360度対応ドライブレコーダーとは?
カーメイト・ダクション360S
360度対応ドライブレコーダーとは、文字通り車の全方位の映像記録を残すことのできるドライブレコーダーになります。車内空間はもちろん、車の前後左右すべての方位を死角なしに撮影することができるため安心となります。
幅寄せや急な追い越し、さらに車内へのトラブルなど走行中は何が起こるかわかりません。360度対応のドライブレコーダーを搭載し、万全の体制で自衛しておくことが大切になります。
360度対応ドライブレコーダーの必要性
コムテック HDR360G
運転中のトラブルや事故の際の自己防衛に使用するなら前後2カメラ、あるいはフロントカメラだけのドライブレコーダーでも十分という方も多くいます。しかしながら、事故やトラブルは前後からだけ襲ってくるわけではありません。
2019年の常磐道あおり暴行事件は、360度ドライブレコーダーの機能が広く認知された象徴的な出来事でした。すでに発生した事故の3割はドライブレコーダーのカメラの死角で起こったと言われます。
横からの衝突や幅寄せ、車上荒らしや盗難、暴力行為などの記録を残すためには360度対応のドライブレコーダーが必要となります。
360度対応ドライブレコーダーの種類
ドライブレコーダー「PIXYDA PDR600SV」
360度対応ドライブレコーダーは本体のひとつのカメラで全方位を撮影するタイプと、2つのカメラで撮影するものがあります。
2カメラタイプは前方向を撮影するカメラと、車内を含む後方を広角撮影するカメラによって車の周囲をほぼ網羅します。また、前者の1カメラタイプにリアカメラを付帯した2カメラもあります。
360度カメラの弱点と言われていた後方撮影の難を克服。あおり運転をする後続車両のナンバープレートまではっきり撮影します。
360度対応ドライブレコーダーの取り付け方法
ケンウッド ドライブレコーダー『DRV-MR745』
ドライブレコーダーを取り付けるには、ディーラーやカー用品店などに頼むと確実ですが、自分で取り付けらることも可能です。
ディーラーやカー用品店に依頼すると工賃だけで1万円から2万円以上になることも。店内で購入した商品を取り付けてもらうと若干安くなりますが、それでも5,000円を超えてしまうでしょう。経費を抑えるか、自分の時間を惜しんでプロに任せるかはそれぞれの選択になります。
自分で取り付ける場合、タイプによって取り付け方は異なります。すなわち、ルームミラーに被せるタイプか、フロントガラスに貼り付けるタイプかになりますが、取扱説明書通りに作業を進めれば問題はないでしょう。
大切なのはフロントガラスに装着するときの位置となります。
法令でルームミラーの裏側、フロントガラスの上部20%の範囲内、フロントガラスの下部150mm以内の範囲などと定められています。
配線はクリップで留めるなりAピラーを外して隠すなどの方法があります。電源はシガーソケット、もしくはヒューズボックス内のACC電源から取ることができ、配線にこだわらなければ比較的簡単に取り付けられます。
おすすめの360度対応ドライブレコーダー6選!
ケンウッド ドライブレコーダー『DRV-MR745』
注目されながらも需要が追い付いていなかった360度対応のドライブレコーダーですが、種類も増え機能もよりいっそう向上しています。
ここからは、おすすめの360度ドライブレコーダーをご紹介していきます。
■コムテック HDR360G
水平方向360度に加え、垂直角240度まで撮影可能なのがコムテックのHDR360Gになります。
360度ドライブレコーダーの弱点であった目の前の信号機も視野に入る優れもの。もちろん、全国のLED信号に対応します。
専用のソフトを用いなくても、本体のモニターで録画された映像を確認することが可能。これまでの360度対応タイプの弱点を克服したドライブレコーダーとなっています。
■ユピテル marumie Q-03
2018年のドライブレコーダー市場において、品質とアフターフォロー、およびお客様満足度で1位に輝いたユピテルのQ-03。
1台のカメラで水平垂直ともに360度を網羅、全方位720度の撮影記録を実現しています。
カメラの角度も自由に変えられるため、重視したい視野角に合わせることができます。また、STARVISの搭載により映像解像度を自動調整。ドライブレコーダーの弱点とされていた暗闇での撮影でも人や車を鮮明に記録します。
■カーメイト d'Action 360
業界の先陣を切って360度対応のドライブレコーダーを世に送り出したのは、このカーメイトです。それを証明するかのようにd'Actionが2017年、2018年と連続でグッドデザインアワードを受賞。
取り外しのできるカメラは、バッテリーを装着すれば外出先での携帯カメラとして使用できます。
また、専用アプリを使いスマホと同期させ、いつでも閲覧・ダウンロードが可能。用途の広がる画期的なドライブレコーダーです。
■ケンウッド DRV-MR745
ケンウッドのDRV-MR745は前後2カメラタイプですが、視野角は水平122度の垂直63度、対角は150度にもなるレンズを使用しています。前後タイプとはいえ、360度に近い広域にわたる撮影が可能となっています。
従来のDRV-MR740にさらに磨きをかけた高画質を実現しています。特筆すべきはスモークガラスへの対応で、これまでのドライブレコーダーにはなかった「スモークシースルー機能」を搭載し、スモークガラスの濃淡によって3段階調節。あらゆる角度においてクリアな映像を記録できます。
■サンコー CDVR36RC
このドライブレコーダーなら絶対撮り逃しはないだろうと思わせるのが、サンコーのCDVR36RCになります。
ミラー型の360度カメラで取り付けも簡単。オプションのリアカメラも105度の広角になっています。
オプションのリアカメラと併せても2万円台前半というお値段で、高価格の揃う360度タイプの中でも際立ったコスパとなっています。タッチパネルで操作も容易なので、ドライブレコーダービギナーにも優しいモデルと言えます。
■セイワ PDR650SV
水平方向360度に垂直220度の超広角レンズを搭載し、幅広い視野を実現しているのがセイワのPDR650SVになります。
最新の画像補正システムにより、球体レンズの広角映像を見やすい平面に補正。前後左右の4画面同時表示も可能となっています。
衝撃検知機能は衝突から10秒前まで遡って録画保存。簡単タッチパネル操作により、その場で確認できます。あらゆる面でバランスの取れたドライブレコーダーと言えるでしょう。
まとめ
ドライブレコーダーは、今やカーオーナーにとって必需品となりつつあります。需要が伸びるだけ製品の進化も加速され、著しい進歩が見られます。360度対応のドライブレコーダーも飛躍的に進化し、それぞれに特化した個性的な製品が揃いました。
ご自身のニーズに合う商品を選択し、隙のない視野角で自衛されることの一助となれば幸いです。