トップへ戻る

元宅配ドライバーが選ぶ!仕事に使える!おすすめの軽バンはこれだ!

元宅配ドライバーが選ぶ!仕事に使える!おすすめの軽バンはこれだ!

軽自動車規格の商用バン、いわゆる「軽バン」は、ダイハツの「ハイゼットカーゴ」とスズキの「エブリイ」という2強と、新たに参戦したホンダ「N-VAN」という3車種とそれらのOEM供給車両に限られています。そして、軽バンにかかわらない人にとっては、これら3車種のどこが違うのかわからないかもしれません。本記事では「軽バン」3車種をご紹介すると同時に仕事に使えることを基準に評価していきます。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


最近はかなり改善されている

ダイハツ ハイゼットカーゴ エンジンルーム

そんな状況ですから低燃費に特化した最新のエンジンではなく、実績があって信頼性は高いものの旧型のエンジンを使用するのが定番だったのです。

また、コストをかけられないという事も、古いエンジンとミッションを使っていた大きな要因であることも事実です。

ホンダ N-VANのエンジンルーム

個人事業主がほとんどの宅配業者にとって、燃料代は死活問題です。年間3万㎞近く走ることも珍しくないので、燃費が良くなることは長年の夢と言っても過言ではありません。そしてようやく、軽バンも新しいエンジンとミッションが搭載され、一頃よりずいぶんと燃費が良くなりました。では3車種の燃費を中心に調べてみましょう。

ハイゼットカーゴ

ダイハツ ハイゼットカーゴ

現行モデルの「ハイゼットカーゴ」が発売されたのは、2014年ですからもう15年もたっています。それでも最新型のライバルと変わらぬ実力を発揮できているのは度重なる改良の成果と言えます。その代わり要は、基本構造は変えずにエンジン、ミッション、足回り、そして居住部分にいたるまで、デビュー当時とは別物と言ってもいいくらいです。

現行モデルは、2010年にはオートマが4速化され燃費が向上、その後乗用車にも採用される「e:Sテクノロジー」を導入。2015年4月の改良では、AT車は電子制御式4ATを採用し、全車に電子制御スロットルを採用したことで燃費を向上し、2017年11月に大幅改良され、アイドリングストップシステム「eco IDLE」を採用されるなど、AT車では「エブリイ」を上回る燃費となっています。

ハイゼットカーゴ JC08モード燃費
ハイゼットカーゴ2WD :5M車17.8㎞/L 4AT車17.8㎞/L

エブリイ

スズキ エブリイ

015年2月に約9年半ぶりにフルモデルチェンジされた「エブリイ」は、吸気側にVVTを搭載したR06A型に置き換えられ、ミッションはNA車は従来の3ATに替わり、5MTをベースにクラッチとシフト操作を自動化したAMTオートギアシフト(5AGS)車を新たに設定しました。2017年5月には4AT車を追加設定しています。

特徴となるAMTオートギアシフト(5AGS)は、5MTをベースに、クラッチおよびシフト操作を自動化され、電子制御によって優れた燃費性能、MTベースの力強い走破性、ギヤ比の最適化による高い登坂性能、高速走行時の高い静粛性を実現させています。乗用車には変速ショックなどの点で不向きとされていますが、軽バンにとってはAT車よりもトルクがダイレクトに伝わるなど、メリットの多い機構となっています。

エブリイ JC08モード燃費
エブリイ2WD :5MT車19.0㎞/L 4AT車17.0㎞/L 5AGS車19.4㎞/L

N-VAN

ホンダN-VAN

エンジンは「N-BOX」と共通の「S07B」型を、商用車特有の積載負荷や使われ方に配慮して最適化して搭載。

ミッションはホンダの商用車では初採用となるCVTを全タイプに設定し、NAエンジン車にはS660用をベースに改良した6速マニュアルを軽商用車で初採用されています。

アイドリングストップシステム、ECONモードを搭載するなど乗用車同等の燃費性能を誇り、ターボ車であっても23.6㎞/L(NA車は23.8㎞/L)とNA車と変わらぬ低燃費も特徴となっています。
N-VAN JC08モード燃費
N-VAN2WD : 6MT車18.6㎞/L CVT車23.8㎞/L

【軽バン3車種比較】 ハイゼットカーゴ エブリイ N-VAN 安全装備の比較

スズキ エブリイ

コストの問題からどうしても後回しになりがちな軽バンの安全装備ですが、一日中運転する軽バンこそ安全装備は必要なのです。

初めての家を探しながら運転する宅配ドライバーなどは(最近はカーナビのおかげで少しは楽になりました…?)、わき見運転もしがちですし、疲労困憊していることでヒヤリとすることもあるかもしれません。

そんな時助けてくれる、緊急ブレーキを初めとした安全装備は必須です。特に最近はプロドライバーの高齢化も進んでいるのでなおさら急務と言えます。

ハイゼットカーゴ

スマアシⅢ ステレオカメラ

ハイゼットカーゴに設定される衝突回避支援システム「スマートアシストIII」には、ソナーセンサーに加えステレオカメラを採用し、軽商用車初の歩行者も認識して作動する機能を採用。運転中の「ヒヤッ」とするシーンで事故の回避の支援や被害の軽減を図っています。また、リアコーナーセンサー、エマージェンシーストップシグナル、VSC&TRCも同時に装備されます。

エブリイ

スズキ エブリイ

エブリイは、そして2019年6月の仕様変更によって、衝突被害軽減ブレーキを夜間歩行者の検知にも対応したステレオカメラ方式の「デュアルカメラブレーキサポート」に変更し、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発進お知らせ機能、ハイビームアシストを追加。さらに、リアパーキングセンサーと軽キャブバン/ワゴンでは初採用となる「後退時ブレーキサポート」も追加され、誤発進抑制機能が後方にも対応しました。

N-VAN

ホンダセンシング作動イメージ

「N-VAN」には、「N-BOX」などホンダ製乗用車の安全運転支援システム「ホンダセンシング」を全タイプに標準装備としたことがポイントです。「ホンダセンシング」には、衝突軽減ブレーキ、歩行者事故低減ステアリング、先行車発進お知らせ機能、標識認識機能、路外逸脱抑制機能は全タイプに備わるほか、CVT車のみに、誤発進抑制機能、ACC、LKAS、後方誤発進抑制機能の各機能が加わります。

【元宅配員が選ぶ】仕事に使える軽バンはこれ!

スズキ エブリイ

軽貨物運送の経験者として、今回の「エブリイ」「ハイゼットバン」「N-VAN」の中からどれを選ぶかというと、どんな荷物にも対応できるという点から「エブリイ」か「ハイゼットバン」のキャブオーバータイプでしょう。

その中でもわずかですがクラストップの荷室を誇り、5AGSが魅力の「エブリイ」を私なら選びたいと思います。

ただし、荷物量が少なかったりに姿が決まっている仕事の場合なら、運転間隔が乗用車と同じで疲労が少なそうな「N-VAN」が浮上してきます。

ただし、最終的には価格が決め手になるので、やはり「N-VAN」は無理かもしれません。軽バンの理想形は、広い荷室と経済性、そして安全性能に加えてリーズナブルであることが求められるからです。

メーカー希望小売価格(消費税込み)
ダイハツハイゼットカーゴ:951,500円~
スズキエブリイ:968,000円~
ホンダN-VAN :1,291,400円~

【おまけ】そうか!「N-VAN」は仕事+アルファで利用されてたんだ!

ホンダN-VAN

最後になりますが、「N-VAN」は仕事にあまり使えないなら、なぜ売れているのでしょうか?つまり、レジャーや趣味に多くの資材を載せる必要のある人。

あるいは仕事は仕事でも運送そのものではなくて、商店の配達用など少量の荷物である場合や、営業ツールを載せる場合、そして乗用と兼用で時間のある時に様々な配達をするといったキャブオーバーバンとは異なる使い方でしょう。

そのような用途にはキャブオーバーバンも乗用車も使いにくくても、「N-VAN」なら最適なのです。

まとめ

日本の物流のラストワンマイルを担っている軽バンは、今日もあなたの生活を豊かにする為に24時間働いています。

そのプロドライバーが選ぶ軽バンは、どれも機能性バツグンで使いやすく、最新技術とアイデアが満載です。

街で見かけたらその違いを観察してみましょう。

でも、仕事のジャマにならないようにして下さいね!

関連する投稿


スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバルは2024年11月7日に、軽バン「サンバーバン」の一部改良モデルを発表しました。側面衝突時の乗員保護を高めたといいます。


ホンダ新型「N-VAN e:」発表!商用から個人ユースまで使える幅広いラインアップ

ホンダ新型「N-VAN e:」発表!商用から個人ユースまで使える幅広いラインアップ

ホンダは2024年6月13日、新型軽商用EV車「N-VAN e:(エヌバン イー)」を発表。10月10日に発売開始する予定です。


【2024年最新】車内泊やキャンプにも!人気おすすめ商用車・軽バン

【2024年最新】車内泊やキャンプにも!人気おすすめ商用車・軽バン

バンやトラックなど、運送に用いられることの多い商用車。業務用としてのイメージが強い商用車ですが、近年ではその積載性や耐久性などの観点から、自家用としての支持も厚く、特にアウトドアアクテビティを楽しむユーザーから多くの人気を獲得しています。今回は自家用車としても使えるおすすめの商用車を紹介します。


マツダの新型軽バン「スクラム」発表!CVTや新カラーを設定

マツダの新型軽バン「スクラム」発表!CVTや新カラーを設定

マツダは、2024年3月25日、軽商用車「スクラムバン」および軽乗用車「スクラムワゴン」の一部改良モデルを発表。同日、全国のマツダ販売店を通じて、販売を開始しました。


ホンダ新型SUV「エレベイト」が世界に先駆けインドで発表!日本への導入は?

ホンダ新型SUV「エレベイト」が世界に先駆けインドで発表!日本への導入は?

2023年6月6日に、ホンダのインド法人「ホンダ・カーズ・インディア」は、新型ミッドサイズSUV「エレベイト」を世界初公開しました。これまでにその名前が登場することはなかった、全く新しい車名の車ですが、どのようなモデルなのでしょうか。また日本導入はあるのでしょうか。


最新の投稿


2024-2025年末年始の新幹線 混雑予想・予測!帰省ラッシュ・Uターンラッシュはいつ?

2024-2025年末年始の新幹線 混雑予想・予測!帰省ラッシュ・Uターンラッシュはいつ?

2024年(令和6年)〜2025年(令和7年)の年末年始は最大9連休!大型連休となる今年の年末年始の新幹線の混雑状況はどのぐらいになるのでしょうか。また、帰省ラッシュ・Uターンラッシュはいつ発生するのでしょうか。昨年の年末年始のJR東日本・JR西日本における新幹線が混雑した日から、2024~2025年の新幹線の混雑日予測を紹介します。


【カー用品】Amazonブラックフライデー2024で買うべきおすすめカー用品をピックアップ

【カー用品】Amazonブラックフライデー2024で買うべきおすすめカー用品をピックアップ

Amazonブラックフライデー(BLACK FRIDAY)は、年間を通して最大級のセールイベントの一つ。この期間中、多くの人気商品が大幅値引きされ、普段は手が届きにくいアイテムも手に入れるチャンスです。特にカー用品は、機能的なものからドライブを快適にするグッズまで幅広く揃っており、車好きには見逃せないセールです。この記事では、Amazonブラックフライデー(BLACK FRIDAY)で買うべきおすすめのカー用品を紹介します。


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。


車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

突然の積雪に見舞われると、準備不足から大きなトラブルにつながることもあります。雪による交通事故や車の故障を防ぐためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。この記事では、車の雪対策として、事前に揃えておきたいグッズや雪道での運転時の注意点、駐車時の積雪への対策などを詳しく解説します。これから始まる寒い季節に備え、この記事を参考に雪対策の準備を整えておきましょう。


MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)が提供する新車見積は、これから新車を購入する人にオススメのサービスです。通常、新車を購入するには、ディーラーや販売店へ足を運んで見積りや商談を直接やり取りしたり、比較検討するために複数のディーラーや販売店へ出向かなければならなかったりと大変です。しかし、MOTA(モータ)の新車見積は自宅に居ながらWEBだけで、気になる新車を簡単に複数のディーラーや販売店から見積りをしてもらうことが可能です。そこで本記事では、MOTA(モータ)の新車見積サービスについて、特徴からメリット・デメリット、そして利用方法についても詳しく解説していきます。新車購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。