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巷で話題の「レクサスES」その魅力を徹底解剖!

巷で話題の「レクサスES」その魅力を徹底解剖!

セダン不況と言われ続けて何年が経ったでしょう。今や市場で人気があるのはSUVか軽自動車のみ、伝統的な形であるセダンはこのまま無くなるのか…と思いきや、2018年に登場したESは、セダンらしからぬ大人気となっているようです。その人気の理由を探っていきましょう。

⏳この記事は約3~4分で読めます。


「ちょうどいいレクサス」レクサス ESの魅力とは

レクサス ES300h

2019年1月〜12月の車種別年間販売台数ランキングで、レクサスとしてトップセラーだったのは、2018年11月に発売開始され14,000台以上を売り上げたコンパクトSUVの「UX250h」でした。それでは2位はどの車種かお分かりでしょうか?

同じくSUVのNX? はたまたハイブリッドコンパクトのCT? いいえ、まさかのセダン「ES300h」で、発売開始は2018年10月ですが、2019年の年間で11,000台以上を売り上げる大健闘を成し遂げたのです。(一般社団法人日本自動車販売協会連合会調べ)

これはESの価格帯を考慮すればなお驚くべきことで、400万円台からスタートするUX250hに対し、ES300hは600万円台スタート。車格としてもESは大型で、トヨタで言えばクラウンよりも外形寸法は大きくなっています。それらのハンデを乗り越えての大人気車となっています。

レクサス ES300h

実際に街中でも、存在感のあるデザインであることもあってか、ESをよく見かけますよね。

セダン不況といわれる時代に販売で苦戦するセダンも多い中、ESが大人気になる理由には何があるのでしょうか。詳しくご紹介していきましょう。

ESの魅力その1. サイズが「ちょうどいい」

レクサス ES300h バージョンL(リッチクリーム/バンブー)

ESのボディサイズは、先述したとおりクラウンよりも大きく設定されています。しかし近年は、居住性向上、年々厳しくなる衝突安全性向上の要求をクリアするために、どの車もボディサイズがどんどん大きくなってきています。

高級セダンというクラスの中にあってESだけが特別大きいわけではなく、むしろ運転しやすいサイズを維持している点が、人気の理由の一つではないでしょうか。

セダンらしい使い方として、後部座席にも人を乗せてゴルフへ、などといったシナリオが浮かびますが、レクサスでいえばISなどの高級コンパクトセダンでは、特に後席の乗員はかなり窮屈な印象を受けます。また例えば4人で乗車された場合、4人分のゴルフバッグがトランクに収まらない車種もチラホラ。さらに、ゴルフバッグだけではなく、手荷物が収納できる程度の余裕が欲しいところですよね。

フラッグシップセダンのLSなら、後席の乗員も悠々快適、ゴルフバッグも4個を積むことができますが、現行LSは特に全長が大きくなっており、普段の取り回し性が犠牲になってきていると言わざるを得ません。

その点、ESは、FFプラットフォームであることを活かした室内空間の余裕と、扱いやすいボディサイズを両立することに成功しています。

ESの魅力その2. デザインが「ちょうどいい」

レクサス ES300h

ESは、2018年に日本に導入されましたが、実は米国でレクサスが開業した1989年当初からLSと並んでラインナップされていた歴史ある車です。ESは初代から一貫して北米仕様トヨタ・カムリをベースにした上級車として開発されており、実は2代目から4代目までは「トヨタ・ウィンダム」という車名で国内に導入されてもいました。

ウィンダムを含め、先代までのESでは、スマートでスタイリッシュなイメージのエクステリアデザインでしたが、現行モデルからは一転、かなりアグレッシブでスポーティなデザインへと様変わりしました。

特にフロントフェイスは、フラッグシップのLSをも思わせる凛々しい顔つきで、遠目にはESとLSの見分けがつかない!という声もあるほどです。ハイブリッド同士で比較すれば車両価格が半額程度のESとしては、かなり頑張っているデザインと言えるでしょう。

むしろ、現行型LSはややエグみも含んだ迫力のあるデザインとなっており、予告されているマイナーチェンジモデルではややオーソドックスにトーンダウンしたデザインになる模様。それに比べればESは、LSに似ているけれど縮小コピーではなく、一般受けの良いアッサリ目のちょうどいいデザインと言えるかもしれません。

ESの魅力その3. 性能が「ちょうどいい」

レクサス ES300h

現在日本に導入されているESのパワートレインは、2.5リッター 直列4気筒ハイブリッドの「ES300h」の一種類です。世界的には3.5リッター V6ガソリンエンジンや、2.0リッター 直列4気筒ガソリンエンジン搭載車も用意されているのですが、国内の主要な使用環境に合わせてハイブリッドのみの導入となったようです。

そしてその判断は大英断と言えるでしょう。実測値により近いとされるWLTCモード燃費でも22.3km/Lの低燃費と、それによる環境性能割などの減税による諸費用の低減は、高級セダンらしからぬお得感があります。

また、新たにTNGA思想に基づく「GA-Kプラットフォーム」を採用したことで、高剛性かつ軽量・低重心で、よりファン・トゥ・ドライブが追求されている点も見逃せません。

ESの魅力その4. お値段が「ちょうどいい」

レクサス ES300h Fスポーツ

前述のボディサイズと同じく、車両価格も、高度化していく安全装備などによって、どの車もだんだんと高額になってきています。

そんな中、ESは、燃費性能に優れたハイブリッド搭載車であるのにベースグレードで税込599万円と、輸入高級車なら1クラス下のコンパクトセダンと競合してしまうような戦略的な価格が付けられています。

レクサスラインナップにおいて比較しても、フラッグシップのLSが、ガソリン車のベースグレードでも約1,000万円になるなど値上がりしており、ESのお求めやすさが際立ちます。

ESの魅力その5. 先進装備が満載!

レクサス ES300h デジタルアウターミラー

ここまで見てきて、「なんだ、ちょっと安くて燃費がいいだけのセダンか」とお思いでしょうか? しかしESは、量産車世界初となる「デジタルアウターミラー」の設定があるなど、先進性も忘れていません。

このデジタルアウターミラーは、一般的なドアミラーのある位置にカメラを内蔵し、室内に専用のモニターを設けることで実現しており、車線変更時などの状況に応じてカメラの画角が自動で変わるなど、デジタルミラーであることの利点を最大限に活かしたものとなっています。

悪天候時でもレンズが雨に濡れにくい構造によってクリアな後方視界が維持される点もポイント。

レクサス ES300h デジタルアウターミラー

2020年8月の改良で、これまでは最上級グレードの「バージョンL」でしか選択できなかったデジタルアウターミラーが、スポーティな「Fスポーツ」でも選択できるようになったこともポイント。

街中でESを見かけた際は、是非ドアミラー部にも注目してみてくださいね。

レクサス ESのスペック

【レクサス ES300h ベースグレード】スペック表
ボディサイズ(全長×全幅×全高)4,975mm×1,865mm×1,445mm
ホイールベース2,870mm
最大乗車定員5名
車両重量1,670kg
燃費WLTCモード:22.3km/L
エンジン種類直列4気筒 2,487cc
エンジン最高出力131kW(178PS)/5,700rpm
エンジン最大トルク221N・m(22.5kgf・m)/3,600-5,200rpm
モーター種類交流同期電動機
モーター最高出力88kW(120PS)
モーター最大トルク202N・m(20.6kgf・m)
駆動方式前輪駆動(FF)
トランスミッション電気式無段変速機
新車価格5,990,000円(消費税込)
(2020年9月現在 レクサス公式サイトより)

レクサス ESの新車価格、中古車価格を詳しくまとめてみた

レクサス ES300h

魅力的なESについて詳しく見てきましたが、実際購入するとなると気になるのは価格ですよね。そこで、ESの新車価格と、中古車の相場について、調査した結果をご紹介します。

レクサス ES 新車価格まとめ

ESの新車価格は、パワートレインが2.5リッター ハイブリッドしかないこともあり、シンプルになっています。ベースグレード、内外装にスポーティな専用意匠が加わった「Fスポーツ」、豪華装備満載の「バージョンL」の三種類で、2020年9月現在、税込価格は以下のとおりとなっています。

ES300h ベースグレード:599.0万円
ES300h Fスポーツ:648.9万円
ES300h バージョンL:713.0万円

インテリアのアンビエントイルミネーションやコントロールパネル付き後席アームレスト、セミアニリン本革のシートなど、バージョンL専用装備がいくつもあるのですが、100万円以上もの価格差分の価値を見出すかどうかはオーナー次第。ベースグレードでも装備は充実しており、十分以上に満足することができるでしょう。

レクサス ES 中古車価格まとめ

ESは、まだまだデビューから日が浅いこともあり、中古車価格は高値で安定している印象です。現行モデルに限って在庫を検索すると、価格帯は498.0〜830.0万円となっており、走行距離も3万キロ以下のものしか見受けられません。

現段階の相場から分かることは、ESの人気が現在でも非常に高く、安売りせずとも中古車が売れているということでしょう。これは、実際にESのオーナーになられた際にも高いリセールバリューを期待することができるため、長期的な視点で見れば良いこととも言えそうです。

戦略的な値付けがされたベースグレードではなく、上級グレードにしかない装備がどうしても気になる方は、新車のベースグレード級の値段で「バージョンL」などが狙える中古車でお好みの仕様を探してみるのも一つの手です。

レクサス ESをもっとスポーティに!最新のカスタム例はこれだ

レクサス ES300h Fスポーツ

ノーマルの時点で躍動感と迫力のあるスポーティな外観となっているES。標準仕様のエクステリアデザインでなく、Fスポーツを選べば、よりアグレッシブなフロントバンパーやリアウィングなど、さらにスポーティさが増した内外装になります。

しかし、人間は罪なもの。たとえベース車が以前よりもスポーティになったところで、それ以上のスポーティさをどうしても求めてしまう方もいらっしゃるはず。

レクサスの内部にもカスタムに熱意を持った担当者がいる模様です。公式によるESのカスタム例をご紹介しましょう。

公式はこう来たか!SEMAショー出展のES350 Fスポーツ

レクサス ES350 Fスポーツ(北米仕様、SEMA SHOW 2018出展車)

米・ラスベガスでSEMA(Specialty Equipment Market Association)が毎年開催する自動車パーツの見本市、SEMAショーに、レクサスが2018年に出展したカスタムESがこちら。

日本国内では販売されていないES350 Fスポーツをベースにしたこのカスタムカーは、「ワイン愛好家」をテーマにしたとのことで、メタリックレッドの塗装が妖しげな雰囲気を漂わせています。

レクサス ES350 Fスポーツ(北米仕様、SEMA SHOW 2018出展車)

メーカー公式カスタムだけあって、まとまりのある品の良いカスタムとなっていますが、ポイントは日本のエアロパーツメーカー、アーティシャンスピリッツ製のエアロパーツがフル装備されていること。

フロント/サイドアンダースポイラーやリアディフューザー、トランクスポイラーとルーフスポイラーなど、それぞれのパーツはそこまで大型ではないのに存在感があり、エレガントなESが一気にスポーツセダンの佇まいに変貌していますね。

アーティシャンスピリッツによるES用エアロパーツは、もちろん日本で購入可能ですので、このカスタムが気に入った場合は「完コピ」することも可能になっています。

レクサス ES350 Fスポーツ トランクルーム(北米仕様、SEMA SHOW 2018出展車)

トランク内にはオークウッド製のワインセラーとボトル/グラスホルダーをワンオフ製作して装着するという遊び心も。スポーティさだけではない、レクサスならではの二面性をうまく表現したカスタムカーとなっています。

レクサスは毎年SEMAショーに積極的に出展しており、残念ながら2020年のSEMAショーは中止が決定してしまっていますが、来年以降、引き続きメーカー公式カスタムに注目したいところです。

まとめ

レクサス ES300h Fスポーツ

レクサス ESの魅力についてご紹介してきました。ESがなぜ高級セダンとして驚くほどの人気を得ているか、お分かりになったかと思います。

今後は、プラットフォームやパワートレインで近似性の高いカムリに設定されている電気式4WD「E-Four」のESへの追加設定なども期待されます。現在の人気がいつまで続くのか、引き続きESに注目したいところです。

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