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大型車にアルミホイールを装着!メリット・デメリットは?

大型車にアルミホイールを装着!メリット・デメリットは?

愛車のホイールを鉄製からアルミ製へ交換している人は多いと思います。しかし、アルミ製ホイールを装着しているのは乗用車だけではありません。街中を走っている大型トラックに目を向けると、「おや?アルミホイールじゃないか」という事があるんです。今回は大型車にアルミホイールを装着する理由を解説していきます。

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大型車とは?

UDトラックス クオン

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法律によって、自動車は重量や乗車定員ごとに小型・中型・大型車に分けられています。道路交通法(警察庁が管理)では大型車とは、車両総重量が11,000kg以上・最大積載量6,500kgまたは乗車定員30人以上の4輪以上の車のことを言います。

ちなみに、道路運送車両法(国土交通省)では、四輪以上の普通自動車として分類されています。

よく見かけるものとして、大型のダンプ・路線バス・観光バス・大型の運送トラックなどがあげられます。

大型車は車体の重量を支えるために、大きなサイズのタイヤを装着しています。トラックのホイールサイズ(リム径)は17.5~22.5インチで、乗用車よりも大きなタイヤが装着されます。

アルミホイールとは?

大型トラックアルミホイール

大型トラックアルミホイール

廉価な乗用車や商用車に装着されるホイールは、鉄製のものが多く見られます。この理由は、鉄は安価かつ強度が高いというメリットがある為になります。

鉄製のホイールは安価なので車両の価格を抑えやすく、小型車やコンパクトカーに多く用いられています。

現在は、鉄よりも軽いアルミを使ったアルミホイールを装着する自動車が増えています。アルミは鉄よりも軽いので、ホイールを軽量化することが可能となります。

このため、アルミホイールは一部の高級車やスポーツカーのオプション装備で装着されていました。最近は、アルミホイールが標準装備の乗用車が増えています。

従来は、大型トラックやバスはコスト削減のためにスチールホイールが多く用いられてきました。ところが最近は、軽量な大型トラックアルミホイールが少しずつ普及しています。

大型車にアルミホイールを装着するメリット

UDトラックス・ダウンサイジングエンジン搭載クオン

UDトラックス・ダウンサイジングエンジン搭載クオン

従来はアルミホイールは見た目を良くしたり、スポーツカーの軽量化のために使用されてきました。最近は、大型トラックアルミホイールが使用され始めています。高価な大型トラックアルミホイールを使用することには、いくつかのメリットがあります。

燃費の向上

大型トラックのタイヤのサイズは大きいので、ホイールだけでもかなりの重量になります。軽量なアルミニウム製のホイールを使用することで、車輪や車体重量を軽量化させる効果があります。

車体の軽量化は燃費の向上につながるため、コスト優先の大型車だと燃料代の節約につながります。

ホイールの重量の違いによる燃料消費率の差は僅かですが、長い目で見ると燃料代に違いが出る場合があります。商用車であるトラック・バスは走行距離が長いので、僅かでも燃費を向上させることが求められます。

ブレーキの効きの向上

自動車がブレーキをかけると、ディスクブレーキやドラムブレーキでは摩擦を利用して運動エネルギーを吸収します。ブレーキをかけると運動エネルギーは熱に変換され、ホイールの温度が上昇します。

アルミは鉄よりも熱伝導性が高いので、大型トラックアルミホイールのほうがブレーキを作動させた際に放熱しやすくなります。このためブレーキ系統部品の安定した作動が保たれ、ブレーキの効きの低下を抑えることができます。

回転する車輪は運動エネルギーを持っていて、ブレーキを作動させる場合は車輪の回転を止めるためのブレーキ力も必要になります。軽量な大型トラックアルミホールを使用すると車輪の回転エネルギーが小さくなるので、鉄製のホイールに比べブレーキが効きやすくなります。

ドレスアップ効果

大型トラックアルミホイール

大型トラックアルミホイール

アルミホイールは溶かしたアルミに圧力をかけて、成型する鍛造加工が可能となります。これによりスポークの太さや厚さなどを小さくすることができ、見た目の良いデザインに仕上げることが可能になります。

アルミホイールは鉄ホイールよりも複雑な形状に加工できるので、自動車のドレスアップ効果も期待できます。

ちなみにアルミは鉄よりも弱いので、同じ強度を得るためには多くの量のアルミを使用しなければなりません。使用量を増やせば重量が増加するので、乗用車用だと鉄ホイールとほとんど重量が変わらない場合があります。

このため、自家用車のアルミホイールは軽量化ではなくてドレスアップが目的であるケースが多いく見られます。

アルミは鉄のように錆びることがないので、研磨作業が必要なく、日頃の手入れは比較的簡単に済みます。いつまでも美しい状態を保ち続けられるというメリットもあります。

車両重量の軽量化によって積載重量アップ

大型トラックアルミホイールを使用することで、1輪あたり10~14kgの軽量化が可能となります。例えば車輪が10本ある大型車を例に取ると、大型トラックアルミホイールに交換するだけで車両重量が140kgも軽量化させられます。

車両が軽量化できれば積載重量がアップするので、輸送効率が向上してコスト削減につながります。トラック輸送のコストでは人件費の割合が大きいので、搭載重量が100kgもアップするだけでも経費節約の効果が得られます。

ちなみにブレーキへの負担も軽減されるので、ブレーキライニング交換費用も節約できます。

大型車にアルミホイールを装着するデメリット

メルセデスベンツ・アクトロス

メルセデスベンツ・アクトロス

大型トラックアルミホイールは、鉄ホイールよりも軽量であればいくつかのメリットがあります。ただし、アルミホイールを装着することにはデメリットもあります。そのためデメリットを理解したうえで装着する必要があります。

値段が高価

アルミホイールの大きなデメリットは、鉄ホイールよりも高価であることです。素材自体が高価ですし、鍛造加工にも多額の費用がかかります。

大型トラックアルミホイールを使用すると、燃費向上やブレーキ交換費用が節約できます。ただし、ホイール自体が高価なので、燃料代が高騰すると高価な大型トラックアルミホイールを使用して軽量化させるメリットがあるかもしれません。

逆に燃料費が安くなると、ホイールの値段が高くなることでトータルコストが余分にかかってしまう恐れがあります。

大型車にアルミホイールを装着する際の注意点

注意する女性

注意する女性

大型車にアルミホイールを装着する場合は、厳しい保安基準をクリアする必要があります。トラックや乗車定員10名以上のバスは、アルミホイールの技術基準適合状況を満たしていなければなりません。

“トラック及びバス用軽合金製ディスクホイールの技術基準に適合したホイール(JWL-T規格)”を装着するよう定められているため、アルミホイールを装着する前にチェックするようにしましょう。

まとめ

メルセデスベンツ・アクトロス

メルセデスベンツ・アクトロス

近年は、少しずつ軽量な大型トラックアルミホイールの普及が進んでいます。アルミホイールに交換することで車両重量が軽量化し、燃費向上の効果が期待できます。他にも貨物の搭載量が増えたり、ブレーキの効きが良くなるというメリットもあります。

ただし大型トラック用のアルミホイールは値段が高いので、トータルコストではあまり大きな違いが出ないことがあります。トラック事業者でアルミホイールの装着をお考えの方は、メリットとデメリットを考慮した上で決めることが大切となります。

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