大型免許とは?
日野 プロフィア
大型免許は正式には「大型自動車免許」と言い、ダンプカーやタンクローリー・バス(料金は取れません)などの運転ができる免許のことを指します。
詳しくは車両重量が11t以上・最大積載量6.5t以上・乗車人数30人以上の車両が運転可能な免許の事で、ドライバーの職業に関係する人が取得するケースが多いようです。
また、大型免許の取得には運転資格年齢にも規程があり、21歳以上で普通自動車免許の経歴が3年以上あるということが絶対に必要な条件になっています。
大型免許を取得すると運転できる車の種類が増え、「中型自動車」「普通自動車」「小型特殊自動車」「原動機付自転車」も運転できるようになります。
大型免許は何のために必要?
トヨタが開発した燃料電池の大型トラック
大型免許が必要な理由は人によって様々ですが、殆どは職業に関係しているようです。
普通自動車の免許を持つことは今ではほぼ常識になりつつありますが、大型免許は限られた人が取得するというイメージになっているので、大型免許が必要な理由は仕事関連で必要だと言って間違いないと思います。
■【必要な理由1】業務上必要な免許である
職業が運送業や建設業などの場合、大型免許がないと勤務に差し障りが生じることがあります。
普通自動車免許はもちろん大型免許がどうしても必要になり、取得しなければならないケースが多々見られます。
■【必要な理由2】普通車では運搬できない重さのものを運べる
ダンプカーなどの運転は引越しなどの大荷物を運んだりする時に必要となり、仕事に関係なくプライベートでも必要になることがあります。
最大積載量がかなり大きいので、ちょっとした手伝いなど色々と便利に使えます。
■【必要な理由3】高収入の職種に就けることがある
大型免許は取得が難しいので、取得しておくと就職の際に選べる職種が増え、その結果高収入の職種に就ける場合があります。
特に運送業などの場合、大型免許を取得する手間と支出に見あった収入になっているようです。
大型免許の取得方法や費用
大型免許を取得するには?
大型免許の取得方法は大きく3通りに分けられます。
まず受験の条件として挙げられるのは普通免許を持っていて、21歳以上であることです。また、普通自動車免許の経歴が3年以上であることがどの方法でも必須になります。
その上で教習所を利用する方法を選ぶと、免許を取得までにかかる時間は教習所の混み具合もありますが最短で2週間前後となり、費用は30万円から35万円程度はかかります。
合宿免許を利用して取得する方法ですと、期間は最短で12日前後で費用は26万円から36万円程度はかかります。
他にも一発試験で取得する方法もあります。
その場合は地域によって多少の変動がありますが、受験料や試験車使用料・講習受講料など総額で約4万円程度の手数料が必要になります。
このように見てみると一発試験は格安でお得なように思えますが、残念ながら一発試験はかなり難しいので、ほとんどの方は教習所や合宿を利用しているようです。
■大型免許を取得時には視力検査もある
大型免許を取得するために重要なのが「視力」です。危険な運転を回避するために「よく見える」ということは必要不可欠であるため、普通免許より厳しい視力検査になっています。
例を挙げれば「深視力検査」という、物の奥行・遠近・立体感を正しく捉えられる力を確認されます。その検査は、「三桿(さんかん)法」と呼ばれる「奥行知覚検査器」を使い行います。
他にも信号機を判別できるかどうか、聴力が低下していないか、運転操作に支障をきたしていないか、体力・運動神経なども確認の対象になります。
大型免許を取得することで得られるメリット
メリットについて見てみよう
大型免許を取得して得られる一番のメリットは、ほとんどの種類の車両の運転ができるようになることです。普通車はもちろん、小型特殊自動車の運転から一気に大型バスの回送までできるようになります。
また、職種によっては給与に反映されることもあります。特にトラックなどの場合は試験が難しいこともあり、いつも人手不足気味なので給与アップが期待できます。
こちらも大きなメリットであると言えるでしょう。
大型免許で運転できる大型自動車のメーカー
ダイムラーグループの大型トラック
国内の大型自動車メーカーは4社あり、25mダブル連結トラックの使用を開始したことで有名な「いすゞ」、バスやトラックなど豊富な車両を提供している「日野」、電気小型トラック「eCanter」を導入しドライバーのストレス解消に努めている「三菱ふそう」、高級車で有名な「ボルボ」の子会社として知られている「UDトラックス」となります。
まとめ
いすゞ エルフ
取得が困難な大型免許ですが、持っていると得られるメリットはとても大きいようです。少しでも関心のある方は、はじめにどの手段で取得するか考えてから、行動されると良いと思います。
収入や生活にも影響が大きいだけにしっかり検討してください。