフェンハウゼン本社とその周辺の開発、生産部門において1400名以上の新規雇用を行うと発表され、その後2018年2月には「ミッションE」の生産に備え本社工場を拡張する旨と、電動パワートレイン車の開発に向けた投資を、30億ユーロから60億ユーロ以上にすると発表し、EV車生産及び、「ミッションE」市販化に向けた動きがいよいよ佳境を迎えています。

ポルシェ取締役会のオリバー・ブルーメ会長は、「ポルシェは電動車への投資を、30億ユーロから60億ユーロ以上に倍増させる。これは、将来の重要な進路を決定するもの」と述べている。

現在開発中の「タイカン」(ミッションE)市販モデル。全容を時系列に紹介

本記事では現在わかっている「タイカン」(ミッションE)の情報を時系列に沿いお伝えします。

フランクフルトモーターショー2015で「ミッション E」コンセプトカー初公開

「ミッションE」が初めて公開されたのは、2015年9月にドイツで開催されたフランクフルトモーターショー2015。

ポルシェ初の4ドアEVスポーツで、パワフルなEVパワートレインを載せた未来のスポーツカーを提案するコンセプトカーとして初公開されました。

初公開された同年の12月に、ポルシェ本社より正式に市販化する旨が発表されました。

2017年 プロトタイプのテスト走行が頻繁に

その後、2017年に入ると「ミッションE」のプロトタイプと見られる車両のテスト走行が、複数回に渡りスクープされ話題を集めています。

2017年1月 スカンジナビアにて

この時点でのテスト車両は、ポルシェ「パナメーラ」にカモフラージュが施された車両でしたが、関係者の話から「ミッションE」のプロトタイプと判明。

2017年10月 ドイツ本社近辺にて複数台のテスト車両

同年の10月には、ポルシェの車両開発部がおかれるドイツ・ヴァイザッハにて、「ミッションE」開発車両の生産仕様ボディが複数台登場。

カモフラージュが多く施されているものの、この時点でデザインはかなり「ミッションE コンセプト」に近づいています。

ヘッドライトは「パナメーラ」、テールランプにはLEDストリップを隠し、ツインエキゾーストパイプをのぞかせています。

参考画像:ポルシェ「ミッションE」

2017年11月 ニュルにて走行テスト【動画】

その翌月となる2017年11月には、高速テストのためドイツ・ニュルブルクリンクに訪れ、EV性能のテストも行う姿が目撃されています。

11月時のテスト走行のラップタイムは、8分を記録。(ポルシェ市販車参考タイム:ポルシェ 911 GT3 RS(997) 7分42秒)

2017年12月 派生モデルの計画発表と2度目のニュル テスト走行

更に翌月となる2017年12月には「ミッションE」に派生モデルを計画しているとの発表もありました。

ポルシェは今回、このミッションEに派生モデルを計画していると発表。ポルシェによると、どのセグメントに派生EVを追加するべきか、調査しているという。

また、2度目のテスト走行をニュルブルクリンクで行いラップタイムを30秒縮め、7分30秒まで短縮しています。

2018年2月 スカンジナビアにて新型「911」と寒冷気候テスト

2018年2月初旬、摂氏マイナス20度にも及ぶスカンジナビア山間部にて、次期型となるポルシェ「911」と「ミッションE」が「カイエン」に見守られる中、寒冷気候テストを行う様子が捉えられています。

「This Road is Closed. For Privacy only! PORSCHE」(13:00~17:00)というパネルも見受けられ、一帯を封鎖し極秘テストが行われている様子がキャッチされています。

2018年2月 生産体制の強化。EV車開発に向けた投資も倍額に。

更に同月、ポルシェは「ミッションE」の生産体制を整えるために、ドイツ・ツッフェンハウゼンの本社工場を拡大する予定であることを発表。

「ミッションE」の製造のために、塗装工場、専用の組み立てエリア、塗装済みボディとドライブユニットを最終組み立てエリアまで運ぶためのコンベアブリッジを建設し、現在あるエンジン工場は電動パワートレーンを製造するために拡張される予定とのことです。

この「ミッションE」の生産プロジェクトにおいて、約1200名の新規雇用を創出するとしています。


また、EV車の開発に投資する金額を当初の30億ユーロから、倍となる60億ユーロ以上とする発表もされています。

※60億ユーロ=日本円で約8000億円(2018/2/9時点)

2018年3月 プロトタイプの画像を公開

2018年3月末、同社はいままでスクープ撮影されていたポルシェEVのプロトタイプ画像を公開した。

2018年6月 「ミッションE」の名前が「タイカン」に決定

2018年6月8日、ポルシェはこれまで「ミッションE」としてきたポルシェ初の量産EVスポーツカーの正式名称を「タイカン」と名付けることに決定しました。

2018年7月 さらにプロトタイプの画像が公開

2018年7月30日、ポルシェは南アフリカ共和国で耐暑テストを行う「タイカン」のプロトタイプの画像を公開しました。

ポルシェ「ミッションE」予測されている基本スペック

現在明らかになっている「タイカン」(ミッションE)の基本スペックは以下のとおりです。
■EV専用「J1」プラットフォームを採用。

■2基のモーターを装着。
パワートレインには、ル・マン24時間レースで優勝した「919ハイブリッド」と同型の永久磁石同期モーター(PMSM)2基を搭載し、最高出力600ps、0-100km/h加速3.5秒、0-200km/h加速11秒台のハイパフォーマンスを発揮。

現在販売中のテスラ・モデルSは0~100km/h加速が2.7秒であることから、加速性能もまだまだ改善される可能性も。

■リチウムイオンバッテリーを搭載し、15分で80%程度、20分で100%の充電が可能。
インダクティブ充電(非接触充電)が可能で、例えば床に充電設備を埋め込むことで、駐車するだけで充電が可能になるようです。

■フル充電での航続距離は530km以上

■従来のEV車の2倍である800Vの電池システムを採用
通常のEV車は400Vですが、その2倍の電池システムを採用予定。

■トルクベクタリングにより、4輪に最適な駆動力を配分

エクステリア

フロントは918スパイダーを彷彿とさせるデザインに、盛り上がるフェンダーは911にも似ているとポルシェはコメント。

前後ともに観音開きのドアを使用しており、未来的なデザインに。

インテリア


ドライバーの目線を認識するアイトラッキングシステムを備えたメーターパネルは、ドライバーの目線に合わせて表示を自動調整。ドライビング中の感情なども読み取り、メーターに表示することで安全な運転へ導いてくれる。

シートは全席が2分割式の軽量シートになっており、体を支えてくれます。

ポルシェ「タイカン」(ミッションE)はいつ発売予定?

ポルシェ「タイカン」(ミッションE)の販売は2019年〜2020年を目処に開発がされています。
しかし、今後の開発状況によって変動することもありえるでしょう。

まとめ

ポルシェ初の市販EVスポーツカー「タイカン」(ミッションE)についての情報をまとめて掲載させて頂きました。

各メーカーが技術を合わせて達成しようとしている先進的な取り組みには胸が高鳴りますね。

新しい情報が入り次第、随時更新してお届けしていく予定なので、お楽しみに。

他社のEV車についての記事はこちらから

  • カービュー査定

関連する投稿


ポルシェ 718 スパイダーRS:GT3心臓持つ究極オープン

ポルシェ 718 スパイダーRS:GT3心臓持つ究極オープン

ポルシェ 718 スパイダーRSについてご紹介します。911 GT3譲りの高回転自然吸気エンジンをミッドシップに初搭載した特別なモデルです。この記事では、徹底的な軽量化、機能性を追求したデザイン、そしてRSモデルならではの研ぎ澄まされたシャシー性能を説明。特に、耳元の吸気口やスポーツエキゾーストが生み出すオープンエアでの強烈なエンジンサウンド体験を大きな魅力として紹介しています。最高の走り・音・開放感を求める純粋なドライバー向けの、究極のドライビングプレジャーを提供する一台だと言えるでしょう。


EV市場トッププレイヤーのテスラ。関心層の人物像とカスタマージャーニーとは?

EV市場トッププレイヤーのテスラ。関心層の人物像とカスタマージャーニーとは?

自動車業界の中でも、消費者の関心が年々高まるEV。2022年の「EV」検索者数は2020年の2倍となっています。では、EVの代表例ともいえる「テスラ」の関心層はどのような人で、どのような検討行動を行っているのでしょうか。検討者をクラスタリングし、実際のカスタマージャーニーも追いながら、テスラのターゲット理解を目指します。


EV販売台数で世界2位の中国メーカーBYD、日本上陸。国内消費者の反応は?

EV販売台数で世界2位の中国メーカーBYD、日本上陸。国内消費者の反応は?

テスラを筆頭に電気自動車(EV)市場が急速に拡大する中、中国のEV大手、BYDが日本市場への進出を果たしました。日本の自動車メーカー各社がEVを開発していく中で、BYDの参入はどのような影響を与えるのでしょうか。今回はBYDについて、どのようなユーザーが関心を持っているのか、比較されているのはどんなメーカーなのかを分析していきます。


電気自動車(EV)の普及が進まない日本。充電環境の認知がキーポイントとなるか?

電気自動車(EV)の普及が進まない日本。充電環境の認知がキーポイントとなるか?

ニワトリが先かタマゴが先か? 電気自動車(EV)の普及には充電環境の充実が不可欠で、充電環境の充実には電気自動車(EV)の普及が不可欠。電気自動車(EV)についてはある程度の知識は広まっていますが、その充電環境についてはどうでしょうか。 電気自動車(EV)と充電について、ネット上の検索状況を調査し、消費者ニーズの実態を検証します。


日産 サクラ(SAKURA)の価格、内装、発売日、納期まで徹底解説!

日産 サクラ(SAKURA)の価格、内装、発売日、納期まで徹底解説!

新型軽自動車EV 日産 サクラは2022年5月20日に初披露され、注目されている電気自動車です。日本の電気自動車の時代を彩り、代表する車になってほしいという思いもあるので期待も高まっています。この記事では、日産 サクラのグレードや人気のカラーなどの情報をまとめていますので、購入を検討中の方は参考にしてください。


最新の投稿


アルファ ロメオ新型「ステルヴィオ」発表!スポーティなミドルサイズSUVに最廉価モデル登場

アルファ ロメオ新型「ステルヴィオ」発表!スポーティなミドルサイズSUVに最廉価モデル登場

ステランティスジャパンは2025年5月27日、アルファ ロメオのミドルサイズSUV「ステルヴィオ(Stelvio)」の新たなモデル「スプリント(SPRINT)」を発表。全国のアルファ ロメオ正規ディーラーにて発表同日より発売しています。


車中泊グッズの決定版!車中泊専門店オンリースタイルの魅力と活用法

車中泊グッズの決定版!車中泊専門店オンリースタイルの魅力と活用法

車中泊を快適に楽しむためには、グッズ選びが重要です。しかし、市販のマットやカーテンでは「寝心地が悪い」「サイズが合わない」など、満足できないケースも少なくありません。そんな悩みを解消してくれるのが、車中泊専門店「オンリースタイル」。車種や使用シーンに合わせて設計された専用グッズは、長年の車中泊ノウハウから生まれたものばかりです。本記事では、オンリースタイルの魅力や他店との違い、実際に購入できる人気グッズ、そしてユーザーのリアルな声まで詳しく紹介します。これから車中泊を始めたい方も、もっと快適にしたい方も、ぜひ参考にしてください。


メルセデス・ベンツ新型「GLE」発表!お買い得な高コスパモデル”Core”登場

メルセデス・ベンツ新型「GLE」発表!お買い得な高コスパモデル”Core”登場

2025年6月23日、メルセデス・ベンツ日本は、SUV/クーペSUVのメルセデス・ベンツ GLE の新モデル「GLE 450 d 4MATIC Sports Core (ISG)」、「GLE 450 d 4MATIC Coupe Sports Core (ISG)」を発表。発表同日より全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売しました。また、GLEのエントリーモデルとなる「GLE 300 d 4MATIC (ISG)」の価格改定も行われました。


日産 新型「リーフ」公開!全面刷新でSUVに変化

日産 新型「リーフ」公開!全面刷新でSUVに変化

日産は2025年6月17日、第3世代目となる新型「リーフ」をグローバル向けに発表しました。日本向けの仕様についても語られたほか、2025年秋に米国で販売開始を予定しており、その他の地域でも順次展開していくことが公表されました。


万博会場エリアが予想外の結果に!?パーキングサイエンス、大阪府・駐車場の"車室数"ランキングTOP10を発表

万博会場エリアが予想外の結果に!?パーキングサイエンス、大阪府・駐車場の"車室数"ランキングTOP10を発表

パーキングサイエンス株式会社は、同社が運営する【無料】ポイ活機能付き駐車場検索アプリ「P-Collection」に登録されている駐車場データをもとに、現在開催中の大阪・関西万博(2025年4月〜10月)を背景とした大阪府内の駐車場ニーズの変化に注目しつつ、市区町村別に駐車場の車室数を集計し、結果を公開しました。