そもそもマーチって?
3代目日産 マーチ
国民的なコンパクトカーとして登場以来35年以上君臨し続ける日産のマーチ。
「カワイイ」や「オシャレ」を積極的に導入してきたその歴史は奇しくも女性の社会進出の歩みとシンクロしてきました。
■初代K10型(1982年~1992年)
日産マーチは、コンパクトで使い勝手の良いグローバルスタンダードカーとして1982年10月に発売されました。
大規模な公募により決定したマーチという名前は、英語で「行進」や「行進曲」という意味で、軽快でリズミカルな走りをイメージ。
基本デザインはデザインは、イタリアのデザイナーのジョルジェット・ジウジアーロが手掛けたことで話題になりました。
中古車はほとんど流通しておらず、2019年9月現在では競技専用モデルである「スーパーターボ」1台のみとなっています。
■2代目K11型(1992年~2002年)
2代目モデルは、世界70ヵ国以上で販売され、2011年5月時点で世界累計販売台数600万台を達成しました。
また、1992-1993日本カー・オブ・ザ・イヤーを始め数々の賞を受賞。初代モデルより車体の長さを短縮しながらも、広い室内空間を実現しています。
日産初の無段変速機CVTの搭載と、軽快で機敏な走り、省燃費性能を両立したモデルとして、発売当初から高い人気がありました。
2代目日産 マーチの中古車情報(1992年~2002年)
平均価格 | 約23.9万円 |
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価格帯 | 約3.9万円~約83 万円 |
■3代目K12型(2002年~2010年)
3代目マーチは、おしゃれでユーザーフレンドリーを追求するという開発コンセプトを掲げ、歴代モデルの特徴を継承しながら洗練されたコンパクトハッチバックモデルとして2002年3月に誕生。
丸みを帯びたボディラインと、愛嬌のあるファニーフェイス、日産車共通の釣り目のようなフロントグリルなど、親しみやすいボディデザインと豊富なボディカラーが特徴です。
平均価格 | 約20万円 | |
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価格帯 | 約1万円~約128万円 |
■4代目K13型(2010年~)
4代目マーチは、初代からのDNAと、更に親しみやすく使い勝手の良いコンパクトハッチバックモデルとして2010年の7月に販売されました。
コンパクトボディを生かした操作性の良さと、燃費性能を向上させたモデルとして、発売後の約2週間で月間販売目標台数4,000台の約3倍を超える12,147台の発注を達成しました。
平均価格 | 約48.7万円 | |
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価格帯 | 約8万円~約167万円 |
【参考】日産 マーチ 4代目(現行モデル)(2010年~)新車価格
S | 1,151,280円~ |
Sプラムインテリア | 1,287,360円~ |
X Vセレクション | 1,375,920円~ |
X Vセレクション パーソナライゼーション | 1,408,320円~ |
G | 1,557,360円~ |
G パーソナライゼーション | 1,589,760円~ |
ボレロ | 1,586,520円~ |
NISMO | 1,603,800円~ |
NISMO S | 1,842,480円~ |
※公式サイト調べ
マーチといったらこれ!となったK12型
ここまでいままで販売されてきたマーチを見てきましたが、一番なじみのあるのはK12型という人も多いのではないでしょうか。
その全体的に丸みを帯びたエクステリアは、クルマで表現できるカワイイを凝縮したスタイルになっています。まるで欧州車の雰囲気です。
それもそのはず、マーチK12は日産とルノーがアライアンスを結んでから最初のクルマになるからです。
そして、欧州の息吹が吹き込まれたマーチK12はカワイさをアピールするかのように、豊富なカラーバリエーションで展開されていました。
しかも、その名前もブラックやシルバーといったありきたりなものではなく、マンゴーオレンジパール、キウイグリーン、ショコラと心くすぐる名前の色ばかりです。
また、前のモデルのK11では軽快さが売りだったのですが、ルノーと提携を組んだことで剛性を高め、安定性をK12は手に入れています。
さらに、ハンドルは軽くなっているので、女性や年配の方にハンドル操作のしやすいクルマとなっています。
マーチK12は8年間現行モデルとして販売され、その間に細かくマイナーチェンジをしています。
大きく分けると2002年3月~2005年4月モデルまでが前期型、2005年8月~2006年10月モデルまでが中期型、2007年6月~2010年2月モデルまでが後期型となります。
前期型は3ドアと5ドアの両方があり、エンジンが1.2Lのモデルには5速MTが用意されていました。
それから、グレードはベースとなる「b」、「c」とインテリジェントキーなど装備を充実させた「e」がラインナップされ、ビジネス向けにホイールキャップレスなど仕様が簡素になった「cBパッケージ」もありました。
そして、中期型からは5ドアだけとなり、エンジンも1Lが廃止されて1.5Lが加わりました。
また、デザインにおいてもフロントグリルと前後のバンパーを新たにし、グリル内のウィンカーもはっきりと目立つようになりました。
それから後期型で、もう一度フロントのデザインを一新しています。
グリル内のウィンカーがヘッドライトへと移り、それに伴いヘッドライトとグリルのデザインが変更されています。
まとめ
2020年8月、5代目の発売が決定しました!
ということは今後中古のマーチがもっとグッとお得に買えることも予想されます。扱いやすいコンパクトカーを検討している方はマーチを視野にいれてみてはいかがでしょうか?