【最高級SUV徹底比較】トヨタ ランドクルーザー・レクサスLX・メルセデスベンツLXってどんな車?
■トヨタ ランドクルーザー
トヨタ ランドクルーザー
トヨタランドクルーザーは1951年から製造販売されている大型のクロスカントリーSUVになります。
世界的に著名なクルマであり、ファンもたくさんいます。通称「ランクル」と呼ばれています。66年を超える長い歴史を持つ車で、レクサスLX570の姉妹車でもあります。
■レクサスLX
レクサス LX 現行モデル
レクサスLXはランドクルーザーの姉妹車になります。初代モデルから3代目の途中まで北米を中心に海外市場専用モデルとして販売されていました。
2015年に行われたマイナーチェンジの2015年8月から国内販売も開始されました。ランドクルーザー譲りの強靭なラダーフレームと、高級SUVの中では数少ない高度なオフロード走行性能を併せ持った高級モデルとなります。
■メルセデスベンツGクラス
ベンツGクラス
メルセデスベンツGクラスは1979年に登場しました。ドイツの自動車メーカーのダイムラーがメルセデス・ベンツとして展開しているブランドです。
「G」とは、ドイツ語でオフローダーを意味する「ゲレンデヴァーゲン」の頭文字になります。組立は、オーストリア・グラーツで行われています。
では、外装(エクステリア)からそれぞれ高級SUVを見て行きましょう。
【最高級SUV対決】外装(エクステリア)比較
■トヨタ ランドクルーザー
トヨタ ランドクルーザー
トヨタ「ランドクルーザー」は長年に渡りその人気が世界中で不動のものとなっています。全体的に四角く迫力あるマスクは無骨ささえ感じるイメージがあります。
大自然の中でも、その無骨さゆえのダイナミックなボディと共に、SUVを牽引してきた車種といっても過言ではないでしょう。
フロントデザインは、立体感を表しているフロントグリルからエンジンフートで凸形状の中央部を強調したカッコイイデザイン性能の高さとなっています。
高い位置でのサイド軸を通すことにより、車両全体のスタイリングを伸びやかにしています。リヤ部分は、リヤコンビネーションランプとライセンスガーニッシュを下側でつなぐことにより、一体感を強調したデザインとなっています。
リヤビューにも安定感とワイド感を表現しています。赤レンズを高い位置にレイアウトしたことにより、スタイリッシュさが増したデザインとなっています。
■レクサスLX
レクサス LX
国内最高クラスのSUVで、販売価格も最も高い車種が「レクサスLX」です。このクルマは、トヨタのランドクルーザーがベースとなっており、大型サイズのSUVとなります。
レクサスの特徴であるスピンドルグリル&フレーム、三眼フルLEDヘッドランプは迫力があり、豪華なつくりが特徴的になります。
また、ブラックシーケンスのみの特別装備では、オート電動格納式ドアミラーをブラック塗装にしています。
■メルセデスベンツGクラス
ベンツ Gクラス
1979年に登場以来、いくどものマイナーチェンジを繰り替えしてはいるものの、エンジンとインテリア以外の基本的な設計志向については、発売当初から変わっていません。
マイナーチェンジやモデルチェンジ毎に、大排気量化、インテリア、装備の強化を行い、価格も引き上げられてきました。
2020年3月24日には特別仕様車「Mercedes-AMG G63 ストロンガーザンタイム エディション)が発売されました。
外観はサイドミラー・サイドストリップ・スペアホイールカバー・ブレーキキャリアバーにシルバーキャドウのアクセントが施されており、とにかくカッコイイつくりを実現しています。
【最高級SUV対決】内装(インテリア)比較
■トヨタ ランドクルーザー
トヨタ ランドクルーザー200
ランドクルーザー200のインパネデザインは、ハンドル左右にあるスイッチ類がスッキリし、使い勝手も良くなっています。
ランドクルーザー200の最上位グレード「ZX」はステアリングヒーターが標準装備となっています。運転席まわりのデザインは、スッキリとしたデザイン性能です。収納スペーはやや少なめです。
ランドクルーザーには大容量のコンソールボックスが付いています。
「AX」「AX”Gセレクション”」「ZX」グレードではクールボックス(保冷可能)がオプションで設定できます。
また、ランドクルーザーは座席シートアレンジができますので、大容量の荷室を確保することができます。
8人の定員がにフル乗車している場合は、荷室容量はそれほど確保できませんが、サードシートを跳ね上げると5人乗車で大型トランクが積めるサイズが確保できます。
またランドクルーザーはグレードにより、シートの素材も違ってきます。
「GX」・・・ランドクルーザーの中で2列シート(5人乗り)、シート素材はトリコット
「AX」・・・シート素材がモケット+木目調のオーナメント使用
「AX"Gセレクション”」・・・シートが本革+インテリアカラーはブラック・ニュートラルベージュの2色
「ZX」・・・最上級グレードのシートはプレミアムナッパ本革+インテリアカラーはブラック・ニュートラルベージュ・ブラウン
■レクサスLX
レクサスLX
レクサスLXの内装は、フラッグシップSUVらしい豪華な仕立てとなっています。3列シート8人乗りと2列シートの5人乗りの2タイプから選ぶことができます。
全長5mを超える大きなボディで、ゆとりのある室内空間あラグジュアリーSUVを体現しています。コックピットは、オペレーションとディスプレイの2つのゾーンで分割されています。
分割することで機能性アップが優れています。運転席の正面にはフルカラーヘッドアップディスプレイ(12.3インチのナビモニターと連携)が配置され、ウィンドシールドガラス内に車両・走行情報が映し出されます。
■メルセデスベンツGクラス
メルセデスベンツ Gクラス 新型
2018年6月に39年ぶりとなるフルモデルチェンジが行われました。メルセデスベンツGクラスの内装には、上質感の高い素材がふんだんに使用されています。
本革・アルミニウム・ウッドトリム・シルバー加飾など、コックピットも先進的なデザインに魅了されてしまいます。
また、Gクラスの厚みのあるリアシートは座り心地抜群となっています。走行時の過酷な状況にあってもリラックスしてすごすことができます。
レッグルーム・エルボールーム・ショルダールームも旧モデルと比較しても拡大されているので、どの席に座ってもゆったりと座ることができます。
では、次に暗線性能について詳しく見て行きましょう。
【最高級SUV対決】安全性能比較
■トヨタ ランドクルーザー
トヨタ「ランドクルーザー」の安全性能は衝突回避支援パッケージ「Toyota Sefety Sense」を標準装備しています。
ランドクルーザーには4種類ののグレードが用意されています。その全てのグレードに「Toyota Sefety Sense」が搭載されています。
「Toyota Sefety Sense」はトヨタ車であれば全て一緒と言う訳ではありません。車種により搭載されている内容が異なっています。
ではランドクルーザーに搭載されている「Toyota Sefety Sense」の内容を詳しくみていきましょう。
・プリクラッシュセーフティ(歩行者検知機能付き)
・レーンディパーチャアラート(車線逸脱警報)
・レーダークルーズコントロール(車間距離を維持しながら追従する機能)
・オートマチックハイビーム
ランドクルーザーに搭載されている「Toyota Sefety Sense」は上記4つの機能で主に構成されています。
アクセルとブレーキの踏み間違えによる時効防止サポートする誤発信抑制機能は整備されていません。これは残念な限りです。
セーフティセンスについて詳しく知りたい方はこちら
■レクサスLX
レクサス最上級SUVの「LX」。LXには予防安全パッケージ「レクサス セーフティシステム+」をはじめとするt先進安全技術が搭載されています。
では具体的な内容をみていきましょう。
・プリクラッシュセーフティ(歩行者検知機能付衝突回避支援)
・レーンディパーチャアラート(車線逸脱警報)
・アダプティブハイビームシステム(歩行者や対向車を遮光しハイビームを照射する機能)
・レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)
全方位での安全運転支援を強化しています。さすが高級SUVですね。
■メルセデスベンツGクラス
メルセデスベンツGクラスは、全モデルに「レーダーセフティパッケージ」をはじめとする安全運転支援システムが標準装備となりました。
・アクティブディスタンスアシスト・ディストロニック(渋滞追従機能)
・ブラインドスポットアシスト(ドアミラーの死角をレーダーによりモニターし危険警告する機能)
・アクティブブレーキアシスト(歩行者検知機能付き)
・PRE-SAFEプレセーフ(衝突時の乗員へのダメージを最低限に抑える機能)
・トラフィックサインアシスト(一般道や高速道路の制限速度表示)
などのレーダーセーフティパッケージが標準装備されています。
では次に試乗記からそれぞれの特徴を見て行きましょう。
【最高級SUV対決】試乗記比較
■トヨタ ランドクルーザー
エンジンの吹き上がりは特に軽快なものではないが、重いボディを力強く押し出していく重厚感のある加速フィールが得られる。この加速感はこのクルマにふさわしいものである。
乗り心地はさほど良くない。フレーム付きのボディ構造が影響してはっきりと振動を感じさせるからだ。200系がデビューした直後に試乗したときには、100系に比べると格段に良くなって、乗用車感覚の乗り心地になったなと感じた覚えがあるが、今の時点で改めて乗るとさすがに古さを感じてしまう。
これはほかのクルマの走りや乗り心地がどんどん向上し、“家賃”が高くなっているためでもある。逆に静粛性に関しては、クラウンなどの高級車を思わせるようなレベルに達していた。
試乗したZXの本体価格は680万円を超え、試乗車には120万円ほどのオプションが装着されて800万円を超える仕様になっていた。高級なクロカン4WDらしい価格である。
■レクサスLX
フレームを持つLXはがっしりとした乗り味を持つ。モノコックのクルマとは異なり、フロア、つまりフレームががっしりとサスを受け止め、ボディはあくまでもそのフレームの上に乗っているフィーリング。275/50 R21という大きなタイヤの動きをフレームが受け止める乗り味は現代のモノコックのクルマにしか乗ったことが人にはちょっと異質に感じるかもしれない。
エンジンのトルク感は十分で、2.5トンを越えるLXを力強く加速する。最大トルクの90%は2000回転という低回転で発生するので、ゆったりとしつつも力強い加速を味わうこともできる。静粛性はレクサスとして恥ずかしくないレベルを確保。ヤワなSUVには乗りたくないという心をくすぐりつつ、プレミアムの魅力を放つ独特な存在は、国産車でライバルを見つけるのが難しい。
■メルセデスベンツGクラス
コーナーにウインカーが見えるボンネット越しに進行方向に視線を向けつつ、アクセルを踏み込むと、そこからは悠然とした“G”のドライブが楽しめる。
試乗車は最新の3リットルの6気筒ディーゼルターボ(286ps/61.2kgf・m)を積むモデルだが、パワーフィールは力強くも超スムースなのが極上。極上といえば乗り味もドッシリと地に足のついた味わいにしなやかさが加わったもの。ラダーフレームと最新のサスペンション、高剛性ボディが、上質な乗り味を作り出している。ステアリングフィールも無用なキックバックなどもはや皆無で、これもまたスムースな操舵感を楽しませてくれる。見晴らしのいい着座位置の後席の乗り心地もゆったりとしたものだ。
それぞれの試乗記を比較してきました。では次に価格や仕様を詳しく見て行きましょう。
【最高級SUV対決】価格(新車・中古車)仕様比較
■トヨタ ランドクルーザー
ランドクルーザーZX 仕様・価格
新車価格(税抜き) | 6,340,000円 |
中古価格 | 165.0〜1036.0万円 |
燃費(WLTCモード) | 6.7km/L |
寸法(全長×全幅×全高)mm | 4,950×1,980×1,870 |
総排気量 | 4,608L |
最高出力(NET) | 234kw(318PS)/5,600r.p.m |
最大トルク(NET) | 460N・m(46.9)kgf・m)/3,400r.p.m |
※2020年6月現在公式サイト調べ
■レクサス LX
レクサスLX570 仕様・価格
新車価格(税抜き) | 10,324,074円 |
中古価格 | 635~1,800万円 |
燃費(JC08モード) | 6.5km/L |
寸法(全長×全幅×全高)mm | 5,080×1,980×1,910 |
総排気量 | 5,662L |
最高出力(NET) | 277kw(377PS)/5,600r.p.m |
最大トルク(NET) | 534N・m(54.5kgf・m)/3,200r.p.m |
※2020年6月現在公式サイト調べ
■メルセデスベンツGクラス
メルセデスベンツGクラスG350d 仕様・価格
新車価格(税抜き) | 10,836,364円 |
中古価格 | 228.0~4698.0万円 |
燃費(WLTCモード) | 9.9 ㎞/L |
寸法(全長×全幅×全高)mm | 4,660×1,930×1,975 |
総排気量 | 2,924cc |
最高出力 | 210kw(286PS)3,400-4,600rpm |
最大トルク | 600N・m(61.2kgf・m)/1,200-3,200rpm |
※2020年6月現在公式サイト調べ
それぞれのクルマの新車価格・中古・仕様を見て来ました。
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