道も悪路も!おすすめ4WD車、まずは国産車の5台をご紹介
1台目 トヨタ・RAV4
■トヨタの最新4WDは街を出た
トヨタ・RAV4
トヨタの4WD車と言えばハリアーやC-HRなど、スタイリッシュな都会派SUVが中心でしたが、新型 RAV4は見た目のデザインからオフロードが似合うワイルドな本格クロカン(クロスカントリー)風味タップリとなりました。
見た目だけではなく、その悪路走破性も磨き上げています。
■RAV4の4WDシステムと実力
トヨタ・RAV4
その肝となる4WDシステムも、2.0Lガソリンエンジン車と2.5ハイブリッド車で異なる種類のシステムを用意しています。
2.0Lガソリンエンジン車が採用する「ダイナミックトルクコントロール4WD」は、カーブをまがる時に、後輪アウト側のタイヤを多く回すことで、スムーズに方向を変えることが出来る仕組みです。
また、雪路など滑りやすい路面でのスムーズな発進に貢献する「SNOWモード」が活躍します。
2.5ハイブリッド車の4WDシステムE-Fourは、後輪を駆動するモーターのトルクが高く、最大で前後トルク差が20:80にまで開くので姿勢を安定させられる利点があり、スタックからの脱出には「TRAILモード」が効果的です。。
2.0Lガソリンエンジン車と2.5ハイブリッド車では、その4WDの性格が大きく異なるように最低地上高にも差があり、2.0Lガソリンエンジン車は200㎜、2.5ハイブリッド車は190㎜とわずかながら違いがあります。どちらにしても普通乗用車よりも高く安心感があり、日本国内で乗るには十分すぎるスペックと言えるでしょう。
■トヨタ・RAV4新車価格
RAV4 4WD車(消費税10%込み) 2,656,500円~
※公式サイト調べ(2019年11月現在)
2台目 ダイハツ・ロッキー
■小さな4WDでも実力あり!
ダイハツ・ロッキー
11月5日にOEM供給するトヨタのライズとともに発売されたダイハツのロッキーは、5ナンバーに収まる手頃なボディサイズに高い機能性を盛り込んだとし、手ごろな価格感のコンパクトSUVとなっています。
軽自動車の新型タントから採用されたDNGAという新技術を利用していることから、全長が4mを切るサイズですが、その悪路走破性はあなどれません。
■ロッキーの4WDシステムと実力
ダイハツ・ロッキー
「ダイナミックトルクコントロール4WD」という4WDシステムは、ドライ路面だけでなく、タイヤグリップが低くなる路面でも安定した走行を可能にするため、発進時や滑りやすい路面を走行時には、車両状態に合わせて最適なトルクを後輪に配分。
旋回時の滑りやすい路面に対しては、トルクを後輪に配分するとともに、旋回内輪へのブレーキ制御との協調制御により、安定した旋回を実現しています。
ダイハツ・ロッキー
3気筒1.0Lターボエンジンは、パワフルとは言えないながらも実用性は申し分ありません。
そして何よりもSUVならではの充分なロードクリアランス185㎜を確保し、デパーチャーアングル32°、アプローチアングル20°という数値が示す通り、凹凸路や急な坂道など路面を選ぶことなく、さまざまな道路状況に対応します。
■ダイハツ・ロッキー 新車価格
RAV4 4WD車(消費税10%込み) 1,705,000円~
※公式サイト調べ(2019年11月現在)
本家ランドクルーザーでは大きすぎるし維持もかかりすぎてちょっと、でもそのオールラウンドの走行性能は捨てがたいという人にはこのプラドがあります。
3台目 三菱・デリカD:5
■ミニバンだからこそ必要な4WD
三菱・デリカD:5
スキーにも行きたいから4WDやSUVは欲しいけど、家族が多いからミニバンしか選択肢がないという方もいると思います。
そんな時にはデリカD:5があります。
世界的にも珍しいオールラウンドミニバンである デリカD:5は、登場から12年を経過してもその魅力は衰えていません。その要因は、ミニバンとしての広い室内と、三菱らしい悪路走破性能を併せ持つことです。
■デリカD:5の4WDシステムと実力
三菱・デリカD:5
アウトランダーをベースとしていることから、同様の電子制御4WDを採用し、路面状況や走行条件に応じて駆動力を最適配分する「4WDオート」では、強力なトラクションが得られる「4WDロック」。
燃費の良い「2WD」日常の街中走行から、高速道路、滑りやすい雨や雪道の走行、さらに本格4WD走行まで3つのドライブモードが選択できます。そして、各モードへの切り替えは、シフトレバー横に設けたダイヤル式のドライブモードセレクターで走行中でも簡単に行えます。
三菱・デリカD:5
そして、アウトドアでの機動力を確保するためのボディ形状は、悪路で障害物を乗り越えて通過するためのアプローチアングル23.5°(21.0°)、ランプブレークオーバーアングル18°(16.5°)、ディパーチャーアングル22.5°(23.0°)、最低地上高210㎜(185mm)を実現しています。
※()内ディーゼル車です。
これならなみいるSUV車が苦労しているのを横目にスイスイと雪道を走れるはずです。
■三菱 デリカD:5 新車価格
デリカÐ:5 4WD車(消費税10%込み) 3,278,000 円〜
※公式サイト調べ(2019年11月現在)
4台目 スバル・フォレスター
■これなら冒険も快適に
スバル フォレスター
開発コンセプトは“快適”と“冒険”だというくらいですから、走行条件も気にせず走り回れ、しかもこのプライスですから、フォレスターは最高のコスパの4WDとなります。
■フォレスターの4WDシステムと実力
スバル・フォレスター リア
フォレスター最大の訴求ポイントは、その独自の水平対向エンジンと左右対称(シンメトリカル)のパワートレーンで構成された4WDシステムであるシンメトリカルAWDです。
重心位置が低く、前後左右の重量バランスに優れたその構造であることから、路面や走行状況に応じて前後輪に最適なトルクを配分する「アクティブトルクスプリットAWD」を採用して優れた走行性能を発揮してくれます。
スバル・フォレスター Xモードスイッチ
また、4輪の駆動力やブレーキなどを適切にコントロールして、悪路からのスムーズな脱出を実現するX-MODEは、雪道用の「SNOW・DIRT」モード、もっと深い雪やぬかるみ用の「DEEP SNOW・MUD」モードを設定するなど、さまざまな道を安心して走ることができます。
スバル・フォレスター アドバンス
さらに、SUVとして十分な220㎜という最低地上高を確保し、斜面に乗り上げる時や斜面から平坦地に降りる時のアプローチアングルは20.2°ディパーチャーアングルは25.8°、斜面や丘部の頂上を越える時のランプブレークオーバーアングルは21.5°などと、悪路走破性が乗る人の行動範囲を広げます。
■スバル・フォレスター 新車価格
フォレスター4WD車(消費税10%込み) 2,860,000円~
※公式サイト調べ(2019年11月現在)
5台目 スズキ・ジムニー
■小さくても本物のオフローダー
スズキ・ジムニー
4WDと言えばジムニーを忘れてはいけません。
発売以来絶大な人気を誇る新型ジムニーとその普通車版であるジムニーシエラは、並みのSUVがしり込みするような悪路もへっちゃらの本格的オフローダー。2ドアでとても実用的とは言えない車種であるのに、なぜこんなに世界中で愛されているのでしょうか?
■ジムニーの4WDシステムと実力
スズキ・ジムニー
新設計のラダーフレームによって、ねじり剛性を先代モデル比で約1.5倍向上させ、車体とラダーフレームをつなぐボディマウントゴムも新設計したことで乗り心地と操縦安定性も向上しています。
そして、悪路走破性に優れる機械式副変速機付きパートタイム4WDは、路面状況に合わせて2WDと4WDを任意に切替えでき、さらに4WDは4H(高速)、4L(低速)のモードに切替可能。4Lは通常の約2倍の駆動力を発揮し、急な登坂路や悪路の走破性を高めるのです。
ジムニー・シエラ
さらに、凹凸路で優れた接地性と軽自動車なのに205㎜という大きな最低地上高を確保。また、電子制御のブレーキLSDトラクションコントロールを全車に標準装備し、4Lモード走行時、空転した車輪にだけブレーキをかけることでもう一方の車輪の駆動力を確保し、オフロードで威力を発揮する「ブレーキLSDトラクションコントロール」は、高い脱出性能と険しい路面状況下でも安定した走破性を発揮します。
こんな車は他になく、ライバル不在ということがより人気を集め、比類ない安心感が「ジムニー女子」なるファンまで獲得するに至っています。
■スズキ・ジムニー 新車価格
スズキ・ジムニー(消費税10%込み) 1,485,000円~
※公式サイト調べ(2019年11月現在
【まとめ】雪道・悪路に強い車 国産車編
国産4WDから5台をご紹介しましたが、ここで休憩。いかがでしたか?最新のモデルは4WDでなくても、最新の制御技術によって雪道を安全に走ることが出来ます。
しかし、圧雪路や凍結路なら可能でも雪深くなると4WDにはかないません。その安心感が4WDの価値であるとともに、万が一の頼れる保険と言えるかもしれませんね。さて、続いて輸入車編もお楽しみください。やはりあの車が登場します。