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【豆知識】タイヤ交換にも使用するトルクレンチとは?使い方も解説

【豆知識】タイヤ交換にも使用するトルクレンチとは?使い方も解説

タイヤ交換をする際はナットを限界まで締めたら完了ではなく、「トルク値」も管理する必要があるのはご存知ですか?トルク値を管理することには、様々な部品を長持ちさせ安全な走行ができるといったメリットがあります。今回は、そんなトルク値を管理する際に使用する道具「トルクレンチ」についてご紹介します。


トルクレンチとは?

トルクレンチ イメージ

トルクレンチについて知ろう

トルクレンチとは、ナットやボルトを規定のトルク数で締め付けたり、トルク値を確認するのに使う道具です。

車を整備する際には、タイヤ交換やエンジンオイルを交換するといった時にトルクレンチを使用します。

トルクとは力学の単位で、ボルトを回転軸に、握る位置までの長さを「m(メートル)」、レンチを回す力を「N(ニュートン)」として、「N・m」で求められます。

トルクレンチは何のために必要?

トルクレンチでホイールナットを締める

トルクレンチでホイールナットを締める

トルクレンチはタイヤ交換の際などに活躍してくれる道具ですが、自分でタイヤ交換したいという場合には、普通のレンチだけではなくトルクレンチもあわせて購入することをおすすめします。

それにはどういった理由があるのかをご説明します。

正しい力でボルトやナットを締め付けるため

手作り家具からネジが抜けたり、締めすぎてネジ穴が潰れたりした経験がある方もいらっしゃると思いますが、同じことが自動車やバイクで起こると大事故に繋がります。

例えばボルトの締付けがゆるすぎると、くっつけた場所が自由に動いて抜けてしまいます。逆に締付けすぎると回す部分や繋がっている部分が変形して使えなくなってしまうのです。

締め付け具合は感覚ではわからないため

ナットやボルトをどのくらい締めたかという感覚には個人差があります。

締め付けすぎもナットやボルトをダメにしてしまうので、トルクレンチで測定してしっかり安全確認しましょう。

トルクレンチの種類

スマホ連動トルクレンチ「TORQULE(トルクル)」(東京オートサロン2019 「KTCブース」)

スマホ連動トルクレンチ「TORQULE(トルクル)」(東京オートサロン2019 「KTCブース」)

トルクレンチの種類は、大きく分けて「シグナル式」と「直読式」の2つになります。

シグナル式は音や振動で作業の終了をお知らせしてくれるわかりやすさ重視の道具で、直読式はメーターでかかってる力を表示してくれるのでより精確な作業が重視されるプロ向けの道具となっています。

シグナル式

プレセット型や単能型が該当します。

プレセット型は、事前に締めたいトルク値を設定することで、適切な力が加わったときにカチッと音でお知らせしてくれるのが特徴です。自分で数値の設定が可能なので、ソケット付きのものを買っておけば一本で様々なものに対応できるのが魅力です。

単能型は事前に決められた1つの数値だけを使うことになります。毎度の設定の手間が省ける反面、トルクを変更する場合は専用工具やテスターが必要になります。

直読式

ダイヤル型やプレート型、デジタル式のように数値を見ながら締めることができるトルクレンチです。

オーバートルクしづらいですが、慣れないうちは視線を行ったり来たりさせないといけないので少し使いづらいかもしれません。

デジタル式なら気軽に精確なトルク値を図ることも可能です。

その他

ヘッドの部分を締めたいものの大きさに合わせて調整できるモンキタイプや、手持ちの工具に装着する外付けトルクレンチも中には存在しています。

用途に合わせてお選びください。

トルクレンチを使用するメリット

メリット・デメリット

トルクレンチのメリット・デメリットは?

トルクレンチを使用するメリットについても見ておきましょう。

正しい力での締め付けが可能

設計時に想定された正しい力で締め付けられる事が保証できることです。

適切に締付けられていることを数字で確認できることができるため、より正確にトルク値を管理することができます。

機械の能力を発揮できる

また、正しい力での締め付けが可能なことから、設計時に想定された機械の能力を発揮できることもメリットとして挙げられるでしょう。

トルクレンチの使い方を理解して、正しく使用しましょう。

トラブルを未然に防げる

他にも、正しい力で締め付けが行われなかった際に発生するトラブルを未然に防げることも挙げられます。

トルク値を正しく管理しないと大事故に繋がりかねません。

トルクレンチの使い方

トルクレンチの使い方についても見ていきましょう。

トルク値を確認し設定する

まずは整備書を読むか、販売店やディーラー店で締めたいボルトやナットのトルク値を確認しましょう。確認したらトルクレンチの設定をします。

シグナル式なら、先に締めたい場所のトルク数に設定し、ロックを掛けます。

直読式の場合、置き針と測定する針、あるいはモニターが0になっているか確認します。このとき、0になってない、ロックがかからないといった異常がある場合はメーカーに問い合わせて修理を依頼しましょう。

トルクレンチで締め付ける

トルクレンチをを握り込む場所を入力点(力点)と呼びます。入力点のマークがついている製品が多数ですが、ない場合はグリップの中央を握りましょう。

軽い力から初めて徐々に力を入れます。シグナル式を使っているなら、振動がわかるようにゆっくり力をかけます。直読み式は途中でトルクレンチを外してしまうと、計測中の値がリセットされてしまうので、抜かないように気をつけましょう。

シグナル式はカチッと音がしたり振動があればそこで作業終了、直読み式は目標のメモリまで回せば作業終了です。外して置き針やメモリが付いているなら、トルク数と一致しているかチェックしましょう。

トルクレンチで回し始めても「すぐ音がしない」「思ったより回ってしまう」「メモリまで余裕がある」場合は、ボルトとナットに力がかかるポイントまでまだ達していない可能性があります。

そのため、通常のレンチで手に抵抗を感じる所まで増し締めをして、そこからトルクレンチを使うようにしましょう。

トルクレンチを使用する際の注意点!二度回し厳禁!

二度回しをしてしまうと設定以上のトルクがかかってしまい、結果的に必要以上に締め付けを行ってしまいます。「なんだか本当に今ので締まったか不安」「回し足りない気がする」という場合も、二度回しは厳禁です。

また、「締めすぎてる」ことがわかっても、逆方向に回すのはやめましょう。

トルクレンチのメンテナンス方法

トルクレンチでホイールナットを締める

トルクレンチを正しく使おう!

使い終わったら必ず、測定範囲の最低値に設定を戻します。戻さないとトルクレンチの中のバネが伸びきって、劣化が早くなったり正常に測定できなくなるので注意してください。

また、油や汚れが残っていると、滑ってうまく測定できなくなります。落とせるうちにしっかり落としましょう。手入れが済んだら、付属している収納ケースにしまって、なるべく水平で高温にならない場所に保管します。

トルクレンチに異常がある場合は、トルクチェックや校正、修理という作業を依頼します。取扱説明書かメーカーのサイトから問い合わせ先・費用・納期を確認しましょう。

個人でトルクチェッカーを買うこともできるのですが、10万円程度とお高いので、修理に出すか新しく購入することをおすすめします。カー用品店やホームセンターでも購入できます。

まとめ

トルクレンチでホイールナットを締める男性

適切な増し締めを行おう

トルクレンチの使い方がわかれば自分でメンテナンスできる範囲も広がり、維持費の節約にも繋がります。

適切な使用方法を理解して、安全なカーライフをお楽しみください。

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