トップへ戻る

車のAピラーとは?Aピラーに特徴のある車もご紹介!

車のAピラーとは?Aピラーに特徴のある車もご紹介!

車にはいろいろなピラーと呼ばれる部分があります。今回はそのいくつかあるピラーと呼ばれる部分のAピラーについて解説していきたいと思います。

[PR]本ページはプロモーションが含まれています
⏳この記事は約3~4分で読めます。


そもそもピラーとは?

トヨタ ラウム

トヨタ ラウム

車の部分的な名称については、耳にした事があっても実際はどの部分を指しているのか?どの部分の事を指しているのか?などわからない方も多いのではないでしょうか。そもそもピラーとはどこを指すのかと言うと、英語のPILLAR=支柱・柱を意味します。

車で言うところの車体と屋根をつなぐ、柱の事をピラーと呼んでいます。また、柱としての役割だけでなく安全性に直接かかわる大事な部分となっており、その場所によって呼び方が異なります。車の前方からA、B、C、…とアルファベット順でそれぞれのピラーを呼ぶのが一般的です。

Aピラーの必要性は何?

Aピラーの必要性は何?

Aピラーの必要性は何?

先ほども述べた通り、ピラーの役割は車の車体と屋根をつなぎ支えることです。これ以外にも、前面衝突時の衝撃吸収構造の一部であったり、フロントガラスの保持をするといった大切な役目を担っています。

衝突時に車体が変形すると、キャビンスペースを圧迫し、乗員の生存空間が減少します。そのような状況を防止するために、車体の衝撃吸収構造の一部であるAピラーは、キャビンの変形を抑える役割を果たします。

また、万が一車が横転し逆さになったとしてもピラーが支えてくれるので屋根が潰れるといったことが軽減され、乗っている人を守る事ができます。

もちろん車体剛性のため!

剛性とは、変形しにくい事を示す強さの事です。車の車体には、剛性が重要なポイントとなっています。

走行中の車体は、路面から受ける衝撃を受け続ける状態となりサスペンションやタイヤが吸収できない振動は車体に伝わります。

この状態の場合、剛性が低いと車体は震えてしまうため乗り心地が悪くなってしまいます。逆に剛性が高ければ、衝撃を受け止めて外へと逃がすため振動が伝わりにくくなり、固さが同じサスペンションであっても足の動きが良くなり乗り心地は良くなるという事につながります。

近年ではエアバッグの設置場所にも

現在、日本でのエアバッグの主流となっているのはフロントに設置される「SRSエアバッグ」です。シートベルトを着用している場合の補助として衝突の衝撃を和らげます。

しかし、フロントエアバッグでカバーできるのは衝突の一部に限られているため正面からの衝撃には反応しますが横からの衝撃には対応できません。

最近では「サイドエアバッグ」や「カーテンエアバッグ」などのシートのドア側に搭載されるものが出ており標準装備している車種も増え始めています。特徴としては、フロントと同じくシートベルトを併用し横からの衝撃を軽減します。

カーテンエアバッグの場合はドア上部のルーフラインに搭載されるもので、衝撃を感知したらドアとシートの間にブラインドがブラインドのようにエアバッグが下り瞬時に開きます。

交差点やカーブでAピラーが邪魔で見通しにくい?こんな変わり種も!

ダイハツ ミラ

ダイハツ ミラ

様々な形のAピラーがありますが、やはり交差点や右折や左折をする際に歩行者や外界の状況を確認するには見えにくいという声が良く聞かれます。しかし、前述した通り支柱としての役割があるためAピラーを無くすという事が難しいのです。

そこで、ピラーの形を遠くしたり・細くしたりしたり・角度を変えてみたりと様々な形が存在します。では、次項ではその一部をご紹介していきましょう。

Aピラーを細くした車

死角を最小にするためや、はたまた車のデザインとしての個性を引き立てるために各メーカーの特徴を色濃く醸し出すピラーですがそれぞれの開発技術の進歩によって、さらに進化しています。

極細ピラーのホンダ フィット(2020年から)

ホンダ フィット ネス

ホンダ フィット ネス

新型フィットのAピラーはドライバーから見えるピラーの太さが先代と比べ116mmから55mmと極細となっています。構造としては、極細のAピラーはフロントガラスを支えることに専念し、衝突安全性はその後ろにある「Aダッシュピラー」を太くすることで担保しています。

そのため、ホンダ調べで先代の前方視界が69度だったのに対して、新型では90度に広げることができ、コーナーなどでも先が見通しやすく対向車も見つけやすくなっています。

フィットについて詳しく知りたい方はこちら

見え方を薄くしたホンダ N-BOX(2018年から)

ホンダ N-BOX

ホンダ N-BOX

現行N-BOXでは、上に挙げた新型フィットに先んじて、Aピラーを細くして視界を広げる設計が行われていますが、開発中に「細すぎるAピラーは安全性への不安を感じさせかねない」ことが分かったそうです。

そのことから、視界の広さと安心感のバランスをとるために、Aピラーの太さをmm単位で調整し、量産車では細さが55mmに設定されています。

また、車左前方の死角を写すサブミラーがAピラーに埋め込まれていることも特徴的です。これは室内側のミラーとドアミラー外側のミラーの組み合わせによるもので、スマートな見た目を実現しています。

N-BOXについて詳しく知りたい方はこちら

Aピラーのない車

Aピラーがない車とは、どういったものか?実際、ピラーがないとなると窓枠もない事になるのですがオープンカーなどといった車でも窓枠と一体化したピラーが使用されています。では、該当する車とは次でご紹介するアリエル アトムという車種になります。

アリエル アトム

アリエル・アトム4

アリエル・アトム4

アリエル アトムとは、アリエル・モーター・カンパニーという会社の代表的な車の事です。特徴は、屋根もドアもなくタイヤは剥き出しという外観でぱっと見はF1のような見た目となっています。

そもそも公道を走行できるのか?という疑問も生じますがこれが走る事ができるのです。いうなれば、公道を走れるフォーミュラカーというところです。

早く実用化して!Aピラーを透明にする未来技術

トヨタの米国子会社TEMAはAピラーを光学的に消してしまう技術を考案しこれを特許出願しました。

この技術をAピラーに適用する事ができれば、死角となる歩行者や対向車などがさえぎられる事なく見える状態になります。

しかし、現在のところコストが高く複雑で消費者向けの実用化は難しいと言われています。

コンチネンタル バーチャルAピラー

コンチネンタルのバーチャルAピラー

コンチネンタルのバーチャルAピラー

コンチネンタル社が開発したAピラーは、簡単に説明すると外部のライブ映像と運転者の動きからバーチャルで映像を投影させるものです。まず、運転者の動きをステアリングホイールの上に取り付けられたインテリアカメラで動きを追跡します。

同時に車両の外側に取り付けられたカメラで捉えた外部の映像をAピラーに埋め込んだOLEDディスプレイに投影する仕組みです。外部の画像と運転者の頭部の動きによって視点を提供し、ウィンドウを見ているような体感をする事ができます。

キア GT4スティンガー コンセプト

キアGT4 スティンガー

キアGT4 スティンガー

デトロイト・モーターショーで発表されたキアの2+2のRWDモデルです。

サーキットでも一般道でも楽しめる車だとされ、デザインはキアのトレードマークと言われるタイガーノーズと垂直のLEDランプが特徴とされています。また、フロント・スプリッターと20インチのホイールを持っています。

この車のAピラーは、フロントドア直前という車体後方側に寄せられた位置に設置されドライバーの死角を減らしているほか、ピラー自体が格子状になっており、強度を確保しながらこれまで遮られていたピラーの向こうを見ることができるという提案がされていました。

まとめ

キア GT4 スティンガー

キア GT4 スティンガー

Aピラーが進化する事で、死角となる部分が減っていけば歩行者や対向車に限らず外部の状況が見やすくなる事で事故や接触が軽減されていくでしょう。

車体の剛性を失う事なく安全性も同様に叶えられるAピラーの実用化が求められています。

関連するキーワード


豆知識

関連する投稿


車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

車のエアコンガス チャージ・補充方法は?入れ方や料金を徹底解説

季節の変化で気温が変わると必要になるのが車のエアコン。車のエアコンが効かなくなると、ドライブが快適ではなくなるだけでなく、車内が不快な環境になることもあります。今回は、そのエアコンのために補充が必要なエアコンガスについて、エアコンガスが少なくなったときに出る症状、補充の費用目安、自分での補充を行う場合の手順など徹底解説します。


【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

【交通安全協会】入会は任意、会費を払うメリットは?実はお得?

免許証の交付や更新時などに入会できる「交通安全協会」ですが、そもそも入会は任意なのか義務なのかといった疑問から、チャイルドシートの無料レンタルや協賛店の割引などの入会メリット、会費を紹介します。また、入会と退会の方法についても記載しています。


駐車違反の反則金はいくら?標識がなくても駐車禁止の場所は?

駐車違反の反則金はいくら?標識がなくても駐車禁止の場所は?

当記事では駐車禁止違反(駐禁)について、違反をしてしまった際の反則金・罰金、違反点数などの罰則内容から、駐車禁止のステッカーを貼られてしまった場合にどうすればいいのか等の対処方法、駐禁の反則金の支払いについてや、違反をしてしまった場合はすぐに出頭すべきか否か等をまとめて掲載しています。(※情報は執筆時点のものです)


免許停止(免停)とは?免停になる違反点数や免停期間、講習に関する疑問を解決

免許停止(免停)とは?免停になる違反点数や免停期間、講習に関する疑問を解決

交通違反や交通事故によって違反点数が加算され、一定の点数を超えると免許停止(免停)になります。免停となる点数や免停期間、免停講習はどのようなことをするのかなど、免停に関する疑問をわかりやすく紹介します。


金融車とは?相場より安く販売される理由と知っておくべきデメリットを解説

金融車とは?相場より安く販売される理由と知っておくべきデメリットを解説

車を安く購入する方法にはさまざまなものがあります。中でも相場よりかなり安く販売されていることで注目されているのが金融車です。ここでは金融車とは何なのか、そしてメリットやデメリットについてわかりやすく解説します。


最新の投稿


ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツ新型「ロッキー」発表!安全性の向上と価格改定を実施

ダイハツは2024年11月5日に、コンパクトSUV「ロッキー」の一部改良モデルを発表しました。安全性を高めたほか、価格を改定したといいます。


車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

車の雪対策に!準備しておきたいグッズや降雪時の運転前・運転中・駐車時に気を付けるべきポイントを徹底解説

突然の積雪に見舞われると、準備不足から大きなトラブルにつながることもあります。雪による交通事故や車の故障を防ぐためには、事前の準備と適切な対策が欠かせません。この記事では、車の雪対策として、事前に揃えておきたいグッズや雪道での運転時の注意点、駐車時の積雪への対策などを詳しく解説します。これから始まる寒い季節に備え、この記事を参考に雪対策の準備を整えておきましょう。


MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)の新車見積は超便利!自宅で簡単比較見積

MOTA(モータ)が提供する新車見積は、これから新車を購入する人にオススメのサービスです。通常、新車を購入するには、ディーラーや販売店へ足を運んで見積りや商談を直接やり取りしたり、比較検討するために複数のディーラーや販売店へ出向かなければならなかったりと大変です。しかし、MOTA(モータ)の新車見積は自宅に居ながらWEBだけで、気になる新車を簡単に複数のディーラーや販売店から見積りをしてもらうことが可能です。そこで本記事では、MOTA(モータ)の新車見積サービスについて、特徴からメリット・デメリット、そして利用方法についても詳しく解説していきます。新車購入を検討している方は、ぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。


スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバル新型「サンバーバン」発表!安全性高めた「軽バン」登場

スバルは2024年11月7日に、軽バン「サンバーバン」の一部改良モデルを発表しました。側面衝突時の乗員保護を高めたといいます。


オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

オートウェイのタイヤは安い?特徴・注意点や購入の流れを解説

タイヤが安く買えることをテレビCMなどでアピールしている「オートウェイ」。本当に安く買えるのでしょうか。また、安く買えたとしても品質に問題はないのか不安に思われる方もいるでしょう。さらに、オートウェイはネットで簡単にタイヤが買えますが、取り付けはどうすればいいのか気になるところです。そこで本記事では、オートウェイの特徴や注意点をはじめ、本当に安いのか、品質は大丈夫なのかということや、購入して取り付けするまでの流れも解説します。そろそろタイヤ交換を考えている方は、この記事を読んで参考にしてください。