SUVとは?
トヨタ ハリアー 新型 予想CG
SUVとは、オフロード(悪路)でも走れる優れた走行性能に、全高・最低地上高が高く、車内空間が広いため荷物をたくさん積むことができるなどといった特徴のある、アウトドアに適した車です。
最近では、クーペのようなボディデザインや街乗りに重点を置いたSUVもあります。
なぜこんなにSUVは増えたのか?
SUVが増えた理由とは?
最近よく見かけるようになった人気のSUVですが、なぜこんなにも増えてきているのでしょうか?
答えは、下記のようなSUVの特徴から考えられるでしょう。
■大径タイヤの効果
車は大きいタイヤのほうがカッコよく見える傾向があるとともに、大きいタイヤによってSUVらしい見た目になります。
ミニバンなどより全高が低く、最低地上高が高いボディに大径のタイヤを合わせると、地面をしっかりととらえ安定感のある見た目となります。
■広い視界
一般の乗用車に比べ全高・最低地上高が高いため、視点の位置が高くなり車の周りが確認しやすく、車の運転が容易になります。
また、遠くまで見ることができ前方の安全を確認しやすいため、安心して車を運転することができます。
■最低地上高の高さ
樹脂などで作られたストレーキ(整流エアロパーツ)類は、段差や急なスロープで多少干渉しても破損することはないのですが、ガリガリといった擦る音はやはり聞きたくありません。
その点、最低地上高が高いSUVはボディ底面を擦ることが少なく、運転がしやすい車となります。
トヨタのSUVを見てみよう!
オフロード走行性能が高く頑丈で壊れにくいハイラックス・FJクルーザーなどが世界中で使用されています。
1955年に発売されたランドクルーザーからトヨタのSUVの歴史が始まり、街乗りもできるRAV4や高級クロスオーバーSUVハリアーが生まれました。
■「初代RAV4」時代を先取りしたクルマ
1990年代初頭にトヨタからRAV4が発売されました。
全長約3,700mmのコンパクトサイズでモノコック構造を採用しており、センターデフを装備した四輪駆動車となります。
1995年に5ドアで全長とホイールベースを伸ばしたRAV4V(ファイブ)、1997年に2WDタイプが登場しました。
■「RAV4(現行)」遂に帰ってきた!
トヨタRAV4
今までSUVの新車市場を引っ張て来たのは、ヴェゼル・C-HRなどのコンパクトSUVとなりますが、2016年に販売終了となったRAV4が2019年に約3年ぶりに国内市場に復活を果たし、SUVジャンル新車販売台数堂々の1位となりました。
今までのスタイリッシュなクロスオーバーSUVとは違い、新型RAV4はミドルサイズで外観はワイルドなデザインとなり、世界初の機能となる4WDシステム「ダイナミックトルクベクタリングAWD」を採用しているため今までのSUVとは方向性が異なります。
■「初代ハリアー」SUVブームはここから始まる!
1997年に販売されたハリアーは、RAV4のコンセプトはそのままに質感をフォーマルで高級感のあるスタイルに変更しました。
プラットフォームはカリムをベースに開発され、快適性と高級セダンの乗り心地を備えており、高級クロスオーバーSUVというジャンルを生み出しました。
また、レクサスRXとして北米に輸出販売されました。海外でもファッショナブルで都会的なスタイルは評価され、次第にそのコンセプトが世界中の自動車メーカーに広がっていき、世界規模の市場へと発展していくことになります。
■「ハリアー(現行)」レクサスとは袂を分かつ
トヨタ ハリアー
ラグジュアリーかつスポーティーで街乗りができるSUVとして人気を博したハリアーでしたが、2009年にレクサスRXに移行することとなります。
しかし、4気筒ガソリン車の設定がない為、400万円台からのレクサスRXと、200万円台からのハリアーの価格の大きな差からハリアーには根強い人気があり、従来型の販売を継続することとなりました。
根強い人気を受け、トヨタはグローバルカーとなるレクサスRXから切り離し、日本専用車としてハリアーを販売するにあたり、エンジンは4気筒となりハイブリッド車は2,5Lに、ガソリン車は2Lに変更しました。
2代目に比べ小回りが利き、ボディをやや小さくしつつもラグジュアリーで先進的なデザインは受け継がれています。
SUVの2Lクラスは、CX-5・フォレスター・エクストレイルなど様々な車種があります。他のSUVがグローバルカーとして総合性能を高めるなか、ハリアーはラグジュアリー・先進性に特化した日本専用の車として独自の道を歩んでいます。
■「C-HR」新世代SUV
C-HR GRスポーツ
動力源は、1,2Ⅼ直列4気筒ターボエンジンと、1,8Ⅼエンジンにモータのハイブリッドシステムの2種類となっています。駆動方式は1,2Ⅼ直列4気筒ターボエンジンは前輪駆動と四輪駆動の選択が可能で、ハイブリッドは前輪駆動のみとなっています。
それぞれに2種類のグレードがあり、1,2Ⅼターボの低グレードがS-T、上位グレードがG‐Tとなり、ハイブリッドの低グレードがS、上位グレードがGの全部で4タイプの構成となっています。
あの世界一過酷なコースのニュルブルクリンクでテストを重ねたうえ、発売前にニュルブルクリンクの24時間レースにも出場し、ここで得たデータを市販車にも反映しています。そのため、コーナーでの挙動などがコントロールされ。スムーズに走り抜けることができます。
外観はリアハッチがかなりの角度で寝ているため、スポーティーでスピーディーなデザインとなりますが、スタイリングを重視したため後部座席は乗り降りがしにくく、ドアハンドルが窓枠に埋め込まれ高い位置にあるため、小さいお子さんは手が届かない可能性があります。
■「ライズ」兄弟の名はロッキー
C-HR GRスポーツ
トヨタ初採用のスプリットギアを組み込んだD-CTVと1L 1KR-VETターボエンジンを合わせ、低速から幅広い回転域で1,5Ⅼクラス相当のトルクを発揮します。駆動方式は前輪駆動と、スリップしやすい路面を走行中や発進時の車両の状態に合わせ、後輪のトルクを最適に配分するダイナミックコントロール4WDがあります。
荷室高86,5cm・荷室長75,5cm・荷室幅100cmの収納スペースがあり、リアシートを前に倒すと長い物でも積むことができます。可動式デッキボード下段時は荷室容量369ⅬとコンパクトSUVトップレベルとなるうえ、デッキボードを外すと背の高い観葉植物なども積むことができ、量・長・高に対応できます。
マクファーソンストラット式サスペンションをフロントに、トーションビーム式サスペンションをリアに採用し、部品の取り付け位置、角度、形状の最適化・軽量化などをゼロから見直し開発しました。それにより、路面からの振動や突き上げが早く収まり乗り心地がフラットでロールを抑え、高いボディ剛性もあり安定した走りと車両挙動を実現しました。
外観はコンパクトなボディに、張り出したフェンダーと17インチタイヤで踏ん張り感と力強さのあるデザインとなっています。LEDシーケンシャルターンランプが右左折の際に車両の内から外へ流麗に点灯し、薄型LEDヘッドライトと共に先進性を感じることができます。
■「ランドクルーザー」王者の風格
トヨタ ランドクルーザー
ビッグマイナーチェンジをしたランドクルーザー200は、内装・インテリア・エクステリアを大幅に変更し、シルバーの装飾が多く使用されたデザインでスタイリッシュになっています。2種類のグレードがあり装備や内装に違いがあります。
グローブボックスの上のラインに黒いプラスチック素材が使用されているのに対し、上位グレードでは木目調のデザインになっており、高級感が演出されています。
サイドレバーの素材にウレタンのような感触のビニールレザーが使用されていますが、上位グレードでは本革が使用されており、シフトレバー左部にアクティブハイトコントロール、上部にはステアリングヒーターやシートヒーターのスイッチがあり、スイッチの数や配置、装備や機能にも違いがあります。
ハンドルの素材はウレタン製で、クルーズコントロールやステアリングスイッチなどが付いています。上位グレードではハンドルの素材に本革を使用し握り心地がよく、上下に木目調のデザインが施されているうえに、ステアリングヒーターが装備されワンランク上の機能となります。
■「新型ランドクルーザー」が2020年に登場か?
ランドクルーザー300用には、レクサスLS500に搭載されているV6、3.5Lターボエンジンの改良型が搭載されると言われています。
新たに、トヨタ最新のマルチステージハイブリッドシステムが組み合わされ、ランドクルーザーに相応しいパワーと低燃費を達成するものと予想されます。
外観では、ルーバー状のスリットがバンパー部分に切れ込んでおり、大型フロントグリルの存在感のある太い3本のルーバーと際立った大きなフロントマスクにより、力強くてタフな雰囲気のランドクルーザーらしいデザインとなっています。
まとめ
トヨタ RAV4 Adventure
国産車で一番長く製造されているランドクルーザーから始まり、高級クロスオーバーSUVハリアーまで、国内のSUV市場を牽引してきたトヨタ。
そのトヨタから待望のランドクルーザーの新型が2020年に登場します。気になる方はぜひトヨタの店頭に足を運んでみてください。