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あなたはどっち?アフターファイヤーを自由に出したいor早く直したい

あなたはどっち?アフターファイヤーを自由に出したいor早く直したい

車やバイクのマフラーから火が吹き出る現象「アフターファイヤー」について原因と対策、またはアフターファイヤーを出す方法などについて詳しく解説しています。点火の不具合などによって発生するアフターファイヤーですが、一部の故意に発生させて楽しみたい方にも役立つ情報をご紹介しています。

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⏳この記事は約3~4分で読めます。


アフターファイヤーとは

アフターファイヤーとは

アフターファイヤーとは

車のマフラーから「バン」という大きな音共に、火が噴き出ているのを見たことがある方もいらっしゃると思います。 この現象を「アフターファイヤー」といいます。

「ミスファイヤー」とか「アフターバーン」などと呼ばれることも。 子どもの頃は、車のマフラーから火が出ているのをTVなどで見て「ロケット」のようでかっこよく感じましたが、実は「アフターファイヤー」は通常はエンジンの不調によるもので、放っておくと大きな火災につながることもあります。

バックファイヤーとアフターファイヤーは違う

「アフターファイヤー」と同じような言葉に「バックファイヤー」というものがあります。 こちらも車の「うしろ」から火が噴くようなイメージですが、実は「バックファイヤー」と「アフターファイヤー」は全く違います。

同じなのは「エンジンの外で混合気に火が付く」ということです。 「アフターファイヤー」は、マフラーから発火した混合気が炎となって噴出する現象。 排気系に出た混合気が引火するのが「アフターファイヤー」です。 これに対し「バックファイヤー」は、発火した混合気がエンジンから内部の吸気系へ戻ってしまう現象で、「アフターファイヤー」より危険な状態と言えます。 この「バック」は、「うしろ」ではなく「戻る」という意味なんですね。

アフターファイヤーはなぜ起こるのか

では、どういったことが原因で「アフターファイヤー」が起こるのか、その仕組みを見ていきましょう。 通常は、マフラーからはエンジンで燃焼された後の排気ガスが噴出されます。 これが、燃焼しきらずに火が付いた状態で出てくるのが「アフターファイヤー」です。

アフターファイヤーが出る仕組み

エンジンでは、霧状に噴出した燃料と酸素などの空気が入って混ぜ合わさり、「混合気」となります。 これにプラグで引火して爆発させることで、回転動力を得るわけです。 この「混合気」が濃すぎると、燃焼し切らずにエンジンを出てしまい、火が付いたままマフラーを出て「アフターファイヤー」となってしまいます。

レースカーなどでは、パワー重視のため濃いガソリンと酸素を用いて馬力を出すため、燃焼サイクルの過程で燃え切らなかった混合気が、火を付けてマフラーから噴出するわけです。 同様に、馬力アップのために燃調を濃くする改造をしていると「アフターファイヤー」の原因となりえます。

逆に「混合気」が薄すぎても、すみずみまで引火しなかった混合気がマフラー、エキマニなど排気系の熱で発火して「アフターファイヤー」となります。 これらの原因は、むかしの車ではキャブレターの故障や調整の問題で混合気にムラができることでした。 現在は、コンピューターで制御されているので、コンピューターやセンサーのトラブルで起こることがあります。

アフターファイヤーをバイクで出すやり方

バイクでも、同じように「アフターファイヤー」は起こります。 バイクでは、マフラーから炎が噴き出すと、より格好よく見えますよね。 そのため、故意に「アフターファイヤー」を起こす技術もあります。

100㎞/hなど、ある程度のスピードで走行した後、キルスイッチでエンジンを停止させます。 これによって未燃焼の混合気をためるわけです。

その後、キルスイッチをオンにすると未燃焼の混合気に発火してアフターファイヤーが発生します。 ポイントは、事前にマフラーなどの排気系がしっかりと温まるまで走行しておくこと。 また、当然エンジンや排気系にかかる負担は大きく、やりすぎると確実に故障につながるので、自己責任で慎重にする必要があります。

アフターファイヤーキット(発生装置)とは

マフラーから炎が噴き出すさまは、どうしても男心をくすぐりますよね。 そこで、意図的に「アフターファイヤー」を発生させる装置もあります。 「アフターファイヤーキット」は、日本では販売されていませんが、海外から取り寄せることが可能。 説明書なども英語ですので、取り付けには多少の知識と技術が必要です。

アフターファイヤーを自作する

「アフターファイヤー」は、エンジン内部の混合気をエンジン内で燃焼させず、排気系に出してから燃焼させることで作り出すことができます。

エンジン内での点火を意図的に止め、燃焼しなかった混合気が排気ガスとともに排気系へ流れた時点で点火することで「アフターファイヤー」を発生させることが可能。 この仕組みを理解していれば、自作することもできないことはありません。

アフターファイヤーキット(発生装置)の取り付け方

アフターファイヤーキットは、海外から取り寄せることも可能です。
「hot licks exhaust」という商品名で、価格は24,462円。

こちらの商品はスイッチを押すことでエンジン内の点火を一時的に止め、未燃焼の混合気を蓄積。
その後、排気系に出たところでマフラーに取り付けたプラグで引火します。
スイッチと配線の取り付けと、マフラーに穴をあけてプラグを設置する作業がメインとなります。
車の知識や技術がある人なら簡単に装着可能ですが、通常はプロに任せるのが安全でしょう。

アフターファイヤーが起こる原因と対策

エンジンの外で発火する「アフターファイヤー」の原因は、さまざまなものがあります。 結局は、燃焼し切らなかった混合気がエンジンの外へ排出され、排気系で引火することが原因です。 その過程は、混合気の問題、プラグの問題、コンピューターの問題、キャブレターの問題が考えられます。

燃調が濃い

燃調が濃いとは、混合気が濃いということです。 キャブレターの異常やコンピュータの不具合で、混合気のバランスが崩れると「アフターファイヤー」の原因となりえます。

混合気が濃いことで、燃料を燃焼するサイクルの過程で混合気が燃え切らず、引火したままマフラーの外へ出てしまうということ。 馬力を上げるために、わざと燃調を濃くしているレースカーなどでも当然起こります。

また、混合気が薄すぎても燃焼のサイクルの間に発火せず、排気系へ出てからマフラーの熱で引火することがあります。

プラグの点火の不具合

プラグの点火が悪い場合も、同様に「アフターファイヤー」の原因となります。 プラグの点火が悪く、燃え切らなかった混合気が排気系で発火。 その結果、「アフターファイヤー」となります。 プラグの引火が悪いことで、混合気が液状化し、プラグに被ってしまうことでさらに引火がしにくくなります。

これを「プラグかぶり」とも言います。 プラグの汚れなどが原因でも起こりますし、エンジン始動直後にエンジンを停止して放置するなどで起こります。 エンジン始動時には、エンジンをしっかりと動かすために混合気が濃く、すぐにエンジンを止めてしまうことでそれらの混合気が液状化してプラグを濡らしてしまいます。

コンピュータ制御やセンサーの不具合

現在は、混合気の調整はコンピュータで制御されています。 そのため、「アフターファイヤー」の発生自体はかなり減っています。 こうしたコンピュータやセンサーの不具合により、混合気のバランスが狂うなど、未燃焼の混合気が排気系で発火することが原因と考えられます。

点火のタイミングを制御するセンサーにカーボンと言われる燃えカスが付着することで、センサーが不具合を起こして点火のタイミングを逃し、未燃焼の混合気が排出されることになります。

その他の原因&対策

コンピュータで制御される前の自動車ではキャブレターの不具合で混合気のバランスが崩れてアフターファイヤーの原因となっていました。 こうしたアフターファイヤーの対策については、基本的には車の故障ですので、すぐに修理する必要があります。 もちろん、すぐに大きな事故となることは考えられませんが、放置しておくと爆発や火災を招く恐れもあるからです。 また、これらの点検や修理は素人が簡単にできるものではありません。 「アフターファイヤー」が発生した場合、すぐにプロに修理を任せるのが一番です。 こうした故障を防ぐために、定期的に点検して置くことも大切ですね。

アフターファイヤーのあれこれ

いずれにせよ、マフラーから勢いよく炎が噴き出す姿はかっこいいものですよね。 いざ、アフターファイヤーキットを装着してアフターファイヤーを楽しむうえで、法律上の問題や車検の問題はどうなっているのでしょうか。

アフターファイヤーは公道を走れない?

日本ではアフターファイヤーキットを使用してアフターファイヤーを発生させる場合、ショーとして見せる分には構いませんが公道を走ることはできないと注意書きされています。

また、排気系には「触媒(キャタライザー)」というモノが付いていますが、アフターファイヤーを発生させるにはこの「触媒」を外す必要があるため、車検は通らず、改造申請もできません。

アフターファイヤーの音だけ出すことはできる?

「アフターファイヤー」には、勢いよく炎が噴き出すもの以外に、音だけが「バン」と大きくなるものがあります。 これらの違いは、単にエンジンの外へ排出された混合気の量が多いか少ないかの問題。 多ければ勢いよく炎となりますし、少なければマフラーの外まで炎が届かず、音だけが勢いよく出るというわけです。 キットを使用すると、未燃焼の混合気が大量に排気系へ出てくるので、まるでロケットのようにマフラーから炎が噴き出しますが、混合気の不具合によっておこるものでは音だけの現象も少なくありません。

まとめ

今回は、「アフターファイヤー」について詳しく見てきました。
子どもの頃、F1カーのマフラーからときおり炎が出ているのを見て「かっこいいなぁ」と思っていましたが、あれが馬力を維持するのに燃調を濃くしているために起こるとは知りませんでした。
また、公道で走っている車に「アフターファイヤー」が見られる場合、「故障」である可能性があることも驚きです。

エンジンの外で燃料に火が付いていると冷静に考えると、かなり危険なことですよね。
また、キットを装着することでかっこいい「アフターファイヤー」を再現できますが、車検には通りませんので、イベントなどの特別な場合だけにしてください。

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