ベースとなったモデル「レクサス RC」
レクサスRC
そもそもレクサスのRCが日本にレクサスが展開する以前はSC(日本ではソアラとして販売)が初代のクーペモデルとしてラインナップされていました。
SCが2010年に生産終了となってから4年後の2014年10月23日より、レクサスのクーペモデルとして4年ぶりにRCが登場しました。
そして、そのRCをベースに“レクサスプレミアムスポーツブランドF”が手掛けたパフォーマンスモデルがRC Fです。
レクサスRCとレクサスRC Fの違いとは
レクサスRCは走りを求める直列4気筒ターボから、余裕を持ってゆったり走れるV型6気筒エンジン、そしてハイブリッドモデルもあり、パワートレインは豊富な選択肢があります。
このラインナップだけでも、高級車ブランドであるレクサスのクーペを選ぶオーナーのニーズに応える十分過ぎるラインナップと言えます。
走行性能・安全性能・装備とどれをとっても高級クーペに相応しいクオリティを実現しています。
そんな高級クーペであるRCを「高級スポーツカー」とも言えるスペックに仕上げたのがRC Fです。
レクサスプレミアムスポーツブランド「F」シリーズ
レクサスプレミアムスポーツブランドFの“F”は、富士スポーツウェイ頭文字に由来しています。
レクサス初のスーパーカーであるLFA(Lexus Future Advance)を起点にして生まれたFは、サーキットを視野に入れたハイパフォーマンスカーを生む為にチューニングだけにはとどまらず、専門設計までも手掛ける事もあります。
そして、Fは三階層に分かれており頂点には「LFA」、専門設計を施す事で走りを追求する「F(RC F・GS F)」、足回りやミッションなどを専用チューニングする「F SPORT」となっています。すなわちRC Fはエンジン、足回り、空力パーツなどに専用のパーツ、技術が費やされています。
2019年5月にマイナーチェンジを実施!
RCFのベースとなったRCが2018年10月31日にマイナーチェンジを実施して、遅れて2019年5月13日にRC Fがマイナーチェンジを実施しました。最高出力を477ps→481psに向上、最大トルクを54.0kgm→54.6kgmに向上しました。そして、パワーアップした上で燃費をJC08モード燃費8.2km/L→8.5km/Lに向上させただけでなく、約20kgの軽量化にも成功しています。
レクサスRC F(2014年10月~)のスペックと中古車価格・相場
乗車定員 | 4人乗り |
排気量 | 4,968cc |
エンジン | V型8気筒ガソリン |
ボディサイズ | 全長4,705mm×全幅1,850mm×全高1,390mm |
車両重量 | 1,780kg-1,790kg |
新車価格 | ベースグレード953万円 |
新車価格 | カーボンエクステリアパッケージ1,030万円 |
中古車相場 | 449万円~788万円 |
JC08モード測定燃費 | 8.2km/L |
レクサスRC F(2019年5月~)のスペックと中古車相場
エンジン | V型8気筒ガソリンエンジン |
サイズ | 全長4,710mm×全幅1,845mm×全高1,390mm |
新車価格 | ベースグレード10,210,909円 |
新車価格 | パフォーマンスパッケージ14,040,000円 |
新車価格 | カーボンエクステリアパッケージ |
JC08モード測定燃費 | 8.5km/L |
■レクサス RC F 2014年販売の前モデルからの進化①
前モデルからの機能面での進化は先の項で触れたスペックの向上を実現した上で燃費を低燃費化した事です。そしてそれらを向上した上で更に約20kgの軽量化に成功しているわけです。
パフォーマンスパッケージにおいては従来のモデルより80kgの軽量化に成功。「走る」、「曲がる」、「止まる」というすべての動作に大きく影響を与える今回のマイナーチェンジでの軽量化は、最も重要な進化と言えます。
■レクサス RC F 2014年販売の前モデルからの進化②
RC Fのマイナーチェンジで進化したものは、スペック上での進化だけではありません。空力性能面ではフロントバンパーのスポイラー部分にダウンフォースを発生させる為にカナード形状を採用。更にRC Fをベースに専門パーツや設計を施したパフォーマンスパッケージを新たに設定しました。
特別仕様①パフォーマンスパッケージの概要とは?
レクサス RC F パフォーマンスパッケージ
パフォーマンスパッケージとは、サーキット走行向けの新グレードです。
軽量化を図る目的でCFRPを使用したフロントバンパー、大型ロッカーフィン、エンジンフード・ルーフを採用。ベースモデルにも採用されているBBS製を、専用デザインのBBS製軽量鍛造アルミホイール(マットブラック塗装)に変更しています。
排気系はチタンマフラーを採用。そして、軽量化を図る目的で更にカーボンを使用したカーボンパーテーションブレース、カーボンセラミックブレーキ、カーボンリヤウィング(固定式)を採用しており、軽量化への力の入れようが伺えます。
内装ではアルカンターラ/セミアニリン本革を採用しているので高級感があること間違いなしです。
特別仕様②カーボンエクステリアパッケージの概要とは?
レクサス RC F パフォーマンスパッケージ
カーボンエクステリアパッケージの概要は、パフォーマンスパッケージと同じくCFRPエンジンフード・ルーフを採用しています。パフォーマンスパッケージとは少し形状が控え目なデザインのカーボンアクティブリヤウィング(格納式)、BBS製鍛造アルミホイールを使用されています。
レクサスが生んだ高級クーペRC F
軽量化と空力性能の向上を主軸とした今回のマイナーチェンジでRC Fは走るよろこびが感じれる魅力的な車となりました。
そして、パフォーマンスパッケージではレースのノウハウを凝縮した市販車の領域を逸脱するマシンと呼べるモデルになっています。世界的に見ても日本のCFRPはトップクラスの品質を誇り、日本が生んだ高級自動車メーカーであるレクサスならではの仕様となっています。
国産車では珍しい存在であるV型8気筒NAエンジンを搭載したクーペに、日本の技術を余すことなく注ぎ込んだ魅力的な車に仕上りました。