学科試験とは
学科試験について知ろう!
学科試験とは車を走行させて行う試験と違い、交通マナーや法律の基礎知識を確認する筆記試験であり、仮免と本免の2回に分けられています。
■仮免学科試験
現在講習を受けている自動車教習所にて試験を受けます。
試験内容は〇×の2択問題で一問二点の全50問の試験です。合格ラインは90点以上で6問ミスすると不合格になってしまうシビアな設定になっています。
学科試験を受験するには実技試験に合格しなければなりませんが、実技に受かったからといって気を抜かないようにしましょう!学科試験に落ちてしまった場合は、1,700円の追加料金を支払うことで再試験が可能です。
■本免学科試験
各都道府県の運転免許センターにて試験を受けます。
試験内容は〇×問題の他にイラストから判断する5問を加えた全95問で、時間は50分です。
合格ラインは90点以上で設定されており、試験時間も短いため万全の試験対策をとる必要があります。仮免学科試験と同じ気分で受験してしまうと高確率で足元をすくわれますので要注意です!
運転免許センターでの流れを把握し!不安を最小限にしよう
持ち物と心の準備を!
準備だけでなく試験日程もカッチリ組まれていますので、当日に慌てないよう大まかな流れを理解しておきましょう。
本試験の実技に合格すると教習所から卒業証明書を受け取ることができます。
卒業証明書は初めて運転免許証を取得するうえで必要な書類で、その他にマイナンバーが記載されていない住民票(日本に住民票がない場合は一時帰国証明書や戸籍謄本など)を準備します。
■免許試験に必要な持ち物
本免試験には以下の準備が必要です。
仮免許証
本人確認書類(パスポート、健康保険証、住民基本台帳カード、特別永住者証明書等)
本籍地記載の住民票(マイナンバー記入なし)
6ヶ月以内に撮影した顔写真一枚(縦3cm×横2.4cm)
本免代3800円(東京都の場合)
筆記用具(鉛筆、消しゴム)
※本免の手数料は受験料1,750円。ほかに免許証交付料に2,500円がかかり、不合格になった場合はその都度受験料がかかります。本人確認書類は提示のみで提出はしません。
■免許試験の当日の流れと注意点
本免の筆記試験を受ける際に注意すべき点がいくつかあります。
時間にゆとりを持つ
特に気を付けなければいけないのは、受付から免許交付までほぼ一日が終わってしまう点です。
受付時間は厳密に決められている為、遅刻はもちろん厳禁ですが、必要書類を書く時間なども考慮して早めに現地に到着するように心がけましょう。
受験日は平日のみとなっており、試験会場によって時間は若干異なりますが8時30分から受付が始まります。受付に並ぶ前には不備の無いよう必要は書類を揃えておきます。
トイレを済ませておく
受付を完了したら視力検査と識別検査といった適性検査を受けます。
検査が終了すれば受験票を受け取り試験会場に向かいますが、試験が開始されると離席することはできなくなりますので、トイレは絶対に事前に済ませておくようにしましょう。
試験後はしばらく時間が空きますので、お弁当や昼食の事も考慮しておくと、ゆとりを持って慌てず落ち着いて試験を受けられます。
証明写真を事前に撮っておくこともおすすめ
合格すれば写真撮影を行い、13~14時ごろ免許証が交付されます。多くの受験者が集まるため写真撮影は速やかに行われます。身だしなみを整える時間はほぼないので事前に身だしなみをしっかり整えておきましょう。
豆知識として、事前にスタジオなどで証明写真を撮っておき当日持参することで、当日の写真撮影の列に並ぶことなく満足のいく免許証の写真にすることもできます。
写真は、
・縦3cm×横4cm
・帽子やカラーコンタクトレンズ不可
・背景の色などの指定
などのルールがありますので、事前に免許センターに確認を取っておき、できるだけ専門の撮影所にお願いすることをお勧めします。
※卒業証明書を持っていない合格者は、後日運転免許取得時講習を受ける必要があります。
本免試験の概要
概要を把握しておこう
受験場所は現在住んでいる都道府県内の運転免許センターです。また、本試験を受けるには受験資格を満たす必要があり、前述したように指定教習所を卒業すると貰える卒業証明書が必要になります。
他にも18歳以上、かつ両眼で0.7の視力であることが必須条件となりますので、視力に問題がある場合はコンタクト・眼鏡を忘れないようにしましょう。
指定自動車教習所ではなく、届出自動車教習所にて技能試験に合格すると交付される「検査合格証明書」でも受験することが可能です。
過去に初心取り消しを除いた取消処分を受けた人は、受験する1年以内に取消処分者講習を受講し、講習の際に交付してもらった「取消時講習修了証明書」を持参する必要があります。
学科試験の勉強のコツ
問題をよく読みケアレスミスを無くそう!
仮免の学科試験と比べ、本免許学科試験はすべての学科項目からの出題で、ややこしい内容とちょっとしたケアレスミスであっという間に不合格になってしまうほど難易度が高いものとなっています。
試験をうまく乗り切るには、ネットやアプリの模擬問題を解いたり、問題集を購入して多くの問題を解くことで、ミスを誘う言葉の言い回しに慣れておくことが重要です。
教習所の実習室にはパソコンを設置しているところもあり、教習の待ち時間を利用して練習問題を解くこともできますので、是非有効活用してみてください。
試験時間は50分のため1問30秒ほどで回答しなければならないこともあり、数をこなす勉強法は非常に有効です。試験問題は遅くても5年に1度は改正されるため、できるかぎり新しい問題を解いていくようにしましょう。
試験内容は日本全国同じ?
実は違う内容も・・・
試験の内容は交通事情が地域によって異なるため、寒冷地では路面凍結の対応といった問題が出題されることもあります。
東京都を例に挙げると、二輪車の問題が多く出題される傾向にあるようです。
もし自分の住んでいる地域以外で運転免許を取得する場合は、受講中の教習所の講義の復習や、地域特有の問題に関する問い合わせを事前にしておくと万全の態勢で試験に臨むことができます。
■【おまけ】覚えておきたい学科試験問題のポイント
出題問題の傾向として駐停車に関する問題は多く出題されており引っかけ問題も集中して出題されています。
乗降り・荷物の積み下ろし・車から離れる場合といった異なったケースでの停車や駐車可能な場所といった問題です。
・坂の頂上付近やこう配の急な下り坂や踏切といった「見通しが悪い場所」「危険な場所」は停車禁止。
・「火災報知機から1m以内の場所」「駐車場、車庫といった自動車専用の出入り口から3m以内の場所」「消火栓、指定消防水利の標識がある位置や、消防用防火水槽の取り入れ口から5m以内」といった場所の駐車禁止。
というようにかなり細かい内容となっていますが、出題回数が多いということはそれだけ得点を稼ぐチャンスの場でもあります。
他にも、2車線以上ある道路で走行中の車を抜く「追い抜き」やハンドルを切って前方の車を追い越す「追い越し」の違いや、緊急自動車が接近してきたとき「交差点やその付近」で停車・徐行方法が変わる、といった問題も、ケアレスミスが起こりやすい上に頻繁に出題されますのでしっかり理解しておくようにしましょう。
まとめ
運転免許取得までもう少し!
今回は、運転免許の学科試験の流れや概要、試験勉強について解説してきましたがいかがでしたでしょうか?
試験にかかるお金は決して安いとは言い切れませんし、時間の面でも不合格になってしまうと丸一日を無駄にしかねないシビアな試験になります。しかし、万全な準備をして臨めばそこまで心配する必要なありません。
重要なポイントは「時間にゆとりを持つ」「当日支払う現金の準備をする」「メガネやコンタクトを忘れない」「間違えやすい問題の対策」といったことです。
今日ご紹介した試験勉強のコツや当日の流れを掴み予習しておくことで、一発合格を目指しましょう!